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その女アレックス



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【この小説が収録されている参考書籍】
その女アレックス (文春文庫)

その女アレックスの評価: 3.65/5点 レビュー 474件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.65pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全474件 301~320 16/24ページ
No.174:
(5pt)

おもしろくてなんぼですよ!

夜中の12時30分に読み始めて、
1部2部と読み進み、一息入れてまた3部。
とにかく時間を忘れて読めます。
というか読まずにいられません。
確かに「ずるい」ってのはありかも?
でも、それを凌駕するおもしろさなので、
なんでもありでいいんじゃないでしょうか?
小説なんですもん。
フィクションなんですもん。
おもしろくてなんぼですよ、ほんと。
56歳になって、着々と残り少なくなっていく人生を
おもしろくない本に時間取られて、
老眼進むほどむなしいことないですし。
とにかくおもしろかった!
それでよし
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No.173:
(3pt)

パズルのパーツが埋まる感覚

ミステリー小説はそれほど多く読む方ではないですが、終盤の展開が、ジクソーパズルの最後の段階でテンポよくパーツが埋まり、全体像がすーっと見えてくる構成はさすがだと思いました。また、フランスの筆者とのこもあり、登場人物の服装などの描写にがフランス男性のファッションに対する美意識が垣間みられ面白かったです。
ただ、犯罪者達の動機の記述が、追いつめる刑事達の心理描写よりも弱く、バランスが悪いように感じました。
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No.172:
(5pt)

吊り下げられた小さな檻に全裸で閉じ込められた、その女・アレックス

その男・マコトは、「途中で止められなくて、朝まで読んでしまった」と呟いた。その傍らには、付箋で針鼠のようになった『その女アレックス』(ピエール・ルメートル著、橘明美訳、文春文庫)が置かれている。

この男が、若い時はともかく、近年は徹夜で読書することは滅多にないので、その本の何がそんなに夢中にさせたのか問うたところ、「ネタをばらしたら、これほど独創的なミステリを提供してくれた著者、ピエール・ルメートルに申し訳ない」との答えが返ってきた。

そこで、少しでもいいから、ヒントが欲しいと頼んでみた。そこまで言うならと、付箋が付いたページを繰りながら、声を出して読み始めた。

「なんの助けも得られない以上、自分で死ぬしかないからだ。とはいえ衰弱し、麻痺した体は言うことを聞かず、思うようにならない。今や排泄物は完全に垂れ流しで、痙攣が止まらず、全身がこわばっている。アレックスは絶望し、最後の手段だと木枠の角に足をこすりつけはじめた。焼けるような痛みを感じたが、それでもやめなかった。苦しみをもたらす肉体を憎み、肉体を殺したかった。だから力を振り絞って足を動かし、荒削りの木の尖ったところにこすりつける。痛いところがやがて大きな傷口になるだろう。アレックスは虚空を見つめている。ふくらはぎにとげが食い込むのもかまわず、足を動かしつづける。アレックスは傷口から血が出るのを待っている。血が出てほしい。流れてほしい。全部流れてほしい。そうしたら死ねるから」。

「いずれにせよ、そういうことを考えることができたのは、檻に入れられてからしばらくのあいだだけだった。今はもう、2つ以上のことを論理だてて考えることができない。脳は体の苦痛を認識するのがやっとで、それ以上のことを受けつけない。こんな状態になる前は、仕事のことも考えた。アレックスは非常勤の看護師をしていたが、誘拐されたのはちょうど仕事を1つ終えた直後だった」。

「アレックスには夫も、婚約者も、恋人もいない。誰もいない。誰かが気にかけるとしても、それはアレックスがここで衰弱し、発狂して死んでから何か月もあとのことだろう」。

「写真が6枚保存されていた。板の間隔が広い木箱のようなものが写っている。木箱は吊り下げられていて、なかに女が閉じ込められている。若い。30くらいだろう。汚れた髪がべたりと顔に貼り付いている。全裸で狭い箱のなかに無理な姿勢でうずくまっている。6枚とも女は撮影者のほうを見ている。目の下に隈ができ、目つきがうつろだ。だが顔立ちはほっそりして、黒い瞳が美しい。頬がひどくそげているが、そうでなければかなりの美人だろう。だが美人かどうかはこの際問題ではない。6枚の写真からわかる重要なことは1つだけ、女が死にかけているということだけだった」。

「最初の1匹が顔を見せて以来、近くにネズミがいない状態が20分以上続いたことはない。とにかく入れ代わり立ち代わりやってきて、檻の上を歩いたり、ロープにぶら下がったり、かごのなかをのぞいたりしている。そして今、そのかごにはもう餌がない。揺れるかごのなかから数匹が顔を出し、こちらをじっと見つめた」。

「ネズミたちは頭がいい。飢え、渇き、凍えときたら、あとは恐怖を加えるだけでいいことを知っている。そして、そのために今度は一斉に甲高い声で鳴きはじめた。どこかから漏れている雨水が、風に飛ばされてアレックスの顔にも落ちてくる。アレックスはもう泣くこともできず、ただ震えた。死んだら楽になれると思っていたが、ネズミにかじられるとなると話は別だ。このネズミたちが自分をむさぼり食うのかと思うと・・・。9匹のネズミにとって、人間1人は何日分の餌になるのだろう? アレックスは身の毛もよだつ思いで泣き叫んだ。ところが、喉からはかすれた声しか出てこなかった。もはや声さえ出ないほど、アレックスは衰弱していた」。

ここまできたところで、「第1部の一節を紹介したけど、これは単なる誘拐事件ではなかったんだ」と言いながら、本を閉じた。

そして、「これ以上は話せないけど、第2部、第3部と進むにつれて、思いもかけないどんでん返しが、ええと、1つ、2つ、3つ――3つも待ち構えていたんだ。それを知りたかったら、自分で読むことだね。読み終わったら、体にも心にも震えがくると思うよ」とのたまうではないか。
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No.171:
(4pt)
【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

読者の視点の切り替えが面白さの秘訣

店頭での「このミステリーがすごい」で1位という宣伝文句に惹かれて読んでみました。感想は「なるほど」です。

昔、私が社会人になりたての頃、小説を書きたくて、いろいろ物語のモチーフを毎日、通勤電車の中で夢想していたものです。そのなかの一つが、最初は主人公は犯罪者として映り、後に、自由への逃亡者として映るようなしかけの物語でした。一方の、主人公をとらえようとする刑事は、最初は正義の人として映り、後に、主人公の行く手を阻む抑圧的な世界の番人のように映ります。

本作品の面白さの秘訣は、そうした読者の視点の切り替えを意識的に使ったということにあるのではないでしょうか。

以下、ネタバレ気味につき注意ーーーーーーーーーーーーーーーー

本作品は、3つのパートからなります。

第一部では、ヒロインであるアレックスが、変質者から拉致され、衰弱死寸前まで監禁される不幸な被害者として映ります。
第二部では、一転して、ヒロインが、行き当たりばったりに、男を残忍な方法で殺害していく、シリアルキラーとして映ります。
第三部では、ヒロインの壮絶な過去が明かされ、ヒロインのやってきたことが、同情されるに足る復讐であることがわかります。

視点が二転三転しつつも、最後までヒロインの動機や計画もわからないので、それなりにひっぱりこまれました。

しかしながら、つっこみどころがないわけではありません。端的に言って、読者に明かされるヒロインのモノローグさえも、実は嘘、あるいは巧妙に事実が伏せられただったというのはアンフェアな感がありますし、一番の復讐相手に対する方法が生ぬるく、偶然に委ねすぎなのではないかという気もします。

まあ、それはそれとして、面白く読むことができたのではないでしょうか。ミステリー好きなら読んで損はないと思います。
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No.170:
(5pt)

いままでにない読後感

信用できない語り手によるミステリー小説である。
単純にミステリーといっていいかどうか疑問が残るが、ほかに適当な言い回しもない。
全体は三つのパートからなり、それぞれ読み心地が違う。
真相に近づくにつれ、ぐいぐいと引き込まれる。
ほんとうの真相は読んだ読者の数だけある。深みがすごい。
規格外の小説である。

宝島社のムック「このミステリーがすごい!2015」の海外部門第1位、
「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門第1位、
『ハヤカワ ミステリマガジン』「ミステリが読みたい!」海外編第1位、
「IN☆POCKET文庫翻訳ミステリー・ベスト10」第1位、
英国の「英国推理作家協会 インターナショナル・ダガー賞」、
フランスの「リーヴル・ド・ポッシュ読書賞」を受賞、
という絶賛評価は伊達ではなかった。

翻訳物は文章が苦手という人も多いかと思うが、本書は翻訳の文体も素晴らしい。
すべての小説ファンにお勧め。
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No.169:
(4pt)

評価はいろいろ分かれていますが、読む価値はあると思います。

表題の通り、いろんな方のレビューを読んでいると評価は分かれていますが、私にとっては久しぶりに手にしたミステリーかつ事前情報も持っていなかったので、面白い作品だったと思います。
一部、二部、三部の話の展開の早さと意外性。被害者と思っていたアレックスが実は復讐計画を着実にこなしていく冷徹な殺人鬼であったりと、良い意味でのショックを受けました。ただ、ストレートな描写や表現は慣れていない私としてはもう一回読もうと思うまでには時間が必要な感じです。
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No.168:
(5pt)

少々疑問点は残りますが

とても楽しく読めました。後半は少しグロが続き精神的にきついですが…。
自分はラストも好きです。こういう終わり方が正しいと思いました。

どのような種類の本や映画でも、なんとなく先を想像して(当たっているにしろ、外れているにしろ)つまらなくなってしまいます。
しかしこの本は、内容を理解できたと思ったら次から次に新しいことが起こり、続きを想像する余裕がありませんでした。
その追い付ききれないという気持ちが不思議と心地良いのです。
新しいことがどんどん起き、情報量が増えていくにも関わらず、どの情報も言われればページをさかのぼる必要なく「ああ、あれね」と思い出すことができる。
それもまた不思議です。

ぜひ人にすすめたい本です。表紙もかなり気に入っています。
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No.167:
(2pt)

期待しすぎたせいでしょうか?

「それほどでもない」というのが素直な感想です。
喝采を浴びたらしい≪どんでん返し≫も、警察小説もどきのあれこれ人間模様やカミーユの
コンプレックスの描き出し様も、
わざわざこんな暗くて惨い話を読む価値を生むレベルではないように思います。
特にアレックスの心理的背景についてのエピソードの不快さは、
女の私としては耐えられない。

おまけに・・・
そのおぞましく不快な設定は、結末に説得力を持たせるためでしょうが、
あんな決着のつけ方は浪花節的で安直としか思えない。
馬鹿にされているのか、私の読解力が足りないのか、
読み終わった直後キョトンとしてしまった。
作者の献辞に妻への感謝があったけれど、奥さんはこの結末に共感したのかなあ?
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No.166:
(5pt)

予測不可能な結末

ネタバレになるので書けませんが、この結末は「1本、取られた」感じでした。これを予測できた人は凄い。
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No.165:
(4pt)

途中まではとても早く読めますが・・

ある時点からページをめくるのが遅くなってしまい・・・。どの時点かはネタバレに通じるので言えませんが。でもそこまではとても面白くってほぼ一気読みでした。ちょっと最後尻すぼみかな。。。自分で勝手に思い描いていた展開と違ったのでしょうね。
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No.164:
(3pt)

登場人物像が希薄

この頃ミステリーは読んでいませんが、あまりにも「今、No.1のミステリー」と随所で見かけるもんですから買ってしまいました。それで、こちらから読んだのです。「ネタバレになるので内容は書けない!」というのが、キャッチで、わたしも内容を書くことは控えます。「心躍る予想外の展開」ともありますが、こんな展開でいいの?…っていう感想です。『その女アレックス』の読後感は、「憂鬱」です。とても暗い気分になって、落ち込んでしまいます。

どうしてかと考えると、この本は「展開」だけが売り物だからではないかと。世間に出ている書評は、もう少しその内容を伝えても良いのではないか。そうでないと、「だまされた」という印象を持ってしまいます。それから、登場者の人物像がもっと描かれていたなら、展開だけの興味で引っぱっていく必要性はないのではないかと。「これでもかこれでもか」という展開とバイオレンスには辟易してしまいます(と言って全部読んだが)。

それからもうひとつ思ったことは、女性はいつからサスペンス小説や映画、テレビで戦うようになったのだろうということ。現在の物語の中では、女性はどんなに殴られてもレイプされても、立ちあがり戦わなければなりません。ほんの少し前までは、女性は殴られませんでしたよ。せいぜい平手打ち。でも今は、「ぐう」で殴られます。殴られて倒れても、蹴飛ばされます。顔も踏んづけられます。フェミニズムの賜物でしょうかね。
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No.163:
(5pt)

面白い

話の展開が面白かった。もう一度読み直してみたい。展開がめまぐるしくてついていけなかったところもあった。
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No.162:
(1pt)

期待したのにがっかり

ただただホントのことを隠していって「実はこうでした~」とするのは簡単。やられた感はゼロ、辻褄も合わないし、なんだかずるい。こんなんで賞いっぱい取れるなんて、日本のミステリーってレベル高いんだなと思いました。
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No.161:
(3pt)

むむむ

確かに変わった展開でなるほどね、と思って見ましたが、誰にも感情移入できないのが残念な点。
おもしろいけど、残酷でまた見たいとは思わないしオススメはしません。
見終えた後に数点の疑問も残ります。
以降ネタバレです。
トラリユーは折角アレックスを捕らえたのに、なぜ息子の事を聞かなかったのか?
最後のホテルで、いろいろと偽装するならいっそ兄を呼べば良かったのにとか。
結局アレックスに酷い傷を残したのは誰だったのか・・など。あと、妄想が多くて読むのが面倒に思う面も。もっとテンポよく進めて欲しいと思うのは個人的な好みの問題かもしれませんが。
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No.160:
(1pt)

評判が良かったけど・・

アレックスという女性のサバイバルですが、あれはサバイバルにはなってません。ただ嫌な感じが残りました
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No.159:
(3pt)

秀逸なミステリーだけど、、、

各国で評価の高い作品なので、期待して読みました。
各所に散りばめられている伏線に気付かず、読み進み後で感心した次第です。
ストりー展開が読めず、つい引き込まれます。
ミステリーとしては秀逸です。
しかし、フランスの作品の特徴なのか、この作家の作風なのか、贅肉の多さにウンザリする事もありました。
丁寧と言うよりは贅肉と言った方が良いくらいに執拗な人物描写に度々話の腰を折られます。この辺りの描写は必要ないだろうと思いながら読んだのは私だけでしょうか。
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No.158:
(1pt)

茶番ミステリー

ミステリーは星の数ほど読みましたがこんなにつまらない作品は初めてです。
何故、高評価を受けているのか理解に苦しみます。内容は予想通りの展開が繰り返されるだけの茶番劇です。
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No.157:
(5pt)

映画化に期待

可哀想な被害者と思いきや実は殺人鬼でも本当は復讐のため生きる「その女」。始めて読む人は絶対顛末を知らない方が良い。ページをめくる手が止められないほどグングン惹かれ、読後はアレックスに鎮魂の献花を!と思った。そして2回目は「アルマン」を愛しながら再読したい。映像化には限界はあるだろうけれど是非期待したい。
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No.156:
(3pt)

特になし

特になし。予想以下の作品でした。ミステリー小説として各社の評価以下でした。
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No.155:
(5pt)

すばらしかった

文句無しっ!。ここ何年かのベストです!!。
100ページおきに訪れる驚きに、身をゆだねていただきたい。
そして終盤に訪れる静かな疾走感に、胸を焦がしていただきたい。
この小説の魅力を損なわないために、何の先入観も持たずに読んでいただきたい。
できれば、Amazonのレビューも読後に読んでいただきたい。
期待は裏切られません。
これほど陰惨な小説なのに、清々しい終幕が待ち受けています。
忘れる事を赦さない小説となることを約束します。
その女アレックス (文春文庫)Amazon書評・レビュー:その女アレックス (文春文庫)より
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