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夏への扉
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【この小説が収録されている参考書籍】
夏への扉の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全493件 361~380 19/25ページ
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遠い遠い昔の記憶・・・。 あれは私がまだ小学生の事だった。 本好きだった私は図書室で夢中になって読んだ本があった。 それは子供向けに翻訳された「夏への扉」だった。 どきどきワクワクする展開と、眩しい未来の高揚感に 子供ながら感動し、きゅん!と恋を感じてしまった。 やがて時は過ぎ、高校生になった頃ふと思い出し、 あの感動に再会したと思うようになった。 しかし肝心の題名を覚えておらず、会いたいのに会えない 悶々とした日々が続いた。 当時パソコンもケータイも存在しない時代、インターネットも無い時代。 子供向けの昔の本でSF・・・有るわけ無いかぁ・・・。 SF好きで通学の帰りには毎日本屋に寄っていたある日、 何か気になって手を伸ばした一冊・・・。 「 ん?夏への扉?」ページをめくる。 !!!!! うわっ! こ れ だ ぁ ・・・!!!!! そう、ついに初恋の物語に再会できたのだった。 さらにあれから40年・・かぁ。 何度か引っ越しでいろいろ処分してきたが この本は手放せない珠玉の一冊である。 | ||||
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何度読んだか数知れずです、最近ではTVドラマ映画等普通に出てくるシーンが大夫前に書かれていたのも驚きですが、恋人に裏切られてから時間を行ったり来たりで愛猫も一緒が素晴らしいです猫好きには堪らない | ||||
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本作はロバート・A・ハインライン氏によるSFの名作。 舞台は1970年のアメリカ。 発明家のダンは友人のマイルズと共に「文化女中器(ハイヤード・ガール)」という会社を設立する。 有能なダンの力で会社は成長路線に乗るが、婚約者ベルとマイルズに陥れられる。 冷凍睡眠(コールド・スリープ)によって30年後である西暦2000年に送られたダン。 彼が2000年の社会で見たものは、かつて自らが設計した機械が原型となる人造人間だった。 本作で面白いと思ったのは、ストーリーそのものはもちろんだが、描かれた未来の様子である。 1956年に発表された本作は、1970年を物語の出発点とし、主人公ダンを2000年という未来に送っている。 ハインラインの描いた2000年ではロボットが忙しく動き回り、道路が滑走する。 映画(ムービー)が「映動(グラビー)」と呼ばれるまで発展し、月への定期便が発着している。 人々は人工肉で満足し、風邪を引かなくなった。 しかしコンピュータも携帯電話も普及していない様子。 もちろんインターネットという言葉も無く、調べごとがあれば図書館まで行く。 このような現実の2000年とのギャップが、実は一番楽しかった。 ハインラインの描いた未来、その他のSF作家の描いた20xx年。 実際はそれほど発展していないし、それほど遅れてもいない。 2012年の現在、かつてのSFの巨匠達が想像した未来に、我々は既に到達している。 かつて夢見られた未来と現実のギャップに、不思議と胸が躍る。 | ||||
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何年かに一度、ふと読み返したくなる作品。 ご都合主義で、どこかノーテンキなストーリーで、突っ込みどころも多いのだけれど、それらすら愛おしく思えるから不思議。 主人公をどん底に突き落とした奴らに復讐をとげるところは何度読んでも痛快で、胸がスーッとする。 ただ、学生時代は気にならなかった少女からのプロポーズと結婚が、今読むとロリコン趣味的でちょっと引いてしまったので★ひとつマイナス。 | ||||
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日本ではSF小説で常に人気上位になるというので読んでみました。 夏ですし。 ひとことで言えばタイムマシンもの。 人気があるのは、きっと物語がSF特有の大がかりな戦争やロボットとか未来都市が描かれているのではなく、日常的なある意味恋愛小説の要素が含まれているからかもしれません。 私は勝手に前者を期待していたので、ちょっとがっかり。。 それにしても海外小説は訳の重要性がとても大きいですね。 この本も例外ではなく、訳者の福島正実さん(この方もSF小説家。確か何冊か読んだような)の訳は、今ではあきらかに古い。 なのでご興味のある方は、新訳のこちらを読まれたほうがいいと思います。 数ページ立ち読みをしてみましたが、現代とまったく違和感がないので。 | ||||
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最近、この有名な作品を読んでいなかったことに気づき、急ぎ手に取って読みました。 一番感銘を受けたのは、リアリティの高い描写ですね。これぞサイエンスフィクション。 エンジニアの主人公がタイムトラベルをするお話なのですが、技術・会社経営・株式・法律・経済などの記述が、当時のアメリカ社会の実情を反映していると思われ、話に説得力を持たせていて、SFとしての魅力を高めています。 ただそれゆえ、古い作品なので今読むと時代遅れに感じて違和感を覚える部分はあります。(特に技術面の描写で…IT・コンピュータが普及してないのに文明が進んでいるといういわゆるレトロフューチャーな未来像に、違和感を覚えます)ここが映画化されない理由でしょうか。 でも、主人公が、お掃除ロボット・ルンバのような家電製品を発明し普及させる等、 50年以上前にそれを予見したハインラインの慧眼は偉大だと思います。 また主人公の行動原理はいかにもエンジニア、技術屋さんといったもので、技術を理解しない経営者や営業職の人への不信感、愚痴といったものが多くつづられており、私のような長年プログラマをやっている人は、共感をおぼえるのではないでしょうか。 (逆に非技術畑の人は自分が悪者にされてるみたいで、楽しめないかもしれません…) ただ、途中で終盤までの展開が完全に読めてしまうこと、解決手段がちょっと唐突で強引なこと(未来に行くのにコールドスリープというのはリアリティがあってとても良かったのですが、戻る手段は…)あとヒロインについての描写不足が気になりました。(悪役の女性や、主人公の飼い猫の描写は充実しているのですが) この辺は同じハインラインでも、以前読んだ時の門のそれぞれの短編の方が、優れている物が多かったように思えます。 正直、SF史に燦然と輝く有名な作品の割には、うーん…といった印象もあります。 50年前に読んだらきっと熱狂できたと思いますが、この作品は後に、バックトゥザフューチャーをはじめとする、タイムトラベルコメディに多大な影響を与えていると思うので、そういうSF作品に多く親しんでいる世代としては、ちょっと拍子抜けな感じもあるのかもしれませんね。 なんか不満みたいな事を書き連ねましたが、面白いのは確かで、最近小説を読まなくなった私ですが、この作品は一気に読んでしまいました。 | ||||
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中学一年生が読んでも「人生こんなにうまくいくわけないし」 みたいな感想を抱きそうなC調SF。原書は1957年、 人類がまだアカルイ21世紀をユメ見ていられた時代の 作品。大御所ハインラインの代表作です。 冷凍睡眠とタイムトラベルの組み合わせでストーリープロットが 出来上がっています。タイムパラドックスが生じてしまいそうな エンディングは、完全放り投げ状態でケセラセラな素っ飛ばし終了。 ターミネータのサラコナークロニクルの打ち切り終了がガマンできない ような方が読むと相当モヤモヤ感が残るかも知れません。しかし まあ、こういうのがハインラインの味と言えば味とも言えるわけで。 あと、人間関係の訓練よろしく悪い奴らに幾ら騙されてもヘコタレナイ みたいな主人公にドップリ感情移入したリーディングも出来ますので、 小学校高学年か中学生くらいに読んでおけばいいのかも知れません。 (SFは知的水準が低い人向け、と言うよりもジュブナイルを兼ねて 親子ともどもに読めるような作品が喜ばれるのかも?ある意味ドラえもん的?) フジコフジオの短編マンガにブラックなSFもありますが この作品で出てきた冷凍睡眠のテクノロジーを使えば 人口動態をいくらでもコントロール出来ますので、理論上 年金問題や少子高齢化社会の問題は解決可能。しかし コワイ結末も大いにありえます。そーゆーディストピアものに 向かわないのがハインライン作品の良くも悪くも「甘ちゃん」風味? ビターなテイストがお好きな方はディックなどが宜しいでしょう。 | ||||
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「夏への扉」を探し回る(本箱を漁る)が、いつも見つからない。仕方がないので、買ってしまう。その繰り返しで、この本は、この家に、一体全体、何冊あるのだろうか? 買う度に、表紙が違う気がする。読む度に、感じるものが違う気がする。少年の時は、夢を見た。青年の時は、抗う心の糧にした。壮年の時は、苦痛から逃れる道具にした。老いて、今、再びの白日夢を見るようだ。忘れていた情熱、苦悩を懐かしく思いつつ、良く考えると、この結末の時代を通り越してから、初めて読んだことに、はたと気が付いた。更に感慨深い。 現世は、作者の想像以上に進んでおり、創造以上に、進んでいない。それでも、人の心は、同じである事を、改めて、嬉しく感じる。人生の際に向かって、また、夏への扉を探してみようかしら。 | ||||
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友人に貸して、戻ってきたのを、つい再読。旧訳の方は数え切れないほど読んだというのにネ。 で。一気に読み進めて、ラストシーンでまた泣いた。パブロフの犬か? いや猫だって! 「Hired Girl(文化女中機)」が「おそうじガール」になってるとか、「万能フランク」が「ばんのうフランク」に変わってるとか、そんなことはどうでもよい。1957年に書かれた、1970年の主人公がコールド・スリープで2000年に行き、タイムマシンで1970年に戻り、またコールド・スリープで2000年に戻る(行く?)この作中の2000年が、2009年の新訳で読んでもたしかに「未来」であることに驚く。先達の福島訳をリスペクトしつつ、この名作に真摯に取り組んだ小尾芙紗さんの「訳者あとがき」が素晴らしい。 (引用開始) 2009年という時代に生きる若いひとたちは、30年後の2039年を果たして大好きだと言えるだろうか。そう言ってもらえる世界にしたいと今を生きる人たちは、願っているだろうか。夏への扉をあきらめることなく探しつづけ、ついにキャットミントの咲き乱れる世界がみつかりますようにと、願っているであろうか。 (引用終了) ピートが正しいのだと思うダンの肩を、わたくしも持ちたい。そう、「未来は過去よりよいものだ。この世界は徐々によりよきものへと成長している」のだ。かつて旧訳のレビューでこう書いた。<夏は、ただ巡ってくるのではない。それは望むものだ。>そしてこの小説は、ただ待っているだけなく、夏への扉を探しつづけ扉を開く努力をする素晴らしさを、繰り返し読むたびに教えてくれる。 | ||||
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自分はミステリーはかなり読んでて、最近SF食指を伸ばしたのですが、何作か読んだ中でこれが一番おもしろかったです。 ところで、ストーリーはもちろんですが私はこの本の翻訳にとても感銘を受けました。 翻訳の中には、英語の文章をそのまま直訳してしまうためか日本語として違和感があったり、あまりなじみのない古い単語なんかが多くて、頭にすんなり入ってこないことがままありますが、この本の訳は違います。結構古い作品にもかかわらず、非常に読みやすい。この翻訳の質の良さもこの本を楽しく読み進められたことの要因だと思います。 | ||||
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うん十年前の青春時代にドキドキしながら読んだという記憶があり、高校生の息子にオススメの本として購入しました。 昔読んだ翻訳と、どう違うのかと不安でしたが、それほど違和感はなかったです。 ただ本の装丁はもっとしっかりした物かと勝手に想像していたので、文庫本よりは大きくてしっかりしている程度なんだぁ・・と。 本の内容は、だいぶ詳しい部分を自分が忘れていたせいもあって、再びしっかりと楽しめました。 主婦になった今読んでみると、この主人公が主婦のお仕事を減らそうと心掛けるフェミニストなので好感度アップ。 以前読んだ時、乙女心の純愛ぶりに胸がキュンとなったセリフ(ネタバレになってもいけないので書きませんが・後半の場面です)も、ああそうだったわぁと思いだしました。 ただ年月重ねた今読むと・・・そこまで言い切れるかなぁ??と思ってしまうのは人生にスレてしまったおばちゃんの悲しさかしら? やり直しのきかない人生だけれど、立ち直って立ち直って諦めないネバーギブアップの精神に、勇気を貰える一冊なので、若い人にはぜひ読んでもらいたいです。 | ||||
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僕はこの本がかなり好きだ。読み終わった時の爽快感がすごいとおもう 2000年が出てくるところに筆者の未来に対する夢が現れてると思う。 表紙の絵もきれいだし、夢があるしなによりもハッピーエンドで終わるところが すごく好きだ。友人に気兼ねなく自信を持って進められる本だとおもう。 | ||||
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2番目に好きな箇所を引用したい(P290から)。主人公のダンが再び1970年に戻ったとき、仕事上の新しいパートナーになる、ジョン・サットンがこう言う。 「それじゃ、なんでぼくなんかを信用するんだ。一番の方法は、ぼくを会社の弁護士にしておくことだと思うぜ」 ぼくは考えようとした。ぼくはかつて共同で事業をした、そしてものの見事に騙された。が──なんどひとに騙されようとも、なんど痛い目をみようとも、結局は人間を信用しなければなにもできないではないか。まったく人間を信用しないでなにかをやるとすれば、山の中の洞窟にでも住んで眠るときにも片目をあけていなければならなくなる。いずれにしろ、絶対安全な方法というものはないのだ。ただ生きていることそのこと自体、生命の危険につねにさらされていることではないか。そして最後には、例外ない死が待っているのだ。 これですよ、これ。この決断力。男の子万歳! 《死を前にしたら君は震えてしまうだろう。》 《そうだ。だがぼくは、それまでにぼくの全使命を残らずやり遂げてしまうだろう。つまりそれは生きるということだ。》──カミュ── 夏は、ただ巡ってくるのではない。それは望むものだ。今年(2011-12)の冬が特に寒いのは太陽黒点の減少が原因なのではなくて「夏への扉」を探す精神が人類に欠けてきたことの影響でないことを心底怖れる。 | ||||
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タイムトラベルものの古典SF。他に予備知識のないままこの作品を読み始めた。 導入部のくだりと本の装丁から、超常現象か科学の力でネコが過去と未来を行き来する話を予想したが全く違った。 物語は1970年のロサンゼルス、技術者で発明家のダンがビジネスパートナーの裏切りや三角関係に巻き込まれ、遂には復讐を決意する。しかし、ダンは自らの意思に反してある方法で未来へ行くことに。 舞台は2000年に移り、新しい生活を始めたダンは失われた30年の歴史からある疑問を持つ。そしてダンが取った選択は? その後は結末まで意外な展開で、息もつかずに一気に読み終えてしまった。 書き方次第ではハードでドロドロした話になりそうな展開ながら、作者のセンスか翻訳の妙か全体にユーモアが漂う。そして爽やかな読後感。 歴代SF小説の中で常に上位にランクインされるという本作。未読の方には是非とも一読をお薦めしたい作品です。 | ||||
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「コールドスリープ」という一方通行のタイムトラベルしかなかった時代。 主人公ダンは自ら望む方法でなく強制的に未来へと送られてしまいます。 前半の主人公は、まったくやられっ放し。仲間に裏切られ恋人に裏切られ さんざんです。ところがところが、後半は自分の『夏への扉』を探すべく 奮闘を重ねて、自分の未来を取り戻す痛快な展開へと変わっていきます。 どうしてこれが映画化されないのか不思議なくらい、いい物語です。 救われるのは、山下達郎が曲にしてくれたということでしょう。 | ||||
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小説の内容については、もう多数の方がこれ以上ないほどの賛辞を送られているので、 あえて、耳で聞く「夏への扉」の話を。 始めてこの小説を読んだとき、たまたま友人に借りていた、山下達郎のオーディオテープが手許にあった。 なにか切なさを感じる曲で、小説を読む前も聞いていたけど、読み出してからいくつもの単語が リンクするのに気づいた。貸してくれた友人に聞いたら、「あぁ、何か、小説がヒントだとか聞いたことがあるような」と 頼りない返事。 聞き続け、読み続けるうちに、世界観が完全にリンクしていると分かった時! 終盤の、一気に幸せに向かって突き進む展開と合わせて、テープをエンドレスで流しまくりましたよ! 耳からも、目からも、そして脳裏にも、終わらない夏への扉へ向かっていく一人と一匹の姿が焼きついて離れない! たぶんもう一生涯でも、あんな幸せな読書体験はないと思う。 名作と称されるSF作品の中でも、珠玉の極みなハッピーエンドを、その小説をイメージした楽曲をBGMに読了する、 二度とないであろうくらい心地よい読後感でした。涙が出た。 この小説を手に取ろうという方は、一度、山下達郎氏が歌う「夏への扉」も聴かれてみては? | ||||
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「夏への扉」新訳版です。 訳者は「アルジャーノンに花束を」の人ですね。 以前の訳からずいぶん長い年月が経過したのちの新訳ですが、あまりに以前の翻訳に親しみすぎたせいか(おそらく、ぼくにとってもっとも多く読み返したであろう小説が「夏への扉」旧訳版)、正直なところぼくにとっては旧訳版のほうが”しっくり”来ます。 読みやすさ、という点においては圧倒的に新訳が優れていることに異論はありませんが、やはりぼくにとっての「夏への扉」は”旧訳版”なのです。 旧訳に思い入れのある人は、「別物」と割り切って読んだ方が良いと思います。 | ||||
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SFはほんとに沢山読んでいるのですが、中でもこの本はとても叙情的です。レイ・ブラッドベリがSFのコンテンツを使って本を書いたらこんな感じになるのかな?と思いながら読んでました。最後に読んだのは、多分三年前です。今まで、5回は読んでます。大好きな本です。 | ||||
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ハインラインの小説としては、右翼的、ナショナリズム的メッセージがなく読みやすい。 | ||||
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ロリコンだの機械オタクだの言われ放題の主人公ですが 幼い女の子を我が物とするために あの手この手で目的を遂げる話ではありません。 峰不二子張りのナイスボディな大人の女性に メロメロになるルパンのような男が 騙されてどん底から這い上がる話です。 虫の知らせでリッキィの名前を冷凍睡眠蘇生者リストで見つけ 足取りを追いかけて、役場で彼女の結婚の事実を知ります。 ここがストーリーのターニングポイントなので それ以上詳しい記述はありませんが、 ここで結婚相手の名前が自分であることを確認したはずです。 その事実を必然、運命と受け止めて、 自分が成すべきことを悟りタイムマシンで過去に戻る決心をします。 おじさんと姪(血縁はないが)、年下の友達という関係が 結婚対象に成り得るかは疑問ですが ロリコンと片付けてしまうのは早計でしょう。 新訳も読んでみましたが、個人的にはこの福島訳の方が 馴染み深くしっくりときます。 いくつもありますが一つだけ例をあげると 福島訳「そしてもちろん、ぼくはピートの肩を持つ。」 小尾訳「そう、ピートが正しいのだとぼくは思う。」 福島氏自身がこの作品に惚れ込んで 「この感動を多くの人に伝えたい」 その情熱が見事に結実したと言えるでしょう。 訳者あとがきより 「けだし、SFの傑作とは、 虚構の世界に読者を引きずりこんで 虚構の世界の空気に慣れ親しませ、 牢固としてぬきがたいこの世の常識主義に、 一撃をくわえるものだろうからである。」 けだし、名言であろう…。 | ||||
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