今もどうしてもわからない、あの夏の出来事。 あれは怪現象なのか、故意の犯罪だったのか。

若い頃、駆け落ちに失敗して男と生き別れた金物問屋の隠居・お蕗。

夏休みに美しい海辺の町にやってきた少年。そこで起きた事件は、事故か殺人か。

元検察官の佐方貞人は刑事事件専門の敏腕弁護士。そんな彼のもとに、殺人事件の被告人から弁護依頼が舞い込む。

西山絢子は19歳。新婚たった2週間の若奥様。

「まったく、新宿って街は妙なところだ。ばらばらに飛び散ったもんが、いつのまにかまた集まってきちまうのだからな」 巨躯。

温暖な伊豆のつけ根に位置する駿州沼里の、狩場川に架かる青瀬橋のたもとから、身元不明の遺体が見つかった。

同じ「惑星」からインスピレーションを受けた直木賞作家の短篇小説と“念力”短歌が交感!?空想と科学と、昭和の薫りと…懐かしく不思議な物語が紡がれる。

いまだ人を斬ったことがない貧乏御家人が刀を抜くとき、なにかが起こる。第18回松本清張賞受賞作。

他人の勝利のために犠牲になる喜びも、常に追われる勝者の絶望も、きっと誰にも理解できない。

連続幼児殺人事件の捜査本部を指揮する不破は、同期の落ちこぼれ警察官・田村の失敗で真犯人を取り逃す。

金貸しの老婆を絞殺し、百五十両の金を奪った廉で六角牢屋敷に送られた小裂売りの多吉。

一匹狼の新聞記者が外国人犯罪集団に挑む 『STORY BOX』誌で2010年〜2011年に連載された同名小説の単行本化。

美術部の領地と思しき「開かずの間」を巡る鉄研と映研の争いの最中、その部屋に突如として異様な鉄道模型が出現!?　表題作を含む５編収録のコミカルな学園ミステリ短編集。

幼馴染みと十年ぶりに再会した俺。

戦慄のバラバラ殺人―汚れた言葉とともに全国で発見される沢野良介の四肢に、生きる者たちはあらゆる感情を奪われ立ちすくむ。

｢帝王星は、ふたついらない｣ ベストセラー人気エンターテインメントの最新刊！ 『黒い太陽』『女王蘭』――荘厳なる夜の叙事詩、ここに完結！ 不死鳥の男と風俗王だった男、天才と呼ばれる女と伝説の女。

『驚愕』前後巻、さらに谷川流書き下ろしショートストーリー『Rainy Day』、いとうのいぢ描き下ろしイラスト、制作秘話など豪華内容を収録した特製小冊子「涼宮ハルヒの秘話」が付く初回限定版。

江戸の天保年間、闇に生き、悪に駆ける者たちがいた。

少年同士の耽美な愛の世界を巡り、一人の美少女が自ら死を選んだ。

人生にも恋愛にも退屈していた二十歳の夏、「娼夫」の道に足を踏み入れたリョウ。

新聞やテレビを賑わす、緑陵高校の度重なる不可解な事件。マスコミは集団ヒステリーとして結論づける。

左翼活動に国民の共感が集まり、政府の外交政策に批判が高まっていた、騒然とした時代、１９７５年。

吹雪のススキノで、道北の小さな町の町長が銃撃された。暗殺か、怨恨か、はたまた痴情の縺れか…。

「困っている人がいたら助けなければいけない。

地球に生命が誕生して以来、四十億年の記憶を持つ美少女・エマノン。彼女の軌跡を描く、梶尾真治の人気シリーズの最新刊。

命なんかいらねえ！ スキャンダルハンターのおれは、非情な金貸しとセックス中毒の女子高生に振り回され、ポルシェと度胸を武器に政界財界、巨大な敵の裏情報を探った末に…… 秘密がおれの食事だ。

忌み山で続発する無気味な謎の現象、正体不明の山魔、奇っ怪な一軒家からの人間消失。

ミステリ界注目の新鋭によるシリ-ズ第一作有名画廊の社長が密室で殺された。

石黒耀が放つクライシスノベル第3弾! 富士山地下で、怪しげな低周波地震が頻発。そしてついに噴火の日を迎えてしまう。

「精神鑑定」に真っ向から挑む感動作! 「心神喪失」の通り魔犯に娘を殺された夫婦。

ネオナチの集会で爆発事件が発生。殺された人物の中にナチの戦犯ゲーレンのものと特定できる手首があった。

大阪・枚方のアパートで女性が殺害された。

こんなことは面と向かってはとても言えないが、いい機会だから今言っておく。 母さん、ありがとう、産んでくれて。

赤穂浪人たちがこの世を去った一月後、因幡国羽衣藩が改易となった。その後も外様藩の改易は続く。

大介と結婚した掃除人キリコは、短期派遣の清掃の仕事を始めた。

39歳独身の歩は突然会社を辞めるが、折しも趣味は映画とギャンブルという父が倒れ、多額の借金が発覚した。

ニュータウン「希望ヶ丘」―今年、四十歳になった私“田島”は、春から中学三年生になる美嘉と小学五年生の亮太とともに、この街へとやってきた。

二年前にガンで亡くなった妻・圭子のふるさと「希望ヶ丘」。

人間の計らいを越えた運命の糸にあやつられ、奈落に落ちてゆく男たちの宿命――独自の色調で描かれる初期の傑作5篇を収録!

中二の夏休み、田舎で出会った二人の少女。

残虐な押し込みを続ける「梟党」が世上を騒がすなか、彦四郎の生家である料理家・華村を買収しようとする謎の武家が出現。

小蔵屋を営む老女・お草は、最近くさくさしている。

長嶺亨は脱サラをして父親の山小屋を継いだ。

「くれぐれも他言してはなりませぬぞ」妖怪との約定を違えた男の運命やいかに。安倍晴明の呪がさえわたる。

「私を普通の女の子にすることが、貴方にできる?」復活した相麻菫。

連続幼女殺人事件の犯人として逮捕された、イケメン私大教授の須藤。

堀田家に春がきた。勘一のひ孫たちも大きくなり、中学3年の花陽は受験生、夢に向かって猛勉強中。

たとえば、苔むして古びた水路の先、住宅街にひしめく路地のつきあたり。

転生にはルールがある。自分が転生すべきなのかどうかを第三者に判断してもらわなければならない。

公家鷹司信房の子・信平は庶子であるため門跡寺院に入るしかない。

訪れた、鑑定士人生の転機。37年ぶりに日本開催が決まった『モナ・リザ』展。

母の訃報に接しても祈子は動揺しなかった。生後まもなくの祈子を見捨て、連絡を絶っていた人だ。

終戦直後の東京。華族の娘、咲智子は父親からある文書が入った“箱”を託される。

バー香菜里屋を舞台にしたシリーズ完結作！客にまつわる謎が持ち込まれるビア・バー「香菜里屋」。

妖術を操り、空を飛び、女人を寄せつけず独身を通した“希代の変人”細川政元。

両親の仇を、俺たちは流星に誓い合った--「兄貴、妹（あいつ）は本気だよ。

矢端竜一は魑魅魍魎が蠢く裏社会の支配を目論んだ。手始めに、株の業界紙を発行する新聞社に潜り込み、その乗っ取りに成功する。

矢端竜二は、エリート官僚の世界に飛び込んだ。兄・竜一との約束―ある大物実業家への復讐―を果たすために。

江戸から遠く離れた田鶴藩。その藩主が襲われた。

京都の大学院から、遠く離れた実験所に飛ばされた男が一人。

谷中のぼろ屋敷に住み、とくに決まった仕事もせず、毎日を遊び暮らす謎の浪人、新見左近。

「このままでは躬は大奥に殺されかねぬ」将軍継嗣をめぐる大奥の不穏な動きを察した四代将軍家綱は、お髷番深室賢治郎に動向を探るよう直命を下す。

地上50階地下5階、まるで一つの街のような巨大ビル。バベルの塔か、人類の理想郷か?朝9時、警報ベルが鳴り響く。

女子高校生四人組の演劇ユニット「羅針盤」。

葛飾南署刑事課にいた江上亨は、夢見た警視庁捜査一課の新部署に異動となった。

急死したはずの父親から送られてきた一通のメール。それがすべての発端だった。

地方には、光がある―物語が元気にする、町、人、恋。とある県庁に突如生まれた新部署“おもてなし課”。

能の水上流宗家・和憲には和鷹、秀美という孫がおり、この異母兄妹のどちらかが後継者と目されていた。

少年が小説家になった理由。コンビニ強盗との奇妙な共同作業。

囚人だって人間だ―と言う原胤昭の言葉が心にかかった四郎助は、いつしか囚人たちが引き起こす事件の内に、彼らの仁義や数奇な人生を見出すようになっていた。

北海道が一般の人にとって地の果ての島だった明治19年。薩摩出身の青年、有馬四郎助は月形の樺戸集治監の看守に着任した。

2025年。

親王誕生の祝宴に影を差す、盗賊と呪符の謎。

ぬるい言葉はいらない。ギリギリの男たちの生き様に、ただ刮目せよ。

“最凶の連続殺人犯”と呼ばれた近藤房子が逮捕されて五十数日。

大人はなんにもわかっていない、僕らがこんなに凄いってことを。パパやママの知らないお家だって持っている。

狐狗狸さんによる狐憑き、美術準備室に出る幽霊、部室のポルターガイスト現象、坐ると事故に遭う席。

正義を掴め! 迫真の法廷裁判ミステリー 保窪は、保険金詐取目的の妻殺害容疑で逮捕起訴された。

暗黒の欲望にとり憑かれ、さまよう魂。運命は、たったひとつの愛と出会わせた。

絢部あかりが売り子をしている老舗の和菓子店“福桜堂”神戸支店。

大学3年生の水越千晴は学内の仲間と「シューカツプロジェクトチーム」を結成。

晴れて番方若同心となった不破龍之進は、伊三次や朋輩達とともに江戸の町を奔走する。

金欠、妄想、愛憎、暴力。救いようもない最底辺男の壮絶な魂の彷徨は、悲惨を通り越し爆笑を誘う。

衆人環視の地下室に閉じこもった霊能力者が己の霊体を使い、自分を詐欺師扱いした30マイル遠方の老人を刺殺。

明治十年に来日した若き英国人建築家ジョサイア・コンドル。

第二次大戦末期の福島県の温泉地、東京からやってきた少年・本庄究は、同じく戦火を逃れてこの地に暮らしていた画家の娘・小仏朋音に強い恋心を抱く。

北島先生とともに臨んだホーム・コンサートを期に、距離感を縮めた津島と南。高校二年生となり、さらに音楽漬けの日々が続く。

三年生になろうとしているある日、伊藤は言った。「津島、大丈夫か? チェロが、おとなしくなってる」。

東野圭吾作家生活２５周年特別刊行、第１弾ここから夢に羽ばたいていく、はずだった。大切な人を守りたい、それだけだった。

湯治旅の帰途、若夫婦が雨で足止めになった老女との相部屋を引き受けた。

選手、球団、マスコミ…。すべてを操る全能の代理人、善場圭一登場。

内閣情報局次長として『東京新聞』の創刊に関わり、「竹槍事件」での東条による『毎日新聞』廃刊要求を取り下げさせる五郎。

リストラされた係長、夫の暴力に悩む主婦、駆け落ちした高校生カップル、心中の相手を探す女優、愛人を殺して逃走中の男…。

一世一代のたくらみを胸に秘める美人双子姉妹、クレーマー新婦に振り回されっぱなしのウェディングプランナー、大好きな叔母の結婚にフクザツな心境の男子小学生、誰にも言えない重大な秘密を抱えたまま当日を迎えてしまった新郎。

お江戸深川にゃんにゃん横丁。長屋が並ぶこの場所は、その名のとおり近所の猫の通り道。

実家の道具屋を継ぐため、太一郎は曰くつきの品が集まる「皆塵堂」で修業することになった。