東京からカラフトへ向かう「紅緑丸」の船上で発見された変死体(「人喰い船」)、山中を走るバスから消えた五人の乗客の謎(「人喰いバス」)、谷底から消えた墜落死体(「人喰い谷」)、密室から消えた凶器の謎(「人喰い倉」)―。

幼い息子の仇討ちを企てる、酒びたりの元殺し屋「木村」。優等生面の裏に悪魔のような心を隠し持つ中学生「王子」。

「ねえ…思いきって、やったらどうなの」「何をだ」「わたしを、殺すのよ」…社の常務の姪と不倫の挙句、妊娠させ、結婚を迫られる夫。

階段から落ちた恋人・亜矢子は意識不明のまま昏睡状態に陥る。

”原作者”と”盗作者”の緊迫する駆け引きに息を呑む。

就職しアパートで一人暮らしを始めた清水真弓は、絶えず隣家からの視線に晒されている感じに悩まされる。

日照りに見舞われ、干上がったダム底から緑山中学校の旧校舎が不気味な姿を現わした夏。

ノンフィクション作家・高嶺隆一郎は真犯人に直接インタビューする手法をとっていた。

店舗を持たず、自分の鑑定眼だけを頼りに骨董を商う“旗師”宇佐見陶子。

54個の文書ファイルが収められたフロッピィがある。

五番街にある“フレンチズ・デパート”のウィンドウに展示された寝台から、女性の死体が転がり出た。

米国ニューメキシコ州にある長距離専門の陸上競技クラブNMAC。

高校生の久太郎は、同じ1日が繰り返し訪れる「反復落とし穴」に嵌まる特異体質を持つ。

情報工学の天才、島津圭助は花崗岩石室に刻まれた謎の“古代文字”を調査中に落盤事故にあう。

妻の殺害を企むヒモも同然の婿養子。妻はロスの別荘、夫は東京の自宅。

ノンフィクション作家・五十嵐友也のもとに届けられた一通の手紙。

富豪の一人娘が、別荘で不審な事故死を遂げる。

六つの箱に分けられた男。七つの首が順繰りにすげ替えられた連続殺人。

青葉ヶ丘中学3年A組―悪魔のようなこのクラスを、担任教師が名づけて「沈黙の教室」。

「恋人がエレベーターに乗ったまま戻ってこない」という男の訴えを聞いた警備員がビル内を捜すが女の姿はなかった。

門限六時。家が厳しい女子大生ハコちゃんはやっとアメリカ行きの許しを得た。

アメリカはニューイングランド地方の田舎町、トゥームズヴィル。

第11回『このミステリーがすごい! 』大賞・大賞受賞作、待望の文庫化! 北海道根室半島沖の北太平洋に浮かぶ石油掘削基地で、職員全員が無残な死体となって発見された。

世田谷の閑静な住宅街にあるテニス・クラブで、白昼、女性の焼死事件が発生した。

フルート奏者の朽木奈緒美は、これから始まる音大時代の仲間との新しい仕事に心を躍らせていた。

日本海の孤島で起こる連続密室殺人事件(『首吊り島』)と都会の片隅で起こる監禁事件(『監禁者』)。

「世界一異常な探偵」こと四里川陣のもとを訪れた1人の女。

高崎市内の川土手で私立高校に通う女生徒の扼殺死体が発見される。

夏の終わり、郊外の瀟洒な洋館に将来を約束された青年たちと美貌の娘たちが集まった。

芝公園周辺で頻発する高級外車の放火事件。

両親を失った少年が復讐のために、日本最大の暴力団の組長を狙撃し逃走したことで、全国的なやくざ戦争が始まった。

若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。

オカルトスポット探険サークルの学生六人は京都山間部の黒いレンガ屋敷ファイアフライ館に肝試しに来た。

小惑星探査機が採取してきたサンプルに含まれていた、人骨化石。

昭和四十年―東京オリンピックが開催された翌年の、厳しい雪の訪れを間近にひかえた十二月初旬のこと。

天才建築家・藤堂俊作設計の神宮ドーム球場で、二 十九名の死傷者を出す火災が発生。

日本人に特異的な右脳と左脳の機能差研究から、無中枢コンピュータを構想する大学助手。

火星の迷宮へようこそ。ゲームは開始された…。

夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」。夏合宿の二日前、会員の丹山吹子の屋敷で惨劇が起こる。

事件に巻き込まれ、犯人を射殺したことで大きな心の傷を負い、軽度の神経症に苦しめられている志穂。

死体を積んだ幽霊列車、首都高を大爆走! ? ミステリ史上屈指のシリーズ連続刊行・第二弾 首都高パーキングエリアで発生したトラックの居眠 り暴走事故。

美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。

猟銃を持った殺人犯(黒のキング)が、妻・友貴子(白のクイーン)を人質に我が家に立てこもる。

賀茂由香里は、人の強い感情を読みとることができるエンパスだった。

武蔵自動車教習所の配車係の死に端を発し、相次いで指導員が殺される。

「レインマンが出没して、女のコの足首を切っちゃうんだ。でもね、ミリエルをつけてると狙われないんだって」。

櫛森秀一は、湘南の高校に通う十七歳。女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との三人暮らし。

超常能力ゆえに、自らに滅びの運命を課す独覚一族。

「僧正殺人事件」が名探偵ファイロ・ヴァンスによって解決されて数年。

5億4000万年前、突如として生物の「門」がすべて出そろうカンブリア爆発が起こった。

「犬男がやったんだ」劭疝犬神通り魔殺人事件で起訴された男は法廷で呟いた。弁護人も無罪を主張。

全長6.5キロの「密室」から死体が消失?贈賄疑惑の渦中にある会社社長が何者かに殺された。

終戦前夜。秘能『長柄橋』の上演を巡り、交錯する過去と現在。

森の奥に囚われた盲目の王女・レイアは、父王の愛と美しいドレスや花、物語に囲まれて育てられた…はずだった。

神の仕掛けか、悪魔の所業か。地獄のバトルが今、始まる。

七月七日の午後七時、新進作家、坂井正夫が青酸カリによる服毒死を遂げた。