多摩川土手近くに立つ長屋の中で、老人の扼殺死体が発見された。

戦争が終わってちょうど十年目、いまだ空襲の跡が残る大阪の下町に生まれた作田又三。

作田又三、二十四歳、すべてをなげうち、大阪を飛び出した。何の目的もあてもない。

片岡志貴は、交通事故で他界した両親に代わり、三人の弟を育てている。大学を中退し、昼も夜も仕事に明け暮れる日々。

「リセットを、使えません」相麻菫の死から二週間。浅井ケイと春埼美空は、七坂中学校の奉仕クラブに入部する。

「君にこの謎が解けるかな?」W大学文学部教授の神代宗のもとに奇妙な手紙と小箱が届いた。

兄の松之助が長崎屋を出て所帯を持ち、親友の栄吉は菓子作りの修業へ。普段から病弱な若だんなは、さらに寂しそう。

病弱だけれども、優しくて知恵の働く若だんなこと一太郎と、彼を見守る摩訶不思議で愉快な妖たちが、お江戸に起こる難事件珍事件を解決!大人気しゃばけシリーズのナビゲートブックが出来ました。

『理由あって冬に出る』の似鳥鶏、『午前零時のサンドリヨン』で第19回鮎川哲也賞を受賞した相沢沙呼、『叫びと祈り』が絶賛された第5回ミステリーズ!新人賞受賞の梓崎優、同賞佳作入選の「聴き屋」シリーズの市井豊、そして2011年の本格的デビューを前に本書で初めて

「水島のじいちゃん」の名代で、西遠寺家の人々とともにかのこの許嫁の家の別荘へ向かうことになった修矢。

ロンドンから出帆し、波高き北海を三日も進んだあたりに浮かぶソロン諸島。

モーさんの店は小さなショットバーで、繁華街から少し外れた雑居ビルの2階にある。

東京都北区にある聖林寺。その境内にある鐘が、深夜、かすかに鳴った。

衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。

北海道の麻薬取締官・大塚はロシアと地元やくざとの麻薬取引の現場を押さえるが、運び屋のロシア人は重傷を負いながらも警官数名を素手で殺害し逃走してしまった。

逃走するロシア人が抱えていた一枚の絵。

昼間は孫寧温として王府に勤め、夜は側室に戻るという二重生活を送っていた真鶴。ある日、尚泰王の子を身篭もったことが発覚。

小さな雑貨卸売会社に勤める28歳の会社員。毎日、目の回るような忙しさだが、その奇妙な電話は、仕事中にかかってきた。

謎の修道院“ベルゼブブの頭蓋”から辛くも脱出したヴィクトリカと一弥は、豪華列車オールド・マスカレード号で、一路懐かしいソヴュールへ。

ずっと妹と二人で生きてきた結城佳帆は、ある日、図書館の司書、舞原葵依に恋をする。

このごろ都にはやるもの。恋文、凡ちゃん、二人静。

取引先大企業「来月末までで取引終了にしてくれ」メインバンク「そもそも会社の存続が無理」ライバル大手企業「特許侵害で訴えたら、…どれだけ耐えられる?」帝国重工「子会社にしてしまえば技術も特許も自由に使える」―佃製作所、まさに崖っプチ。

汐灘の海岸で起きた幼女殺害未遂事件。

警視庁に新設された広域捜査専任特別調査室、通称「SRO」。

廃村に踏み迷った大学生の青年は、夜も更けて、ようやく明かりのついた家に辿り着く。

5歳まで施設で育ち、奈良の由緒ある尼寺・尊宮寺に養女に迎えられた美少女・櫻香。

取り壊すと必ず事故が起こると噂されている木造の旧校舎。

「常習犯」―窃盗のプロであるあいつが人を殺すはずがない―。腑に落ちないまま、ベテラン刑事は犯人と対峙する。

全財産は、三円。転落はほんの少しのきっかけで起きた。

作りだされた虚像の上に、見る間に膨れ上がってゆく「大地の会」。

物心ついたとき、少女はここで暮らしていた。アイヌ語で、「地のはて」を意味するというこの土地で。

小樽での奉公を終え、知床に帰った少女は、かつて家族を救ってくれたアイヌの青年と再会する。一度きりのかなわぬ恋。

相次ぐ夜盗による襲撃に、江戸市中の商家は戦々恐々としていた―。

外資系銀行に勤務する岩本杏子は、投資信託銀行に勤務する兄・隆人の風邪の見舞いに行くが、隆人は半年前に倒産した外資系企業の担当で残務処理に疲労困憊の様子だった。

「君は誰？　どうしてここにいるの？」　　霧の城にやってきたイコ。そこには檻に捕らえられた少女がいた。

地の果て、断崖に立つ古の「霧の城」--　「角」の生えた子イコは、霧の城へ向かう。

古代エジプトの発掘品がパリで一般公開されるのを機に、王家の秘宝“ホルスの眼”を狙うルパン。

連続爆破事件の共犯者という疑惑が残る鈴木一郎が連続殺人犯だというスクープが地元紙に載る。

元関取が愛宕市内で突然暴れて多くの死傷者を出し、精神科の入院歴が問題にされた。

「ミケランジェロの頭蓋骨」に隠されたものとは?!婚礼の祝宴はなぜ血塗られたのか?死を賭した「腕」の秘密とは?柄刀美術ミステリーの極致。

東京、神奈川、大阪。離れた3つの場所での殺人。

幸せな空気溢れるクリスマスイブ。恵子は、7年間働いた会社からリストラされた。

失意を抱いて、郷里の美唄に帰るために向かった上野駅で、本田剛は、同郷の成功者・小池をはずみで殺してしまう。

田舎町のラジオ局・葉崎FMで、毎週土曜夜に放送される読者参加型番組「みんなの不幸」は、リスナーの赤裸々な不幸自慢が評判の人気コーナー。

船越と房子は、粉雪の舞う飛騨・高山への旅に出た。五年越しの不倫の恋。

銀行の現金輸送車を襲い、一億円を手に入れろ―。

神田の貧乏長屋に巣食う、砂絵師のセンセーとおかしな仲間たちが、江戸市中で起きた怪事件の謎を解く人気の捕物帳シリーズ。

天才的テナーサックス奏者・永見緋太郎は、相変わらず音楽一筋の日々を過ごしている。しかし、ひとたび謎に遭遇すると…。

不法滞在の外国人が暮らす木造アパートで放火!現場に出動した新米消防士・大山雄大は“水をかけると広がる炎”に疑念を持ち、独自の調査を開始する。

旗本の三男から八丁堀同心の家へ婿入りし、平同心を世襲した日暮龍平。

ヒモのヨシキは、ヤクザの恋人に手を出して半殺しにあうところを、妖艶な女性に助られる。

フクスケが『劇団大人サイズ』の作家になって3年。動員数も飛躍的に伸び、劇団は規模を拡大。

巨頭の少年フクスケは15歳にして生家を追われ、未知の大都会東京へと旅立つ。

警視庁捜査一課殺人犯捜査六係から、特別捜査係に異動した鷺沼は、継続捜査の任に着く。

14年前の12億円詐取・殺人事件。再捜査を開始した鷺沼は、神奈川県警山手署刑事、宮野と手を組む。

半導体開発研究所に勤める木島優二は、成果は横取りされても仕事一筋に生きてきた。

全知の天に運命を委ねる占の国ヴィオン。生まれながらにして毒と呪いの言葉を吐き、下町に生きる姫がいた。

茶を商っている砂栖賀屋が押し込みにはいられたと報せがあった―。

ある時、センコーがアタシらを見てこう言った―「プラスとマイナスとゼロが歩いてら」。

一人息子を育てながら九年間の受験勉強を経て弁護士になった村地佐和子はミスばかり犯し、前途に悲観的になっていた。

リストラされ、家族を養うため、生まれて初めて他人様の家の泥棒に入った有田。

女子大生・亜由美のもとに従兄の頼夫から結婚式の招待状が届いた。

ある日現われたおしゃれな転校生ビートは、イジメられっ子犬田のファッションを大改造して一躍クラスの人気者に。

美人妻と二人の娘。ちょっとメタボなサラリーマン鳥取五郎は充実した日々を送っていた…つもりだった。

那覇基地で待機中の戦闘機パイロット・風谷修に緊急発進が下令された。

休暇で訪れたスコットランド。

テレビ朝日の大人気ドラマ『相棒

このままじゃ、私殺される…!年下彼・英之のDVから逃げ回っていた梨沙は、ケータイに出ていたアヤシイ広告に飛びついた。

前代未聞の篭城事件が発生。現場は警視庁十一階の会議室。

十津川警部宛てに、ある作家から送られてきた一冊の本。

「完全犯罪テクで悪人を始末せよ」裏活動に精を出す醍葉学園“推理小説研究部(通称・完全犯罪研究部)”が学校爆破事件で廃部に。

入学後の友達作りにしくじった女子高生チナツ、第二演劇部の一人部長ユリヤ、戦士部のサトシ、ネットごしの参加者で姿の見えないスカイプさん。

女優、OL、キャバクラ嬢、資産家令嬢―年齢も職業も異なる四人が耽溺する、美容整形の世界。

緑豊かな桂川渓谷で起こった、幼児殺害事件。

森の中の学園に隔離されて育った、性別のない子どもたち。成人するにつれ性別が確定し、ひとり、またひとりと巣立っていく。

浅草の古びたアパートで発見された女の絞殺死体。被害者は大手旅行代理店のOLだが、夜になると街で男を誘っていたという。

冬のある日、歌舞伎町の片隅で町会長の高山が死体で発見された。死因は急性心不全。

15年前のサマーキャンプに参加した27歳の男女5人が、キャンプ主催者の遺言執行者と名乗る女性弁護士に突然集められた。

両親を航空機事故で失って以来、達哉は姉・伊月とふたりで暮らしてきた。

女子大生のサチコは、なぜか隣人のおばさんに命を狙われていた。

渋谷・新宿で相次いで発生した無差別殺傷事件。警察は衆人環視のなか、別人を現行犯逮捕するという失態を繰り返してしまう―。

人生に絶望し、集団自殺をしようと集まった男5人の前に現れた謎の女・ハナ。「まだ間に合うから。

歯科医の夫と離婚をし、実家に戻った香奈子は、その日息子の圭太を連れ、スーパーに出かけた。

その事件は、小川香奈子の息子の圭太が、スーパーで連れ去られそうになった出来事から始まった。幼稚園での信じられない誘拐劇。

“首夢”の世界から、やっとの思いで抜け出した凪浜そよか。

高校に入学した宮本剛太は、とあるアクシデントによって“菜々子先輩”と出会う。

50年の時を隔てた戦時下と現代の日本で、時代と集団の空気に逆らい、それぞれ立ち上がった二人の男たちは、どう生き延びるのか?家庭、軍隊、職場にあって、死、幸福、不安のあいだで大いに揺れる人間を描く長編大作。

貴重な演者対談から、舞台裏潜入写真まで。文楽入門書の決定版。

「これからおまえは裁きを受ける」オセロの公開対局を映すスクリーンの文字に観衆は凍り付いた。

函館を訪れた美貌の女。彼女に秘められた切ない過去とは……。

夜が明けても伯母は帰らなかった。今泉酒造の奔放な家付き娘ながら、無断外泊は一切したことのないあの伯母が。

かつて炭鉱で栄えた離島で、小学校の養護教諭であるセイは、画家の夫と暮らしている。

「いや吾輩は君には全然興味がないけど、世の中の正義にはもっと興味がないから」どん底だった私に、あいつはそう言った。

君がため、産み落とされたバケモノだ。　　完全無欠の委員長、羽川翼は二学期の初日、一頭の虎に、睨まれた―。

廃屋で激しく愛を交わし、直後に射殺された男女。偶然居合わせた悠季は女から「娘に渡して」と写真を託される。

学問の深遠さ、研究の純粋さ、大学の意義を語る自伝的小説。

清国の宦官・徐丁垓殺害の罪に問われた孫寧温は、孤島・八重山へ島流しにされてしまう。

十年の商社勤めの末、三十四歳にして「島流し」の憂き目にあった夏季は、出向先の若き取締役、渡辺真理の手腕に羨望と疑念を抱く。

生き残るためクラスメイトに投票し生贄を選出するか。