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その女アレックス
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その女アレックスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.65pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全471件 281~300 15/24ページ
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翻訳もの、特に元がフランス語のは、もったいつけたような状況説明や修飾語が多くて、いつも読破するのに一苦労なのですが、ミステリーだからなのか、とてもスイスイ読み進められることができました。なので、翻訳ものとしては★5つ。 ミステリーとしては、エログロ系で、まあ良くあるパターンのお話です。2時間ドラマとか見る人なら、そんなにすごいどんでん返しな結末でもないと思います。それに、個人的には子供や女性が痛めつけられるような話は嫌いですし、ミステリーにそれらを盛り込むのは、人間ののぞき見根性を狙った卑怯な手法だと思うので、★2つ。 でも、アレックスや各刑事のキャラクターの設定や描写は結構良いと思いました。★4つ。 やや抑えめの行間を読ませるような描写が、逆に彼らの私生活や風貌、性格についての、想像(妄想)力をかき立てます。 「相棒」などのシリーズものの刑事ドラマや、福本伸行のマンガ(男性ばかり出てくる)などが好きな人は、割とツボかも? (想像の翼を広げれば、良い二次小説も書けそうな気がしなくもない。) ※それにしても、ヨーロッパの人って、こういう女性や子供が苦しむ内容の話が好きなのでしょうか? この前読んだ、ドイツでセンセーションを巻き起こしたらしい、オーストリアのミステリー「夏を殺す少女」も、同じような話だったので。 ちょっと不思議。 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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二転三転する内容に次はどうなるんだろうと思いながらあっという間に読み終えてしまった。ネタバレになるので書くわけにはいかないが読んでみて損はない一冊だと思います。 | ||||
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警部のプライベート部分を飛ばして、次が気になり一気読みしました。 しかし、グロ過ぎ… 殺人シーンより、ちょっと女性は読めない。おすすめできません。 おぞましいです。書店にあんなに山積みになっているレベルの本なのでしょうか。 | ||||
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とにかく、単純なミステリー小説ではありません。 女性が監禁されて脱走して話が始まる、 とだけ聞くとありがちな気がしますが 話がどんどん展開していきます! そして、最後に全てが繋がっていって、パズルが完成していくような感覚になります! そして、現実でも起こり得るような印象を受けました。 6冠達成に納得の1冊でした | ||||
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『このミステリーがすごい!2015年版』の海外部門第一位に輝いた作品である。物語は第一部、第二部、第三部に分かれており、それぞれの境目に大きなどんでん返しがあるという構成になっている。 第一部はアレックスが誘拐され、監禁される様子が描写される。アレックスは被害者であり、なぜこんな目に遭うのか本人も読者も分からない。陰湿な拷問を続ける犯人は何者で何が目的なのか。警察も誘拐事件があったことは把握するが、犯人はもちろんだれが誘拐されたのか、今どこにいるのかが分からず右往左往する。やがて警察は犯人を追い詰めるが犯人は警察の目の前で自殺し、被害者の居場所は再び五里霧中となる。やっとのことで警察が監禁場所にたどり着いたとき、すでにアレックスの姿はなかった。そしてこの辺りから、被害者だったはずのアレックスの正体が次第に明らかになってゆく。 第二部ではアレックスは加害者として暗躍する。警察は今度は被害者アレックスではなく連続殺人犯アレックスを捜し求める。硫酸を飲ませるというその残虐な殺害方法は何を意味するのか。第一部でアレックスを誘拐し拷問していた犯人が、実は殺された息子の復讐をしていただけだったということを知り、アレックスに対する読者の印象は180度反転する。冷酷無慈悲な殺害を繰り返すアレックスの動機が最大のミステリーであるが、それが明らかにされぬままアレックスは自殺し、読者は宙吊りのまま第三部の解決篇に突入する。 第三部には再び大きなどんでん返しが待っており、アレックスに対する読者の印象は再び180度(すなわち360度)反転することになる。カミーユ、ルイ、アルマン三銃士のキャラクターは強烈だし、描写も読んでいて鳥肌が立つほどのリアリティーがあるが、最後の警察による復讐劇はいかがなものか。ほかにやりようがなかったのかも知れないが、読者を軽視した少々幼稚な展開という印象を拭えなかった。これを書いている今、イスラム国によって日本人の人質が殺害され、仕返しとばかりにヨルダンの死刑囚が処刑された。どうして人類はかくも報復・復讐が好きなのだろうか。 | ||||
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批判的なご意見もあるようですが、面白いです。 テンポも良いです。 序盤でストーリーの全容が見えるものの、終盤の展開は『そうくるかー』と唸りますね。 アレックスの行動が『?』なまま話が進みますが、最後はちゃんと纏まります。 とは言え、感じた事の無い程の感動は無かったので星4つです。 | ||||
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テンポ良くサクサク読めました。 本の帯や本屋のオススメを見て、期待が大き過ぎたのかもしれません。もうひとおし欲しかったです。 | ||||
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宣伝文句の通り、これから読む人の体験を奪ってはならないと思うと、ネタばらしになることは言えない…となると何も話せなくなる、という小説です。 読了後、結末やネタばらしまでの展開の仕方に不満を覚えた人もいるようでそれはそれで同意するところもあるのですが、自分自身は「うまいなぁ。やられた」と筆者に気持ちよく一本とられた、という印象です。 (描写されるストーリー自体は陰惨で決して気持ちの良いものではありません、念のため。) また珍しく、個々のキャラクターに愛着を感じた翻訳小説でした。個々のキャラが立っていて、本作はシリーズ物の一冊のようですが、他のものも読んでみたいと思いました。 翻訳が読みやすいというのも良いですね。 | ||||
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捜査側と犯人側の視点がテンポ良く切り替わって読みやすかったが、 海外作品ならではの場面状況が独特ですぐには慣れなかった。 驚愕の展開!とは思わなかったけど、 徐々に炙り出しのように違った側面が現れる。 6冠と大きく銘打った割にはそこまでいい作品とは言い難い。ハードルが高くなっちゃったからですかね。 そんなに余韻はよくないです。 | ||||
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一気に読んだ。最初のページを開いて読み始めたら、一度もとどまることなく、最後のページまで読み終えてしまった。はじめは、明日は仕事だから適当なところで切り上げて就寝しなければならない、と思っていた。そんな思いは、100ページほど読むと、消え去ってしまったのである。 読み終えると、与えられない救いをひしひしと感じた。喪失感は大きく、痛く、救われないのである。 特に、結末には、まったく納得できない。詳細を述べるとネタバレになるので、避けておこう。要するに、一言でいえば、陳腐だが、理不尽というほかないのである。 この物語に、なぜ、著者はこのような結末を与えたのか。絶望しかない。この結末では、絶望のなかに希望を見出すことなど、できないはずである。そのため、読者としては、癒されるまでに長時間を必要とする。 | ||||
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あの状態でありえないでしょ、と冷めてしまった。カミーユたちが、アレックスが逃げる際の交通手段にすぐ気づけなかったのかも理解できないし。あんなふうに硫酸を作っていれば周りから苦情が来ないわけないとか、つっこみどころ満載。あそこまでして命を絶ったのに、その後のことをかなり偶然任せにしているのもなんだかなという感じ。わざとそうしたのかもしれないけど、そういうことを含めて母と兄に対する感情がわからなかった。映画では観たくないです。 | ||||
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期待したほどではないというのが正直な感想です。未読の方の楽しみを奪うことになるので詳しくは書けないが、ラスト間際のゴミのシーンは言うに及ばず、そもそも、冒頭の誘拐と、それを見ていた目撃者がいなければ、その後の展開もなかったはずです。偶然や運の要素が多すぎ、緻密な構成が好きな人にはツッコミどころ満載でしょう。とはいえ、ハリウッド映画のような、派手でご都合主義な展開が好きな人には楽しめると思います。純粋なエンターテインメントと割り切れば楽しめるでしょう。個人的には、主人公の警部の刑事のドケチとおぼっちゃまコンビがツボでした。 | ||||
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評判がいいので読んでみましたが、普通です。とにかく暗すぎです。スッキリ、スカッとしません。 評判に頼らず、面白い本は自分で探しましょう。 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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3部構成450ページの内容は、めまぐるしく展開し、表現は映像的で、いかにも海外テレビ番組の犯罪ドラマのよう。ネタバレは避けますが、監禁、殺人、虐待と主人公を取り巻くで出来事は悲惨でグロテスクな描写のオンパレードでいたたまれず、読み心地が悪い。どうして、こんな題材を扱っているのか、売りたいだけなのだろうかという感じがして。表紙の比ではない、ひどい世界です。こんな世界を読んで、ぞくぞくするする読者自身の感性が問われるような気持ちもします。最後の最後に少し救われた気持ちにはなりますが、もう読後感が悪過ぎる。映画になるようですが、どう表現するのでしょうね。 | ||||
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300万部を突破と、この手のサスペンス小説が、ヒットしているのは近年ではめずらしいのではないでしょうか。しかも作者は、パリ生まれのフランス人ピエール・ルメートルとフランス産ミステリーであります。古い海外ミステリー好きには、カトリーヌ・アルレー、ボワロー&ナルスジャック、セバスチャン・ジャプリゾ、ユベール・モンティエなど往年の作家群を思い起こします。みな陰惨でニューロティックな味わいのサスペンス小説を得意としていました。最近は、顧みられることなく放置されていましたが、時代は繰り返すということでしょうか。 文庫の帯には、あなたの予想はすべて裏切られるとあり、それほどの衝撃、驚愕の結末なのかと、私は、期待し嬉々として読ませていただきました。しかし、実は大して驚くほどのものではありませんでした、サプライズドエンディング系のミステリー、例えばB・S・バリンジャーやリチャード・ニーリィなどを読んでいるすれっからしの読者には真相が読めてしまうでしょう、かくいうわたしも、この小説のヒロインに所縁のある、ある人物が重要参考人として登場した時点で、これしかないな、と思ったのでした。と事件の謎の底が浅いとはいえ、これは、大変面白い小説であることにか変わりありません。とくに警察署の刑事たちの人物造形が非常によく出来ていて、事件解決にスリルと爽快感をもたらしています。余は勧善懲悪の犯罪ドラマとして素晴らしく完成された小説であります この手の作風は連打がむずかしいので、この作者の次の作品はどうなるか楽しみであります。 | ||||
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夜中の12時30分に読み始めて、 1部2部と読み進み、一息入れてまた3部。 とにかく時間を忘れて読めます。 というか読まずにいられません。 確かに「ずるい」ってのはありかも? でも、それを凌駕するおもしろさなので、 なんでもありでいいんじゃないでしょうか? 小説なんですもん。 フィクションなんですもん。 おもしろくてなんぼですよ、ほんと。 56歳になって、着々と残り少なくなっていく人生を おもしろくない本に時間取られて、 老眼進むほどむなしいことないですし。 とにかくおもしろかった! それでよし | ||||
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ミステリー小説はそれほど多く読む方ではないですが、終盤の展開が、ジクソーパズルの最後の段階でテンポよくパーツが埋まり、全体像がすーっと見えてくる構成はさすがだと思いました。また、フランスの筆者とのこもあり、登場人物の服装などの描写にがフランス男性のファッションに対する美意識が垣間みられ面白かったです。 ただ、犯罪者達の動機の記述が、追いつめる刑事達の心理描写よりも弱く、バランスが悪いように感じました。 | ||||
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その男・マコトは、「途中で止められなくて、朝まで読んでしまった」と呟いた。その傍らには、付箋で針鼠のようになった『その女アレックス』(ピエール・ルメートル著、橘明美訳、文春文庫)が置かれている。 この男が、若い時はともかく、近年は徹夜で読書することは滅多にないので、その本の何がそんなに夢中にさせたのか問うたところ、「ネタをばらしたら、これほど独創的なミステリを提供してくれた著者、ピエール・ルメートルに申し訳ない」との答えが返ってきた。 そこで、少しでもいいから、ヒントが欲しいと頼んでみた。そこまで言うならと、付箋が付いたページを繰りながら、声を出して読み始めた。 「なんの助けも得られない以上、自分で死ぬしかないからだ。とはいえ衰弱し、麻痺した体は言うことを聞かず、思うようにならない。今や排泄物は完全に垂れ流しで、痙攣が止まらず、全身がこわばっている。アレックスは絶望し、最後の手段だと木枠の角に足をこすりつけはじめた。焼けるような痛みを感じたが、それでもやめなかった。苦しみをもたらす肉体を憎み、肉体を殺したかった。だから力を振り絞って足を動かし、荒削りの木の尖ったところにこすりつける。痛いところがやがて大きな傷口になるだろう。アレックスは虚空を見つめている。ふくらはぎにとげが食い込むのもかまわず、足を動かしつづける。アレックスは傷口から血が出るのを待っている。血が出てほしい。流れてほしい。全部流れてほしい。そうしたら死ねるから」。 「いずれにせよ、そういうことを考えることができたのは、檻に入れられてからしばらくのあいだだけだった。今はもう、2つ以上のことを論理だてて考えることができない。脳は体の苦痛を認識するのがやっとで、それ以上のことを受けつけない。こんな状態になる前は、仕事のことも考えた。アレックスは非常勤の看護師をしていたが、誘拐されたのはちょうど仕事を1つ終えた直後だった」。 「アレックスには夫も、婚約者も、恋人もいない。誰もいない。誰かが気にかけるとしても、それはアレックスがここで衰弱し、発狂して死んでから何か月もあとのことだろう」。 「写真が6枚保存されていた。板の間隔が広い木箱のようなものが写っている。木箱は吊り下げられていて、なかに女が閉じ込められている。若い。30くらいだろう。汚れた髪がべたりと顔に貼り付いている。全裸で狭い箱のなかに無理な姿勢でうずくまっている。6枚とも女は撮影者のほうを見ている。目の下に隈ができ、目つきがうつろだ。だが顔立ちはほっそりして、黒い瞳が美しい。頬がひどくそげているが、そうでなければかなりの美人だろう。だが美人かどうかはこの際問題ではない。6枚の写真からわかる重要なことは1つだけ、女が死にかけているということだけだった」。 「最初の1匹が顔を見せて以来、近くにネズミがいない状態が20分以上続いたことはない。とにかく入れ代わり立ち代わりやってきて、檻の上を歩いたり、ロープにぶら下がったり、かごのなかをのぞいたりしている。そして今、そのかごにはもう餌がない。揺れるかごのなかから数匹が顔を出し、こちらをじっと見つめた」。 「ネズミたちは頭がいい。飢え、渇き、凍えときたら、あとは恐怖を加えるだけでいいことを知っている。そして、そのために今度は一斉に甲高い声で鳴きはじめた。どこかから漏れている雨水が、風に飛ばされてアレックスの顔にも落ちてくる。アレックスはもう泣くこともできず、ただ震えた。死んだら楽になれると思っていたが、ネズミにかじられるとなると話は別だ。このネズミたちが自分をむさぼり食うのかと思うと・・・。9匹のネズミにとって、人間1人は何日分の餌になるのだろう? アレックスは身の毛もよだつ思いで泣き叫んだ。ところが、喉からはかすれた声しか出てこなかった。もはや声さえ出ないほど、アレックスは衰弱していた」。 ここまできたところで、「第1部の一節を紹介したけど、これは単なる誘拐事件ではなかったんだ」と言いながら、本を閉じた。 そして、「これ以上は話せないけど、第2部、第3部と進むにつれて、思いもかけないどんでん返しが、ええと、1つ、2つ、3つ――3つも待ち構えていたんだ。それを知りたかったら、自分で読むことだね。読み終わったら、体にも心にも震えがくると思うよ」とのたまうではないか。 | ||||
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