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OUT
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【この小説が収録されている参考書籍】
OUTの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全291件 141~160 8/15ページ
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そーいえば、桐野作品のレビュー書いてないや。 本作は、内容はもう書くまでもないのかな。弁当工場の実態から始まって、最後まで読ませる読ませる。私は「主婦」ではないが、共感できる部分のオンパレード。ただのグロな作品ではなく、みんなが気がついているクセに見なかったことにしている現代の実質を的確にとらえて、見事というほかない。ラストがどうの、とおっしゃる方が多いようだが、あれ以外の終わらせ方って考えつきます? | ||||
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序盤の空気の暗いこと重いこと。陰鬱な夜の弁当工場。それぞれの主婦達の生活の暗さ、出口の無さ。 そんな鬱屈した毎日が事件により変わっていき、今までの生活からOUTしていく。 序盤の空気があまりにも陰鬱すぎて、夫殺しや死体解体といった恐ろしい出来事であっても一種の爽快感を感じるし、「バレないでー!」とドキドキし殺人犯達を応援してしまう。「あんな生活続けるくらいならやって正解だったんじゃない」と思わせる。 結果的にそれぞれの主婦達はあまりハッピーエンドと言えるものではないが、 一人を除いては一応以前の生活で枷になっていたものから見事にOUTしてしまっている。 そう見ると平凡な主婦達がふとしたきっかけから破滅へ進む物語と捕らえるのは違うように思える。 | ||||
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特に後からはっと気付かされるトリックもあるわけではなく、淡々と物語が進行。何が面白く、何でミステリーとして多くの賞をもらっているのか不明。時間を無駄にした。 | ||||
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特に後からはっと気付かされるトリックもあるわけではなく、淡々と物語が進行。何が面白く、何でミステリーとして多くの賞をもらっているのか不明。時間を無駄にした。 | ||||
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かなり評判になっているのに何故か食指が動かない作者が私には何人かいて、その一人が桐野夏生である。読書仲間に無理やり「OUT」を貸され暫く眠っていたものの他に読むものがなくなり、仕方無く読み出したらさあ大変。久し振りに本当の意味でのの徹夜本になってしまった。感銘を受けた作品には読了後必ず2、3ケ所読み返さずには居られないシーンがあるのだが、この作品には全く無かった。読み返す場面を特定させない程地文のレベルが高く、これだけの長編にも拘らずダレ場が殆ど無かったと言う事である。主婦の日常、非日常がある程度メインに進んで行くお話なのにダレ場が無いのは、作者の筆力、転開力のすばらしさだろう。私の場合大抵食わず嫌いは正解なのだが、桐野夏生氏は今の所2番目の不正解になった。(ちなみに1番目は高村薫氏---今から思えばバカでした) | ||||
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弁当工場で働く主婦4人。一人がカッとなって夫殺す。他の3人が死体バラバラにして捨てる。見つかる。さあどうするという内容。 あらすじでは結構興味をそそられる。 賞とっているし、このミスでも1位だし期待が膨らむ。 初めての桐野夏生。 とりあえず、緻密な情景描写。文章力は文句のつけようがない。が、自分には演出過多の冗漫な文章にも感じた。あんま重要でない描写は極力省いた方が好き。その辺は好き嫌いの問題なのでこの際不問。 序盤は過酷な労働現場のシーンばかりでダルイ。 死体が解体されてからの展開はスリリング。 しばらくはその緊張感が続き、先が結構気になる。 でも、クライマックスが、なんでそんな展開になったのかと首をひねった。 ☆3.5ぐらい。 | ||||
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この著者の作品「リアルワールド」は4人の女子高生が殺人事件をきっかけに、 殺人犯に加担し、それぞれの本性が表れていく・・・ この「OUT]もまるでこのプロトタイプと同じ。 4人の主婦が殺人事件をきっかけに加担し、それぞれの本性が表れていく・・・ おもしろい話ではあるけど、リアルワールドの単なる主婦版。 主婦の漠然とした不安や苦悩が何かの拍子に崩れていく様は、 やや極端な記述とはいえ、現代日本に生きる主婦の心の悩みをえぐった、 すばらしい作品ではあるとは思う。 前半はたるいが後半になってどんどんおもしろくなっていく。 | ||||
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この著者の作品「リアルワールド」は4人の女子高生が殺人事件をきっかけに、 殺人犯に加担し、それぞれの本性が表れていく・・・ この「OUT]もまるでこのプロトタイプと同じ。 4人の主婦が殺人事件をきっかけに加担し、それぞれの本性が表れていく・・・ おもしろい話ではあるけど、リアルワールドの単なる主婦版。 主婦の漠然とした不安や苦悩が何かの拍子に崩れていく様は、 やや極端な記述とはいえ、現代日本に生きる主婦の心の悩みをえぐった、 すばらしい作品ではあるとは思う。 前半はたるいが後半になってどんどんおもしろくなっていく。 | ||||
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深夜の弁当工場の空気感、ニオイ、皮膚にまとわりつくのは転んでひっくり返したソースばかりでない・・解体される屍体からのおびただしい出血、体液、そして精液などの醸すなんともいやな感触がすべてカオスとなって行間からあふれ出てきます。皮膚や粘膜に直に触れる感覚は女性の方が鋭敏だからだろうか? なんでこの作家はこんなにキモかっこいいんだろう!。 | ||||
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深夜の弁当工場の空気感、ニオイ、皮膚にまとわりつくのは転んでひっくり返したソースばかりでない・・解体される屍体からのおびただしい出血、体液、そして精液などの醸すなんともいやな感触がすべてカオスとなって行間からあふれ出てきます。皮膚や粘膜に直に触れる感覚は女性の方が鋭敏だからだろうか? なんでこの作家はこんなにキモかっこいいんだろう!。 | ||||
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失意と狂乱が入り混じった人間独特の毒気を大胆に描いた読み応えがある作品。 殺人事件を発端に想わぬ方向へ事態が一転していくスリリングさに拍車をかけます。 | ||||
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失意と狂乱が入り混じった人間独特の毒気を大胆に描いた読み応えがある作品。 殺人事件を発端に想わぬ方向へ事態が一転していくスリリングさに拍車をかけます。 | ||||
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一気読みですね。続きが気になってページをめくる手が止まらないとはまさにこのことか、 という。 特に物語終盤の畳みかけるような展開の仕方、見事でした。 ミステリーという枠には収まりきれない作品です。 キーパーソン達の精神力と行動力にはただただ恐れをなしました。 | ||||
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一気読みですね。続きが気になってページをめくる手が止まらないとはまさにこのことか、 という。 特に物語終盤の畳みかけるような展開の仕方、見事でした。 ミステリーという枠には収まりきれない作品です。 キーパーソン達の精神力と行動力にはただただ恐れをなしました。 | ||||
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上下巻、一気読み必至の小説。 とても恐ろしい、気持ちよく無い話なのだが、読み終わって読後感が悪くないという奇跡的というか、筆者のすばらしい技量に驚いた。 そして、普通の生活に潜む毀れた感覚や関係について考えさせられる。 自分の身の回りにも、そうしたものがあるのではないかと、現実世界レベルに引き戻されても、まだ考えてしまう。 引きずり込まれるような勢いと、面白さと怖さ。そして読み終わった後も余韻が長く続く、素晴らしい小説だった。 少々グロい内容も含むので、そういうのが苦手な人は読まないほうがいいかもしれません。 | ||||
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上下巻、一気読み必至の小説。 とても恐ろしい、気持ちよく無い話なのだが、読み終わって読後感が悪くないという奇跡的というか、筆者のすばらしい技量に驚いた。 そして、普通の生活に潜む毀れた感覚や関係について考えさせられる。 自分の身の回りにも、そうしたものがあるのではないかと、現実世界レベルに引き戻されても、まだ考えてしまう。 引きずり込まれるような勢いと、面白さと怖さ。そして読み終わった後も余韻が長く続く、素晴らしい小説だった。 少々グロい内容も含むので、そういうのが苦手な人は読まないほうがいいかもしれません。 | ||||
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こんな、何の苦労も知らずにのうのうと生きてる私でさえ読んでいくのが辛かったです。 むしろ何にも知らないからこんなに辛くなったのかも知れないけど、とにかくこの物語に出てくる主婦たちはどうしようもなく孤独で読んでいて痛々しい。 「痛々しい」という表現が合っているかは分からないけどそれ以外思いつかないぐらいどの人にもより所がなくて、どうして生きてられるのか不思議なくらい。 サブキャラもなかなか立っていて、っていうかやっぱり病んでいてどのパートを読んでも胸のきりきりするような思いでした。 にしても、どんどん思考を堕落させていってそのまま最後まで読み進めさせてしまう桐野さんの展開力にはびっくりしました。 うわ〜やだなぁ〜と思いながらどうしても次のページがめくりたくなっちゃう、肝試しみたいに。 にしても、弥生の夫がバラバラにされてからのシーンは経験もないのにくっきりと画が浮かんで本当に変な汗かいちゃいました……っていうか同情しちゃう | ||||
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こんな、何の苦労も知らずにのうのうと生きてる私でさえ読んでいくのが辛かったです。 むしろ何にも知らないからこんなに辛くなったのかも知れないけど、とにかくこの物語に出てくる主婦たちはどうしようもなく孤独で読んでいて痛々しい。 「痛々しい」という表現が合っているかは分からないけどそれ以外思いつかないぐらいどの人にもより所がなくて、どうして生きてられるのか不思議なくらい。 サブキャラもなかなか立っていて、っていうかやっぱり病んでいてどのパートを読んでも胸のきりきりするような思いでした。 にしても、どんどん思考を堕落させていってそのまま最後まで読み進めさせてしまう桐野さんの展開力にはびっくりしました。 うわ〜やだなぁ〜と思いながらどうしても次のページがめくりたくなっちゃう、肝試しみたいに。 にしても、弥生の夫がバラバラにされてからのシーンは経験もないのにくっきりと画が浮かんで本当に変な汗かいちゃいました……っていうか同情しちゃう | ||||
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弁当工場で夜勤のパートをする女性4人が、その内の1人の主婦の夫の バラバラ遺体遺棄事件に関ったことで、それぞれの人生はさらなる地獄へ とおちていきます。殺された山本の夫は高級クラブへ通っていたのだが、その 経営者の佐竹は容疑かかけられ拘留されたことで、クラブは経営破綻して しまい、仕返しをすることになります。遺体遺棄に関った邦子はサラ金地獄 から抜けようをして十文字に買収されたり、佐竹に追われることになり、 自ら墓穴を掘ってしまい、事態はどんどん悪化していきます。 十文字と雅子と佐竹は妙な因縁があり、最後は雅子と佐竹の一騎打ちになりますが、 事件の真相は謎のままなのでしょうか。全体的にヤクザなストーリーでした。 | ||||
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強烈なリーダビリティでもってグイグイ引っぱられる物語ではあるが堅実に着実に緻密に練りあげられた物語はラストに至って一気にリアリティを失う。これは読んだ人しかわからないことだが、勢いにまかせて書いてしまおう。 要するに、佐竹と雅子の同族としての悲劇は、もっぱら作者のひとりよがり的な印象しか与えず、読者にとってすんなり理解できる類のものではなかったということなのだ。しかし、実際のところそのひとりよがりな解釈をまるで写真を切り取ったかのように、明確に現実として位置づけようとする作者の手腕に舌を巻いたのも事実なのだ。 この作者は確かな感性をもっている。研いだナイフのように鋭利で冷たい光を放っている。それは本書の主人公である雅子に象徴される孤高の極みであり、極北のストイシズムでもある。ぼくが思うに、この人の対極にあるのが宮部みゆきなのだろう。 本書は主婦を主人公に据えながら、まさしく生粋のハードボイルドだ。それも、今まで読んできた多くの主人公の中でもとびっきり冷たく、乾いた造形で描かれる主人公である。 ぼくは本書で初めて桐野作品に接したのだが、これを読んだあと十年近くも彼女の作品を読めずにいた。なぜならば、これ一作で十年分お腹一杯になってしまったのだ | ||||
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