「まだ誰にも、一度も喋ってへん話がある」 拭えども魍魎(あやかし)は肌に滑り憑く。

作家の元に集まった五つの幽霊屋敷話。

『黒面の狐』事件後、海運の要から戦後復興の礎となろうと灯台守になった物理波矢多は、二十年の時をまたぐ怪奇事件に巻き込まれる。

奇妙な文様が刻まれている魔偶――土偶の骨董――は、所有する者に福と禍をもたらすという……。

碆霊様を祀る、海と断崖に閉ざされた強羅地方の村々。

初読はミステリ、二度目はホラー。この島の謎に、あなたもきっと囚われる。

曰くのある家や部屋を一軒に纏めて建て直し、そこで暮らすとどうなるか――。

自殺する間際にメッセージを録音して残す人がいる。

目を奪う美貌と、小学生とは思えぬ色香。転校生の目童たかりは、謎めいた美少女だった。

「先祖代代、片倉の女は殺される定めだとか。

その物語は、人を殺す――。

小学6年生の優真は、父と死別後、母が再婚したお堅い義父となじめずにいた。

「一編でも読者が心から怖がってくれれば、編者冥利に尽きる」 怪異の名手・三津田信三が自ら選んだ、国内外のホラー名作十三篇。

雨の日には、読まないでください。

“あれ”が来たら、絶対に答えたり、入れたりしてはいかん―。幸せな新婚生活を送る田原秀樹の会社に、とある来訪者があった。

得体の知れぬ何かに追われ、助けを求めて遺仏寺を訪れた由羽希。

ホラーミステリーの名手による、素人探偵「物理波矢多(もとろいはやた)」シリーズ第3作。

幼い頃、引き取られた百巳家で蛇神を祀る奇習と怪異の只中に“私”は過ごす。成長した“私”は訳あって再びその地を訪れる。

「判決は、全員死刑。命をもって罪を償ってもらいます」 伊勢湾に浮かぶ、通称「海賊島」に招かれた10名の男女。

ミステリ×ホラーの名手が誘う新たな乱歩の世界。

奇妙な原稿が、ある新人賞に投稿された。“私”は友人から応募者の名が「三津田信三」だと知らされるが、身に覚えがない。

昭和29年、夏。複雑に蛇行する夷隅川水系に、次々と奇妙な水死体が浮かんだ。

ホラー作家・鹿角南のもとに、旧友からメールが届く。ある廃墟で「肝試し」をしてから、奇妙な事が続いているというのだ。

さまざまな怪異が日常に潜む、“もうひとつの京都”―妖しい神社の「奇面祭」、「減らない謎」の不可解、自宅に見つかる秘密の地下室、深夜のプールで迫りくる異形の影、十二年に一度の「ねこしずめ」の日…恐怖と忘却の繰り返しの果てに、何が「私」を待ち受けるのか?本格ミ

他人の家とは何かが「ズレて」いる――。

生まれてから死ぬまで、運命のすべてが記されているという「アガスティアの葉」。

本格ミステリ大賞受賞作家が綴る、”最凶”の家ホラー。 山の中腹に建つ家に引っ越してきた、小学四年生の日々乃翔太。

「神隠し――と云うより天狗攫いね。高尾山だし」 聞き終えた敦子は先ずそう云った。

青山墓地で発生した幼女惨殺事件。その被告人は、独房で奇妙な独白を始めた。

6歳の奈津江には、不思議な能力があった。誰かが失くしたものを探し出すことができるのだ。

神々櫛村。谺呀治家と神櫛家、二つの旧家が微妙な関係で並び立ち、神隠しを始めとする無数の怪異に彩られた場所である。

忌名は、いわば生贄だと? 「この忌名は、決して他人に教えてはならん……もしも何処かで、何者かに、この忌名で呼ばれても、決して振り向いてはならん」 生名鳴(いななぎ)地方の虫くびり村に伝わる「忌名の儀礼」の最中に起きた殺人事件に名(迷)探偵刀城言耶が挑む。

北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。

殺人を告白して死んだ推理作家のアリバイとは!? 新米刑事が思わず通う、鮮やかすぎる謎解き―― 時を戻すことができました。

黒術師の右腕とついに直接対決!シリーズはいよいよ佳境へ! 超能力者を極秘で養成するダークマター研究所。

死相が視える探偵・俊一郎のもとに、遺産相続殺人と思われる事件の捜査依頼が舞い込む。

作家兼編集者の三津田信三が紹介された男、龍巳美乃歩が語ったのは、旧家、百巳家での迫真の実話怪談だった。

山中に隠棲した文豪に会うため、高校の合宿を抜け出した僕と友人の葛城は、落雷による山火事に遭遇。

おかしいのはこの家か、わたしか―夫の転勤に伴う東京生活に馴染めずにいた果歩は、幼馴染の平岩と再会する。

完全に施錠された家に現れたサンタ、殺されていた母親。鳥居の亡霊、猿時計の怪。

奇妙な同人誌「迷宮草子」の恐怖！恐怖！　古書店で主人公は奇妙な同人誌を入手する。

十三歳で遊女となるべく売られた少女。“緋桜”と名付けられ、身を置いた世界は苦痛悲哀余りある生き地獄だった。

建物に憑く哀しき霊を鎮魂する男・仙龍 VS. トンネルに巣食う『黒の犬神』 犬神の呪いから春菜の命を守れ! 死体は全身噛み痕だらけだった。

殺害現場から消えた一枚のメイプルリーフ金貨が臨床犯罪学者・火村英生を真相に導く。

奥多摩の山村、媛首村。淡首様や首無の化物など、古くから怪異の伝承が色濃き地である。

あと二日で、四人死ぬ―― ミステリ界を席巻した『屍人荘の殺人』シリーズ待望の第二弾! その日、“魔眼の匣"を九人が訪れた。

一人の自殺志願者が、多量の血痕を残し姿を消した。

父の遺した不動産で夜になると聞こえる「痛い、痛い」という謎の声。

特殊技術で開発され、航空機の歴史を変えた小型飛行船〈ジェリーフィッシュ〉。

ロシア革命から数年経ったシベリア奥地。

旧家の猪丸家に現れた記憶のない謎の女・葦子は、開かずの間だった蔵座敷で“狐狗狸さん”を始める。

僕の殺人の邪魔をするのは誰だ! 孤立した島の中で次々に起こる惨劇。ここには僕以外にもう一人、殺人者がいる。

恐怖、また来る。デビュー作(日本ホラー小説大賞『ぼぎわんが、来る』)、戦慄の舞台裏。

メーラーデーモンを名乗る者から「一週間後、お前は死ぬ」 というメールが届いた後、殺害される連続殺人が発生! 「お客様」を殺された上木らいちは捜査を開始。

色とりどりの恐怖をどうぞ召し上がれ。あのとき、目をそらしていたら。

人類は滅亡する――。