テムズ川沿いの高級住宅地リヴァービュー・クロースで、金融業界のやり手がクロスボウの矢を喉に突き立てられて殺された。

喩えようもなく美しい聖歌『ミゼレーレ』と、パリの教会で起きた聖歌隊指揮者の不可解な殺害事件とはいかなる関わりがあるのか？　凶器はいったい何なのか？　遺体の両耳の鼓膜は破られ、付近には子供の足跡が残っていた。

生きるため、他人になりすましてきた“わたし”。

1967年末。

実は英国政府のエージェントであるレドヴァースの依頼で、夫婦のふりをして豪華客船オリンピック号に乗り込んだジェーン。

ここはロンドンの集合住宅の一室。女性がひとり。

町外れで父と孤立して暮らす“変わり者”サリーは6歳までの記憶がない。

20世紀初頭。華やかな時代の片隅で生きる売れないオペラ歌手と貧しいお針子―― ある事件が女たちの運命を狂わせる。

ミッキー・ハラー&ハリー・ボッシュ。

不敗の弁護士エイレングラフは言う、 「私の報酬は法外ですが、有罪になったら一銭も支払わなくて結構。

高層ビル建設現場で大型クレーンが倒壊し、作業員が死亡、周囲に多大な損害をもたらした。

先の事件で心に傷を負ったフォーチュン。それでもシンフルは平常どおり――なのに、またもや事件が。

押し花を受け取った著名人が連続で殺される事件が起きた。

故郷の雪山に帰ってきたエリーは、姉と看板猫とともにミステリ好きの集う書店、ブック・シャレーを切り盛りしていた。

ケンブリッジ大学の貧乏学寮セント・アガサ・カレッジの卒業生で、国際的大企業の経営者が事故死したという報が、学寮付き保健師イモージェン・クワイのもとに入ってきた。

羊を殺して頓死した男の事件を皮切りに頻発する凶事。

18世紀末ヨーロッパ興隆したロマン主義運動。

神経の不調に悩む女にあてがわれた古い子供部屋。そこには、異様な模様の壁紙が貼られていた…。

旅行社の社員モリソンは、ある男からイギリス列島巡航の観光船の事業計画を聞かされ協力することになった。

「おまえの助けが要る。たった今、きわめて重大と思われるあることがわかった。

〈マーダー・ミステリ・ブッククラブ〉に新たなメンバー四人が加わった。

辣腕の選挙コンサルタントとして鳴らしたシャルテルは、大手広告代理店DDT広報部のアップショーとともに、英連邦から独立間近のアフリカの小国アルバーティア初の国家元首選挙に駆り出される。

ミステリ作家の卵であるアニーは、大叔母の住む村に招かれた。

ぼくたちカニンガム家は曰くつきの一族だ。35年前に父が警官を殺したあの日以来、世間からは白い目で見られている。

英国の田舎町チャンプトンの司祭ダニエルは悩んでいた。教会のトイレ設置をめぐって住民が真っ二つに割れてしまったのだ。

新人スパイのエマ。

家族思いなエイダンは実は連続殺人犯で、次の獲物、レイチェルを監禁している。

「浮かびゆく男」 冒頭を飾るのは、リチャード・マシスンの名作「縮みゆく男」、そしてバックマン名義の自作「痩せゆく男」を想起させる好作品。

多くの悪徳警官を監獄送りにした元警部が命を絶った。

ボーディは田舎町で暮らす15歳の少年。父を亡くし母親と寂しい日々を送っている。

学生時代に一度だけ公募型アンソロジーに採用され、ミステリ作家デビューを夢見る小松立人は、学生時代にとある犯罪に手を染めた。

世界遺産・藤湖のまわりを囲むようにそびえ立つ、静謐な佇まいの十燈荘。

【名作ミステリ新訳プロジェクト】『Yの悲劇』の事件から十年後。

ピレネー山中で男性の惨殺体が見つかった。 死体の傍には謎の記号が描かれた石が残されていた。

新たなスウェーデン警察小説界の異才、ここに登場！ 　レオ・アスカーはスウェーデン・マルメ警察署重大犯罪課の女性警部だ。

ヴァージニア州の高校で教師が銃撃され、容疑者の黒人青年が白人保安官補に射殺された。

頭の怪我によって恐怖を感じなくなり、連邦保安官を退任したベン。彼はかつての上司から行方不明の娘を捜索するよう依頼される。

砂浜にそびえる岩の上で探偵作家ハリエット・ヴェインが見つけた男は、無惨に喉を掻き切られていた。手元にはひと振りの剃刀。

こうなることを知っていたら、わたしは探偵をやめていただろうか。

明治二〇年に発布・施行された保安条例のために東京を追放された新聞記者の筑波新十郎と、負け続きのため「コマルさん」と揶揄される大阪の駆け出し弁護士の迫丸孝平。

出産を目前に控えたジョージーは、ようやく腕のいい料理人を雇うことができて、ほっとしていた。

1881年イギリス、エセックスのターングラス館で起こった毒殺事件。

1942年、第二次世界大戦下。

酒が原因で人間関係、家庭、やがて村全体が崩壊していく10年を描いた怪作。 1800年代アメリカ。

1880年、ニューヨーク。

高級住宅街で女性が殺害された。刑事マックスは、被害者の夫の刑事弁護士プルイットに疑いをかける。

100年前から行方が知れなかったハガダーが発見された―連絡を受けた古書鑑定家のハンナは、すぐにサラエボに向かった。

大学を卒業し、AP通信社の記者になったジョーは、ある日、自分と同姓同名の男の不審死を知らされる。

ある理由で大量殺人を犯したことがある暴走人型警備ユニットの“弊機”は、植民惑星での異星遺物汚染事件に巻き込まれるが、ARTこと探査船ペリヘリオン号の協力もあり、窮地を脱する。

18年前に起きたカルト教団《アルパートンの天使》集団自殺事件の謎……犯罪ノンフィクション作家がつかんだ、衝撃の真相とは!?

「変な怪談を聞きに行きませんか？」会社の部下に誘われた大学のオカルト研究会のイベントで、とある怪談を聞いた日を境に高山カレンの日常は怪現象に蝕まれることとなる。

救急医・武田のもとに搬送されてきた、一体の溺死体。その身元不明の遺体「キュウキュウ十二」は、なんと武田と瓜二つであった。

チャイナタウンのギャング団のボスが病没する。彼は所有する古い建物を堅気の姪に遺していた。

時は寛政の改革の頃。

ショートショートの先駆者であり、怪奇探偵小説の分野で多くの掌編小説を残した城昌幸。

音楽の道を夢見るイザベルは、休暇中に訪れたボストンで銃撃事件に巻き込まれた。