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夏への扉
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【この小説が収録されている参考書籍】
夏への扉の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全493件 441~460 23/25ページ
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『夏への扉』です。 ハヤカワ文庫の翻訳ものSFの中でも名作としてとても名高いです。 シリーズではなく一冊完結なので、手も出し易いです。 読み始めて、プロローグ的な部分が随分長い、と思っていたら、もうすっかり本編に入っていて、半分弱くらいは読み終わっていました。いつの間にか引き込まれていた、ということです。その分、メリハリを感じなかったというのも事実なのですが。 翻訳の文章も、つっかかりを感じることなく読めたということです。 SFネタは、タイムスリップもの。最後はきれいにまとまっていて感動です。「古典」として時をこえて長く残るだけのことはあると思いました。 表紙の猫のイラストも印象的です。 | ||||
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SFが神学論争に陥る以前の古き良き時代に書かれたSF。 小学生〜中学生くらいの少年少女に是非読ませたい名作である。 (作品中に女性を蔑視するような表現が若干見受けられるが これはユーモアの裏返しと捉えるべきであろう) また小説家やシナリオ作家を目指す人も必読。ここには「魅せる」要素が てんこ盛り。「夏への扉」を読んでいると、いかに主人公に難題を与え、 それを解決させていく過程が我々読者を作品世界へ引き込んでいくか、 また登場人物のキャラクターの作り込みが大事かを教えてくれる。 とくに猫のピートの描き方は出色の出来。告白すると、これを読んで猫好きになってしまった。 | ||||
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初めは凄いダークで気が滅入るようなストーリなのだが、この主人公ダンの純粋さ・・ また生意気だが可愛らしい猫ピートの存在が、物語に活力を与えていてどんどん引き込まれていく。 もちろん結末は・・・ 読んでいただいてその結末を知って頂きたいのだが、えもいえぬ幸福感を読者も感じることが出来るだろう。 SFの中にタイムマシーンを交えた作品は良く有りがちだが、 その機能を旨く適応した非常に良い作品であると思う。 またこの作品が発表された頃は、クライオニクス(人体冷凍保存技術)の可能性が騒がれた時代とリンクしておりその流れも非常に良く感じ取れる。 多くのSFを語るなら、この1冊を知らなければモグリだといえる。 その意味を込め星・・・5つ。 青空ぴろ | ||||
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冒険スペクタクルのような、それでいて童話のような。 この作品のタイトルは、主人公の飼い猫ピートが、 苦手な冬に、夏へ通じる扉を探す・・・というくだりが 関連しています。これだけでも童話的なエピソードですよね。 全編通してハラハラしつつも心温まる作品です。 SFとしては、物足りない部分があると思いますが、 単純に作品としての質は高いです。 本をボロボロになるまで大切に持っていたくなるし、 もしかしたら飼い猫に「ピート」と名付けたくなって しまうかもしれません。 作品中には大人のための真理もちゃんと用意されています。 読みやすく、全世代を通して心に響く一冊です。 | ||||
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舞台は1970年・・・の割にはハイテクです。パラレルですから。 人生に絶望した主人公マイルズは猫と一緒にコールドスリープしようとする所から、今作の物語は始まります。踏んだり蹴ったりなマイルズを襲う更なる悲劇・・・ 先の読めない展開ですが、突拍子がないわけではなく巧妙に組まれたストーリーにはどんどんと引き込まれます。 次々と謎が解き明かされるクライマックスは気持ちいい。 心温まる作品です。 | ||||
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訳者の方の後書きにもあるとおり、タイムトラベル、冷凍睡眠などSFが舞台として用意されているけれど、腕(能力)に自身のありかつ純朴な理系人間の、本当にどこまでも純粋な愛の物語です。過去において主人公と未来において妻となる女性との別れ(永久の別れではないのだけれど)の場面は感動しました。理系人間、特に腕(能力)に自信があるけれど、営利追求の経済の波にのまれ、疲れ果てている現代の技術者にお勧めです。この本が「がんばれ、ファイト」とプッシュしてくれます。 | ||||
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時間SFの傑作としてオールタイムベスト10の常連の作品。 猫SFとしても読める詩情豊かな作品。 恋人に裏切られ冷凍睡眠で未来に送られた男が、 タイムマシンで過去に戻って…。という話。 抜群の構成力だが、理解出来なかった人は、 広瀬正のオマージュ作品「マイナス・ゼロ」を読むといいかもしれない。 恋愛SFとしてもハッピーエンドになるが、 男に都合のよいハッピーエンドみたいなのが、ちょっと引っかかる。 冷凍睡眠ネタSFとしては、樹なつみの「OZ」のラストの方が、私は感動しました。 ロリコンを罵倒する「OZ」のヒーローは、年下の若い綺麗な未熟なヒロインと物語途中で知り合うが、 ラストで眠れる森の美女と化すのは男の方である。 男が冷凍睡眠している間に少女は成長して立派なオバサン科学者になるという「OZ」の方が、 硬派SFとして感動的だったよな。 私の記憶違いかも知れないが、ハインラインの「夏への扉」には、 ロリコンを認めるような軟弱な視点があったような気がする。 ちなみに竹宮恵子の「夏への扉」はハインラインとは無関係ですw | ||||
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小学生じゃ早すぎるし高校生だと遅すぎる気がする。 小学校高学年から中学位に出会うのが一番この作品にも読者にも幸せかな、と思いますが 人生のどの時期に読んでも楽しめるとは思います。 翻訳の古さを味わえる、若しくは気にならないなら読んでみて欲しい。 私個人はいい時期にこの作品に作出会えたようで、今でも読み返して最後の文章まで辿り着くと 初見で味わったと同じ暖かい感情が胸中に溢れてきます。年寄り臭い感傷かもしれませんが | ||||
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冒頭の数ページ、護民官ペトロニウスの描写だけでも試しに読んで、グッと来たら買って間違いなしの1冊です。 主人公のダンは才能溢れる発明家だが、ちょっと世間知らずのお人よし。それが災いして、苦労して育て上げた会社も発明もすべてを騙し取られてしまう。 この辺りの情けなさ、なんで気付かないんだよ!とイラつくようなお人よしぶりが、なんとも愛嬌があって引き込まれます。 一度は愛猫と一緒に冬眠装置に入ろうとするものの、生きる気力を取り戻し悪党と戦うダン。この辺の戦闘シーンも、「志村うしろ〜!」的なヘタレっぷりでちょっと笑えます。 そして結局ダンは冷凍睡眠装置に入れられてしまいます。猫抜きで。 ええっ、じゃあ飼い主を失った猫はどうなっちゃうの?と心配になり、急いでページを繰りたくなりますが、さりげない描写がのちのち複線として効いていたりするので、慌てずゆっくり読むほうが得策です。 ダンが目覚めるのは2000年。残念ながら実際の2000年はこの小説で描かれたようにはなりませんでしたが、そんなことは少しも小説の面白さやリアリティを損なっていません。 良い小説は年月がたっても色あせない。そんな当たり前のことを再認識しました。 まったくの蛇足ですが、歴史上のペトロニウスは「昼間は眠り、夜を仕事と享楽に生きた」そうで、意外に猫の名にふさわしいのかもと思いました。 | ||||
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世界三大SF作家の一人、ハインラインの最高傑作の一つ。ハヤカワ書房の投票では一位に輝いたこともあります。 発明家の主人公が共同経営者や婚約者に裏切られつつも、現実逃避の30年後へと向かう冷凍睡眠、元の世界へ戻るタイムトリップ等の波乱の旅を軽快に、前向きに進んで行きます。 猫が小品としてアクセントを与えていますが、猫は余り、重要なファクターではありません。 主人公の欲のない、お人好しでありながらも、前向きで、どこか頼りないキャラクターに軽やかさのスパイスを振りかけてくれる存在です。 どこか気まぐれで、どこかmy way、そんな元気の出る一人の青年の人生の旅を描いた本作は、とても読みやすく、ハインラインの作品にしては、好き嫌いが出ないと思います。 しかし、ところどこらには、流石!と唸らせる名文句もちりばめられています。 タイムトラベル物とか、SFとかいう縛りを超えた軽快な傑作で、是非、SFファン以外にも、読んでいただきたいです。 すっと読めてしまいますよ。 | ||||
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テンポがよくダレずに一気に読めます。 私が思うにハインラインは訳者によって作風がかなり変わりがちなのが残念なのですが、 ハインライン作品の中で一番好きです。 他には自由未来、銀河市民、宇宙の戦士あたりが好きです。 | ||||
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何か申し訳ない評価ですが。 思ったほど猫SFではなかったのと、一部(恋愛部分に関しての主人公の乗り換えの速さというか、尻軽さ。少なくとも私には軽薄にしか見えない)が気になってしまい、後半はだれてしまいました。 しかし話の着眼や展開そのものはおもしろく、星3つ。 | ||||
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押し入れの奥から埃をかぶった文庫本が出て来て 忙しいのについ一気に読んでしまいました。 多分、十数年ぶりです。 いつまで経っても、どんなにホコリにまみれても 変わらず輝き続ける秘密の宝物のような作品です。 | ||||
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表紙からして、猫好きにはたまらない表紙。この後頭部に惹かれて購入して数年。 何度も何度も読み返した。最後まで一気に読み上げたい。 古典的なSFの傑作ではあるが、ただ単に幸せな気分になれる物語として大好きだ。 大好きな人を、大事なものを、あきらめちゃいけないよー、と励ますような、ファンタジーの醍醐味がいっぱい。 | ||||
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巨匠、ハインラインの傑作です。 私は元来SF好きというわけでもないのですが とてもおもしろくて一気に読み上げました。 何よりも印象深いのが猫のピート! 猫好きにはたまりません。猫好きの方、 「もし自分が冷凍睡眠で未来へ行くなら飼い猫も一緒に」と 思ってる方、是非とも読むべきです。 あぁ、私も我が愛猫とバーでジンジャーエールを飲みたい! そしてこの作品は素敵なロマンス小説でもあると思います。 なんともリリカルなロマンスですが、これがまた ラストのハッピーエンドに華を加えています。 読み終わって、ほのぼのとした気分になれます。 ほっこりした幸せを得たい方にオススメです。 | ||||
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この話は SF で、いかにも SF っぽい仕掛けが、物語を構成する上で 肝になっています。でも、この話がこんなにも愛される理由は、 そんなところではないのです。一人の技術者が、一度は友人・恋人 (もどき)に手ひどく裏切られながらも、決して腐ったままにならず、 チャンスを最大限に生かして... これ以上は野暮でしょう。 とにかく、如何に仕掛けが古くなろうとも、現実が物語中の 時代を追い越してしまっても、そんなことはこの物語を全く 傷つけないのです。 おおよそ SF には縁のない両親も、これを読んで「面白い」と 言いました。妹は「面白いけど、主人公はロリコン?」という 反応でしたが、後半はうがち過ぎというものでしょう。 高校生の時に間違って「宇宙の戦士」を読んで以来、ハインラインは 避けていたのですが、もっと早くこれを読んでいれば良かったと 思います。 猫好きなら、20% 増しで楽しいと思います。 | ||||
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時は「近未来」の1970年。天才技術者・ダニエル=ブーン=ディヴィスは、友人のマイルズ=ジェントリイと秘書のベル=ダーキンと共に小さな会社を経営していた。 発明した家事ロボットは大いに当たり、美人秘書とも恋仲になり、幸福の絶頂にあったダニイだったが、ある日突然、彼の身に不幸が襲いかかった! 何と友人と恋人に裏切られ、会社から放り出された上、発明の特許まで騙し取られたのだ!! 人生に絶望したダニイは、飼い猫のピートと共に冷凍睡眠で30年後の未来に行き、年老いた友人と恋人の前に若々しい姿のままで現れるという奇想天外な復讐を考えるが、途中で思い直し、敢然と2人に戦いを挑むべく、愛猫ピートと共にマイルズ邸に乗りこむ。 ところが逆に奸計にはまり、ピートは辛くも脱出するものの、ダニイは冷凍睡眠で西暦2000年の「未来」に送り込まれてしまう。 目覚めたダニイは、復讐のことは忘れてもう一度人生をやり直そうと考えるが、2000年での生活を続けているうちに、いくつかの不可解な点に気づく。そして真相を突き止めるべく、ダニイはタイムマシンで再び過去に戻った・・・・・・ タイム・パラドックスを縦横無尽に駆使したSF版「厳窟王」。時間テーマものの傑作であると同時に、正直で誠実な人間への暖かいまなざしと未来への希望にあふれた、心温まる「古き良き」不朽の名作である。万人向けの「超」おすすめの作品!! | ||||
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...という名前でジュブナイルを読んだことがある人もいるでしょう。ハインラインの軽やかな話し運びにのせられ、一気に読めます。SF小説って自由な発想でおもしろいなぁという読後感をもてるのは間違いありません。それにしても、手に職をしっかり身につけておかないと、未来を乗り切れませんぞっ。 | ||||
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もうそろそろ、この小説が発表されてから五十年が経つ。が、しかし、それでも全然古びない新鮮さとさわやかさはどうだろう。 すべてを失い、コールドスリープに逃避しようとした男。三十年後の未来。そして、タイムマシン。緻密な構成と、逆境においてもへこたれない主人公。 構成や語り口がとにかく素晴らしい。猫、そして、夏への扉のエピソードの入れ方も素晴らしく、真の傑作である。 張り巡らされていた伏線が最後に一本の線につながり、最高の読後感をもたらしてくれるだろう。 | ||||
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とても面白い、冒頭の部分で既に心が奪われてしまいました。 作品はとても明るく、特に猫のビートが作品中でとても大きな存在感を かもしだしているところがとても魅力的。ラストでは全てが一本に繋が ってとても心地よく、構成力の高さにも驚かされました。 読み終わると秘密基地を見つけた子供のような気持ちになりましたね。 | ||||
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