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猿丸幻視行
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猿丸幻視行の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.35pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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私はミステリを殆ど読まないのだが、最近、個人的な範囲で渦巻いたちょっとした因果からこの小説を購入して読んだ。 読んだ感想はといえば、恐らく設定上、必要だと想われる、時間を飛び越えるための演出が無茶苦茶だと思うが、それはこの作品が目指すミステリの本質とは殆ど無関係なのだし、そのことで悪態をつくのは些か早計なので、これ以上はやめておく。 それと、特に私がこの作品で感心したのは(くどいが、私は普段ミステリを読まないのでマニアックな評価はできない)、複雑な言葉のロジックを組み上げてしまう作者の力量だ。 これも、私はよく知らないが、ミステリを書く作家には法学部卒が多いように感じるので(これも実際は知らない。しかし、基本的には大卒じゃないと小説を書いても認められないということなのかな?)、まー、法学を学ぶぐらい訓練をして小説を書いて生計を立てているのだから、これぐらいのものを読ませてくれて当たり前だとも感じるので、どうしても迎合は出来ないのだが(不愉快かもしれないが、私にも誇りがあるので笑って流してくれたら有難い)、いかにも日本人的なスケールの緻密な完成度で読み応えを感じた。 ちなみに、私にはとてもじゃないが、これだけの、緻密なプロットや仕掛けの仕込みを短時間でやり抜く気持ちにはなれないと思う。 つまり、私の場合は、どう頑張っても、££££££レベルが精一杯だろう(ミステリが書けるという意味ではない)。 つまり、私は縦軸に圧縮するよりも、横軸に広げていく方が向いているのかもしれない(大らか、大雑把)。 そういう訳で、日本のミステリ作家に敬意を抱きはするが、緻密で細かい分、窮屈に感じもした(対象ジャンルは違うと思うが、村上春樹氏のいう、靴の中に体を押し込む感じかな)。 もちろん、久々に面白い小説を読めたと思う(この言い方も癪に触るかもしれないが、私にも誇りがあるのだ 笑)。 | ||||
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