あの第155回芥川賞候補作、待望の単行本化! 文学ムック「たべるのがおそい」創刊号に掲載された注目の表題作ほか、書き下ろし2編を収録

江戸白金で行き倒れとなった重兵衛は、頑健な体躯とくっきりとした目鼻立ちを持つ二十三歳の浪人だ。

そのせつなさに誰もが涙する―――。

「エッフェル塔をいただきに参上致します。―怪盗淑女」不穏な犯行予告を阻止するため、パリに招かれた忘却探偵の掟上今日子。

君の人生は、たいしたものじゃない。でも、捨てたものでもない。

何が“普通”になるのかは、誰にもわからないのだ。ママ友の不倫疑惑、熾烈な保活、過酷なお受験、驚愕のお誕生会、そして―。

感覚は失われる。推理と引き替えに。

武器は頭脳。これが究極の諜報戦だ。

過剰防衛による殺人の裁判で「無罪」となり、警察庁警備局公安課特別捜査室〝サクラ〟 に復帰した田臥を、新たな任務が待ち受けていた。

時は七世紀末。先の大王から疎まれ、不遇の時を過ごした藤原不比等。

戦国最大の逆転劇を見届けよ。疾駆を続ける決戦!第5弾。

綾子の同級生で資産家の娘・貴子から舞踏会へ招待された三姉妹。

白砂が美しい、沼津の千本浜海岸に漂着した男性の死体。

小学生の頃のクラスメイトからかかってきた一本の電話。「覚えている?会おうって約束したこと」。

建築学会が開催される大学に、γの字が刻まれたキウイがひとつ届いた。

熱狂的人気を集めるも正体は明かされないアイドルのライブでの殺人事件。

空き家だった洋館で火災が発生。鎮火後、殺人分析班の如月塔子は納戸の奥に隠し部屋があることを知る。

葛飾区で発生した女子高生誘拐事件。

「静かな夜には口笛を吹きたくなる奴がいるものです。

意外な遺言に直面した息子が、亡き父の心を推理していく天祢涼「父の葬式」は、巧みな設定とエモーショナルな展開に膝を打つ。

「幕政のすべてを米から金へ」変える大改革に挑むお側御用取次・田沼意次。

東京駅丸の内側に林立する高層ビル街で、着物姿の老婆の他殺体が発見された。

週末だけ探偵事務所を始めた男二人は不思議に思いつつ、そのままになってしまうような「ささやかな謎」の真相を解き明かしていく。

派遣社員の佐久間尚樹は、ネットで違法な裏稼業を営んでいた。

一九八五年、上野の職安で出会った葉子と希美。互いに後ろ暗い過去を秘めながら、友情を深めてゆく。

両国川開き大花火の深夜、薬研堀で勘定組頭が斬殺された。刀を抜く間も与えぬ凄腕に、北町奉行所平同心の日暮龍平は戦慄した。

売れない作家・柏原は交通事故で一週間分の記憶を失う。

美しく妖しく、どこか懐かしくていとおしい―江戸川乱歩没後50年を記念する傑作選、辻村深月編の本書ではそんな乱歩の精髄を収める。

8歳で児童文学賞を受賞し天才少年と呼ばれた小松原淳は、なぜ富士の樹海に消えたのか?母親の依頼で淳の伝記を書くことになった作家志望の島崎は、膨大な資料を読み、関係者に取材して淳の人生に迫るが、やがて不気味な“異人”の影が彼の周辺に出没するようになり…。

特別感受性保持者―Especially Sensitivity Totally Bringerの頭文字から“エスタブ”と呼ばれる超人たちによって争われ、その勝者の“予言”が世界経済の流れを決定すると言われる“パンゲア・ゲーム”。

腐乱死体となって発見された16歳の少女・舞子は妊娠していた。

こんなにいとも簡単に夫と息子を捨てられるとは。

奥多摩の渓流でカメラマンの村田の死体が発見された。西多摩署に捜査本部が置かれ、十津川警部が捜査に当たることになった。

証券会社に勤める田島光夫は、英子と結婚した。

結婚を直前に控え、太平洋戦争終結直後の沖縄へ軍医として派遣された若き医師エドワード(エド)・ウィルソン。

4人の女たちに届いた『思い出の会』への招待状。 差出人は、5年前に殺したはずのあの女――。

社内不倫に疲れた30代OL、妻に先立たれた老人、子供に見捨てられた資産家老女、ある一部屋だけを掃除する汚部屋主婦……。

*この作品は電撃文庫『僕らはどこにも開かない』を再構築。大幅に加筆改稿し装丁を一新したものです。

子連れの刺客、須藤平八郎を討ち果たし、約定によりその赤子、駿太郎を引き取ることになった赤目小籐次。

かつて、大勢の客で賑わったホテル金倉。この豪華ホテルが閉館することになり、得意客がオーナーの金倉に招待された。

「オニコウベデアッタ」―秋田県雄勝町での小町まつりの最中に老人がこう呟いて絶命した。

京都・月読神社で女性の絞殺死体が発見される。翌朝、近隣の松尾大社では女性の兄の死体が鳥居に吊される。

西洋の城をイメージした都心の高級マンション。モデルルーム見学に訪れた客の一人が、浴室で何者かに撲殺された。

おかっぱ頭で黒縁眼鏡、一見地味な中学生・出屋敷市子。しかし眼鏡を外せば、緑色の瞳をした美少女。

東京の地下がテロリストに支配された!?―地下鉄の新線開業を間近に控えたある日、保線作業員の的場哲也は、勤務中にトンネルの中で怪しげな人影を見つける。

縁切り寺「慶光寺」御用宿「橘屋」の雇われ人、塙十四郎は、捨てられていた赤子を拾い、慣れぬ子育てに悪戦苦闘していた。

北町奉行所定町廻り同心、木暮信次郎の同僚で本勤並になったばかりの赤田哉次郎が女郎と心中した。

美術修復師の斑目映は、幻の画家の絵の修復を依頼されるが、その下に塗り込められた美しい女の絵を発見する。

ご近所さん、同級生、バイト仲間や同僚―。

禅と凛は師弟関係。千夜高校奇術部の禅と凛のもとにアリスがやってくる。

江戸の根津宮永町に、鯖縞模様の三毛猫が一番いばっている長屋があった。人呼んで「鯖猫長屋」。

勤務先の社長令息と心中するはずだった姉が忽然と現場から姿を消した。相手の男が死んだことで「偽装殺人」の容疑までかかる。

限界集落と言われ、過疎・高齢化のため社会的な共同生活の維持が困難だった止村は、東京からきた多岐川優の活躍で、なんとか窮地を脱した。

殺人現場と天才漫画家が描いた最終回が酷似するという奇妙な事件で、 右京と亘がラストシーンに隠された真実に迫る「最終回の奇跡」、 豪華客船を舞台に極左グループの元幹部と 右京が5年ぶりに対峙する「英雄~罪深き者たち」など6篇を収録。

作家デビュー10年を記念して、いま話題の乱歩賞作家がこれまで発表してきた10の短編を一冊にまとめた、著者初の短編小説集。

子供の部活なのに…頑張るのは、親!?ハッピーな妄想から、ブルドーザー陽子の猛進が始まった!息子の中学吹奏楽部の活動に巻き込まれたワーキングマザー。

江戸一番の人気者は、大泥棒“鼠”か、はたまた与力“鬼万”か。巷で話題、奉行所の名与力、“鬼の万治郎”。

それは地元出身のアイドル・キリモエが一日署長を務めるというイベント当日。

ファッション業界で働く小峰紬(こみね・つむぎ)の前に、行方不明だった母親の文子が姿を現した。

だだっ広い屋敷を相続した二十歳の鈴本芳子。彼女は豪邸以外に病院の第九号棟でも暮らしている。

トリックと幻想は紙一重。

JR西日本の社長宛てに脅迫状が届いた。「大阪発の寝台特急トワイライトエクスプレスに爆弾を仕掛けた。

真冬に集う男女8人の運命は? あの東野圭吾が“恋愛"という永遠のミステリーに真っ向から挑む。

あなたの余命は半年です――ある病院で、医者・桐子は患者にそう告げた。

三世澤村田之助、江戸末期~明治初期に一世を風靡した歌舞伎の名女形。

住田航は温海警察署の刑事課の組織暴力団担当の刑事。

1991年4月、雨宿りをするひとりの少女との偶然の出会いが、謎に満ちた日々への扉を開けた。

高校生になった滝本望は祖母と神楽坂でふたり暮らしをしている。

容疑者追跡中に人身事故を起こした捜査一課の宮澤に、異例の人事が下った。異動先は警視庁公安部外事三課。

ある北関東の小さな集落で、家々の壁に描かれた、子供の落書きのような奇妙な絵。

「会社を辞めて、これからどうするつもりなんですか？」リストラ面接官として村上真介が今回対峙するのはー鼻っ柱の強い美容部員、台湾に身売りした家電メーカーのエース研究員、ペースを狂わせる不思議ちゃん書店員。

新聞部の創設。柏原第二高校に転校してきた安達は、島で唯一の小学生・相原大地のために部活動を始めることを提唱する。

高校生の鳴海は、離婚寸前の両親を見るのがつらく、眠って夢を見ることで現実逃避していた。

カリスマ教育者・松田美昭がつくった全寮制一貫校・私立恭心学園。

1924年、クーデターにより紫禁城を追われた溥儀とその家族。生家に逃げ込むもさらなる危険が迫り、皇帝は極秘に脱出する。

警察官を定年退職した神場智則は、妻の香代子とお遍路の旅に出た。

伊豆諸島の「神の出島」でミイラ化した女性の遺体が発見され、警視庁から岩楯警部補が派遣された。

1954年、イギリス人陶芸家バーナード・リーチが大分の焼き物の里・小鹿田を訪れる。

犬の最期を看取る「老犬ホーム」で働くことになった智美。

男子高生の刺死体が、青山の路上で発見された。被害者は近隣の名門校に通う17歳、原田聡吾。

少女はなぜ4階のこの教室から飛び降りなければならなかったのか?撮影不可能な映像はいつどうやって撮られたのか?タイムリミットは一晩。

こよみちゃんと、菜の花が有名な福島潟で初デート!その日に向け、いろいろ頭を悩ませる、大学生の森司。

僕らは誰も彼女のことを忘れられなかった。 私たち六人は、京都で学生時代を過ごした仲間だった。

思い出に浸って生きる男・佐々野は写真の中に入る能力を持っていたが、赤い目をした女の子によってその力を封じられていた。

冥官・小野篁が京都の一角に「からくさ図書館」を構えてから一年。“偽書”を紐とき“道なし”を天道へ導く。

表御番医師、奥右筆、目付、小納戸――江戸の「役職」を描く書き下ろし作 役目を減らすことは、役人の席を奪うこと。

亭主の勇次が忽然と姿を消し、実家の口入れ屋「きまり屋」に出戻ったおふく。

絵画教室をやめて以来、大学で約十年ぶりに再会した優希と淳之介。

江戸時代、押し寄せる伊勢詣での旅人で沸く伊勢国・松坂。木綿問屋の女将・りくは夫の亥右衛門宛の恋文を見つけて、凍りつく。

毒ガス犯人だけど、何か質問ある?―捜査一課の峰脇らを嘲笑うかのように、ネット掲示板にスレッドが立つ。

捜査一課特殊班を翻弄する毒ガス事件が発生。

ダイエットは運動と食事制限だけではない。

その探偵事務所は広島・鷹野橋にあった。職員は所長の瀧澤優作とアルバイトの荊木元気の二人きり。

「好きな人ができたから」。これほど人を傷つける残酷な言葉があるだろうか……。

聖武天皇の御世、後宮で働くべく阿波国から上京してきた若子。

人並み外れた霊感を持ち、幽霊と話せる町田藍は弱小“すずめバス”の名物バスガイド。

ソフト帽を目深にかぶり、外套の襟を立て、月夜に煌めく黄金の顔。ゆがんだ口元には一筋の血。

十六歳のぼくを置いて、母は逝った。

シャーロック・ホームズとアルセーヌ・ルパン――ミステリ界が誇る二大巨星の新たなる冒険譚から、大石内蔵助をはじめとする赤穂浪士たちの討ち入りのさなか雪の降り積もる吉良邸で起こった密室殺人、実はシャーロキアンだったアドルフ・ヒトラーが披露する推理、“怪談"を解