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その女アレックス
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その女アレックスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.65pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全474件 261~280 14/24ページ
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一番残酷なのは誰か?読み進むにつれて、どんでん返しに驚きました。 警部とその同僚も人物像がよく描かれ、なかなか読みごたえのある犯罪小説となっている。ただ、海外のもっと凝った本格物と比べると、いささかドラマ的、映画的な印象も。それだけに普段本格物を読まない層にも良く売れているのも分かるが。 | ||||
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日頃、読書はしているが、小説はほとんど読まない。 年に1、2冊ぐらい。これは、前から気になっていたから手に取った。 史上初の6冠受賞、と帯にあった。レビューを読んでも、その時点では、 悪く書いている人がほとんどいなかった。それでも失望することがあるので、 慎重に読み出した。 まず良かったのは、日本語の訳文が読みやすく、理解しやすく、流麗だったこと。 自分は、内容や作者などに加えて、日本語訳がダメだと、読み進むことができない。 その点、この『この女アレックス』の日本語はこなれていて、変な言い回しや、 語尾につまずくことが、最後のページの最終行までほとんどなかった。 本文も短いセンテンスをたたみかけるように重ねていく。それも日本人作家にしばしば見られるような、 思わせぶりの単文でやたら行替えしていくような空虚なものではなく、濃密で俊敏な文体。 作者が後にゴンクール賞を受賞したことからも分かるとおりに、所々に顔を出す比喩や、 登場人物の口から語られる挿話に文学の香りがあって愉しめる。 内容については触れないが、レビューを見ると、賛否両論に分かれている。 自分の場合は、第一部の緊迫感あふれる檻の監禁描写、第2部のどんでん返し、 第3部の再度の転換の流れに、酔いしれた方だ。駅の書店で買い、車中で読み、カフェに入って読み、 駅のホームのベンチで読み、帰宅して布団にくるまって読んだ。文字通りの一気読み。 読み終えたときに、思い浮かべたのは、『容疑者Xの献身』とドストエフスキーの『罪と罰』。 作者も巻末の謝辞の最後で、ドストエフスキーの名前を挙げていた。 自分にとっては、一人の女性の生涯が、くっきりと、手に取るように物語られていた、という印象を受けた。 それなので、きわめて異例だが、読み終わってすぐに再読を始めた。 当然、物語の筋のすべてを知っているし、伏線の意味もわかっている。でも、もういちど、 アレックスという女性の物語に入っていきたかった。映画を見るように、再度楽しみたい。 ちなみにこれは偶然なのか、同名の映画『アレックス』というものがある。これはすべてが分かった後に、 それから逆に物語がさかのぼっていく構成になっている。 このミステリーを再読するのも、それに似ている。自分の場合は、作者が描いた「アレックス」 という女性の存在がとてもうつくしく、可憐に、けなげに思える。まず彼女は、根本的には、 とても心やさしい人なのだ。そしてそれを最後まで失わない。 あれほどひどい仕打ちにあいながらも。それと同時に、とても強い人でもある。 だからあの檻の状態にも耐えられたし、そこから脱出し、自らの計画を実行していくこともできた。 読み終えて思い出した小説がもう一つあった。司馬遼太郎の『花神』。この最後で、主人公の大村益次郎が、 後に起こるであろう西郷隆盛の反逆(西南事変)に対応して、すべての武器の配備を終えていたことが語られる。 司馬遼太郎は、大村と西郷の戦いを「引き分け」と書いていた。 アレックスの戦いも、ぼくは引き分けだったと思う。必ずしも勝利ではない。 ああいう形の行動だし、ああいう最後だし。でも、負けてはいない。彼女は見事に戦って、 自分の戦いを戦い抜いた。そういう目で、最初のページから彼女の物語を たどりなおしていく。そういう楽しみを味わえたミステリー小説は、他にない。 | ||||
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こうゆうサスペンスは初めてです。読み始めはつまらない本を買っちゃったな~と思ってなかなか先へ読み進まなかったが、途中から意外な展開に思わず引き込まれていきました。後半の心理のかけひきが見事で臨場感に満ちていました。映画化されたら是非観たいものです。 | ||||
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事件の様相がどんどん変わってゆく展開が面白い。ただ、ちょっと退屈なところもある。 | ||||
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映画向きであり、「ミステリーを解く」そんな想いで読むと不満に思ってしまう作品。 「大きな嘘をつくために小さな真実を積み重ねる」ありえない設定を許してもらうために細部では理屈が通るようにする。 日本ではそういう作品が一般的だ。 だがこの小説は結末とそこまでの流れありき(真実)の作品のため、細部で納得のいかない部分(嘘)ができている。 どこかで「嘘」を作らないと作品はできないので仕様として仕方はないが、それなら細部を見せ方でカバーできる映画で見たかった。 同系統の作品「シックスセンス」はとても面白かった記憶がある。 まだ読んでない人は映画で見るのをおすすめします。 | ||||
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最後まで一気読みでした。 暇潰しのハズが、予定を変えてまで読み続けることに。 | ||||
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一人の女性の復讐劇を、異なるアングルから書いた本である。 最後になって彼女の行動が理解できるのだが、物語の質としては、進め方に多少のつまらなさを感じた。 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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星はミステリーとしての評価です。 サスペンス小説としてならば、もっと評価は高いですが、 このミス1位ということで、敢えてミステリーとしての点数をつけます。 何故一つ星かと言うと、語り手が地の文で堂々と嘘をついているからです。 帯に「あなたの予想は必ず裏切られる」と有りますが、 予想が裏切られるのは当然です。だって嘘が書いてあるのだから。 日本のミステリーでも叙述トりックというのが流行っていますが、 あれはぎりぎりのところで嘘はつかないで読者を騙すもの。 そういう努力を一切放棄して書かれたこの本は、ミステリーとしてはアンフェアです。 フレンチミステリーのレベルの低さ、日本のミステリーのレベルの高さを再確認できました。 | ||||
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先の見えない(見せない)展開で、引き込まれ、一気読みです。 が、しかし。 読み終わって、「そうだったんだー」「凄い話だなー」、と納得して。 しばらくすると、「あれ? なんであそこで??」「何故、彼は?」「そもそも、彼女が始めたきっかけは?」、等とイマイチ納得出来ない、全て語られている訳では無い事に気づいて。 最終的には、モヤモヤしますが、ジェットコースター的読書体験を満喫しました。 | ||||
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刑事のキャラや会話のリズムは好きですが、ミステリー1位かといわれると、そこまでのことはないと思います。てか、なんというか、後出しジャンケンされたみたいな感じ。 | ||||
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内容も結末も賛否がわかれるだろう。 グロテスクな物が得意ではない人にはおすすめしない。 ただ、原作が読める力があれば、原作を読んでみたいと思わせる。 それが出来れば、もっと笑えてスタイリッシュに読めるんだろうなと思いました。 | ||||
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近所の本屋さんのオススメコーナーにこの本がありました。老眼なのでKindleで読んでみようかと思い、購入する前にいろんな人のレビューを読みました。ネタバレとか、色々書かれていたので、つまらないのかな〜と思って、試し版を読みました。面白かった…単純に純粋に先を読みたいと思いました。自分自身がアレックスになったり、カミーユ警部になったり、面白かったです。ただ、単純に…ただ、純粋にミステリーを楽しみたい方にオススメです。ウチの近所の本屋さん、エラい! | ||||
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訳が悪い気がします。まがりなりにも賞を総ナメにした作品なのだから、原文には作者特有の筆致が備わっているはずなのだけれど、訳文にそれが全く表れていない気がしてなりません。語彙のひきだしが無いのか、子供に合わせたのか、平易な表現に終始しています。いつまで経っても他人事のまま読み進めて行かなくてはなりません。なんだか素人作品を読んでいる気分にすらなる瞬間もあります。文学者が訳者であった時代は終わってしまったのか、または、ミステリーという位置付けがそうさせたのか...。売れるかもしれないが、心に残らないでしょう。評価がある作品なだけに、文学作品として読みたかった。 | ||||
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さすがに4冠達成だけはある サイコっぽい小説なので、その手が苦手な方には向きません。 久々に「やられた」っていう感じです。 ホラーは好きではありませんが、サイコスリラー好きとしては 「こう来たか」っていう後味良しの作品です | ||||
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文句なしに面白かった。特に主人公刑事とその上司と部下二人の キャラクター造形に深みがあって。やりとりが楽しい。 事件自体はやはりエグい事件にしないと今は受けないのかなあ、 という感じです。 トリプルの大どんでんがえしには、お見事。 映画化の話があるそうですが、主人公刑事の役者は かなり限定されますね。 憎まれ役のやり手検事の発言が実はいちばん正しかった、 という皮肉も効いています。さすがフランス。 | ||||
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「このミス・・2015年の海外ベスト1」ということで購入して読みました(原書=仏語)。なぜこれがベスト1?!、というのが正直な読了感。審査した連中の眼はどうなってるの?と思いました。ベスト2に入ったケイト・モートンを並行して読みましたが、こちらのほうがはるかに優れています。別に被害者が復讐する必然性はそんなものだろうし(詳細は言いませんが)、特に驚きのどんでんがえしもなし。やめといたほうがいいです。 | ||||
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古くはアガサクリスティの「アクロイド殺し」に始まる賛否両論を巻き起こす作品です。いい意味で予想を次々と裏切ります。最後には「その手があったか!」と思わせます。 | ||||
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読み出したら止まらなくなりました。警察側の登場人物が人物・性格造形がしっかりしているので、とても魅力的、つまり、この人たちが登場する次の作品を自然に期待させられます。物語の背景は壮絶で凄惨、読み終わって落ち込んでしまうほどですが、最後のエンディングにやや救われた感がありました。そして、ひとり孤独に、強く生き抜いて来た主人公アレックスに深い悲しみと同情・憐憫の気持ちを感じずにはおられません。この物語の力で、世界のどこかで悲惨な運命に喘ぐ誰かがどうか救われることになりますように。そんな気持ちからか、第一級のサスペンスながら、すべてのストーリーが明らかになった今も、もう一度丁寧に最初から読み返しています。カミーユ・ヴェルーヴェン警部の次の邦訳を心待ちにしております。 | ||||
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他の方が書いているので内容は詳しく書きませんが、読み終わって思った感想は『なんだこれ』でした。 つまらない火曜サスペンスを見終わった感覚に似ています。(例えが古い)変にリアルな描写だがそれを関連づけたり覆すプロットは希薄。なんの驚きもなく、結果苦みだけが残りました。 | ||||
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