遂に奥平純明が襲撃され、市兵衛は賊が安宅猪史郎ら元千人同心で、純明のえぞ地政策の盟友だった商人・竹村屋雁右衛門がその協力者と知る。

総監へのレクチャー中、部下の拳銃自殺を知った。

ホストにいれあげている中年女・若山直子の資金源は、ホストクラブで借金がかさみ、身動きのとれなくなった少女たちだった。

五十八門の大砲を搭載する薩摩藩の新・十文字船団七隻は大隅海峡にて、大黒屋の交易船イマサカ号・大黒丸の通過を虎視眈々と待ち受けていた。

夢中になるあまり、現実との区別がつかなくなった若者による事件が相次ぐ人気オンラインゲーム『ジオの聖戦』。

久しぶりの旧友からの電話で、彼女と待ち合わせることになった晴美。

文京区目白台―昔ながらのお屋敷街の雰囲気を色濃く残す街。若手刑事の無藤は、ある屋敷を目指していた。

「貴様の里を焼き払ろうてくれる」そう言い残し消えた巌道。

北海道、旭川。とあるレトロなお屋敷に、「櫻子さん」が住んでいる。

目に見えないモノを視ることで事件を解決する青年・日暮旅人。

函館本線の線路際で、警視庁を定年退職した川島が、絞殺死体となって発見された。一方、東京では川島の自宅に空巣が入る。

里香が単身、渡米した。目的は父と兄を殺した叔父・雷忌の行方を捜すこと。

男運、金運、仕事運、三拍子揃って最悪の女、鼎（かなえ）鮎美は、その美しい名前とは裏腹に、凡そこの世の中の不幸という不幸を、一身に背負った生を歩んできた。

ヨハネスブルグに住む戦災孤児のスティーブとシェリルは、見捨てられた耐久試験場で何年も落下を続ける日本製のホビーロボット・DX9の一体を捕獲しようとするが―泥沼の内戦が続くアフリカの果てで、生き延びる道を模索する少年少女の行く末を描いた表題作、9・11テロの

週刊誌のライターが殺された。警視庁捜査一課・継続捜査担当の黒田は過去の殺人事件との関連を疑う。

突然自殺した父レルヌ大公は、一人娘のコラへの遺書に意外なことを記していた。

OLをリストラされたことをきっかけに、祖父母から譲り受けた「玉阪人形堂」店主となった澪。

「音」を「香り」として感じる身体。それが、彼女が私に残したものだった―。

娘を殺されたリューシーは警察の職を辞し、恋人のシャルコ警視とも別れてしまった。

上下が逆さまに見える視覚障害、左利き、出生時の奇妙な現象……殺人鬼たちに共通するそれらは同じ方向を指し示しているように見えた。

群馬県の公立中学校の教室で、かつてその学校で教鞭を執っていた男性の死体が見つかった。

インドでポークの同僚、ハイデン・マスターソンと出会ったグレイたちは、パンジャブ地方でギリシアの神殿の遺跡を発見する。

シグマフォースのグレイ・ピアース隊長の目の前で一人の男性が射殺された。

ある事件を機に警視庁捜査一課の刑事を辞め、妻の転勤について神戸へ来た嶋野康平。

これは私の、私たちの愛のはずだった―本当に騙したのは、妻か?夫か?やがて、読者も騙される狂乱の純愛。“家庭”にある闇奥。

一年ほど前からそいつは京都の街に現れた。

森見登美彦氏による朝日新聞連載小説「聖なる怠け者の冒険」の挿絵を一冊に。フジモト、森見両氏の全作コメントつき。

『どろ』『かび「』『とげ』の三部作で人気を博した、著者の「巻き込まれ型」小説の決定版がここに! 名井等は下着泥棒の容疑者として誤認逮捕され、会社からは首を切られた。

『どろ』『かび「』『とげ』の三部作で人気を博した、著者の「巻き込まれ型」小説の決定版がここに! 名井等は下着泥棒の容疑者として誤認逮捕され、会社からは首を切られた。

喫茶店『珈琲屋』の主人・行介は、あることで人を殺した。刑期を終えた行介を出迎えたのは、かつての恋人・冬子。

もと司書のミス・ティリーの90歳の誕生日に町を挙げてのパーティを開くことに。

閉ざされた状況のなかでしだいに募ってくる不安、けっして叶えられることのない期待、断じて到達できない目標――。

16歳の夏、なにもかもが嫌になって家出をした徹平。もう戻らないと心に決めた旅立ちだった。

南町奉行所臨時廻り同心白縫半兵衛は市中見回りの最中、大身旗本の嫡男白崎紀一郎が野菜売りの百姓駒吉を無礼討ちした現場に出くわした。

ついに自分にも認知症が出たのか。彦根城で観光ガイドを務める今泉明子(71)は、不安を抱いた。

八巻卯之吉の尽力で旗本坂上家の当主となった権七郎だったが、祖母の英照院の不行跡の責任を取る形で甲府勤番を命じられる。

ナンバーワンホストの有光は、人身売買シンジケートから逃げ出してきたタイ人女性・トウイを匿うが、彼女はある日部屋から忽然と姿を消し、廃屋で死体となって発見される。

1948年、戦後間もない東京で野球の力を信じた男たちがいた。

十月下旬の北海道で、ほぼ同時期に三つの死体が発見された。函館で転落死体、釧路で溺死体、小樽で焼死体。

仕事なし、彼女なし、借金あり。とにかくツイてない。

趣味はシリトリ。ちょっぴり学校に行きたくない高校生・スミレは、「不思議なもの」がよく見える。

青山骨董通りに静かに佇む「相田宝飾店」の跡とり娘・青子。

博多から寝台特急「さくら」に乗車した警視庁の日下刑事は深夜、洗面所で倒れている若い女を見つけた直後、何者かに頭を殴打され失神。

十津川警部、牙をむく美しき京人形を封じ込む。

世界の米海軍基地を標的にした同時多発テロを未然に防ぎ、冷戦時代に行方不明となった水爆のありかを示す。

時は元禄。旗本、津軽采女は小普請組という閑職がゆえ、釣り三昧の日々を送っている。

城勤めを辞したにも拘わらず「釣り船禁止令」のため釣りが出来ない采女は、釣道を極めんとしたという投竿翁の足跡を追う。

貴公子然とした容姿端麗の名探偵、神津恭介。世間にも名高き彼の下に、事件は絶えず舞い込む。

浅草・本所深川の顔役連中から“夜叉萬”と畏怖されている北町奉行配下の隠密廻り同心・萬七蔵。

初対面の相手でも、たちまちするりとその懐に入ってしまう。小谷夏子は男をその気にさせる天才だ。

人気推理作家の夫・浪江譲二から、愛人が妊娠したことを喜びとともに知らされた妻・多鶴子。

富士山の絶景を楽しめる「フジサン特急」に乗車したカップル。

粗野で狡賢い、冷血漢の兄・チャーリー。ふだんは心優しいけれど、切れると大変なことになる弟・イーライ。

植物の「声」を聞く機械を発明した男が耳にしたものは? 小説自動作製機は何を成し遂げるのか? 教養ある男が企んだ甘美な復讐のお味は? 短篇の名手が、人生という道路に、時にぽっかりと口を開ける非日常という落とし穴を描いて見せる非情でブラックな短篇の数々。

20世紀初頭のスコットランド。英国王族でありながら、公爵令嬢ジョージーの暮らしは貴族とは名ばかりの貧乏生活。

夏休みを玻璃ヶ浦にある伯母一家経営の旅館で過ごすことになった少年・恭平。

「また自分の知らない風習か…」同級生・日高護の祖母の葬式に出席した真木現人は、そこで騒ぎに巻き込まれる。

落雷によって、計算科学専攻の大学院生の明斗と、構内に棲みつく野良猫、女子院生スバルの魂が入れ替わってしまった。

「おれは何があっても、走り続けるーー」 二人の天才ランナーの走る喜びと本能の叫びを描く、『バッテリー』を凌駕する超人気シリーズ第3弾! 東部第一高校陸上部で五千メートルを走る加納碧李は、清都高校の天才ランナー・三堂貢と走ったレースで、思いがけない好タイム

分析部―それは部長たる赤村崎葵子がありとあらゆる事象を(勝手に)分析し、余人には甚だ想像もつかない驚きの(偏見含む)道筋によって(たいていはどーでもいい)結論を導く部活である。

人生はいつだって、「宝」を探す冒険だ。11歳の江夏七海の人生最初の冒険は、人生最悪の初恋から始まった。

ワインの銘柄を当てる大博打の結末は? 夫殺しの凶器の行方は? ラスト一行に襲いかかるショックとは? 常軌を逸した賭けの行方や常識人に突然忍び寄る非常識な出来事など、短篇の名手が残酷かつ繊細に描く11篇を、すべて新訳で収録! 出版社からのコメント 名作

200年前に地球人が移住した星、惑星ハーモニー。

警視庁捜査一課継続捜査班に勤務する田川信一は、発生から二年が経ち未解決となっている「中野駅前 居酒屋強盗殺人事件」の捜査を命じられる。

植物写真家・猫田夏海が訪れた岩手県の寒村に住む滝上家は 代々“イヅナサマ”を操り託宣を下す霊能力を持つという。

高級自転車、遺書、一通の封筒、大切な本…。あずかってと言われたものをあずかり、それがどんなものだろうと、一日百円。

イケメン毒舌陰陽師・安倍祥明とアルバイトのキツネ耳高校生・沢崎瞬太が迎える占いの店「陰陽屋」は本日も営業中。

“ただそれでも、できることは全部やりたくなるじゃない”美しき吸血鬼と出逢った春夜から、怪異に曳かれつづけた阿良々木暦。

拡張現実が広く社会に浸透し、フルスクラッチで遺伝子設計された蒸留作物が食卓の主役である近未来。

夢見るは、自分自身も含めた人間すべての消えた、清潔な世界だ。珠玉の短篇集。

石田三成らの讒言により豊臣家から疎まれた藤堂高虎は、家康の人柄に魅了され徳川家に接近。

「その日を死に番と心得るべし」との覚悟で幾多の合戦を生き抜いた藤堂高虎。

両親を亡くした卯乃は、筑前黒田藩で権勢を振るう立花重根に引き取られたが、父の自害に重根が関与したと聞き、懊悩のあまり失明してしまう。

遙かな洋上にいる息子彰之へ届けられた母からの長大な手紙。そこには彼の知らぬ、瑞々しい少女が息づいていた。

両親を失った晴子は福澤家で奉公を始める。三男二女を擁する富と権力の家―その血脈は濁っていた。

1920年代、イギリスの港町ブリストルに住む貧しい少年ハリーは、サッカー選手か世界を旅する船乗りを夢見ていた。

波乱の学校生活のなか、それでも学業に励むハリーは次々に厳しい真実と向き合うことになる。

顔の左側をおおったアザ。からかいの対象にされ、恋愛はあきらめていた。

江戸の暑い夏の日、金座裏では、十代目の政次の妻・しほの産月が近づいていた。

明暦三年(一六五七)、江戸は大火で焼き尽くされた。

堀田家随一のイケメン、青の出生の秘密とは?(「紺に交われば青くなる」)、藤島社長と堀田家の初めての出会いとは?(「縁もたけなわ味なもの」)、地味な紺が、亜美を射止めたきっかけは?(「愛の花咲くこともある」)。

2010年代のニューヨークを行く私立探偵ジョー・ヴェニス。9・11を経た街で彼が出会う事件と忘れがたき人々。

病に伏せっていた将軍家重の側近、大岡出雲守忠光が、闇夜に化け物に襲われた。

剣道界で神童と呼ばれながら、師である祖父の死をきっかけに竹刀を握れなくなった天智。

お人好しの青年・波多野ゆかりくんは、あるとき謎の白うさぎと出会いました。

天下の日本橋。ふらふらと橋を歩く坊主頭がいた。

気がつくと涼は北京にいた。祖父・竜弦に“傀儡の術”をかけられたのか。

幽霊が視えてしまう体質の大学生、八神森司。その能力を生かし(?)、オカルト研究会で、美少女こよみに密かに片想い中。

浅見光彦は、母・雪江のお供で兵庫県の名湯・城崎温泉を訪れた。

誰より強くあっても、すべてを知っていても、死ねば消えてしまう。それなのに、何故求めるのか。

熊本で発生した銀行襲撃事件は、機動隊員の狙撃手 大谷浩二の銃弾が解決した。

人は無だ。なにもかもない。

死ぬ覚悟も、誰かを傷つける恐怖も呑み込んで、走る。ひたすらに自分と向き合うために。

明治24年の函館、街の平穏を守るべく、日夜奔走する刑事たちの活躍。

犯罪学を嗜む高等遊民ダゴベルトが、退廃の都ウィーンの社交界で起きる様々な事件を見事に解決。

「クラブみたいなハコで、DJやダンサーみたいな男の子が接客してくれる」渋谷のホストクラブ、“club indigo”。

南朝に殉じ命を落とした勇将・楠木正成。太平洋戦争中、彼はその生き様から軍神として崇められた。

高松塚古墳の側で、古代貴人の衣装を纏った男の絞殺体が発見された。被害者は資産家の小池恵之介70歳。

女性捜査官・赤堀涼子が駆使する「法医昆虫学」。乱歩賞作家の最新書き下ろし長編。