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OUT
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【この小説が収録されている参考書籍】
OUTの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全291件 41~60 3/15ページ
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弁当工場の夜勤パートで同じラインチームを組む主婦4人。 ある日、チームの若い主婦が屑な旦那を殺してしまい、思わずチームリーダーの主婦へ電話すると、リーダーは旦那の遺体処理を引き受けてくれる。 遺体処理にはチームの残り2人も加わり、皆で遺体をバラバラにして捨てるのだがーー。 非現実な闇の果てに、自由への出口を見た主婦たちの破滅の連鎖。 以上、そんな作品です。 作者の桐野夏生さんは怖いサスペンスの先駆者として興味を抱いていて、今までに2冊読んだものの、きちんとした怖い桐野サスペンスを読んだのは初めてでした。 序盤から終盤に掛けては、普段の生活の綻びの救済を報酬に求めて、チームの旦那の遺体処理に奔走する主婦たちの異常に惹き付けられ、上下巻を一気に読まされてしまうパワーが迸っており魅力的でした! ただ、裏社会の人間が加わる=犯罪のプロが加わる点は、個人的に怖さが半減する要素であり、 加えてラストのシンパシーし合う要素は興醒めするばかりで個人的にはガッカリしました。 とは言え、約20年前の作品と考えれば面白いですし、後世に与えた大きな衝撃と影響は計り知れないでしょう。 2000年以降、1番内容や表現が細分化され進化したジャンルはサスペンスと感じており、『こんな事まで書いても良いんだ』と進化を促した功績を今作品に感じた次第です。 今読むには怖さが物足りなかったり、ラストが残念ですが、古き名作としては素晴らしかったです(^-^*)/ | ||||
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『OUT』の登場人物は、私たちのすぐそばにいそうな女性です。しかし彼女たちが境界線を飛び越える過程は呆気ないことに面白さがあります。 上下巻あります。 | ||||
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と当時思った。 話が多少強引に進むきらいはあるが、この作家の筆力は有無を言わせない凄みがある。 一気読みだったな。 | ||||
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大概の小説は上下巻ある場合ダレるのだが、これは凄い。 いささか最近の桐野には食傷気味だが、凄い小説家が居たものだと、他作品もぶっ続けに読んだ。 「桐野の最高傑作だ」といわれる方がいても不思議ではない。 | ||||
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なかなか面白い エゲツない話なのに読後感が悪くない。 複雑に絡み合う中で 話の中で全員が信用してるのは、みな 苦手としながらも雅子のみ。 そしてそれは本の外をでて、 読者にも波及する。 酷いことをしてるのに、何故か 雅子に捕まって欲しくなく、ハラハラしいつのまにか 同じような信頼を読者までも雅子に寄せていく。 キャラクター作りが的確。 登場人物は全員 自分は、まだこっち側にいると思っている。 人を殺しながら、死体解体する雅子たちよりは何故かマシだと感じてる弥生、 死体解体をしときながら、殺人を犯した弥生より マシだと思ってる雅子たち。 最後には、全員が何かしらの形で誰かを殺すか殺されるかしている。 こっち側にいると思いながら 実はみんなあっち側(outサイド)にいるのだ。そして、みながある意味求めていた結果(自由、変身)に到達してゆく。 最後の佐竹とのやりとりは白けた微妙な感じはあったものの グイグイと読ませて頂きました。 文庫版の松浦理英子の書く解説ような 単なる階級を超える云々というような 陳腐で考察の足りない解説ならつけないほうがましだと思う。 | ||||
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上巻と同様に夢中で読んでしまいました。 それぞれの登場人物の心の中を覗いているように、それぞれが抱える心の闇や考え方、性格の違いがリアルに感じました。 最後はとても意味深な感じで終わりましたが、 自分の事を殺しに来る男を好きになる気持ちが理解出来ないと共に、そこまで激しく求められることに少し羨ましくも思いました。 | ||||
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弁当工場で深夜働いたことがありますが、まさにこの小説が表現している世界でした。筆者も絶対弁当工場で働いたことがあると思います。詳細までリアルです。 死体の解体など、途中や最後に残虐な部分があり、そこは飛ばして読みました。 人間は汚さや弱い部分がたくさんある生き物です。だけど生きてるだけでいいんだ、と感じました。 ただ、ラストは私の好みではないですね。 | ||||
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「たかが荒野」をはじめて読んでとても引き込まれましたが、もっとハードボイルドなのを読みたいと思い、こちらを読んでみました。最初から最後まで、ページを繰る手が止まらず、一気読み。激しい余韻が残っています。精神の正常と異常をわける一線を、なんとかふみとどまっていた主婦の雅子が、弁当工場の夜勤パートの同僚の主婦が夫を殺してしまい、その処理をしたことから、完全にその一線を踏み越えていき、同じくすでに一線を超え、心に生じていたある常軌を逸した衝動を隠しきれずにもてあました裏社会の佐竹が、物語のあちら側とこちら側で、まるでお互いを求めるように出会ってゆく様子は鳥肌が立ちました。 雅子はじめ、パート仲間はみな、それぞれがそれぞれのレベルで出口を狂おしく求める危うい生き方をしており、なんとか保っていた人格や生活が運命的に壊れていき、それぞれの結末を迎えていく。警察につかまるよりも何よりも、ほんとうにこわいのは、心が壊れてゆくこと、そしてその孤独や壊れた部分は救いようがないということを自分がわかってしまうことだと感じました。 凄惨な描写もあり、かなりショッキングでもありましたが、、人間が深く深く描かれていて、桐野さんはすごい作家さんだと思いました。 | ||||
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登場人物が多いですが、それぞれの心情や様子が丁寧に描かれており、「あ、ここでこの人たちは繋がっていくんだ」というのがわかった瞬間一気に面白くなります。 どんな結末になるのか下巻を読むのが楽しみです。 | ||||
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ばらばら殺人死体遺棄失敗低学歴そして底辺の社会そのもの深夜の弁当工場で働く主婦たちは。それぞれの胸の内に得体の知れない不安と失望を抱えていた。「こんな暮らしから抜け出したい」そう心中で叫ぶ彼女たちの生活を外へ導いたのは、思いもよらぬ事件だった。なぜ彼女たちは、パート仲間が殺した夫の死体をバラバラにして捨てたのか | ||||
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読了:2016年89冊(10月14冊)★3.6 上巻からどういう終わり方(それが破滅なのか救いなのか)楽しみにしていたけれど、思いもしない終わり方だった。自分は、上巻の感想で「女性版 松本清張」だと書いた。全体を通して、「松本清張」感はちょっと違ったなぁと思ったけれど、“女性版”というのは当たった、かな。 とても女性性を感じる終わり方だった。雅子の変化には期待していたけれど、そうなるとは。事実的な終わり方というか、心境的な終わり方だった。そこに至る心理描写も女性だから描ける繊細なものが感じられる。 弥生や邦子にイライラしていた読者は、下巻で少しは溜飲が下がったんではないだろうか。ミステリィであるが、謎解きだけでは全く終わらない、寝る間も惜しんで読みたくなる一冊でした。楽しかった。 ───十文字が出て行くと、雅子はいつものビニールエプロンをつけた。そして、まだへたりこんでいるヨシエに言った。「師匠、コンベアの速度18にしてよ」(p.209) 著者:桐野夏生(1951年生まれ、本書で日本推理作家協会賞を受賞) 発行:2002/6/14 | ||||
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読了:2016年85冊(10月10冊)★3.8 桐野夏生氏の作品は初めて読んだ。“女性版・松本清張”という感じ。 最初はミステリだと思わず読んでいたから、途中で冷や汗。 バラバラ殺人の内容は、『闇金ウシジマくん』で出てきた「洗脳くん」を連想させる。小説内の遺体をバラバラにするところはリアルな部分もあり、少し怖い。しかし、そのリアルな部分に直接手を下していない弥生の言動には後半ムカつく。この弥生の言動がより小説内の殺人事件により現実味を帯びさせるところが著者の巧みなところだと思う。 後半から動き出した佐竹(彼らの存在がより作品を『闇金ウシジマくん』を彷彿とさせるのだが…)。下巻ではどういった活躍をして弥生を懲らしめるのか、また雅子の本心とは…、下巻も怖いけれど楽しみです。 ───「ね、人間転がるのなんて簡単ね」ヨシエがつぶやくと、雅子は気の毒そうにヨシエを見た。「そう。あとはブレーキの壊れた自転車が坂道を転がるようなもんだよ」「誰にも止められないってことかい」「ぶつかれば止まるよ」自分たちは何にぶつかるのだろう。この先、曲がり角の向こうに何が待っているのだろう。ヨシエは恐怖に戦いた。(p.243) 著者:桐野夏生(1951年生まれ、本書で日本推理作家協会賞を受賞) 発行:2002.6.15 − 2012.3.21 第28刷 | ||||
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大した面白さを見出だせなかった。まぁある意味現代の貧困層の金銭面の辛さを描いてるのかな | ||||
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とてもよかった。梱包がしっかりとそれていて尚且つ、商品状態も悪くなかった | ||||
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梱包がされていなかった。だが思った以上に早く届いたので私的には早く欲しかったので評価はやや高めに。 | ||||
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今でも 怖くて ぞくぞくします。 私大好きな 桐野先生の一冊です。 是非読んでください。 | ||||
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桐野夏生自身もこの作品よりおもしろい本を書きたくて、でも書けないと思ってるんではないだろ 私の中で、この作品を抜ける作品には、今は出会っていない。 | ||||
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夜勤明けのどうしようもない感情などはとても丹念に書かれているのだが メスで人間をバラバラにするのは到底無理だよね。 これが捌き包丁とかだったらよりリアリティーが増したのに。 。 。 | ||||
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次から次ぎへの展開に 桐野ワールド炸裂!!眠気もふっとんで一気に 読み終えてしましました。 | ||||
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前半の登場人物の描写が良かった。 どの女性にも共感できた。 特に邦子が強烈で、嫌悪しながらも、どこか身につまされる部分があった。 しかしラストが・・・!浅っ。 。 ラストにつながる佐竹の過去がハッキリ言ってただのエログロ。 こういう世界が分かる人には「あるよね〜!」って感じなんだろうか。 | ||||
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