(短編集)

ナイン・ストーリーズ



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    ナイン・ストーリーズ
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    初公開日(参考)2013年08月
    分類

    短編集

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    ナイン・ストーリーズ

    2013年08月29日 ナイン・ストーリーズ

    三島賞作家・佐藤友哉がサリンジャーの魂をよみがえらせる、全9編の短篇小説。鏡一家の型破りな7人兄弟が活躍する本作は、2004年~2005年にかけて「群像」「ファウスト」誌に掲載された8篇に最新作1篇を加え、ついに完結。永遠の魅力をもつサリンジャー作品を、佐藤友哉式に変奏した幻の名篇、待望の単行本化! (目次) 「チェリーフィッシュにうってつけの日」 「私のひょろひょろお兄ちゃん」 「対ロボット戦争の前夜」 「憂い男」 「小川のほとりで」 「ナオミに捧ぐ 愛も汚辱のうちに」 「愛らしき目もと口は緑」 「コードウェイナー・スミスの青の時代」 「レディ」 (「BOOK」データベースより)




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    No.5:
    (5pt)

    鏡家サーガと後期文体の合体

    鏡家サーガ七作目ですかね。
    非常に面白い。
    これまでの六作とは少し文体が異なりますが鏡家の味は生きていて、鏡家サーガファンには必読の一冊かな、と。
    ナイン・ストーリーズAmazon書評・レビュー:ナイン・ストーリーズより
    4062184745
    No.4:
    (4pt)

    直球のオマージュ

    これらの短編は、2004年から数年間たまに雑誌に掲載された作品と2012年にウェブで公開された一編からなっています。
    このオマージュはどの作品もストーリーが元の作品をなぞっています。そのため「鏡家」と元の「ナイン・ストーリーズ」とのつじつま合わせが散見され二次創作のように安っぽくなってしまっています。
    それでも、ラノベっぽいキャラクターを描きながらも文学作品らしい内容になっているところが斬新といえばそうかもしれない。こういう作風なら「鏡家サーガ」より微妙なものや奥行きのあるものを表現することはできるのかなと思わせます。

    サリンジャーが「グラース・サーガ」で描いたのは社会の大人たちからは完全に理解不能な子供たちや若者たちだった。
    あのシリーズのキャラクターを下敷きにして描いた「鏡家サーガ」で佐藤は、彼の中で醸造されたカオスな世界をもとにして、簡単に理解され消費されはしない作品を作り上げようとしていた。ラノベではないがまっとうな小説としては中途半端になりがちで、それを自覚しつつもなんとか価値のあるものを生み出そうと足掻きながら書かれたような作品だった。
    文学作品を読んでみたけれどなんだかよくわからなかった、ということを繰り返している自分にとって佐藤のような作家はかなり魅力的ではあります。
    ナイン・ストーリーズAmazon書評・レビュー:ナイン・ストーリーズより
    4062184745
    No.3:
    (5pt)

    鏡家サーガファン必見

    今作は鏡家サーガの短編になります。ようやく来たと言ったかんじです。
    サリンジャーの本の超役でもあるそうです。
    私はサリンジャのー本家の方は読んでないので、超訳としての精度には言及できません。

    短編集なので、鏡家サーガを今まで読んできた人ならば思い当たることや驚くことや感慨深いことが多いでしょう。
    鏡家サーガ内であまり語られない癒奈の描写が多くて面白かったです。

    鏡家サーガを読んでいない人には「普通のちょっと変わった本」にしか見えないし、よくわからないと思います。
    ナイン・ストーリーズAmazon書評・レビュー:ナイン・ストーリーズより
    4062184745
    No.2:
    (4pt)

    優れた鋳型でつくられた2000年代の小説

    思い返せばサリンジャーは子どもを――失礼、非常に若い人々のことを実に魅力的に描いていたもので。

    『バナナフィッシュにうってつけの日』のシビルにしてもそうだし、『エズミに捧ぐ』にしてもそう。彼ら・彼女ら特有の背伸びしてしまう愛らしさ、純粋さ、そして飽きっぽいともとれる興味の移り変わり――そうした様を周囲の人々がどう受け取るか。言い換えると「大人」になった人々はどう受け取り、「子どもでもないれけど、大人にもなりきれない」そんな人々がどう受け取ることになるか。そうした子どものイノセントさをさながらある種のフィルターのように機能させ、物語に登場する人々の価値観を立体的に描き出す(暴き出してしまう)ところにサリンジャーの魅力を感じていた所でした。

    さてここで本題、この21世紀の『ナインストーリーズ』に話は移ります。

    もちろんこの佐藤友哉描く鏡家の人々も魅力的でないわけではないのですが、いかんせん20世紀の『ナインストーリーズ』に慣れた身としては、話の展開・シュチュエーション・登場人物の発想・言動、諸々含めて「こりゃオマージュが過ぎるな」と感じる所です。

    また、この本は故サリンジャーとその日本訳翻訳者、故野崎孝氏に捧げられています。
    氏は従前『バナナ魚日和』であった表題作のタイトルを『バナナフィッシュにうってつけの日』に生まれ変わらせただけでなく、他の英米文学の翻訳においても知られた人物でありました。
    感謝の意を持ち、故人に作品を捧げること自体は良いとは思いますが、読み手としては「他人のふんどし使われてもねえ……」と思わなくもない所です。

    ただ読了した後、ついつい比較対象の思いでサリンジャーの方を読み直してしまったことを念頭に置けば、あるいは作者・佐藤友哉の思惑通りの作品となったのかもしれません。
    ナイン・ストーリーズAmazon書評・レビュー:ナイン・ストーリーズより
    4062184745
    No.1:
    (5pt)

    ものすごい才能

    を、びしびし感じるのですが これは佐藤友哉がすごいのか、それともサリンジャーがすごいのか、なんとも判断が難しい

    とはいえ、著者の行き過ぎたオマージュが いいように作用していることは間違いありません

    面白さは文句なしです
    ナイン・ストーリーズAmazon書評・レビュー:ナイン・ストーリーズより
    4062184745



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