普通の大学生、鏡公彦18歳。ごくごく平均的な、何気なくコンビニエンスストアに行こうと思って出かけただけの夜。

誰もが三百六十五日分の一日で終わる予定でいた六月六日。鏡家の三女、鏡佐奈は突然の大地震に遭遇する。

三島賞作家・佐藤友哉がサリンジャーの魂をよみがえらせる、全9編の短篇小説。

妹が死んだ。自殺だった、と僕のイカれた家族は云うが。

『ワスレルナ』。妻を殺された復讐者たちは、世界の秘密を解かねばならなかった――。

女子中学生・小林冬子。苫小牧から船に乗り、行き着いた先は見知らぬ孤島。

斎藤カユは見知らぬ場所で目醒めた。姥捨ての風習に従い、雪深い『お山』から極楽浄土へ旅立つつもりだったのだが。

腕利きの救命外科医・奈津川四郎に凶報が届く。

アイコは金田陽治への想いを抱えて少女的に悩んでいた。

工場で働く単調な日々に鬱々とするヒキコモリ気味の少年。少女を見えない悪意から護り続ける少年。

十五歳の僕と十四歳にして名探偵のルンババは、家も隣の親友同士。

ぼくが転入してきたクラスで行われていた、ゲーム。それは異形の連続殺人者・牛男の次の犯行を予測しあうことだった―。

「苦しさを感じるなら、僕なんて愛さなくていいんだ」 聖書や創世記などの見立て連続殺人を主旋律に踊る、世界をゆるがす超絶のメタ探偵の魂の旅。

愛は祈りだ。僕は祈る。

「奇跡は起こるよ」 夜空を見上げると一面の花。地面には屍体の山。

コスプレする少女と同人誌に燃える少女。凄絶ないじめを受ける少女といじめる少年。

「これは『世界征服宣言』だ。

迷子捜し専門のアメリカ人探偵ディスコ・ウェンズデイの目の前で六歳の梢に十七歳の梢が侵入。真相の探究は全てを破滅へと誘う。

ーーこの本は、なんだかわからないうちに人生をしくじった僕と、その周辺について書いたものである。

いくつもの並行世界を行き来する少女たちの1度きりの青春を描いた表題作のほか、脳科学を題材として伊藤計劃『ハーモニー』にトリビュートを捧げる「美亜羽へ贈る拳銃」、ソ連とアメリカの超高度人工知能がせめぎあう改変歴史ドラマ「シンギュラリティ・ソヴィエト」、未曾有

模倣犯/運命の少女/そして待ち受ける圧倒的救済…。

中島さおりは“影”に憑依された幼児に襲いかかられる。堀江果歩のマンガには、描いた覚えがない黒髪の女が現れる。

ヒキコモリ支援センター代表のカウンセラー竺原丈吉(JJ)は、いつも度の入ったサングラスを掛けて場当たり的に喋る、実に胡散臭い男だった。

第58回メフィスト賞受賞作。

祖父殺しの嫌疑をかけられた御曹司、城坂論語。

映画学校を卒業し、アルバイト生活を続ける中山唯生。

鯨井留可は完全犯罪を目指さない男。そんな彼がアリバイ工作のために声をかけたのは、白髪の美女。

北海道で撮影旅行中の動物写真家・吉本はある日、巨大なヒグマに襲われ、九死に一生を得る。

公園にひとりで座っていると、あなたには何が見えますか?スターバックスのコーヒーを片手に、春風に乱れる髪を押さえていたのは、地下鉄でぼくが話しかけてしまった女だった。

夫の「優しさ」を耐えられない私(「やさしナリン」)、進路とBITCHで悩む俺(「すっとこどっこいしょ」。

帝都に忍び寄る不穏な足音。ルンペン、ブッポウソウ、ドッペルゲンガー…。

この人は人生をリノベーションするつもりだ――亡き夫から莫大な遺産を相続した女性の前に絶縁したはずの兄が現れ、「あんたは偽者だ」といいだす。

★ラスト1ページですべてがひっくり返る。

かすみとの偶然の出会いは、過去の恋に縛られていた僕の人生を大きく動かした。

幼い息子の仇討ちを企てる、酒びたりの元殺し屋「木村」。優等生面の裏に悪魔のような心を隠し持つ中学生「王子」。

その夜、「僕」は、奇妙な名前の強烈なカクテルを飲んだ。

死ぬ前にひとつ願いが叶うとしたら…。病院でバイトをする大学生の「僕」。

少し遅れた時計を好んで使った恋人が、六年前に死んだ。

注目の2.5次元舞台『オメガスマッシュ』初日の幕が上がった。

遺されたデータに込められた想いと秘密をめぐるミステリ、待望の第3弾! 遺品整理のアルバイトを始めた真柴祐太郎はある日、かつての雇い主である『dele.LIFE』の所長・坂上圭司の失踪を知る。

逮捕に必要なのは、記憶、視力、そして直感。

本当に死ぬ気なら、一年待ちませんか?人気絶頂のバイオリニスト、陰惨な事件の被害者家族、三十代のOL。

コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。

因縁の人工島・野良間島を訪れた瞳島眉美。

北アルプス、漆沢渓谷。獣や鳥の“瞑りの楽園”に突如起こった地滑り。

CDショップに入りびたり、苗字が町や市の名前であり、受け答えが微妙にずれていて、素手で他人に触ろうとしない―そんな人物が身近に現れたら、死神かもしれません。

夏合宿のために矢吹山のキャンプ場へやってきた英都大学推理小説研究会の面々―江神部長や有栖川有栖らの一行を、予想だにしない事態が待ち構えていた。

深夜のファミリーレストランで突如、人間が炎上した。その数日後、天王洲では無残に咬み殺された男が発見される。

私は冴えない大学3回生。バラ色のキャンパスライフを想像していたのに、現実はほど遠い。

全ての終わりは―まだ始まったばかりだ。“世界”を、そして“物語”を終わらせるため人類最悪・狐面の男と十三階段が動きだす。

夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。

「1年に1200人を密室で殺す」警察に送られた前代未聞の犯罪予告が現実に。

完全民間宇宙旅行のモニターツアーで、念願の宇宙ホテル「星くず」についた途端みつかった死体。

猫殺しの少年「まー君」と僕はいかにして特別な友情を築いたのか(『熊の場所』)。

道東・釧路で『ホテルローヤル』を営む幸田喜一郎が交通事故で意識不明の重体となった。