それでも、この世界で生きる―バロットは壮絶な闘いを経て、科学技術発祥の地“楽園”を訪れ、シェルの犯罪を裏づけるデータがカジノに保管された4つの100万ドルチップ内にあることを知る。

胸に勾玉の痣を持つ高校生の天童純は、平安京で出会った水葉に似た少女を追いかけ、長谷寺の弁天窟へ。

京都の中学に転校した天童純は、乱暴者の同級生から逃げ出したところを不仁王寺の僧・源雲に助けられた。

「空」「水」「アメリカ」「子供」「金」5つの言葉が指し示すSL車内で殺害する…資産家・藤井清太郎を誘拐した犯人から届いた殺人予告。

第８回『このミステリーがすごい！』大賞隠し玉、前作『オサキ江戸へ』に続くシリーズ第２弾！　古道具屋の手代・周吉と、食い意地の張った魔物オサキのコンビが、本所深川で起こる事件を解決していきます。

同心の息子でちょっと臆病な夏之助と、与力の娘でしっかり者の早苗。

所轄の盗犯刑事から県警本部に引き上げられた若き警部・八神。

なんとなく高校の社会科教師になってしまった桐原。行動原理はすべて「面倒くさい」。

嫁の実家の料亭の副社長として、飾り物のような日々を送る坂石浩季は、助けを求めて眼前に現れた19歳のコールガール・さやと恋に落ちる。

1992年、バルセロナ・オリンピック開幕を間近に控え、東京では二人の男がもう一つのバルセロナ・オリンピックを追っていた。

赤レンガ倉庫。関内のバー。

かつて学生運動に身を投じ、いまはキャリア警察官として埼玉中央署に勤務する二条実房。

昭和40年代、宮城県。捕鯨船に乗る漁師たちは捕獲禁止の流れに不安を覚え、稲作農家は減反政策で前途多難な状況を迎える。

将軍の身体に刃物を当てることが唯一許されるだけに、かえって絆が深くなるお髷番。

勘兵衛の組仲間が、修馬も含めて十三人、忽然と姿を消した。

文芸評論家の矢渡利悠人、彼の高校の後輩にして小説家のオークラ、編集者の長廻の三人は、立ち寄った写真展で、ある一枚の写真の前に釘付けとなった。

身に覚えのない殺人の罪。それが江木雅史から仕事も家族も日常も奪い去った。

突然死したアイドルに。癌で逝った母に。

模範的な警官になろうと、誰よりも強く思ってきた。ノンキャリアながら管理部門で抜擢され、エリート部署へ配属された。

僕の自殺未遂。母の死。

なんの前触れもなく人間が消滅し、その痕跡も、周囲の人々の記憶からも消え去ってしまう現象が頻発している世界。

閑静な高級住宅街に佇む堂島邸には、主人である新之助の誕生祝いのため、家族や友人ら11人が集っていた。

ドイツから命懸けでマドリードに戻ったイギリス秘密情報部員・ヴァジニアは、陸軍参謀本部情報将校・北都昭平への置き手紙だけを残して姿を消す。

親友を裏切った報いがこの過酷な人生なのか親友を自殺に追い込んだ広太は、ヤクザに脅されて厳寒の北京へ旅立つ。

日本に芸術ミステリの新旗手あらわる！　　「幸せの絶頂で命を落とす」という予言どおりに事故で死んだ婚約者。

著者のノンシリーズ・ミステリ全短編を収録するファン垂涎・必携の作品集、二巻本その２。

美しかったり、謎めいていたりする、私の隣の人々。

信州にある「24時間、365日対応」の病院では、今日も奇蹟が起きる。「一止とハルさん」の新たな物語。

人間の世界で研修中の天使・マリと、落ちこぼれの悪魔・ポチが流れ着いた町では、奇怪な事件が続発していた。

かつてなくリアルに描かれる捜査の実態と、癒着、横領、隠蔽、暴力・・・　黒川博行のハードボイルドがここに結実！　警察小説の最高傑作！

誰もいない学園で、ヴィクトリカと一弥、二人きりの夏休みが始まる。

元エリート自衛官・羽月数也は、法に縛られず“人の命を守りたい”という信念のもと、ボディガードとなった。

"誰カガ罰セラレネバナラヌ"――ある死刑囚が残した言葉が波紋となり、静かな狂気を育んでゆく。

天下無敵のしっかり女子、ヒロちゃんが沖縄の超アバウトなゲストハウスにて繰り広げる、奮闘と出会いと笑いと涙と、ちょっぴりドキドキの日々。

お堂で一心が刺された!?監視の目をかいくぐり犯人はどうやって事を成し遂げたのか?石井をはじめ、みなが疑心暗鬼になる中、八雲は拘置所で、殺人を告げた七瀬美雪と対峙する。

“絶対的な悪意”七瀬美雪が逮捕され、平穏が訪れたかに思えたのもつかの間、収監された美雪は、自ら呼び出した後藤と石井に告げる―私は、拘置所の中から斉藤一心を殺す…。

「今から三時間後にあなたたちは全員死にます。

大企業の社長の娘と結婚し、常務まで昇りつめた男。だが、子供ができないために後継者になれない事態に。

若手衛視・富士見は、その男の鋭い殺気に度肝を抜かれる。元マル暴のベテラン・久能は、監視カメラに映った男に驚愕する。

保育士の山川陽子はある日、保護者の迎えが遅い園児・百代灯衣を自宅まで送り届ける。

十一月七日水曜日。女子大生の藍は秋のその一日を何度も繰り返している。

恐れ知らずの竦腕で、次々と王府の改革を断行する孫寧温。

死んだほうがいい。死にたくない。

元殺し屋の「木村」は、幼い息子に重傷を負わせた相手に復讐するため、東京発盛岡行きの東北新幹線“はやて”に乗り込む。

街は焦土と化し、闇市に変わった。終戦で復員、家も家族も失った。

家族をもたず、信じることを知らない少年イオンの孤独な魂はどこへ行くのか―。

中央アメリカの軍事国家マヌエリアで、日本商社の支社長が誘拐された。CIAをバックにつけた反政府ゲリラの犯行だという。

凡そこの世に非ず、別の世界より来たる者を忍びと云う―数多の次元世界を制する支配者集団「無限王朝」と戦い続ける、伝説の忍び「光牙」。

「この中の誰かが自殺する」高校のカウンセリング室を訪れた生徒たち。そのなかにいるという。

あれは本当に事故だったのだと、私に納得させてください。高校卒業以来十年ぶりに放送部の同級生が集まった地元での結婚式。

自分は誘拐された園児なのか？　ある日届いた差出人不明の写真は、過去に潜んだ謎を解く始まりだった……。

千里眼の祖母、漫画家の母、そして何者でもない私。

三松妃沙子。「妃」と綽名される彼女の周りには、いつも若い男たちが集まっていた。

金融業者コーエンの散らかった部屋で、作家ノーマンは途方に暮れていた。机には白髪の老人の生首。

死体を埋めて、掘りだして、攫って!?ちっぽけなビリヤード屋を経営する石川麒一が、つい死体遺棄を手助けしてしまった代償は―。

爆殺――その朝、英雄の夢が潰えた。 『中原の虹』完結から3年。

闇の中から一歩、また一歩と光射す方へ誘われる、「夜市」の著者の新たな到達点にして最高傑作。

伊豆の別荘で夏の終わりを過ごす僕とあの人。あの人とは、父の再婚相手だ。

流産した哀しみの中にいる夫婦が捨て猫を飼い始める。

血統がすべての競馬の世界で、全米史上最強馬と目される馬の出自に秘かな疑いが…。そして、それが原因と思われる連続殺人。

彼はなぜ、単独行(ひとり)を選んだのか――。

新撰組、白虎隊……国のためにその身を賭した若者たち。

尾張城下は札の辻近くの寺に仮住まいをはじめた磐音とおこん。

浅虫温泉で豪遊した観光客の一人が定山渓で射殺体となって発見され、もう一人が消息を絶った。

黒髪の佳人、佐竹千鶴は椙田探偵事務所を訪れて、こう切り出した。「私の兄を捜していただきたいのです」。

坂崎あすなは、自殺してしまう「誰か」を依田いつかとともに探し続ける。

依田いつかが最初に感じた違和感は撤去されたはずの看板だった。

「汝、満洲の王者たれ」予言を受けた親も家もなき青年、張作霖。

半世紀にわたり、落日の清王朝を一人で支えた西太后が人生の幕を閉じようとするころ、張作霖や袁世凱は着々と力を蓄えていた。

警視庁捜査共助課。久米山はそこに所属する「見当たり捜査官」である。

このままじゃあ、殺される！　幼い頃からの凄絶ないじめ。

「とある地方の小さな書店が経営の危機にあるらしい」よくある悲しい噂のひとつだと思っていたが、書店営業仲間の女性がそのことを妙に気にしていて…。

シリーズ累計850万部突破の、国民的メディカル・エンターテインメント“田口＆白鳥”シリーズ。

時は昭和三年―名探偵・唐草七郎の一番弟子にして閨秀の女探偵・岡田明子のもとへ舞いこんだ、摩訶不思議な依頼。

退屈な日常から抜け出したいと思いながら毎日を過ごすシニカル男子・野々村。

将軍なぞまっ平御免、ぼろ屋敷で浪人暮らし。後の名君、徳川家宣―。

カルチャースクールの再建を任された爽香は、トーク番組の司会で人気の高須雄太郎に講師を依頼。

インターネット心中で妻を失った新田は、事件を追っていたライターの切断死体を発見する。

冤罪の罠に落ちたカメラマンの金井は、自分を陥れた後輩を刺殺して、故郷の函館に向かった。

作家の小西は、戦友が社長を務める地方紙に、小説の連載を始めた。

幼くして養父母を亡くした奈津江は、実姉と名乗る祭深咲に伴われ、実父が経営する施設“祭園”に引き取られた。

不倫調査のため、使用人を装い山奥の邸に潜入した私立探偵・鵜飼杜夫。

元警視庁捜査一課長の長源寺大志が撃たれた。

―甦る屍体。人造人間。

新人作家・大螺狂人が終戦直後の文芸雑誌の依頼により小説執筆を決意するまでを戯画的に描く第一部笑熱地獄。

刑事くずれの探偵・鬼束啓一郎は、ヤクザの次男坊・仁科英雄に依頼され、謎の殺し屋“ミスター”を探すことになった。

大晦日に発覚した一家皆殺しという残虐な犯罪。

大晦日に発覚した一家皆殺しという残虐な犯罪。

美女・シンディはある組織に属し、ニューヨークを拠点として特殊な任務を遂行している。

喫茶店で暇をもてあましていた失業中の戸田は、突然現われた自分と同じ顔の男に、「時間管理局」のタイムパトロールマンに採用されてしまう。

運動も勉強も得意な、学年の人気者トシと、万引きをしたという噂を持つ、気の弱いワタル。

起死回生の特ダネを狙う社会部記者・岩田のもとに、かつて取材した服役囚から電話がかかってくる。

探偵役は鹿児島弁の抜けない弁護士川路弘太郎。

高嶋政伸、水野真紀主演のドラマ化原作! カメラマンの星井裕は、雑誌の特集の撮影で京都の老舗和菓子屋『若狭屋源月』を訪れた。

役者の卵・戸張美里が友人の代役で受けたオーディション。それは奇妙なものだった。

派遣会社からの日雇い仕事で食いつなぐフリーターのサトシ。

花師にして絵画修復師の佐月恭壱。

智美の満ち足りた新婚生活はつかの間だった。

「私は殺人を依頼しました。恋人の妻を殺してほしいと頼みました」誰もが滑り落ちるかもしれない、三面記事の向こうの世界。

深川で、西国雄藩の藩士と石川島から戻ったばかりの無宿人が相次いで不審な死を遂げた。