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四日間の奇蹟
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四日間の奇蹟の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全205件 81~100 5/11ページ
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先入観念なく読んだ者としては、最後まで、しっとりと読み終えることが出来ました。 偶然が重なり、発達障害の子供の体に、昔の片思いの女性が入ってしまう。 そして、発達障害児を生かして自分は死んでゆく女性の心の動き、よく描いていると思いました。 人の生き死に、愛憎を見聞きする中年以降に読むと味わい深い作品と思います。 | ||||
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ピアノが趣味ということもあって、読んでみましたが本当にがっかりです。はっきり言って全く感動もしないし、面白くもなんともない。ごめんなさい。正直な感想です。登場人物誰一人魅力を感じないし、だらだらと長いセリフもうんざり。ここまで評判と実際読んでのギャップが激しい小説は初めてでした。時間の無駄でした。よっぽど途中でやめようかと思いましたが、最後で何か感動するのかと思ったら全くです。最近クラシックブームなので、ところどころピアノ曲を出してそれで格好よく、ちょっと村上春樹の小説の様にしたかったのでしょうか。もう「なんとか大賞」とかで本を選ぶのは止めました。 | ||||
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この作品に描かれているのは奇蹟でも何でもない、ただの茶番だ。読後そう感じた。確かに中盤以降物語に引き込まれ楽しく読めたと思う。主人公如月と千織の背負う悲惨な過去と苦悩の現在、その現実的な設定に対してあまりにも現実離れした「奇蹟」に最初は戸惑った。しかし、その「奇蹟」の中で描かれる物語は深く心に響いた。読み進めるうちこれもありだとそう思えた。しかし、だからこそこの結末はないんじゃないかと強く思わずにいられない。これは奇蹟なのかと問わずにいられない。奇蹟ではない、茶番だ。そう思った。 | ||||
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似てる話があるから、特に「ふーん」という感じで読み終えた。とにかく語り口がクドい。文体が簡潔に書かれてないから、句読点だけで文章が延々と続くのは読んでてシンドかった。なんか最近の日本の物語の流行りは、こういう感じのが多いなあ。映画の主役には、ぜひモーガン・フリーマンを使って欲しい。 | ||||
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3人目の主人公とも言える真理子は、雷事故をきっかけに魂移しがおきてしまう。魂は雷事故で庇った相手の体に乗り移っているが、その期間は4日しかないことを知っている。一方、自分の体の方は、ほぼ助かるのが絶望的という状況。「相手の魂ごと自分の体を殺してしまえば、自分は助かるかもしれない。」そんな思いになるのは、当然とも言える。しかし、最後にはすべてに満足して、自分からもとの体に戻って、そしてエンディングを迎える。とても感動する話だ。主人公がピアニストという設定のためか、この本では多くの作曲家の曲が登場する。ドヴォルザーク、シューマン、ベートーヴェン、ドビッシー、リストetc..いづれも有名な曲ばかりだ。この中で、この本で特別な意味を持つ曲がある。それが、ベートーヴェンの「月光」と、シューマンの「子供の情景」、シューマンの「子犬のワルツ」。それぞれの曲は、敬輔、千織、真理子を象徴している。それぞれの曲と登場人物を比較して読んでみると、まさにぴったりの選曲でおもしろい。また、重要な場面は、ナレーションや会話はなくなり、すべて音楽によって描写されている。この物語の映画を見る機会があったのだが、タイトルにあまり惹かれなくてチャンスを逃してしまった。もし、次回にチャンスがあったら、見てみたい。 | ||||
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奇蹟というと復活のように宗教的なプラス方向のイメージを持ってしまう。ここで起こる出来事は奇蹟というより不思議な出来事。ファンタージーである。昔から使い古された設定で面白味がないが、別の形でのリニューアルと捉えればこれはこれでアリなのかもしれない。しかし、ファンタジーといえども、こんなこともあるのでは?というリアリティが欲しかった。まるでハリー・ポッター並のあまりの非現実感に読む気が失せた。読み手を選ぶ内容だろう。泣ける人もいるそうだが、私は退屈以外の涙はなかった。しかし、笑いも涙も人それぞれなので決して駄作というわけではない。個人的には細やか過ぎる描写が少々諄く、無用な飾り付けに感じて残念。半分くらいにまとまる内容なのでもっとシンプルにした方が良かったと思う。 | ||||
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第1回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞金賞受賞作・・・推理とかそういったものを越えた、いのちの神秘という壮大なテーマをハートウォーミングに描いた傑作。 脳に障がいを持つ少女・ピアニストの道を絶たれた男・本当の家族を求め彷徨った女傷や埋められない孤独を抱えた登場人物たちが、等身大の姿でこの世で生きるとは?と読者に優しく問いかけてくる。 静かな深い感動に包まれるこの作品の調べを、聴いてみませんか? | ||||
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「奇跡」があんな形のものとは思わなかった。現実に沿った話だと思いながら読んでいたから、非現実が突然出てきて、驚いたというよりは、ひいてしまいました。真理子は主人公の一人だと思うんだけど、登場が遅すぎ。啓輔と千織の話だと思いながら読み進んだので、真理子が主人公格に昇格したときは あれ?と思ってしまいました。 | ||||
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結末のためにだけ、世界設定があり、登場人物がいるように思えた。事件が起こったとたん、「はぁ?なんだそりゃ」と間抜けな声を、新幹線車内であげそうになってしまった。舞台である病院に着くまでくらいは、好感を持って読んでいたのだけど。思わせぶりなばっかりで今ひとつ解りにくい舞台説明。異邦人である主人公のためだけに、他の登場人物が現れて、都合良く色々ベラベラ喋ってるのにも違和感。真里子の明治時代みたいな過去にも呆れたし、つじつま合わせみたいな救済にも呆れた。一番がっかりしたのが、奇蹟後の変化した千織の描写。主人公にとって、千織は邪魔っ気でうとましい存在でしか、なかったのかと思い知らされてしまった。なんだ、結局は、救われるのは主人公だけで、主人公にとって後々都合がいいだけの話なのかよ。と思ってしまった。 | ||||
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「魂の救済」という観点で見ると、敬輔と千織にしろ真理子とセンターにしろ、その関係の中で魂の救済は遅々としてではあるが確実に進んでいるのではないだろうか?それを一気に4日間で加速させる奇跡という非現実性は、日々を一歩一歩進む人達への冒涜とも受け取られかねない。あと、「てへっ」と舌を出す類の女性の描写の微妙さ加減が、悪い意味で秀逸。 | ||||
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私はこの本を読んで、感動しました。四日間という短い期間で通わされた人々の心がとても切なく描かれた作品でした。映画の方も好評のようで、良い作品だと思います。ただ、人それぞれの会話文が多すぎてうんざりしてしまう場面も多々ありました。それに、たった四日間で本当にこんなに親密になるか??と密かな疑問も抱いてしまいました。そのようなところが『別に気にならない!』と思われる人ならこの作品を心底感動して読めるのではないかと思います。 | ||||
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この本は、善い本だとは思う。良い人達に囲まれ、善意溢れるストーリーが展開されるこの本は「悪い本」とはいえない。恐らく好評価を下している人はそこに重きを置いているのだろう。そう信じたい。道徳的で純粋で「良いお話」だがそれ以外が悪すぎ。頭に来て、魂が揺さぶられた。 | ||||
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篠田節子氏の小説「ハルモニア」に深い感銘を受けた者として、この小説は許しがたい。事故によって演奏活動ができなくなった音楽家が、知的障害をもつ少女にレッスンをつけて天才的音楽センスを開花させていく・・・「ハルモニア」の設定そのまんまパクってんじゃん!!まさか作者は篠田節子の小説を知らなかったわけではないだろに。意図的に設定を盗み、あろうことか人格が入れ替わるという設定さえも他の小説からパクっているのだ。そうして書かれた小説を文学賞に応募する作者の神経も疑うが、これに大賞を与えた文学賞関係者の不見識には更に呆れてしまう。盗品と知りながら仕入れて商品を売る極悪百貨店と同じです!作者の厚顔無恥っぷりと出版業界のモラルの低さが実に腹立たしい。この小説読んで感動した人は、大いに自分の涙を恥じてください。他人の利益を意図的に搾取した結果として、この小説の『感動』が成り立っているのですから! | ||||
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20歳過ぎた男が人前で(電車に乗って読んでました)泣いてしまいました。感動するポイントは人それぞれだし、涙もろい人とそうで無い人がいるでしょうから、絶対泣ける1冊とは言えませんが、少なくとも私は号泣でした。嗚咽を漏らしつつ泣いたのは実に久し振りです。内容は驚くような展開では無く、予想外の結末が待っているでも無い。中盤までは事件という事件すら起こらず、それでも一気に読みきってしまいました。読み厭きる事が無かったのはやはり、卓越した文章力が成せる業なのでしょう。不要な情景描写を省いた簡潔な文章が読み手の想像力を掻き立て、事件をより一層身近に感じさせる、それにより感情移入が容易になり、噎び泣く事になるのでしょう。因みにミステリーではありません。映画化との事ですが、どうなる事でしょうか… | ||||
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第二回受賞作の「パーフェクトプラン」が漫画のように速い展開のミステリーで、あー新人てすごいな、先入観もないのでどんな新人の作品なのか?という期待だけで素直に読める。面白かったな、「第二回の大賞」と思って、第一回の受賞作品のこの本を購入しました。たった4日間を1冊もかけて・・・遅い、私には向いてないのかな?とても読むのに時間がかかる作品でした。半年以上前に購入しましたが一向にページが進まず、もう読むのはやめようかな。と思ったときに映画化の話を知り、はじめの1/4くらい読んでいたので、登場人物印象と、その配役がばっちりはまっていたので、公開されてる映画を想像しながら読んだら、すぐに読み終わりました。NHKの単発1時間枠のドラマのような印象です。映画はとても面白いのではないでしょうか? | ||||
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本書の「ネタ」は、私の好きな作家の作品でも使われたものでしたが、それでもやはり、実際に読んだときにはビックリしました。その持っていき方が巧かったからでしょう。細かく見ると、批判を加えたい部分はある。でもその荒削りな部分を差し置いても、作者の文才には目を見張るものがあるし、その点において、「今は荒削りでも、今後に大いに期待できる才能のある作家を発掘する」という、『このミス大賞』の理念が見えます。最近「~賞受賞」作の中には、印象に残らない作品が多いように思いますが、その中で間違いなく読む価値のある本であると思います。映画化されるようですが、映画を通して本書に出会い、「本を読む」楽しさを知る人が増えるといいですね。 | ||||
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正直、ミステリーじゃないとは思う。内容も、中盤良くなってきたかな~って思ってたら、どこかで見たような結末になってしまった。。死んじゃうなんて・・・どんでん返しが欲しかった。精神世界で、死んだ人と話すっていうのも、どこか「その時は彼によろしく」とかを彷彿とさせた感じ。。うーん、綺麗な文章表現とかもあって、結構好きだけど、星はそんなにあげられないです。。 | ||||
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ここまで古くさいとは思ってもみませんでした。ベストセラーという言葉がもう信用できないです。ピアニストが手をピンポイントでたまたま撃たれて再起不能(念のためですが舞台はもちろん日本です)になり……落雷で怪我して他人と魂が入れ替わり……ヒロインは今どき、子供が産まれないからという理由で離縁……いつの時代のメロドラマなんでしょう? | ||||
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このミステリーがすごい大賞だが、これは決してミステリじゃない。僕はいつ人が死ぬだろう、と思って読んでいたが誰も死ぬ様子もない。ま、まさか叙述トリック! と勘繰ったが、その気配は微塵もない。どんな仕掛けがあるのだろう、と最後まで読んだら、結局トリックはないのだった。そして、この小説は実はファンタジーだった、というのがトリックだったのだ、と最後に気づいた。 それはそれとして、話は某作そのまんまだが、書き方が非常に上手く面白い。ありふれた話だし、ピアノを用いたエピソードも平凡そのもの。多分、この話のどこがどう感動できるかは、自分で読んでみないとわからない。買って損はしないと思う。 | ||||
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人生の全てだったピアノを失った青年。生まれたときから言語を操る術を失った少女。家族を失った女性。失ったものから目を背けて生きてきた彼らの再生の物語が『四日間の奇跡』です。人間の持つ光と闇、両方の感情を肯定したうえで人というこの不可思議な存在に一つの答えを見つけた作品だと思います。すごく感動しました。思いっきり泣いて、優しい暖かさに包まれます。最後に、この作品は「このミステリーがすごい」の大賞をとった作品だそうです。だから私もこの本を手に取った理由は「泣けるミステリなんだな」と思ったからでした。読めば分かりますがミステリではありません。あえてミステリっぽく評価するとすれば、伏線の張り方が良いです。散りばめられた伏線が無駄なくラストで収束していく様子は美しいです。 | ||||
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