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その女アレックス
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その女アレックスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.65pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全474件 61~80 4/24ページ
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2011年。フランス。原題:Alex. 3部構成になっているがめちゃくちゃ面白くて、1日で読破。誘拐~殺人~過去、家族 とどんどん話が展開していく。 | ||||
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アレックス。女性。歳は30歳で、独身。仕事は非常勤看護師をしている。美人だが、子供の頃ガリガリにやせていて可愛いと言われたことがなかったので、本人は自分が美人だという自覚がなく、そのせいで恋愛もちょっとあきらめているところがある。ただそれでも、一人なら一人の人生を楽しもうという心境であった。その日は、ヴォージラール通りの<モン=トネール>で、夕方から一人で食事を楽しんだ帰りだった。夜の歩道を歩いていると、突然、歩道に横付けしてきたバンから50代の男が出てきて、全力の力で殴られて髪をつかまれ車に押し込まれ誘拐されてしまった。通報を受けたカミーユ警部率いる捜査班は、アレックスの緊急捜査に乗り出すが……。だがしかし、話はここから二転、三転する。アレックスは本当は何者なのか?そして、“犯人”の“計画”とは? この作家は、ストーリー展開の仕方はすごく上手だなと思いました。ただ、ストーリーの構成など、文章や場面の見せ方などのテクニックに凝るあまりに、倫理的な部分を後回しにしてしまっているような、“人の死”というものを“小説のネタの一つ”と捉えて軽んじているような印象を受けるので、その点ちょっと嫌悪感を覚えます。また、終盤まで登場人物の誰にも共感・感情移入できません。犯罪者側に共感できないのは言うまでもありませんが、主人公がチビでハゲで癇癪持ちという、カミーユのキャラ設定にもいまいち乗れませんでした(汗)。 また、エロ・グロシーンが終盤まで続いて読んでいて苦痛です。結末が気になるから一回は読めますが、結末を知ってしまった2回目は、ただ苦痛だけを味わう形になると思うので、私は2回は読まないと思います。(ただ、2回目は結末がわかっているので、物語のどこに伏線が張られているのかがよくわかるという利点はありますが。)そして、最後の検察の態度は(ちょっと大げさですが)のちのち冤罪を助長してしまうかもしれない可能性もあると思うのでいかがなものか?という懸念を一方で感じます。(犯人が最後まで自分で決着をつければ私の中では筋が通るのですが。)そもそも、犯人については、どんなに悲しい過去があろうとも幸せになる事をあきらめない選択をしてほしかったな、などと(小説的には面白くなくなるようなことを)勝手に思ってしまいました。ただ、そうは言うものの、またその一方で、“全てを分かった”上で犯人の案に乗ったカミーユ達の捜査方針と、ヴィダール判事の最後の言葉にちょっと救われたところもあります。公には×ですが私の中での心情としては「カミーユよくやった!」とも思うので、(この作家の力量は認めるものの、個人の好みから言えば好んで読みたい作家ではないという感想ですが)評価は星4にしました。 | ||||
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非常に面白く読めた。 この小説がある意味異色だと感じたのはカミーユの存在。 何故145㎝という底身長の設定にしたのか。 三部作あるうちこの二作目から読み始めたのでそこのところの説明があるかどうか分からないけども。。。 誘拐、監禁から始まり物語が一転二転することよりもカミーユのことが気になって気になって、、、 事情聴取の真面目なシーンでも床に足がつかずにブラブラさせてる、とかの描写をすぐ付け足してくるこの作者の手法にもだいぶやられました。 場面を想像するととてもシュールなんです。 要所要所に組み込んでくるので何回も『フッ…』となりました。 この作者かなりのユーモアの持ち主です。 そして忘れてならないのがアルマン! 作者は貧乏人アルマンの扱いが非常にうまいです。 ケチケチしてて貧乏で抜け目なくそれでいて憎めない愛されキャラだと思ったのですがどうでしょうか。 最後の最後には感動のサプライズもあります。(アルマンに幸あれ!) カミーユ、ル・グエン、ルイ、アルマンの4人組の中でも欠かすことの出来ない存在だと思いました。 誘拐事件から始まりそういう物語かと思ったらアレ?違うぞ…?となる展開も本当に凄いけど自分はカミーユやルイたち警察に対してとても魅力を感じた。 だから最後まで楽しく読めた。 とにかく底身長のカミーユを始めキャラが強烈すぎます(良い意味で) 金持ちのルイも嫌味がなくとてもとてもいい人に思えた。 誠実で優しくて頼れて信頼のできる人だと思う。 アレックスの生い立ちとか連続殺人の部分もサスペンスとして楽しく読めたけど話そのものよりもカミーユたちのやりとりがとても面白かった。 順番はバラバラになったけど三部作あるので全部読んでみたいです。 | ||||
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前作『悲しみのイレーヌ』を読んだ後、こちらも一気読みしました。 この作者は50歳を過ぎてデビューされたようで、文体に落ち着きと品のあるユーモアがあるのも読みやすさの一因かと思います。 また、パリ警視庁のヴェルーヴェン班のメンバーと今回登場の予審判事も、少年漫画のキャラクターのように個性的で読んでいる内に情が沸いてきます。 (惜しむらくは例外が主人公のカミーユだという事……わたしには彼のキャラがいまいち掴めません) 以前、漫画『ドラゴンボール』が世界的にヒットした要因はかわいらしい絵柄とキャラクター、そしてそのかわいさに似つかわしくないかなり残虐なストーリーであるとどこかで聞きました。そのコントラストは、本シリーズにも当て嵌まるのではないかなと思います。 さらには臨場感あふれるスリリングで予想不可能な展開とひねりを利かせた構成は、あまり他作品では読んだことがありません。どんどん読者の認識が覆されていく、まるでトリックアートのような仕掛けとその完成度が、本シリーズの大きな魅力だと思います。 反対に、本作のマイナス要素は、前作から続くこれでもかというほどのグロ描写と気が滅入るような現実世界の暗部の描写でしょう。 陰鬱な世界観は他のレビュアーの方も仰られている通り、『ミレニアム』シリーズに通じるほど徹底しています。 北欧ドラマ『THE BRIDGE』の凄まじい陰惨さにも、そこまで引けを取りません。 なので心優しく繊細な方や中学生以下の方、暗い話が嫌いな方、気が滅入ってる方には絶対におすすめできません。 ただ、前述の通り本作の叙述は落ち着きがあり淡々としている分、そこまで生々しいものでもないので、そういったシーンは想像力を抑え気味に読む事で個人的には割と普通に読めました。 また、そうした残酷描写や救いがないような沈痛な展開こそがこのシリーズを読む醍醐味でもあるような気がします。 安易なハッピーエンドに陥らず、かと言って全く救いのない暗闇でもなく、人間と社会の闇をえぐる本作は一読の価値があると思います。 | ||||
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おもしろかったです。アガサ・クリスティーの遺作「カーテン」を思い出した。特に巻末の「正義」云々のところがよかった。アレックスの死は自殺だったかもしれないが、それを兄の殺人にでっちあげる刑事の手並み。「正義」のために人を殺すエルキュール・ポワロと同じである。 | ||||
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ネタばれあります。 アレックスはやっている事も考えている事もまるで読めず、読み進めていて面白い。 が、身内を守れなくて死なせたトラウマがあって一線を退いていて、粗野だけど勘はピカ一で、 時に単独行動して、理解者の部下がいて、お上には噛みついて、という、 刑事キャラあるあるベストワンみたいなカミーユには白けた。 そんなにサクサク犯人を割り出せませんぜ。いうリアルさと、 ラストのアルマンのひねりはよかったけれど。 てか、そんなとこ純度80%の硫酸を、どのくらいだっけ?半リットル? でやられたら内臓だいたいダメになって普通に生活できないでしょうよ。 子宮が死んでホルモン崩れてセクシー美人になんかならないんじゃ? こういう無粋な事を突っ込みたくなるような何かが読後に多々残るのが難点。 どなたかも書いておられた通り、ストーリーが展開したと同時に 新たなストーリーが始まるようなこういう手法は確かに新たな体験ではありました。 | ||||
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新情報が後から出てくるので、謎解きを楽しむミステリーと言うよりは、次の展開が気になるサスペンスです。筆者の卓越した文章センスも手伝ってページをめくるのを止められずに一気に読んでしまいました。 | ||||
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誘拐、監禁事件から始まった一部から、二部、三部と進むにつれて物語が大きく展開。事件の全貌が明らかになるにつれて、主人公アレックスに対する感情が変化させられていく感覚が面白い。 | ||||
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(細心の注意を払い記しましたが,やはりネタバレになってしまいました。) 個性的な捜査官たちや組織や組織の運用のあり方など,フランスの雰囲気がよく出ている,と思われる。被害者は実は行動者であった,という物語の転換も大筋としては素晴らしく,著者の代表作となるに相応しい。文庫版p141にて,主人公が希望や可能性を見出して,積極的に戦う姿勢に転換し,生き生きと壮絶な作業を行うシーンは感動もの。頑張れ,アレックス !! しかし,どう考えてもおかしい,と思う箇所が本筋に深く関わっていて,残念。 例えばP49とp396は辻褄が合わないし, 最後のあり方も,「それ以外に幾らでもやり様はあったろう,カミーユ。」と思わざるを得ない。 この本は,「痛快娯楽」でも「人生の深い...」でもないが,「これは凄い」の箇所は多く,「著者渾身の力作」ではあろうと思う。 | ||||
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最後の最後まで結末が分からず、ドキドキでした。かなり面白い作品です。 | ||||
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海外の小説にはダラダラと引っ張ってページを稼いでいる小説が多いが、これはそんなことはなく、テンポよく進み 非常に読みやすい小説です。構成もシンプルで読み直す・・・ということもなく純粋に楽しめます。 | ||||
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いきなり誘拐されて木箱に監禁されるというショッキングな幕開け。状況がなかなか飲み込めず、どんどん引き込まれていく。 アレックスの立場が次々と変わっていき読み応えがあった。 | ||||
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途中までは面白く読めたのだが、第3部で明かされる種明かしの一つが、第1部に描かれている女性主人公のある考えやある決断とどうにも整合性が取れず、意図的なミスリードではないかと疑わしくなってくる。この点に関してはある程度医学の知識を持っている者にとっては、より深刻な問題となるだろう。一応医学的知識についてはアドバイザーがいたような記述もあるが、適切な助言は得られなかったようだ(あるいは敢えて無視か)。 そこが気になり始めると他にも問題点がいくつも見つかり、「娯楽小説なんだからそんなに細かいことにこだわるのは野暮ってもんですよ、ムッシュー」的な、ルブランのルパンシリーズにも通じるような行き当たりばったりのご都合主義が気になって仕方がなくなる。フランス人好みのミステリーのパターンなんだろうか。 第3部の問題だけ取り出せば星1つ。でも、まあ、そこまでは面白く読めたのでもう一つ追加で計2つ。 | ||||
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本屋でも必ず平積みされているミステリーの注目作。映画化の予定もあるとか(「その女諜報員アレックス」というなんともまぎらわしい映画があるが、それは全くの別物)。 読み終わってから本作がカミーユ・ヴェルーヴェン警部三部作の二作目であることを知る。一作目は「悲しみのイレーヌ」、三作目は「傷だらけのカミーユ」。……まだ読んでないけど、タイトルからしてカミーユはとことん不幸な星の下に生まれているようで……。 とにかく凄惨な描写が続く。苦手な人は読まないことをお勧めする。私も胸が悪くなって、断念しかけた。凄惨なだけじゃなくて、その凄惨さがすごいリアルというか。 以下ネタバレ。 タイトル通り、アレックス(だけ)が主人公だと思った。カミーユはじめ警察メンバーは正直脇役だよなあ。後手後手にまわって、最後までなんにもしてないという印象。ラストも(承知の上でだろうが)アレックスの掌の上で踊っていたわけで。でも真実を追求するのが大事!っていうミステリーにばかり触れていたせいか、ラストは、うーん。馴染まないなあ。賛否両論あるんじゃなかろうか。 はっきり言って、カタルシスはない。いろいろ謎は残されてるし、アレックスの人生を損なわせた面々がやっつけられてスカッとするわけでもない(殺されてるけど、なんで殺されたのかわからないまま殺されてるから)。なんであんなことしたのかとか、後悔してるのかとか、言い訳でもいいけど、もう少しはっきり奴ら側の言い分を聞きたかった。 それと、硫酸流し込むのが喉なのはなんでなのか、よくわからなかったなあ。作中でも言及されているように、何があったかわかってからは尚更、性器にかけるのが自然だと思った。このあたりのアレックスの心情も描写してくれればよかったのに。 こういうあえて核心に迫らない手法、もやもや感を残すやり方はわざとなのかもしれない。でも私は、この小説に関しては最後には霧を晴らしてほしかった。 この物語が多くの人から称賛されているのは、おそらく二転三転するストーリー展開のためだろう。その度に読者のキャラクターへの評価ががらりと変わるわけだが、自分の現在持っている情報だけで安易に人を評価する危険性について感じさせられた。別の本からの引用だが、「判断を留保する」のが大事だろうと。 ずっと孤独だったアレックス。彼女は死後にようやく自分のために怒ってくれる人、悲しんでくれる人を得た。それはカミーユをはじめとする警察の人々であり、読者である私たちでもある。 しかし、彼女はそれを知らないのだと思うと、一層悲しくなる。 | ||||
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うーん、大どんでん返しには脱帽するけど、趣味の問題で、私には「なんて嫌な話なんだ」って感想が残りましたね。登場人物の誰にも共感できんわい、って感じで。 | ||||
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友人が絶賛していたので読みましたが・・・ これまで1000冊以上の本を読んでいる方だと、「いままであったトリックの かき集め」「意外性に欠ける」「重要人物が突然出てくる」といった違和感ばかりが 残るのではないでしょうか? 章を入れ替えてストーリーの展開を帰変えれば、もっと面白くなるのになぁという 気がします。他の作者の「死体配達人」もそうですが、外国で賞を受けた作品は 期待しないほうがいいです。がっかり感が多い・・・ | ||||
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本筋ストーリーはともかく脇役の中の富豪デカとしみったれデカの二人が面白い。タイトルのヒロインは気紛れ屋さんで運が悪いというか良いというか、頭もいいんだか悪いんだか狙う矛先も的外れ。指導者にも恵まれずこの悲劇の大元は、、。著者は医療知識は素人のようで矛盾のようだが簡単で宜しい。この本のカバー絵は小説内の何処の部分?売るためのDVDジャケ写の類いか。日本版には私はフランスの略地図が欲しい。帯裏に[読み終えた方へ:101ページ以降の展開は誰にも話さないでください。]とガッカリしないよう御親切に有ります。 ~団塊爺い。 | ||||
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話題になるだけあって面白い。 完全に読み違えました。 いきなり誘拐され拷問されて、主人公に心底同情して、その後悉く嫌悪して、そんでもって最後全部すくい上げてくれます。 内容は非常にハード。 賛否分かれると思います。 でもアレックスを見てみたいとの衝動に駆られます。 映像化も進んでるとのことですが納得です。 いやはや事件が起こって「犯人は誰だ?」だけじゃないんですね、ミステリって。 順番逆になっちゃったけど「悲しみのイレーヌ」も読んでみたいと思います。 | ||||
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とうとうKindle版がでたかーという感慨があります。この作品は表紙で惹きつけられ、帯で惹きつけられながら、陰惨な話ということでなかなか、読めなかった本です。発刊されたから、半年ほど経って、買ってしまいました。酔っていた勢いで。大型書店でかなあ。で、恐る恐る1ページをくって読んでみると、吸い込まれてしまいました。陰惨です。刑事たちは国際的にみんな憂鬱。上司は分からず屋だし。がどんどん話が進んで行くと、それが変わっていきます。そう、山を登っていくと、そこから見える風景が変わっていく感じですね。 この陰惨な事件がなぜ起きたのか、その根本的な原因が明らかになったとき、涙があふれます。人はかわいそうな人をみて悲しむんじゃない、陰惨な事件に無力な読者であることを悲しむんだ、とわけわかめなことを思ってしまいました。とまあ、題名にはまるきり関係ない話をしましたが、フレンチミステリーらしい、人間関係の話が 謎の中心です。 | ||||
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どこまで読んでも先がわかったと思ってはいけない。あなたの予測はどこまで読んでも外される。 | ||||
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