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仮面(ペルソナ)
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仮面(ペルソナ)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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内容が物語過ぎる、というのが読後感である。すなわち非現実的過ぎるのだ。事件の真相を解明する鍵は、「手記」にあるのだが、その「手記」を主人公の探偵がやってみせたように見抜く手段は現実には(おそらく)存在しない。これは物語内に作者によって意図的に記号が付されているからこそそう見えるのであって、その記号がなければ誰にも「手記」に他人の文章が混ざっているとは考えないし、考えたとしてもそれを抜き出す手段はないに等しい。つまりは挿入された記号というヒント自体が、作者に意図する方向へ読者を導いて納得させるための仕掛けなのだ。ならばその仕掛けは事件とは関係ない。純粋に作者の「物語の記述」上の問題だ。また物語内の探偵も、作者の引いた記号という点線に沿って、推理を展開しているように見える。あまりにもトリックに懲りすぎて本末転倒してしまった、という内容であると思う。 | ||||
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私はあまり入り込む事が出来ませんでした。時間軸の変化がうっとうしかったのかも・・・、でも他の人がいいといっているのでいいのでしょう。私は今一でした。 | ||||
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女性探偵が活躍する本格推理路線シリーズの阿弥陀パズルに続く2作目。 今回はレストラン内での仮装イベントでの連続クローズドサークル殺人を扱っているが、時制の入れ替えや手記、回想形式を盛り込んだテキスト自体にトリックが仕掛けられているという技巧作である。 本格推理としての切れ味は前作にやや劣る感じがするが、作品自体はよく出来ており、楽しめる一作である。 | ||||
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店を閉めることになったクラブ「クレイモア」のお別れパーティーに集まった、仮装した七人の男女。が、パーティーが始まって間もなく惨劇が。密室状態のクラブの中で次々と殺されていく参加者たち。この不可能犯罪に立ち向かうのは、パーティーのための出張シェフのアルバイトとしてやってきた風水火那子。名探偵の仮面をかぶり他人の秘密を暴き立てると非難され窮地に陥る火那子。魔女に死神、AV女優、道化師などなど、凝った仮装の中に、さらに犯人の仮面をかぶっている者をつきとめることはできるのか? ある人物の事件の手記と、事件の関係者の回想とで物語は進んでいくのですが、とても大きな仕掛けが隠されていて、ミステリファンなら十分に楽しめます。ただ、構成上記述上止むを得ないことだったのでしょうが、謎をわかり易くしている箇所があるのがとても残念です。 また、非難されながらも名探偵の仮面をかぶったまま生きていこうとする風水火那子の清々しい爽やかな姿がとても印象的。この先ずっと応援していきたいヒロインの一人になりました。 | ||||
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二重に解釈出来る文というか、 中立の語り手と犯人の捏造と探偵の謎解きが、 同時に一つの視点として語られる驚異の三重構造。 問題提示編と解決編を同時に語る驚愕の叙述トリックが爆裂する。 ダイイングメッセージものとしても巧い。 ジョン・ディクスン・カー の『火刑法廷』に匹敵するなら文句なく星五つと言いたいが、 真犯人の動機が弱いので星四つ。 風水火那子シリーズの第2作だが、 第1作の『阿弥陀(パズル)』 読まずに読んでしまったが、 問題ありませんよね? まさかエラリー・クイーン のレーン四部作のような仕掛けはしてないよな? | ||||
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風水火那子シリーズ二作目。前作「阿弥陀(パズル)」は純粋パズラーとも言える作品だったが、今作も仕掛けが面白い。事件前が描かれた後すぐ、事件後に時間が移り、事件そのものは回想と手記の形で展開されていく。それは単に倒置しているだけでなく、この作品の大きな仕掛けが潜んでいる。また事件を追うストーリーの中に入れ子のように挿入されるスリリングな追跡劇もなかなかのものである。惜しいのは、記述上おそらくやむを得ず施されたであろう措置が、一部の謎をわかりやすくしてしまっていることである。だが、作品自体も挑戦的であるし、ミステリの定型に対しても挑戦的であるように感じられる、その点でとても楽しめた。 | ||||
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