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OUT
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【この小説が収録されている参考書籍】
OUTの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全41件 1~20 1/3ページ
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プレゼント用で不明 | ||||
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プレゼント用で不明 | ||||
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ごく普通の主婦達が、それぞれの家庭事情で幸せの実感を持てず、金銭的な余裕もなく、いつかこの現実から抜け出ることを夢見ながら今夜も深夜のパート仕事に集う。 彼女達の儚い願望に出口はあるのだろうか? テーマとしては興味深く、物語も分厚い上下巻を感じさせず引き込ませるが、如何せん佐竹の異常さと雅子の肝っ玉にやり過ぎ感があり、最後が急展開の無理矢理っぽい結末になってしまったのがちょっと残念。 なによりグロシーンがかなり強烈で、苦手な人には正直お勧めしかねます。 私も再読は無理です。 | ||||
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出版から時間が経つているので仕方ないのですが予想よりシミがあります。 | ||||
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ネタバレあります。未読の方は読まない方がいいと思います。 上巻の弁当工場の描写や主婦4人の抱える問題や闇、そして仲間の夫をバラバラにするというものが東京のどこかで本当に起きたことを書いてるように思えてゾクゾクしました。下巻もその描写は衰えることなく展開していきます。ただ、他のレビューにもありますがラストだけ別の作家が書いたようで戸惑いました。 上下巻どちらでも思ったことですが、佐竹が出てくる度にファンタジーの世界になってしまうんですよね。 最初は小憎たらしかった街金の十文字ですら最終的にナニワ金融道の時の中居くんのように思えてきた(笑)ものですが、どうにも佐竹はいただけない。 まぁ、女を嬲り殺しにすることで性的興奮を覚える男に好感を持てないのは当然ですよね。 しかしながら佐竹くらいキャラが際立ってないとあの物語は終わらないような気もします。 あと、足を引っ張るだけの邦子が殺された時は正直スカッとしました。でも、殺されるわ、解体されるわ、身につけてた勝負下着をあちこちで晒されるわで、現実で桐野さんは邦子のような女に嫌がらせにあったのかと思うほどの容赦ない描写です。個人的には責任感が無くてすぐ誰かを頼ろうとする弥生のような女もどうかと思いますが。コイツも死体の解体すればよかったのに。 自分はヨシエの家が火事になったところまでが面白かったです。 ラストの佐竹と雅子との対決は歪んだ恋愛感情は無しで闘わせて欲しかったものです。 自分の貧相な想像力が悪いのですが、どうしても佐竹がミナミの帝王の時の竹内力に思えてきて余計に萎えてしまいました…。 | ||||
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弁当工場の夜勤パートで同じラインチームを組む主婦4人。 ある日、チームの若い主婦が屑な旦那を殺してしまい、思わずチームリーダーの主婦へ電話すると、リーダーは旦那の遺体処理を引き受けてくれる。 遺体処理にはチームの残り2人も加わり、皆で遺体をバラバラにして捨てるのだがーー。 非現実な闇の果てに、自由への出口を見た主婦たちの破滅の連鎖。 以上、そんな作品です。 作者の桐野夏生さんは怖いサスペンスの先駆者として興味を抱いていて、今までに2冊読んだものの、きちんとした怖い桐野サスペンスを読んだのは初めてでした。 序盤から終盤に掛けては、普段の生活の綻びの救済を報酬に求めて、チームの旦那の遺体処理に奔走する主婦たちの異常に惹き付けられ、上下巻を一気に読まされてしまうパワーが迸っており魅力的でした! ただ、裏社会の人間が加わる=犯罪のプロが加わる点は、個人的に怖さが半減する要素であり、 加えてラストのシンパシーし合う要素は興醒めするばかりで個人的にはガッカリしました。 とは言え、約20年前の作品と考えれば面白いですし、後世に与えた大きな衝撃と影響は計り知れないでしょう。 2000年以降、1番内容や表現が細分化され進化したジャンルはサスペンスと感じており、『こんな事まで書いても良いんだ』と進化を促した功績を今作品に感じた次第です。 今読むには怖さが物足りなかったり、ラストが残念ですが、古き名作としては素晴らしかったです(^-^*)/ | ||||
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夜勤明けのどうしようもない感情などはとても丹念に書かれているのだが メスで人間をバラバラにするのは到底無理だよね。 これが捌き包丁とかだったらよりリアリティーが増したのに。 。 。 | ||||
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秋の夜長に読む書籍ではないよ。....雑草の進化のほうがましかなぁ。 | ||||
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秋の夜長に読む書籍ではないよなぁ。ツクツクボウシが騒ぎ出して いる。 | ||||
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分厚い本だが一気に読めてしまった。しかし、登場人物たちがいかにも現代の病理を張り子風に体現したような人ばかりで、心に引っかかってくるものがあまりない。ヒロインと敵との不思議な関係を除いては。 死体の解体をやってブツが車で持ち去られるくだりで、「××が弁当持っていくみたい」と工場での状況と重ね合わすところは実に面白かった。 | ||||
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まず殺人事件が起こり、それを隠蔽して完全犯罪を試みるストーリーから、「倒叙推理小説」かと思った。「倒叙推理小説」は通常のミステリーとは逆にまず犯人が完全犯罪を計画して手の内を明かし、その後警察なりがその完全犯罪のほころびを見出し犯行の真相に迫るというものである。 ネタバレになってしまうので、詳細にはかけないが、本書は「倒叙推理小説」の要件を満たしていない(特にエンディング)。そういう意味では本書は推理小説とはいえない。 倒叙推理小説」の形式に従ってまとまられていたほうが面白かったと思う。 たださすが桐野氏の作品であり、各登場人物の心境の変化などは丁寧に書かれていた。 また話の展開もスピーディーで衝撃的であった。 ストーリーは今一歩であったが、話の設定、展開はすばらしかった。 | ||||
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出てくる人物がみんな不幸でどん底で最初キツかったけど、そこがまたおもしろくもあった。 邦子の育ちの悪いあれこれがネタのようにあちこちに仕込まれててクスっとなる。 夫殺しの弥生の家に、赤の他人の女が入り込むあたり、わかっていてもゾクゾクした。 師匠が金を手にしたとたんに変わってゆく様子、そして最後の結末はある意味爽快。それまでの生活がかわいそう過ぎたからか。 雅子はいくらなんでもダウンジャケットから羽根が出ないようにガムテープで止めたものを着て出勤というのはやりすぎだろうと思ったが、そのくらい現世のことに気を止めていない荒んだ感じから、この人の纏う冷たい空気が伝わってきた。なかなか魅力的だ。 でも、いくら子供がすでに大きいからといって、全てを捨てて違う人生に踏み出そうと思えるものなのか?という点が唯一、どうしても腹に落ちてこなかった。同じ母親として。しかもその子にとってはとても大きな乗り越えるべきハードルを前にした状態で。。。 最後の方での息子の「甘えんなよ!」が消化不良のまま。何か告発でもするのかと思ったがそこは拾われず。我々読者の想像に任せるということか | ||||
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日本で貧困家庭の生活を実感を持って書く人は純文学の世界ではあまりみず、多分それは純文学作家どもが「いい家に生まれた坊ちゃん」「高学歴のエリート」であることが多いからだろう。 こういう悲惨な生活・心情をシャアシャアとかけるのは松本清張の名を出すまでもなく推理作家と相場は決まっている。 貧乏人のことは貧乏人にしかわからない。 そして、そんな下層階級の主婦たちの転落過程を書くのが本作である。 ストーリーテラーとしてはなかなかのもの。 しかし、貧乏人の生活や心情を書いているところは光っているのだが、後半のクライマックス?は火曜サスペンス劇場じみていて、やはり通俗小説だな、と思わせる。テレビ向けと言ってはそれまでだが、実につまらないのである。 この作者の文章で今や純文学の新人賞の選考委員に成果せているのはちょっと違うのではないかと思わずにはいられない。 | ||||
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一生懸命生きているのに、陰鬱とした生活から抜け出せない主婦達。そんな彼女たちが一つの事件をきっかけに、坂道を転げるように転落していく、泥濘にはまっていく。彼女たちはその狂気から抜け出せるのか。出口にあるのは破滅なのか、それとも自由なのか。 本書が描く登場人物達の生活は暗く重い。その重く縛られていた生活が軽々しく転げ落ちて行く様が印象的だった。自分自身が同じような重い境遇にいないため共感するには至らなかったが、人生とはいとも簡単にこれまでの軌道を外れていくのかもしれないと思うと少し怖くなる。 終盤は意外だったどころか、理解できなかったというのが正直なところ。真正面から受けても常軌を逸していると思ってしまうし、斜めに見ればむしろ少しチープにさえ感じてしまう展開だった。結局のところ、私自身が雅子の世界に全く共感できなかったという一点につきるのだろう。 | ||||
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一生懸命生きているのに、陰鬱とした生活から抜け出せない主婦達。そんな彼女たちが一つの事件をきっかけに、坂道を転げるように転落していく、泥濘にはまっていく。彼女たちはその狂気から抜け出せるのか。出口にあるのは破滅なのか、それとも自由なのか。 本書が描く登場人物達の生活は暗く重い。その重く縛られていた生活が軽々しく転げ落ちて行く様が印象的だった。自分自身が同じような重い境遇にいないため共感するには至らなかったが、人生とはいとも簡単にこれまでの軌道を外れていくのかもしれないと思うと少し怖くなる。 終盤は意外だったどころか、理解できなかったというのが正直なところ。真正面から受けても常軌を逸していると思ってしまうし、斜めに見ればむしろ少しチープにさえ感じてしまう展開だった。結局のところ、私自身が雅子の世界に全く共感できなかったという一点につきるのだろう。 | ||||
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直木賞作家、桐野夏生の名を一躍有名にした出世作の上巻。 言葉を発しない息子と疎遠になった夫に孤独感を感じる雅子。見栄っ張りでだらしない生活を送るうちに旦那に逃げられた邦子。寝たきりの義母の看病に疲れ果てているヨシエ。ギャンブルと女にはまり暴力まで振るうようになった夫を持つ弥生。深夜の工場で弁当詰めのアルバイトをする主婦四人はそれぞれの悩みを抱えていた。そんなある日、リーダー格でもある雅子のもとに一本の電話が入る。それは、弥生が夫を殺してしまったというものだった……。 三人称でありながら、それぞれの視線をほぼ一人称のように描いていく手法が秀逸。蛇足だが、この後、桐野夏生はこの手法で傑作を次々と生み出している。この作品は、そういう意味でその出発点とも言える小説だろう。 主婦が企てる完全犯罪。それに巻き込まれ、復讐を始めるヤクザ。裏で動く警察。仲間の裏切り。工場の人間関係。これでもかと詰め込められた要素も、すべてが話にあって絡み合っているのがすごい。 よくぞ、こんなものを書いたものだ、と素直に感心する。 やや、描写にくどいところがあるものの、ストーリーは面白いは、人間造形は魅力的だは、で最後まで飽きさせない。 一般の評価が高いと「けっ」となってしまう僕ですが、これは傑作だと思いました。 ※ほか、ちょっと。 ・主婦たちの口調が男勝りなのもリアル。こんな感じなんだろうなぁとついつい思わされる。 ・この人は格好いい女と、嫌な女を描くのが上手い。雅子は格好いいを極めているし、邦子はとことん嫌な女になっている。上手い。 | ||||
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桐野夏生の出世作の下巻。 図らずも佐竹というヤクザに罪を着せることに成功した雅子たち。彼女たちの日常は、一見すると落ち着いたように思えた。だが、金を欲しがる邦子が弥生を保証人に立てたことから事態は一変。事実を隠すために雅子とヨシエは今度は「仕事」として死体処理を請け負う。一方、警察を抜け出した佐竹は、極秘に復讐を企てはじめ……。 上巻同様、文句なしの堂々とした傑作です。 こういう作品は読んでいて心地よく、次が気になり自然とページをめくる手も早くなります。 まさに王道エンターテインメント。 未読の方はぜひ。 | ||||
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同じ作者の『柔かな頬』を読んだときと同じ、「なんだ」という感じを覚えました。 読んでいる最中は面白くて、次はどうなるんだ、次は、と思わせてもらえるのです。 でも、読んだ後、「……で?」ですね。 こちとら推理小説だと思って読んでいるんで、最後はあっと驚くオチがあるんじゃないかと、ついつい期待してしまうのです。 でも、なんか分かった。この作者は、そういうものを期待して読むべきものじゃないんですね。 子沢山の今井がどんな活躍をしてくれるかとワクワクしましたが、まったくなくて残念。 出てくる女四人は、少し頭悪すぎですし。あ、もう一人も、かなり悪いですね。 私がもう少し変態なら、もうちょっと楽しめたと思うのですが、そっち系の変態ではなかったので残念。 | ||||
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登場人物の性格や生活環境の描写がとてもリアルに描かれており、思わず引き込まれ読み進んでいきました。 なので、中盤以降の展開には少し失望。 夫を殺してしまった友人の為に、その死体をバラし、生ゴミとして処理する・・・というのは実際の事件にもあったし、その心理も理解が出来る。が、その後、死体解体をビジネスとし、主婦が、それも住宅街にある戸建の自宅の風呂場で行うというのはあまりにありえない設定。 警察の追及をかわせるのか、もう一人の敵である佐竹の復讐から逃れられるのか、ドキドキしたのに、クライマックスの雅子と佐竹の対決もまた、ありえない・・・。 読者を夢中にさせたリアリズムは、最後の最後で、無駄になってしまっています。本当にもったいない。 この終わり方は女流作家だからでしょうか? 男性の作家だったら、どんな結末にしたんだろう? | ||||
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深夜の弁当工場で働く4人の女がバラバラ殺人を犯すという話。 雅子は元銀行員で、家族を見捨てた夫と、高校を退学して口を利かなくなった息子をもち、 弥生は才色賢母だが、賭博と女遊びで貯金を使い果たした夫に暴力を振るわれ、 ヨシエは寝たきりの姑の介護と反抗期の娘の板挟みに合い、 邦子は車やブランド品で多額の借金を抱え、内縁の夫に夜逃げされる。 そんな不幸の象徴とも思えるような4人の女達の人生が描かれており、 上巻では、そういった下層社会に生きる人間の醜さや寂しさなどに焦点が当てられている。 ストーリーも全体として場当たり的な展開が多く、先が読めてしまう感が否めないが、 逆にそういった低俗さが登場人物達の人間味を際立たせている。 上巻では、この小説の魅力はまだ発揮されていないので、 下巻への布石と考えて読むことが賢明かもしれない。 黒い幻とは何なのか。 そこがこの小説の主眼であるともいえる。 | ||||
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