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その女アレックス
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その女アレックスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.65pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全474件 181~200 10/24ページ
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後だしだとかは置いといて、とにかくこの人の文章はつまらない… まず、カミーユになんら感情移入できない。 魅力がない。他の漫画のような登場人物もだ。 太っている、金持ち、しみったれ、チビ このような典型的ともいえるキャラ作りもいかされておらず特にカミーユのトラウマにはイライラさせられる。トラウマそのものではなく、その読者にはなんらの悲しみも伝わらない描写に、だ。 確かにこの登場人物たちのなかではアレックスが一番魅力的かもしれないが、それもいまいち胸に響かず最後に慟哭の涙など望むべくもなかった。普段スティーヴンキングやポールウィルスン、クリスティが好きで読んでいるがやはり人の心の機微や琴線を掻き鳴らす描写があればこそのストーリーテラーなのだろう。 キングであればカミーユのトラウマはいちいちイレーヌの名前を出さずとも泣かせることが出来ただろうし、クリスティならこうまで警察側が後手に回りカタルシスのないラストにはしないだろう。 とにもかくにも、感情移入ができない話であった。次はこの作家の作品は買わないだろう。 アレックスの悲しみに敬意を表して星は2つで。 | ||||
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まず、最後まで読みきった時、作者の人柄を感じたような…何か優しい気持ちになった。 そして、最後を知った上で、もう一度アレックスの為に読んであげたくなった作品だった。 やっぱり読んで良かった。 | ||||
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私は素直に面白くて良くできていると思いました。 このミス1位となる作品は、アイデアが良くても文章が稚拙なものが少なくなく、これまでガッカリさせられることが多々ありましたが、本作に関して言えば、細部の描写が映像的で、かつ文章がこなれており、緊張感ある展開はテンポが良く、この作家の他の作品も読んでみたいと思わせる筆力を感じました。 確かに振り返って細かくみると、無理がある設定や作者のあざとさを感じるかもしれませんが、せっかくの貴重な数時間をこの作品とつきあうなら、素直に作者にだまされたことを楽しみましょう。 低身長症の警部カミーユと倹約家の刑事アルマン、裕福な刑事ルイという捜査部の面々の設定なども、個性的に描かれており、その設定にフランスの小説だなと思わせます。 それだけに最終章でのカミーユとアルマンの爽やかなやりとりに好感を持てます。 | ||||
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第1部の女性誘拐・監禁は、なぜかフランスでのみ流行ったジェイムズ・ハドリー・チェイスの焼き直しが見え見えの残酷劇。シリーズ探偵らしき身長145センチの警部と画家の母親(前作で殺されたらしい)の設定は、ユトリロとその母親シュザンヌ・ヴァラドンとの関係を下敷きにして、ユトリロをロートレックに入れ替えてでっち上げたようだ。それにしても、この警部の身体的特徴をこれでもかと繰り返す描写は、ユーモラスと言うよりも嘲笑的えぐさに辟易する。第2部、第3部で次第に明らかになる主人公アレックスの物語もただただサディスティックで、あざとい。彼女が味わった悲惨をエンターテイメントとして楽しむ気には到底なれない。ミステリーとしての骨格も整ってはいない。なんでこんな作品が売れるのかわからない。 | ||||
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前評判がかなり良かったので読んでみたけど、小説としては面白くなかった。展開が読めたから、とかそういう理由ではない。少なくとも、アレックスに関する謎を隠蔽するという、作者の試みは成功している。問題は、そのやり方だと思う。 多分、作者はアレックスというキャラクターにさして愛着を抱いていないのだろう。第一部、第二部、第三部を通して、アレックスはあまりにブレまくっている。第三部で、それをとりなすかのような伏線の回収もあるにはあるのだが、「あー、そういえばそんなこともあったね」という感じになってしまい、素直に驚くことは出来ない。そういった伏線のすべてが、アレックスというキャラクターの内面を暴露することではなく、単なるつじつま合わせに止まっているせいだろうと思う。作中でエミールが母親との確執、妻の死を乗り越えるためにアレックスを利用したと感じる場面があるが、作者も同じだ。話を盛り上げるためにアレックスというキャラクターを利用しているだけに過ぎない。 もし、この話がエミールを中心として構成されているなら、それでも問題はないのだと思う。エミールは多少手応えのある内面的葛藤を持っているし、その葛藤がアルマンの意外な行動によってペイオフされるくだりなど、アレックスが自殺する場面よりはるかに「感動的」だ。ようするに、作者が書きたかったのは第二部から第三部にかけてもエミールの物語であり、アレックスは脇役に過ぎない。ところが、構成上、この話はアレックスを主眼に据えずに語ることは不可能なのだ。結末があのような取ってつけたようなものになってしまったのはそのためだ。アルマンの善意によって、エミールが自画像を取り戻した時点で作者にとってのこの話は終わっているのだろう。 また、エミールとアレックスをつなぐ唯一の絆である「誘拐」というテーマが二部でひっくり返されるのだが、それによってエミールの前妻とアレックスの類似点は木っ端微塵に消え去り、この事件がエミールにとってもはや感情的に執着するほどのものでなくなってしまったことが、エミールの台詞を通して語られているのが分かるだろう。確かに、エミールが「被害者を救えないという現実」と向き合う、というテーマには一応沿っているが、肝心の元妻とアレックスの接点は、第二部でアレックスの内面を(おそらくは謎解きのため)過剰なまでに遮蔽するという失敗によって失われている。絵ばかり描いてないで、エミールはもっとアレックスの内面に踏み込む必要があったのだ。そして、アレックスはの方も、もっとマシな内面的葛藤をもつ必要がある。そもそも、アレックスの動機は復讐である。復讐は、怒りを抱えたまま生きてゆくのが辛いからなされるのが普通だ。彼女の「計画」に自殺は含まれるべきではないのだと思う。むしろ、兄に殺される方が展開としてはマシだ。それなら、エミールも彼女を助けられなかったことをもっと深く後悔するだろう。そして、アレックスの葛藤(生と死、復讐とその無意味さ)がより大きければ、エミールは元妻という文脈から切り離してでも、アレックスにたいして何らかのコネクションを維持できたに違いない。そうなれば、エミールは少なくとも捜査官としてのモチベーションくらいは維持できる。が、不完全な作り物としてのアレックスには、その役目は荷が重すぎたようだ。アレックスを都合のいい女にしてしまったことで、作者はエミールが妻の死を乗り越える機会さえ奪ってしまっているのではないだろうか。アルマンの助けで、母との確執を乗り越えたのと対照的に、アルマンが妻の死を乗り越えたと感じられる決定的な場面は、記憶にある限り存在しない。その役目は、本当のところアレックスによって演じられるはずだったのだろうが、二人が出会うことは決してないのだ。 推理小説は、謎解きに注目されがちだ。けれども、最後まで読んだとき、本当に読者の心に残るのは、探偵役の人間性、加害者の葛藤や動機だと思う。そして、そういうものを描くために骨を折らないのなら、わざわざ小説という時間のかかるエンターテインメントを選択する意味などないのではないだろうか。もちろん、構成が断絶しているので、この話は映画の脚本としてもうまくまとまらない気がするが…。 | ||||
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これを奇想天外と言えるのか? ミステリーに必要な公平性は全くないし、吐き気がするようなおぞましさばかり。途中で読むのを止めようかと思いながら、結末が知りたい、ただそれだけで最後まで読んでしまった。「凄惨な復讐劇」としか言いようのない、アンフェアな作品である。この作品に賞を与えた人々は、その展開の「奇想天外性」を買ったのか? 先にレビューを上梓している方が「後出しジャンケン」と書いているのが、正に言い得て妙であると思われるほどの「欺瞞に満ちた作品」である。これをミステリーと呼ぶなら、ミステリーも落ちたものだと思います。 | ||||
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情報の後出しと表現のしつこさで第三部を読むのはしんどかった。 | ||||
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読者皆さんの評価が高くて驚いてます。 ストーリーの展開、構造など、かつてどこかで読んだ感が最後まで拭えず、 新鮮な驚きなどは、ほぼ得られませんでした。 内容には触れませんが、この本に関しては、宣伝コピーに釣られた思いです。 | ||||
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文庫本の帯の記載で、様々な賞をとって激賞されていることを知り、購入しました。 ネタバレが怖いので内容には殆ど触れることができませんが、結構グロテスクな描写が多く、また後になって「えーっ?そういうこと?」という話が多いのですが、かなり意図的かつ、ややアンフェアな形で筆者が騙しているように感じられるような描写が数多くあることも相俟って、ちょっとすんなり腑に落ちないというか、後味の悪さが残るとでもいうような、芳しくない読後感が残りました。 それでも「えーっ?」の連続から、何故この人物はこういう行為に及ぶのか?という疑問・気味悪さが生じ、最終的には謎が解き明かされるという一連のストーリー運びは、やはりかなり力のある小説家なのだろうと思わざるを得ません。それぞれの読後感があると思いますが、一読する価値はあるように思います。 | ||||
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日本でいったら東野圭吾?それくらいに展開する。視点がガラッと変わるのがすごい。 | ||||
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読後、Amazonのレビューを観て・・賛否両論なのに、納得。 東野圭吾氏の「容疑者Xの献身」がその伏線によって「ミステリーかどうか」が 問題になったのと同様、これも伏線がはりめぐらされていて 読者を翻弄します。 私にとっては、その「翻弄される」ことが、心地よく よくぞここまで予想を裏切る展開をしてくれた!という読後感で 星5つにしました。 以下、ネタバレ。 ************************** 第1章で、最初にいきなり誘拐されたアレックスが想像を絶する状態で 死を迎えつつある描写。 そして、それを追う警察の人々。 ヴェルーヴェン警部と部下のルイ&アルマン、上司のル・グエンの描写も面白く この小説でヴェルーヴェン警部の第1作がネタバレしているので もう日本では出版されないだろう・・と思うと残念。 そして、被害者が自力で脱出したにもかかわらず なぜか警察に助けをもとめないところで終わります。 第2章は誘拐の被害者だったアレックスが 実は何人も殺しているという事実が明らかになっていき アレックスを探す警察との追跡捜査。 ラストは、なぜかアレックスの自殺(?)。 第3章はアレックスの過去が警察の捜査によって あばかれていきます。 アレックスがなぜ、あのような方法で人々を殺していったのか? それはいきあたりばったりの殺人だったのか? ****************** 物語の展開が想像できないものだったので、星5つとしました。 | ||||
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他の人も書いているが情報の後出しジャンケン状態で、全くミステリー感はない。伏線もほとんどなし。ただただグロい。ホラー小説かと思った。落とし所も違和感ありありだし、読後感がよろしくない。あと、デコボコ刑事たちのエピソードは特に面白いわけでもないのに尺を取りすぎだと思う。なぜ数多の賞を総ナメしているのでしょうか。 | ||||
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ネタバレになります。 僕は表紙の拘束された女性のイラストをみて購入を決めたのですが、そのように女性が椅子に縛り付けられているようなシーンはどこにもありませんでした。残念です。 | ||||
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「本屋対象受賞」の帯に惹かれて購入。本書は三部構成となっていて、第二部までは展開が早く、「次はどうなるのか」を知りたくて、ぐいぐい引き寄せられて読み続けました。この点で完全に★5個です。しかし、第三部は「どこに行こうとしているの?」という五里霧中的な流れと、「なぜそうしたの」という心情描写が乏しく、最後まで納得できる材料が無いまま話が終わってしまいました。どんな書き方であれ、読み終えた後に「面白かった」といえる本が傑作。その意味では本書は間違いなく、最後に期待を裏切ってくれる本です。 | ||||
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ご存じ、2014年のミステリーランキングを総なめにした作品。 読み始めると、確かに思いがけない方向に話がドンドン進んで、驚きの連続は最後まで続くので、いわゆるジェットコースターリーディング状態。 ランキングトップ総なめにしたのもよくわかりました。 ただ怒涛のような読書がおわり、振り返ると、なんだか後味は悪いし、気分の悪い作品だ。一言でいうと、すべてにおいて「下品」と感じた。 殺人事件がバンバンおきるような作品でも、下品さを感じさせてない作品があるように、ここでいう「下品」は一般的な意味とは違うかもしれないけど、個人的にはあんまり人に薦めたくはない作品です。 | ||||
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面白い。目まぐるしい展開で最後まで引っ張られる作品です。 初めはグロテスクな手口に少し引き気味でしたが、先が気になってどうしても読んでしまいます。 アレックスの過去はあまりに衝撃的ですが、家族、職場など人間の集団では誰かが他者を精神的に支配し、心を殺してしまうのは普通に見られることです。 程度の差はあれ、家族とはこのような神経症的集団で、こういう例はありふれていると言えます。彼女は余りにも孤独で、本来送れたであろう人生は失われてしまいました。しかし、これほどまででないとしてもこういう心の傷は誰にも心当たりがあるのではないでしょうか。私はアレックスに共感をおぼえました。 そして、魅力的な警部カミーユと仲間たちの絆とウィットにあふれる会話。アレックスの母親の皮肉たっぷりな言葉。それらが面白く、暗くなりがちなストーリーに粋な味付けをしており、私は本筋よりもそっちが楽しみでした。 読後感は決して良いとは言えませんが、私はアレックスを嫌いにはなれません。 そしてカミーユとお別れするのが残念で読み終わるのが惜しかったです。またあの警官達に会いたいものです。 | ||||
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何重にも張り巡らされた伏線が、最後にまとまりすっきりした後に、苦みが残る。まるで、エスップレッソのコーヒーのようでした。ほかの作品にも興味がわきました。これはぜひ、読んで欲しい作品です。いろいろ感想はあるけれど、これから読む人のためにも、これ以上は書けません。ぜひご自分で確かめてください。 | ||||
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広義ならミステリ扱いで良いでしょう。 謎の存在がミステリーというならほとんどの物語がミステリーに分類されてしまいますが、少なくとも自分は動機を求めて読んだのでミステリーだと言われてもそれほど文句はありませんでした。 しかしサスペンスだと言う意見には賛成ですね。 (以下ネタバレ) 最も良い読書スタンスは「復讐劇を読む」に尽きます。 第一部は親による復讐。第二部は直接手を下す凄惨な復讐を繰り返し、第三部は高圧的で理不尽、傲慢で自分を賢いと思っている元凶を警察を操って(ある意味では味方につけて)追い詰めてゆく復讐劇です。 読後感は良くありません。 こんなヒロイン(?)を見掛けたら多くの人が手を差し伸べたくなるでしょうが、それも叶うことなく復讐は遂げられます。後味は悪くしばらく心に棘がささるでしょう。 ところで、グロ描写に対して「読むんじゃなかった」ってレビューがありますが、どういうことなんでしょうね。グロ描写を無闇に肯定するのも理解出来かねますが、怒っている読者は女性が全裸で拉致られる時点でそのような懸念は抱かなかったんでしょうか。 不思議です。 丁装も紹介文も決して軽くはなさそうなんですが、この手の海外物に手を出すべきじゃないでしょう。不注意なのか、読書経験が少ないのか、怒りこそお門違いです。 そんな人にはケッチャムの「隣の家の少女」をお勧めしましょう。とても爽やかな青春小説のような書き出しで、安心されるかもしれません。ただし、私は残念ながら最後まで読むことができませんでしたがね。 残念ながら読書はお花畑の散策ではありません。 | ||||
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この数年ミステリ・ベストセラーなど読んでも期待外れが多く、とくに「なんとか賞受賞作」とか「なんとか文庫ベストテン」などと宣伝されている本には手を出さないことにしていた。 が、本書『その女アレックス』は、アマゾンでも毎度毎度「あなたにお勧め」と表示されるし、作者ピエール・ルメトールという人の経歴にも興味があり読むことにした。 翻訳などの優劣を評価はできないが、とにかく期待を裏切らないサスペンス小説を久しぶりに堪能できた。 一見平凡に思える誘拐事件が、読み進むうちに意外な方向へ進む構成も、著者が並みのミステリ作家ではないことを伺わせる。 読み始めた当初は、登場するパリ警察犯罪捜査部の四人組、班長のカミーユ・ヴェルーヴェンが主人公であり、その部下のルイ・マリァ―ニ、アルマン、上司のジャン・ル・グエンや嫌味なヴィダール予審判事などの人物設定に違和感を覚えたが、まぁ、「事実は小説より奇なり」という比喩もあるが、ここに登場する四人組は、「小説は事実より奇なり」と思えば目をつむることもできるようになり、本書を読み進むうちに気にもならなくなってしまった。 この四人組を、著者がデフォルメキャラとして設定していたことが、この陰惨な物語に息抜きとして添えているんではないかと、本書を読み進みながら著者の意図した勝れた技だと気が付いたのである。 事件も終わろうとしているときに、班長の母親の自画像をプレゼントしてくれた人物が誰かは読者にはすぐ想像できただろうし、予審判事ヴィダールがカミーユと握手しながら「まあ、真実、真実と言ったところで・・・・・これが真実だとかそうでないとか、いったい誰が明言できるものやら!われわれにとって大事なのは、警部、真実ではなく正義ですよ。そうでしょう?」などと語らせているところなどは、著者ならではのなかなかのサービス精神あふれるエンディングになっている。 本書がサスペンス小説として個性あふれる作品となっていることに異論はないが、フランスの警察官になるための身体条件はないんだろうか? 日本では、警察官になるための受験身体条件があり、たしか男の場合で身長は約160cm以上体重47kg以上であったように聞いたことがあるが、フランスにはないのだろうかなあ?・・・まぁ、こんなことも無視しても本書が評判どうりの作品であり、久しぶり楽しく読むことができた作品であった。 (評者 蛇足の追記) ネットで少し調べてみたら下記のような記事を見つけましたので追記します。 ・・・[パリ2010年10日 ロイター] フランス労働省は、警察官の応募資格として「身長が160センチ以上でなければならない」とした制限を撤廃すると発表した。警察官の採用に関する身長制限は、もともと何世紀も前に導入されたが、近年では差別的だとみなされるようになっていた。・・・ カミーユ・ヴェルーヴェン班長が、警察官試験を、2010年に受けたとは思えないから、やはりと思ってしまった。 が、細かいことに文句つける気はないが参考まに追記してしまいました。 | ||||
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どんどん読み進められて、テンポがいいです。物語の構成も翻訳もうまいのではないでしょうか。 ただ、読後に考えてみると、登場人物たちの行動に首を傾げるところがいくつかあり、不自然さを感じました。ネタバレになるので詳細は書きませんが。 過去の話は残酷すぎて、1回読んで充分だなと思いました。 | ||||
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