■スポンサードリンク
夏への扉
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
夏への扉の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.32pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全493件 421~440 22/25ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
七転び八起きの心意気で、どん底に落ちても次から次へ打開策を見出して、前向きに実践してゆく多情多感な主人公に、読者は励まされるでしょう。何かで落ち込んだ時に読むとよいかもしれません。SF的には、冷凍睡眠と時間旅行をシンプルに絡めていて、ビッグスリーの時代の作品としては標準レベルでしょうか。全体的によくまとまって、予定調和していると思います。 ただ、完璧なハッピーエンドを目指すあまり、実に都合よく主人公の前に弁護士や公証人が現れたりするのは、いくら小説とはいえ、やや強引な感じがします。もちろんファンなら当然許せるところでしょう。 そしてわたし的には、ハインライン翁の社会観や人生観が鼻について、あまり主人公に感情移入することができませんでした。「強いアメリカ」、「不屈のアメリカの男」に、登場する主な女性は、か弱く少し頭の弱い、かわいらしい若い女か、さもなければとんでもない悪女という極端な対比。やはりこの巨匠の最高傑作は「異星の客」ではないかと思ってしまうのですが。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
1980年だったでしょうか、手にしたのは。 当時兄が山下達郎きちがいで、同名曲「夏への扉」 を聞かされたのですが、特に何も感じなかった。 しかしこの本を読んでからもう一度聞くと、 ドーっと涙が流れました。 サイコーだぜ、達郎、ハインライン。 SF漫画家の星野之宣もハインラインに影響を受けてますね。 「愛に時間を」とか「メトセラの子ら」とか、 ラザルス・ロング物も読みましたが「夏への扉」の方が良い。 不思議なことに「宇宙の戦士」は手にしなかったのですが、 映画「スターシップ・トゥルーパーズ」、原作とは全く別物と いうことらしいですが、楽しめました。(2、3は全然面白くなかった。) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ハインラインてかわいいらしい生き物の描写が ほんとうにもう…。 ちょっと古臭いけど決して色あせない傑作であるし、 猫好きでこの本に心を揺さぶられない人はいないんじゃないでしょうか 確かに猫要素は表紙絵からもつ期待度からしたらうすいですが、 最後のシーンは猫好き、とくに愛猫を看取ったことのある 人にはきっとたまりません。 ほんとにこれが現実なら、いつかまた会えるなら、 とはてもないことを願ってしまい、 涙がとまりませんでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私がハインラインを愛読する、最大の理由は、《好き》だからと言うより、《必要》だからである。好き嫌いで言うなら、スタージョンの方が好きだったりするが、必要性で言うなら、ハインラインの方が遥かに上である。ハインラインの作品は、一種の《実学》として成立している、と思う。本書においても、ハインライン流の《実学》が、ある意味、理想的な形で描かれている。やはり、ハインラインは、本当に《偉大》な作家なんだと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345)) 一回きりの読了では、この本の魅力が味わえない。 色々なところに、ラストへの伏線が隠されている。 タイムマシンの発明者に対する態度は、いささか強引で、幼稚な感は否めないが、その点を差し引いても作品としては充分魅力的である。 タイトルの意味を反芻することは、想像力をいくらでも膨らませることができて、楽しい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
古典SFとして名高い小説ですが、どうやら、読む人によって着眼点が変わってくるような気がして面白く感じています。 自分は、この作品を読んで、夢の詰まったお話だなと思いました。というのは、こんなことできたら、あんなことをしてくれたら、そんな夢物語が素直に描かれているのです。同時に、未来が悪くなるなんてそんなことはないと将来の不安をばっさり、より良い未来へ目を向けることを提言しています。 これはあくまで私というフィルターを通した見方です。 どんな本もそうですが、この本は特に他人の評価など忘れて、素直に自分なりの読み方をするのが良いです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
登場人物に愛嬌があるのがいい。 科学的な要素は実に素朴だが、逆にそれが、この作品の魅力を引き立てている。 人間味溢れるコメディ作品といえるかもしれない。 読後の爽快感は格別である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公はかっこよくもなく善良でもなく・・・ でもはねるような軽妙な物語に魅せられてしまいます。 まさに猫のような小説。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本作発表時、既にSF作家としての名声を確立していたハインラインが贈る心温まるファンタジー。冷凍冬眠によるタイムトラベルも登場するが、SFを読んでいるという感じはしない。SF的設定は単なる味付けであろう。 冬のコネチカット州の農家に住む失意の三十男と男が飼う猫ピート。ピートは家のアチコチの扉を開けて回る。「夏への扉」を捜しているのだ。この「夏への扉」は、引き続く未来へのタイムトラベルの入口に対する直喩でもあるが、もっと幅広く「未来への希望の扉」の象徴であろう。三十男と歳の離れた娘とのロマンスも物語の中で違和感なく語られる。ファンタジーの世界であり、読む者に夢と希望を持たせる話なのである。それにしても、猫好きの私にとって、作者がピートを活躍させてくれて嬉しい。私も小さい頃は、飼い猫と会話していたのだ。 ファンタジーの世界の中で、読む者に「あなたも自分の「希望の扉」を開けなさい」と、励ましを与えてくれるハートフルな秀作。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
SFなんぞなーも分からなくても楽しめる。 主人公の逆転劇のすがすがしさといったら……! これは間違いなく名作です。 半世紀前のSF作家が夢見た2000年がいとおしく、そしてうらやましく思える。 2000年を何年も過ぎた今でも、”夏への扉”は、 この世界のどこかで、開かれているだろうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
猫好きにはたまらないSFの古典。 主人公がこれでもかと言わんばかりに痛めつけられ、 知らず知らずのうちに感情移入、 いつの間にか主人公を応援しているのに気づきます。 そして終盤はあっといわせる展開での逆転サヨナラホームラン!ハッピーエンド。 ありがちな手法ではありますが、はまります。 SF好きでなくても十分読めるこの作品、何度読み返したことだろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この小説が書かれたのは1957年です。 この中に出てくる未来の技術がどれだけ実現しているかは 読んでのお楽しみとして。 今、いろんな危機に直面していたり 抜けられない悪循環に嵌っていると思うことがあっても じつはそれは過渡期にすぎなくて 日夜良いほうに向かっている。 この小説にはそんな希望を感じます。 まわりの人を信じることの大切さと 信じるために、ときには誠実に疑うことも必要なこと そして騙されても、きっと明るい未来がある。 SFという名の素敵な夢がいっぱい詰まっています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
SF小説ですが小難しいことは無く、すんなりすーっと読めます。 大スペクタル!ということは無いけど、早く続きが知りたくて一気に読めてしまいます。 主人公のボケ?っぷり、飼い猫への半端無い愛情と信頼、期待を裏切らない結末。 何度読んでも飽きない本です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
過去何度も日本人の好きなSFベスト1に選ばれてきた小説。 SFというだけで敬遠してしまう人も大丈夫。 これは時間を越えた壮大なるロマンティックな恋愛物語。 加えて猫好きなあなたには必読の本。 かの山下達郎もこの小説をそのまま題材にした『夏への扉』という名曲を書いているくらいの人気小説。 親友に裏切られ恋と財産を奪われ失意の底に陥った主人公ダンは冷凍睡眠によって30年後の未来へ。そこで彼が見たものは…。そして復讐と失ったものを取り戻すべくタイムマシンで30年前の過去に戻る。 未来・過去、そして未来へ。 めまぐるしく移動する時、明かされる真実。 愛猫ピートとの再会、真実の愛。 泣ける、そして最後には喝采を送りたくなる傑作小説。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
彼の著書で初めて読んだ作品です。 最愛の女性と、特許を奪われると言う最悪の運命に立たされた青年が 未来→過去へとめまぐるしく移動していくのですが それなのに関わらず違和感なく読めるのです。 そして、何よりもすごいのは猫のピート。 こんな猫がいたら、飼いたいぐらい賢い猫なのです。 それと、この小説中に出てくるとあるお掃除ロボット、 現在似ているようなものがあるのです。 50年前に書かれているはずなのにどうしてここまで書けたのか 不思議です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ハインラインと言えば「宇宙の戦士」のイメージが強いが、この本の表紙のイメージは、平和的でほんわかした雰囲気がある。 実際、飼い猫のピートがところどころで登場するのだけれど、物語はSFというよりは、ロボット会社をめぐっての乗っ取り攻防合戦で、友人や女に裏切られたりと、結構愛憎劇的な要素もありおもしろい。 SF的にいうと冷凍睡眠やタイムマシンがでてくるが、それはあくまで、だましだまされの応酬劇の舞台装置にすぎないが、冷凍睡眠から目覚めたときの場面など、興味深く読めた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
猫好きの家内がこの本を持っていることは知っていたのだが、表紙の猫の絵を気に入っていて触らせもしなかったのでそのままになっていた。あるとき店頭で帯に「日本SF作家クラブ員が選んだ海外SFオールタイムベスト第一位」の文字を見て思い切って購入した。しかし日々の仕事の多忙にかこつけて本棚に寝たままになっていたのを、漫画家吾妻ひでお氏の大量のSF読書に刺激されて読んでみた。 「未来は過去にまさり、世界は日に日に良くなる。人間精神が環境に順応して働きかけ、科学と技術でよりよい世界を築いていける」と信じることができた古き良き時代の作品である。冷凍睡眠に関しては、学生時代に臓器を冷凍しておいて必要に応じて解凍して移植できるか調べたことがあるが、解凍するときに細胞が壊れてしまうのが難で、この問題は未だに解決されていないと思う。タイムマシンは未来に行くのか過去に行くのかわからないという設定が面白く、何事もリスクを負わないと得ることはできないということか? そして10歳の女の子との結婚の約束を信じ続ける一途さもだ。話は最初はゆっくりと進んでいくが、途中からぐいぐい引き込まれて一気に読ませるストーリーの巧みさは超一級。さすが第一位だ。 前に家内とキジ猫を飼っていて私も大の猫好きにさせられたんだが、表紙の猫の後姿にその面影を思い出す。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
発明家として成功の道を歩み始めていたぼく。結婚もきまり人生を謳歌していた矢先、友人と恋人の裏切りで、情熱をそそぎこんできた発明品と会社を奪われてしまう。失意のままコールドスリープに入ったぼくが目覚めたのは30年後の世界だった…。 60年代、70年代のSFは哲学的すぎてじっくり思索しないと読み進めないという認識があったのですが、本書で考えを改めした。エンターテイメント要素100%のSFを久々に読めて楽しかったです。やっぱり本は楽しいのが1番! 本書がもっとも成功している点は、やはり構成でしょう。 ありきたりですが、パズルに例えます。 冒頭部でまずバラバラにします。え!そんなことして最後にはまとまるの?と読者が思うほど展開させておいて、ゆっくり一つ一つのピースを整理していくのです。それで終盤でいっきにはめ込んでいく。パズルの完成を見たときには、読者は充分満足して本を閉じることが出来るわけです。 もちろん猫のピートも大事なピースの一つです。「ナーオウ」と鳴く猫が完成した絵にいなかったら、がっかりですよね? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
SFというと難しい描写が多くて取っ付きにくいと言う印象を持っている人でも 最初から最後まで楽しく読めると思う。 老若男女問わず惹き込まれるであろうストーリーは なんでこの小説はハリウッドで映画化されないんだろう?と思ってしまう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
物語は中世のような世界描写で始まります。それが実は……というお話。 これは文章だけで表現されている、小説ならではの楽しみがありますね。 (以下ネタバレ) 話が進んでいって、この世界自体の矛盾に気付いた主人公が、神父さんに万有引力の事をたずねると、「愛」と答えるシーンが面白いです。話は冒険小説的で読みやすいです。 ガリレオと宗教裁判、という誰もが知ってるイメージが湧いてくる本作ですが、ハインライン氏の作品として見直すと、これって完全リサイクル機構が必須の世界観なんですね。 生活を維持するために必然的なものが、宗教によるモラル・禁忌や、中世のような生活様式だと考えれば、もう一度楽しめます。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!