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四日間の奇蹟
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四日間の奇蹟の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全205件 61~80 4/11ページ
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村上春樹の『ノルウェーの森』っぽい本を読みたくて、裏表紙の内容解説を読んで購入しました。 内容は…ちょっと無理やりすぎやろ!?って感じでした。 まあ展開もお約束的。 千織をもっとうまく使って欲しかったです。 会話が長くて長くて、説明的でくどくどくどくど…疲れました。 読み終わって帯を見たら「このミステリー…」… は!?これミステリー!?どこが!?って思いましたよ。 二度読みはないと思います。 | ||||
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小説って、出だしの一行が肝心・・・ですよね? 100万部を超えるベストセラーで、映画化もされて、 結構評判もいいらしいので、読み始めたわけですが... この作品、最初の数ページは、なんともつかみづらい文章でした。 でも、活字中毒が幸いしてか、途中で投げ出さずに読み進んでいくと、 以外や以外、これほど引き込まれた小説は初めてでした。 今まで、通勤電車(往復約1時間)を利用して、というか、 本は電車の中でしか読んだことがなかったボクだけど、 電車を降りてまでページを閉じずに改札口まで行き、 しかも、会社までの途中にあるコーヒーショップに立ち寄ってまで 続きを読みたくなったのには、自分でも驚きました。 この小説の最大の焦点ともいえる『 奇蹟 』 については、 似たような設定が過去の作品(映画にもなっている)にもあり、 状況や場面が手に取るようにわかったので、 逆に、純粋に文章そのもに没頭できましたし、 心地よく、リズム感のある文体は、次はどうなるのだろうと、 思わずにはいられない魅惑の小説でした。 | ||||
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第1回(2002年度)「このミステリーがすごい!」大賞金賞受賞作。 才能あるピアニスト如月は、ウィーンで銃撃事件に巻き込まれ その左手の薬指を失います。その時、被害者の娘だった知的障碍者の 千織と出会います。 身寄りを失った千織を連れて帰国した如月は、両親が千織を 預かります。 千織は、ピアノに対するサヴァン症候群を見せます。そしてふたりは 小さなコンサートを、介護施設や病院で行い始めます。 まず、冒頭でよどみなく物語に誘う文章力に驚きます。 千織の障碍、その診察に伴う脳の働き、障碍者とともに生活する戸惑いと 学びなど、説明部分を説明と思わせない巧さ。 小説のテーマは途中、障碍者の小さなコンサートから引き出される 能力の開花ではなく、死を前にした人間の心の動きや、人々に対する 深い愛情、精一杯生きることの大切さなどにシフトしていきます。 ストーリーはそれに伴い、意外性な方向に向かいます。 もちろんサヴァン症候群を扱った小説も、昏睡状態の魂の憑依なども、 全く新しいものではなく、使い古されたものですが。 けれど、そうしなければ著者はこのテーマが描けなかったのでしょうね。 ストーリーとテーマに、必然性を感じます。 ピアニストの夢を諦めた如月の無念や、千織への嫉妬。 また普段は障碍に隠れている千織の罪の意識と謝罪。 そして昏睡状態に陥る真理子の愛と無念。 これらの心の変化を、丁寧に描きます。 また、夕焼けのなか、人影が列を作り、ゆっくりと歩むなどの 風景描写、ピアノの奏でる音色の描写力の高さ。 筆力がタダモノではない。 | ||||
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ここでいう奇跡ってなんのだろう。でも、人生の最後に一番大好きな人にこんな事があって、イヤだったし、すごくつらかった。けれども、あなたに会えたから、プラスマイナスゼロだねと言えたらいいなと思います。人に嫌われたり、恨まれたりするのは嫌だけれども、それほどみんなから愛されたいと思って生きているわけでもないので、「ああ、みんな私が必要なのね」では、感動しないひねくれものです。 | ||||
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非常によくある「いれかわり」というテーマを扱った浅倉卓弥の第1作。 私も「このミス」で1位という宣伝文句に惚れ込んで買った読者の一人である。 読んでみると、確かに読みやすいが、かなり荒削りな文章力で、時折こちらの想像力任せな部分がある。ストーリーの運びも平凡でこれと言った特徴も見受けられないが、クライマックスでやっと今作があの「このミス」で1位をとった所以がわかる。 クライマックスでの描写は圧巻で、作者はこのシーンを書くためだけに今作を書いたのではないかと思える程に美しい文章となっている。 | ||||
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有り触れたネタの小説。(例えば貴志祐介の『ISOLA』とかと被ってる) まぁ、確かに感涙はし掛けるけど、それは単に、人が死ぬからってだけか、と。 地の文で台詞が出て来る文体が、少し拒絶感を招いた。 そして、これはミステリーじゃなくて、ファンタジーだよね。 クラシックに通じていればもう少し好かったのかも知れないが、クラシック愛好し始めてから日の浅い俺なので、そこらへんも……なぁ。 | ||||
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第1回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞金賞を受賞との事ですが、ミステリーって言う感じではないですね。 どちらかと言うとファンタジーでしょうか? でも自分的にはかなりメッセージを感じましたし、考えささせられました。 お話は脳障害を持った女の子と将来に絶望したピアニストがある場所を訪問した時に起こったことを描いているのですが、後半は嗚咽を漏らしながら読みました。 読んでない人のために詳細なことは割愛しますが、死を自覚した登場人物の苦悩と想いが綴られていく様は本当に心揺さぶられました。 「自分が数日後に死ぬとしたら・・・」 自分は何を誇れるんだろう・・・・ 考えさせられる作品でした。 | ||||
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もの凄く感動した人とうんざりした人がこれほど分かれる小説も珍しいのでは?うんざりした人が一様にあげている「どっかで見た」印象は僕もすごく感じました。そういう意味で、(新人なのに)新鮮みに欠けるかもしれません。きっと、この「どっかで見た」感じが無ければ、僕ももっと夢中になったかも。そういう意味で泣いちゃう人の気持ちも分かります。 僕はそんなに複雑な人間じゃないので、売れている本も素直に受け入れる方なのですが、昔読んだ「セカチュー」とか本作とかはイマイチでした。夢中になれる小説が欲しいなあ。。。 | ||||
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何のために人は生きているのかと問われると本当のところはわかりませんが、誰かのために生きていると言われるとそうかもしれないと納得してしまいました。 | ||||
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人から勧められ、出だしの内容を聞いてマイナスイメージで読み始めました。似たような本を読んだことがあったので、結末もイメージしながら進んでいきました。が、読んでいくにつれて引き込まれ、とまらない!クライマックスは、地下鉄の中。それもラッシュ時だったのですが、涙が止まらなく・・・でも読むことを止める事も出来なくて恥ずかしい思いをしました(*^^*)読み終えて・・・気持ちが良かったです。心が癒された本に初めて出会いました。 | ||||
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新人の作品とは思えないほど、筆力があり奥が深い作品。医学、音楽、施設経営等についても、相当取材をしている跡がうかがえる。特に、真理子の絞り出すような心の叫びは、よくぞ新人の男性作家がここまで書けたと感心する。子どもを産めない体であることから、婚家を去り、脳障害のリハビリセンターでの仕事に忙殺されることに幸せを感じようとする真理子。彼女に共感する、ある程度の人生経験を積んだ女性読者も多いのでは。この作品は、ミステリーとして読もうとすると期待を裏切られるかもしれない。指先を失ったピアニスト如月、両親を失った脳障害のある少女千織、家族と家族をつくる可能性を失った真理子、それぞれが出会い、人生のしきり直しをする4日間の物語。奇跡のできごとの後も、人は生き続ける。500ページの長編で、かなり心をえぐる描写もあるので、途中疲れるが、間違いなく読後感は爽やかである。 | ||||
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どこかで聞いたことのあるストーリーに最初は「?」という感じだったのですが、読み進めていくうちにまったく別物であったことが分かりました。 ストーリーの作り方、伏線の張り方(またその回収力)、ピアノ、脳に至るまでの知識には新人離れしたものがあります。 表現力がかなり高い作家だと思います。「雪の夜話」ではどうも文章のリズムが悪かったのですが、処女作である「四日間の奇跡」はそんなこともなく、心地よいリズムで読みやすいです。良作であると思います。 | ||||
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ゴメンナサイ。すご~く期待してたせいか、ちょっとねえ…。ミステリーなのに、何故か読んでるそばから先が見えちゃう感じなんです。千織には好感が持てましたが、真理子はどうも好きになれませんでした。 | ||||
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~僕は今うつ病で、長ったらしい小説を読みきるだけの気力がありません。ですが、この作品はすぐに読み終えました。『このミステリーがすごい!』大賞受賞で、「描写力抜群」「正統派の魅力」「新人離れしたうまさが光る」という書評でしたが、正直言って(私に読解力がないせいかも知れませんが)ごく普通の文章であったという印象でした。その上、「こ~~れはミステリーですか?」といった素朴な感想を読後に感じました。終盤は情けなくも泣いてしまいましたが、上記にあげた事柄を無視すれば、まあまあ面白かったのではないかと思います。中盤まではイベントらしいイベントがないにもかかわらず、すらすら読めたのは「新人離れしたうまさ」ゆえの筆力なのでしょうか。。。~ | ||||
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この作品は某作品のパクリ。そして、その某作品よりはるかに劣っている。なのに、この作品の方が売れているのは納得がいかない。 | ||||
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第1回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞金賞受賞作、ということで、読む前から一定の評価を得ている小説でした。感涙のベストセラーとして100万部以上読まれている作品ですから、悪いわけがありません。文庫本にして500ページ、結構なボリュームでしたが、一気に読みました。この『四日間の奇蹟』をジャンル分けする場合「ミステリー」かどうかは難しい所ですが、「ファンタジー」という扱いではないと思います。『四日間の奇蹟』というタイトル通り、素直に「奇蹟」を描いた小説である、と読み進めるのが一番しっくりときそうです。「四日間」という限定された時間枠の中での登場人物の心の内面描写は、時には饒舌過ぎて、「行間を読む」という小説の醍醐味からは外れますが、「人間の生き方」というものを考えさせられたのも事実です。「脳の障害」「生と死」という重いテーマでしたが、「愛」で包みこむことで救われていく小説でもありました。倉野医師の言葉の中で、「自己犠牲」に触れている箇所があり、「それが究極的な意味で人間を人間たらしめている行動」だ、という言葉の中にこの作品の描きたい主題がありますね。ラスト近くの夜の「礼拝堂」において、「昼間の祈りが神への畏怖と祝福なのだとしたら、夜の祈りは死への恐れ」だと真理子が言う言葉の後におとずれる「奇蹟」の瞬間。その時に弾かれるベートーヴェンのピアノソナタ「月光」の音楽。「ピアノ」という狂言廻しの設定を得て、全編を通して、非常に象徴的なシーンだったと思います。残念ながら、映画は見ていませんが、原作同様しっかりと撮られていると予想しています。私には、まだ「映画を見る」という楽しみを残していますので、しばらくこの作品との付き合いが続きそうです。 | ||||
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「このミステリーが凄い」大賞(だっけ?)受賞しただけのことはあって、非常に読み易い。ええじゃないか賞を個人的にあげたい。何処がミステリーなのか突っ込みたいところではあるが、元々音楽に携わっていただけあって、曲の描写が非常に迫力がありますな。映画版では石田ゆりこさんが出演なさっております。なので、僕は好きです。 | ||||
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敬輔さんと千織の言葉がとても好きです。「敬パパの手―なりたい」「僕も彼女も、お前を守ったこと、自分がそうしたことを少しも悔いていない。…だからもう泣かなくていい。―難しいか?」などシンプルな表現の中に信頼と愛情が満ちている、と思いました。こうゆう関係を築ける人が現実の世にどれほどいるだろうか。障害は多くの場合、その人自身の心に影を落すが、そこから抜け出ることは可能なんだ。むしろそれにより多くの糧を得ることができる。そう思います。読後感がさわやかで後半は何度も読み返しています。加羽沢さんのテーマ曲「敬パパの手になりたい」が物語りにぴったりでいつも電車の中で聞きながら読み返しています。この本に出会えてよかった。同じような設定の某作品も読みましたが「四日間」のメッセージはまったく別のように思います。多くの人に読んでいただきたい作品です。 | ||||
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あまり触れる人がいないようなのですが・・・描写力が優れている、というより、読み易い文章を書く能力では、現代の作家の中でも上位に位置すると思います。これだけのページ数を苦も無くすらすら読ませる文体は、そうお目にかかれません。ただ難しい言葉や表現を並べるだけの多くの作家とは一線を画しているでしょう。ただ。おしい点が非常に多い。長い会話、押し付けがましい脳の説明、別作品で見たような「奇蹟」の内容、中盤のだらだらジメジメした部分(三日目)、事故なんかの不自然さ、人物描写の少なさ、などなど・・・それぞれ、もう少しうまく描けた出来た気がするのです。文章は優れているだけに残念。この作品には、解説に登場する「原石」という単語がぴったり当てはまるのでしょう。今後の作品に期待したいところです。 | ||||
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読後に解説を読んで、納得させられた部分も多かったが、人はどれだけ 自分のために?誰かのために生きたらよいのか?報われるのか?幸せと思えるのか? これに全力で答えようとしている意思は強く感じた。 何を持って幸せと言えるのか?何を持って報われたと言えるのか? その定義すら結論は一意に出せないとは分かっているが、自分の人生を 豊かに出来る思考のきっかけとして、充分に印象的な作品だった。 同作の映画化版(DVDあり)も一緒に見ることをお奨めします。 小説と映画で相互補完して一つの大きなメッセージを伝えてくれます。 帯にあった、「泣ける」かどうか?については号泣とまではいきませんでしたが、泣きたい人は映画の方がより泣けると思いますよ。 | ||||
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