高さ四百五十メートルを誇る超高層タワーが銀座にオープンした。数万人が集まる営業初日、漏電による小火が発生。

3年前に警察を辞め、家族も離れて暮らす真志に、娘を誘拐したと匿名電話がある。

歴史的な条約締結のため、韓国の大統領が来日する。 警察が威信をかけてその警備にあたる中、現職総理大臣の孫娘が誘拐された。

神奈川県警が劇場型捜査を展開した「バッドマン事件」から半年。 巻島史彦警視は、誘拐事件の捜査を任された。

死刑執行前夜、密室状態にあった別々の独房で、二人の囚人はなぜ斬殺されたのか――。

あの晩、あの電話に出ていたら。同級生の殺人容疑で十四歳の息子・翼が逮捕された。

家事と育児に追われる高村文絵はある日、中学時代の同級生、加奈子に再会。

同棲している彼女・桃里に、連続殺人犯と似ているといわれたことから、蒼太の日常に変化が訪れる。

公開処刑人「森のくまさん」。犯行声明をネットに公表する連続殺人鬼だ。

「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。

真砂代は一九歳になったが、見栄えのしない容姿であることは自分でも分かっていた。

三姉妹の長女・百合が次女を殺した。

1944年6月6日、ノルマンディーが僕らの初陣だった。

郊外の町で、幼稚園児の遺体が発見された。被害者は死後に性的暴行を加えられていた。

東京近郊で連続する誘拐殺人事件。

物語の主人公・宇野辺叡古(うのべえーこ)は、東京帝国大学法科大学の教授である。

自分が死んだら周りの人たちはどんな反応するんだろう。その願い<葬偽屋>が叶えます。

小学5年生のときに東日本大震災に遭い、離ればなれになった幼馴染の6人。

八歳の女児が乗用車に撥ねられ死亡する。運転手は不起訴処分になるが、そこには罪深い大人たちの様々な打算が働いていた。

平凡だが幸せな生活を謳歌していた香奈子の日常は、恋人・貴治がある日突然、何者かに殺されたのを契機に狂い始める…。

「しばらくの間でいい。

都内で、不法薬物を製造していたと見られる場所からの火災が連続していた。

連続通り魔殺人事件の容疑者“コートの男"を追う所轄の刑事・中島と捜査一課の女刑事・小橋。

中学時代、いじめと病に絶望した野々宮恭子は 従姉妹の蒲生美智留に命を救われた。

タワーマンションの最上階に暮らす売れっ子作家・珠美は人生の絶頂。一方、売れない作家桜子は安マンションで珠美を妬む日々。

刑事の麦子は、幼少期の「相手の気持ちになって考えなさい」という母の教え通りに人の意識に入り込む能力を身につけていた。

パリで大規模な交通事故が発生。 深夜、そのニュースを目にした付き人は、 相変わらず連絡のない黒猫の安否が気になっていた。

その病院は、火星の丘の斜面に、カバラの“生命の樹"を模した配置で建てられていた。

ゴールデンウィーク明けの朝、出勤した警視庁捜査一課・碓氷警部補の元に、都内で起こった二件の自殺と二件の殺人の報が入る。

遠く離れた2つの温泉地で硫化水素による死亡事故が起きた。

深瀬和久は平凡なサラリーマン。唯一の趣味は、美味しいコーヒーを淹れる事だ。

40歳になったクボケンは、高校時代の同窓会を開こうと思い立つ。

橋岡恒彦は「名簿屋」の高城に雇われていた。名簿屋とは電話詐欺の標的リストを作る裏稼業だ。

櫛森秀一は、湘南の高校に通う十七歳。女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との三人暮らし。

雨の夜の不動産業者殺し。強引な取調べで自白した青年は死刑判決を受け、自殺を遂げた。

埼玉県の片田舎・神室町に幼稚園教諭として赴任した喜多嶋凛。

陰惨な歴史が残る四国山中の集落・尾峨に赴任した中学教師・金沢には、競技中の事故で陸上を諦めた疵があった。

魔犬の呪いで妹を失った三きょうだいは、ママと一緒にパパが残してくれた別荘に移り住む。

仕事も恋愛も上手くいかない冴えないサラリーマンの貴生。

四国遍路を終えた帰路、冬の海に消えた父。企業戦士として家庭人として恵まれた人生、のはずだったが…。

寺の離れで「なんでも屋」を営む俺の叔父さん。家族には疎まれているが、高校生の俺は、そんな叔父さんが大好きだった。

毎日が黄金に輝いていた12歳の夏、少年は川辺の流木に奇妙な印を残して忽然と姿を消した。

元陸自のパイロット・新居見充は平成南海トラフ大地震で家族を亡くした喪失感とともに生きていた。

ピアニストからも絶賛!ドビュッシーの調べにのせて贈る、音楽ミステリー。ピアニストを目指す遙、16歳。

インターネット上に溢れる情報の中で、法律に抵触するものや犯罪に結びつくものを監視し、調査するサイバー・パトロール会社「クマー」。

雪崩で死亡した兄の遺品を整理するうち、増田直志はザイルに施された細工に気づく。死因は事故か、それとも―。

「まだ誰にも、一度も喋ってへん話がある」 拭えども魍魎(あやかし)は肌に滑り憑く。

急行する捜査車両、轟く銃声。過去の事件が次々と連鎖し、驚愕のクライマックスへ!比類なき疾走感で描く緊迫の40時間。

母は死に、父は人を殺した――。

出版社で働く派遣社員の倉本渚は、ある日AV女優連続不審死事件の容疑者が遺したルポ「アルテーミスの采配」を手にする。

インターネットを舞台にした人気のサイコパス・サスペンス『公開処刑人 森のくまさん』第2弾! あの 「森くま」事件から三年。

私立扇央高校朗読部の主・華影忍（ルビ：はなかげしのぶ）。

「娘の小学校受験が終わったら離婚する」。そう約束していた播磨和昌と薫子に突然の悲報が届く。

幼馴染の美人双子、優衣と麻衣。僕達は三人で一つだった。

病の宣告、就職内定後の不安、子どもの反発…様々な悩みを抱え、彼らは北海道へひとり旅をする。

【第２９回　山本周五郎賞受賞作】 善意は、悪意より恐ろしい。