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猿丸幻視行
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猿丸幻視行の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.35pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全43件 1~20 1/3ページ
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折口信夫さんと柿本人麻呂さんを主人公にした万葉集の創作過程を通して、藤原一族の老獪さを垣間見る事が出来る書物を楽しむ事が出来ました。 | ||||
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10年ぶりくらいに読み直しましたが、やはりワクワクさせられました。 | ||||
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以前、この人の飛鳥時代以降の考察本を読んだとき、もう一つ論理がおおざっぱすぎると思えて、低評価にした ホリエモンとの対談をyoutubeで拝見し、歴史に対する志は面白いと思いなおし、この人に対する歴史家の批判を一通り読んでみたが、どれも揚げ足取りに類するもので理論の根底に達するものではないと見た 瑕瑾はいくつもあるが、その意気はよいのではないか。その点は百田氏の歴史書き直しに通ずるものがある ただしこれはミステリで、それとは別次元の話になる。完成度に難があるとは思うが、再評価の意味で星四 | ||||
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30年以上前の作品であることを加味して4点評価。 乱歩賞受賞作をさらう形で読む場合、殺人事件に関するトリックをどう評価するかで評価が分かれるかと思われます(大仕掛けではない点で)が、ダン・ブラウン作品がヒットする今では、過去の芸術、文芸作品に潜む暗号の解読と、それに起因して起こる事件の解決という構造は受け入れやすいかと思います。 作品そのものとしては3点評価。 暗号化して残すこと自体に意味があったのか、その暗号は現代においてもインパクトを持つのか、という部分は弱め。漢文に強いとより理解は深まるのかもしれません。私自身は漢文がいまいちなので暗号パートが、より記号的なものとして読み進めてしまいました。 とは言え十分楽しく読むことはできました。 | ||||
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20歳前くらいに買ってずっとしまってあると思ったのになくなってしまっていて。たぶん引っ越しのときどこかにやってしまったのでしょう。若かりし日の思い出に浸る一冊が手に入り嬉しいです。無くしていなければこのように古くなっていたのだろうと想像する次第です。 | ||||
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主人公が折口信夫に精神的に同一化することで、 過去に干渉することなく過去へタイムトラベルし、 折口信夫が猿丸大夫の秘密を解いた追体験する、 SFっぽい歴史ミステリーです。 柿本[手爰]→人麻呂、と記号で示されても 分からないと思いますが(ネタバレ防止に丁度いい?)、 言われてみれば画期的なアイデアでした。 中盤の暗号解読はやや難しいのですが、 カルダングリルは サイモン=シン『暗号解読』でも取り扱われておらず、 一松 信『暗号の数理』(ブルーバックス)でも 4x4 のみ。 もしかしたら最も分かりやすい カルダングリルの解説かもしれません。 途中で登場する人物が偉そうに紹介する プレイフェア暗号はこの目的には不向きで、 道具は用途に応じて使い分ける必要があるのも分かりました。 …得られた結果がややしょぼかったのが残念です。 最後、幻(まほろ)から現(うつつ)に戻った主人公が、 ギャップに打ちのめされる様がとても印象的でした。 このためにこそ、主人公は現代人で、 タイムトラベルの必要があったのですね。 歴史的事象の考察には紙幅が足りず、 ミステリーとしても ネタを仕込みきれなかった感がありますが、 総合して充分楽しめました。 | ||||
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著者の歴史知識も凄いしストーリーも良い 若い頃からたくさん読書して歴史を学んできた人だと感じる この系統の作品をもっと書いてほしいと思う | ||||
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歴史ミステリーファンば是非一読を! | ||||
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ストーリーとしてテンポ良く読みやすいし引き込まれます。 でも…難しい、一度読んだだけでは内容の半分が理解できない気がする。 唯一の疑問点はなぜ過去に飛ぶ必要性があったのか、その部分が後味の悪さとして残りました。 でも間違いなく秀作ですのでぜひ一読してみてください。 | ||||
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万葉集や歌、歴史といったものにあまり興味が無いので、この作品は私の好みではありませんでした。 途中の歌人や歌の歴史解説などは飛ばして読みましたが、ストーリーが解らなくなるということはありませんでした。 万人受けはしないです。もっと謎解き重視で、歌の説明などは軽くなっているなら万人受けするかも。 内容も同じような内容を繰り返すことが多いので、もっと簡潔な方がいいかと。 ちょっとこじつけ感は否めませんが、よく考えている作品だとは思います。 私には合わないですが、万葉集や歌が好きな方には良い作品なのではないでしょうか。 | ||||
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普段、万葉集など読むことはないが、最近重ねたせいか、日本の奈良・平安時代に興味が出てきて、その時代をテーマにした小説をよく読むようになり、本書も手に取った次第。伝説の歌人、猿丸太夫と柿本人麻呂が同一人物ではないか、という謎解きに挑んだ意欲作だ。 本書を読んでいる間は、少しだけ現実を離れて、万葉集の世界に漂っているような気がした。 | ||||
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私はミステリを殆ど読まないのだが、最近、個人的な範囲で渦巻いたちょっとした因果からこの小説を購入して読んだ。 読んだ感想はといえば、恐らく設定上、必要だと想われる、時間を飛び越えるための演出が無茶苦茶だと思うが、それはこの作品が目指すミステリの本質とは殆ど無関係なのだし、そのことで悪態をつくのは些か早計なので、これ以上はやめておく。 それと、特に私がこの作品で感心したのは(くどいが、私は普段ミステリを読まないのでマニアックな評価はできない)、複雑な言葉のロジックを組み上げてしまう作者の力量だ。 これも、私はよく知らないが、ミステリを書く作家には法学部卒が多いように感じるので(これも実際は知らない。しかし、基本的には大卒じゃないと小説を書いても認められないということなのかな?)、まー、法学を学ぶぐらい訓練をして小説を書いて生計を立てているのだから、これぐらいのものを読ませてくれて当たり前だとも感じるので、どうしても迎合は出来ないのだが(不愉快かもしれないが、私にも誇りがあるので笑って流してくれたら有難い)、いかにも日本人的なスケールの緻密な完成度で読み応えを感じた。 ちなみに、私にはとてもじゃないが、これだけの、緻密なプロットや仕掛けの仕込みを短時間でやり抜く気持ちにはなれないと思う。 つまり、私の場合は、どう頑張っても、££££££レベルが精一杯だろう(ミステリが書けるという意味ではない)。 つまり、私は縦軸に圧縮するよりも、横軸に広げていく方が向いているのかもしれない(大らか、大雑把)。 そういう訳で、日本のミステリ作家に敬意を抱きはするが、緻密で細かい分、窮屈に感じもした(対象ジャンルは違うと思うが、村上春樹氏のいう、靴の中に体を押し込む感じかな)。 もちろん、久々に面白い小説を読めたと思う(この言い方も癪に触るかもしれないが、私にも誇りがあるのだ 笑)。 | ||||
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井沢元彦氏の江戸川乱歩賞受賞のデビュー作。 人麻呂の和歌に隠された暗号を巡る暗号解読ミステリーだ。 導入部がSF的設定なのが驚く。 一応殺人事件も起こるが、おまけであり、メインは暗号解読のプロセスだ。 この年の最終選考には島田荘司の占星術殺人事件が残っていた事で有名だが、選評では動機などの点であまり高評価はされていないのが意外である。 ミステリーとしての完成度は占星術殺人事件の方が上であろうと思うが、当時の特定専門業界の知識にとってつけたような殺人事件という江戸川乱歩賞のフォーマットに忠実な本作が選ばれたのはまあ納得か。 | ||||
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セールで見つけて懐かしいので購入。 薬の効果はSFだし、ミステリーの内容は歴史/伝奇物だね。 どちらかと言えば歴史よりは伝奇寄りのミステリーかな。 柿本人麻呂と猿丸太夫、梅原猛の「水底の歌」、主役は折口信夫しか記憶が無かったので面白かった。 折口の友人柿本の祖父の経歴とか、今読み返すと納得。 最初に読んだ時は猿丸額の謎が気になって周辺は気にしなかったからね。 こうやって読み直すと、乱歩賞受賞作は絶版入手不能が多いので講談社も乱歩賞受賞作全て電子化して欲しいよ。 | ||||
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個人的にはエピローグが大好きだ。 『「がっかりしないで。またいいこともあるわよ」 ぼんやりとしている僕に涼子が声をかけてきた。 「うん――」』 幻視行が、文字通り幻視行となってしまう最後の瞬間である。この部分に込められた感情は言葉に表すことが難しい。しかし、よく理解できる。 それは、探していたロマンの、正解をつかんだという確信が、自分にはそれが事実とおもわれるのに、しかし証明不可能となり、諦めに変わる、諦観へと昇華される瞬間の感情である。歴史ロマンを切り開き楽しむ人々なら誰しも一度は体験するであろう、あの感覚だ。その雰囲気が、おそらく作者の実体験なのだろうか、実にうまく表現できている、と私は思った。 つまり、この本は、歴史ロマンを追体験できる良書と思えるのだ。 さて猿丸大夫人丸説を教授の口からこきおろすという自虐的な弁解は、作者の仮説に必然性を増す上で不可欠な筋書きである。これはなかなか素晴らしいアイディアだと思った。また、一見するとタイムトラベルものだが、過去に干渉破壊することなく観測するあたりは斬新で、タイムトラベルものにしては珍しく、矛盾が全く無い点がSF的に評価できる。ただし、なぜ、彼が選ばれたのか、その積極的な理由はついに不明であった。この部分で1点減点とし、★4つを献上。 | ||||
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よほど著者がのめり込んだ題材とみて、どこまでが真実でどこが創作なのかわからなくなるほど。 受賞当時に単行本で読み、その後文庫を買い、今回はKindle版まで買いました。 デビュー作ゆえ、作品への情熱を感じます。 | ||||
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この本の、おかげで、昔のことを色々思い出しました。本の内容は、だいぶ、忘れていたけど。 | ||||
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どんな経緯でこの作品を知ったのか忘れてしまったなぁ。 なんで読もうと思ったのだろうか・・・。 歴史にも和歌にも疎い上に、そもそも興味がなかったので、その辺りのことは触れません(苦笑)。 ただ、現代人が薬により、過去の人物の意識と同化するという最初の設定が、あんまり活きていないような。 現代パートを一切カットして、折口主人公の物語としても成立させた方が・・・。 それだと、乱歩賞に応募する上ではインパクト足りなかったのかなぁ。 んでも、いくつかある謎解きの過程は面白く読めました。 | ||||
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久々に、ハマった。和歌や古代史にも興味をもちました。読んで損はありません。 | ||||
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この本も知的活動を刺激します。作者の知的活動がちょっと溢れ出しすぎた感じがしないでもないですが…。 | ||||
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