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その女アレックス
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その女アレックスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.65pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全471件 421~440 22/24ページ
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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一度読み出すと、午前4時になっても止まらないので、次の日の予定を考えて読み出すことをお勧め。 更に、翌夜には、再読することになって、2度楽しめる。 それにしても、ミレニアムと重なってしまうのは私だけだろうか? 小説とはいえ、ヨーロッパではヒントとなるような同種の犯罪が頻繁に発生しているのだろうか?? | ||||
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まあ最初のほうの天井から吊り下げられた小さな檻に入れられるあたりは江戸川乱歩「蜘蛛男」の21世紀版みたいで面白かったんだが、後半は、この20年、ミステリーといえば定番の、子供の性的虐待ものになってしまい、天童荒太の『永遠の仔』を15年前に読んだ身としては、またかいという気がする。しかし「看護師」ってのはやめてほしいね。どういうわけか「アレックス」は男名前に見え、「カミーユ」が女名前に見えて、それでいちいち引っかかった。 | ||||
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第一部では★三つ、第二部にさしかかってその残酷さに★一つ(ゼロ採点がないのでやむおえず一つ)、第三部の半ばにさしかかる頃にこの三部構成の顛末が想像でき「やられたな〜」の★五つと、レビューを書きたい思いに駆られたのですが、合計すると皆さんの採点よりは低めの★三つです。 このコンセプトは素晴らしいと思いますが、チャンドラーの「長いお別れ」にあるようなエレガンスが漂わないと、名作として生き残ることはできないと思う。「ミレニアム」など近年の流行が虐待ものや残酷シーンを背景にした作品が多くなってきていてうんざりしてきているので、「真実よりも正義」を求めるコンセプトだからこそ「グロテスクではなくエレガンス」に期待したい。 | ||||
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グロすぎて最後まで読めなかった。ミステリーと言うよりホラーかな | ||||
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話の展開はミステリーとしてはいいのですが, 内容があまりにも悲惨で気持ち悪すぎて,何度も途中で気分が悪くなり,純粋に楽しめませんでした。 このストーリーをみんな平気?(海外を含めて)で読めるのでしょうか。 | ||||
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予想できない展開の連続で最後にある意味感動さえ感じました。 ミステリー好きなら絶対読むべき本です | ||||
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内容については他の懇切丁寧なレビューがゴマンとあるので一点だけ。あちこちにばらまかれた,ひねりが利いたというか,斜に構えたというか,思わず微苦笑させられる細部の表現がいかにもフランス人作家らしくて,この辺りが文化果つるアメリカものとの最大の違いだろう。しかもゴンクール賞もらっているのだけど,余り強調されていないのは日本では仕方ないか。本書の読み応えは,出版社のキャッチコピーがお間抜けに思えるほどのレベルにある。 | ||||
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「史上初の6冠」にひかれて読んでみたのですが、今一つでした。残忍な内容ですし、ミステリーが好きな方なら、半分位のところで真相や結末が予想できると思います。それに、刑事の過去の事件についてはっきりとした説明がないため、いろんな疑問が残ります。 | ||||
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世間の評価ほど楽しめませんでした。確かに展開には独創的なものがあるのかも知れません。けれども、意外、と思わせられるような瞬間は少なかったです。アレックスの細かい心理描写を入れてしまうと台無しになる恐れがあるプロットなので、難しいのでしょうが、この主人公がもっと魅力的に描かれていたら違った気がします。魅力的、というか、その生い立ちからくる精神の歪みとか、異質感などがあれば…。あと、刑事たちの関係性や細部がどうも邪魔なものでしかないように思えました。刑事たちの心理が事件に影響する、という程でもないので。 あと、かなり酷い残虐な行為が出てきますが、その必然性もあまり感じなかったかな。 | ||||
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話題作のその女アレックス、読みました。 書評にあるような大どんでん返しという感じは受けませんでしたが、ミステリーとしてはとても面白く読めました。 3部構成で起承転結がはっきりしているのと、二部、三部に進むにつれて展開が加速するのでどんどん引き込まれていきます。 こんな展開の仕方があったのねえ、と感心することしきりです。 先が気になってしょうがないので急いで読んでしまったのですが、結末を知ってから再読するとあちこちに結末に向けての伏線が張り巡らされているのですね。再読をお勧めします。 ネタバレになるので詳細は書きませんが、後半のアレックスの心理描写と現実が食い違っているように思えます。ミスディレクションを狙ったのだとしたらちょっと残念です。ということで☆ー1です。 | ||||
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傑作ミステリが、フランスからやって来た──。 ミステリ系に強いレビュワーさんからの貴重な情報により、キンドル版を予約販売で購入、2014年11月28日の発売日に、ダウンロードしました。 読後の率直な感想として、期待していたとおりの出来栄えで、満足しています。 フランスのミステリに多く見られるのは、「捻りの効いたサスペンス」。 そんなフレンチ・ミステリの伝統的作風を踏まえた良作と言えるでしょう。 本作品は、三部構成。 第一部は、題名にもなっている女性、アレックスが、何者かに誘拐され監禁されてしまうことで幕を開けます。 このアレックスの視点の章と、誘拐時の目撃情報により捜査を開始した、パリ警視庁カミーユ警部の視点の章が交互に描写されるのを読むと、誰しも「誘拐サスペンス」と感じてしまうことでしょう。 ところが、第一の捻りが第二部に待ち構えており、多くの読者は、これが単なる「誘拐サスペンス」ではないと、気づかされることになるはずです。 さらに──第三部にも捻りが仕掛けられており、物語は全く予想もつかない展開となっていくのです。 そして、「その女アレックス」の驚くべき真相が明らかとなるラストへ向けて、一気に突き進んでいく…。 既に多くのレビュワーさんが高評価しているのも納得の逸品。 今年(2014年)だけでなく、長きにわたり、傑作として記憶される作品なのではないかと、感じています。 追記:上記は、読後すぐに執筆したもの。 あれから数日を経て、冷静になって考えてみると、ある矛盾に気づきました。 それは、ラストの真相を知ったうえで、第一部のアレックスの心理描写のある部分を読むと、そのように考えたりはしないだろう、というものです。 ただ、この部分をマイナスにしたとしても、もとの評価が満点を突き抜けているので、満点には変わりないのですが…。 | ||||
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久しぶりにミステリー小説が読みたくなり Amazonで検索すると... 赤いロングヘアと 破れたストッキングを履いた白い足が印象的な女性が ロープでぐるぐる巻きにされている なにやら怪しげな雰囲気の表紙が目に止まり... タイトルは『その女アレックス』 なぜか拉致監禁された女性の名が作品名に ふつうは事件性や 犯人の異常性を現すようなタイトルがつくはずなのに? とても惹きつけられました レビューも高評価! Amazonで購入するつもりでしたが 近所の小さな書店でみかけたので即買いしました 結果... とても面白くいっきに読んでしまいました! 物語はおおむね拉致監禁された主人公のアレックスと 彼女を捜索するもうひとりの主役カミーユ警部(男だけどニュータイプではない)の 2人の視点が交互に入れ替わるかたちで進んでいきます 各章も短めにされているので スピード感をもって読めるし 切りの良いところで中断もしやすいように 工夫されているのには好感がもてました また人物設定や思考の表現がすばらしく 登場人物に感情移入がしやすいため 読んでいて面白い! そして事前に細かな仕掛けがされており 後で「ああ...だからそうだったんだ」と思えます 原書は本国フランスでシリーズものではないものの カミーユ警部が登場する4作品のうちのひとつのようです 日本でも2014年9月10日の第1刷から3ヶ月間で 第5刷まで実施されています Amazonでも一時品切れになっていました それだけ評判がよいのでしょうね 最後に原書も素晴らしいのでしょうが 翻訳も素晴らしいのだと思います まるで初めから日本語で書かれた作品のように 読むことができました この本の出版に関わった方はグッジョブだと思います | ||||
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2014年度の翻訳ミステリー界を代表する過酷で歪んだ現代社会が生み出した凄まじいど迫力の問題作です。本書を読むと時代が進むにつれて残酷さやグロテスクさがどんどんエスカレートして行って今後この残酷描写は一体何処まで行くのだろうかと気の弱い私は不安に感じておりまして、どうか映画化の際には殺人シーンにくれぐれも配慮をお願いしたいと思います。ヨーロッパのミステリーが最近人気を得ているのは間違いなくこの陰惨なバイオレンス性や狂気すれすれの人間ドラマの部分にあると思えますが、でもこの作品では捜査陣の警察の側に束の間のユーモアや虐げられた人間への哀れみの心を入れる事で陰惨さを和らげて唯々陰鬱なだけのドラマにはしない気配りが為されています。 気ままな独身女のアレックスが突然謎の男に誘拐され拷問の様な窮屈な檻に閉じ込められる。一方、目撃情報を受けたパリ警視庁では過去に誘拐事件で妻を殺されたトラウマを持つカミーユ警部を中心に捜査が開始されるが、被害者の身元もさっぱり解らず最初から苦戦が予想されるのだった。 本書の魅力として、まずパリ警視庁のチームワーク抜群な四人の刑事が素晴らしいです。ル・グエンは部長とあって慎重にならざるを得ず存在感は薄いですが、でも部下を守り抜き上との調整役を務める手腕は頼りになります。ルイは優雅で常に冷静さを失わないイケメン刑事で、アルマンはしみったれのどケチ男ですが実はそれだけの人間ではないのですね。そして主役のカミーユ警部はある事情により百四十五センチの身長のコンプレックスを抱えながら、人一倍のガッツの持ち主でカッと頭に血が上りやすい癇癪もちですが、愛猫ドゥドゥーシュを愛し人の痛みに理解を示す優しさも持ち合わせている愛すべき人物です。彼ら四人が事件の上っ面だけを見るのでなく全てを徹底的に解明する姿勢は素晴らしく、最後の疑惑に満ちた部分だけはやや判断に迷いますが架空の小説限定であれば是認したいと思います。さて、本書のトリックですが、第1部で極限状況にある人間のギリギリの忍耐と底力で読者の度肝を抜き、第2部では正視に堪えない狂気の殺人シーンで戦慄を覚えさせ、そして第3部で静かに全ての事件のからくりを暴いてみせるという見事な構成で組み立てられています。最後にこの作品全体の中心アレックスについてですが、人として絶対に容認する事はできませんが、凄絶な悲劇の人生という意味では無理もないなと思えて唯々哀れみが込み上げて来ますね。世の中がイエス・キリストみたいな人ばかりならこんな事は起こり得ないですが、人間は神さまではないからそうも行かないでしょうね。私が気になった最大の疑問は、彼女がストレートな激情に走らずに最後の仕掛けでどうしてこんな回りくどい方法を取ったのかという点ですが、きっとその理由は言われなき理不尽さを味わわせて最後まで苦しめてやりたいという強烈な怨念だったのでしょうね。 作家とはありがたいものでこの作品で脚光を浴びた事により旧作「死のドレスを花婿に」も再び注目されて陽の目を見る事になって誠に喜ばしいです。推理ファンは本書でこの作家なら間違いないだろうと強い確信を得たと思いますね。そこで今後は特にカミーユ警部の登場する残り3作品を(例えこれ程のインパクトはなくとも)ぜひとも訳出して欲しいと望みますので一日も早い紹介の時を待ちたいと思いますね。 | ||||
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購入のきっかけになった本書の紹介文は、ネタバレになるから多くは語れないというものであった。 もちろん期待は高まるわけで、事実最初から最後までハラハラしながら読むことができた。中でも読者の心理に働きかけるプロットの構成は、お見事と言わざるを得ない。 既に平積みしている書店もあるように、おそらくは年末にかけてさらに注目度の上がる作品だと思う。しかしながら、正直「どんでん返し」や「予期せぬ展開」を期待し過ぎるのはやめた方が良い。 そこにばかり気を取られ、純粋に物語自体を楽しめなくなるのは実に惜しいからだ。 むしろ、大きな心の傷を抱えた主人公の刑事カミーユと彼を取り巻く同僚たちとの関係(絆)がこの小説のメインであり、一番の読みどころだろう。 | ||||
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多くの人がおよそのストーリーを書いているのでそれは省略します。最後に真相が明らかになり、その事実を知った上で、ある場面を読み返さずにいられませんでした。なぜあのような心理描写なのか、なぜ泣いているのかが分からなかった箇所が、2度目には胸が詰まって涙してしまいました。サスペンスで読み終わった後で読み返して泣くなんてはじめての経験でした。是非、人生で一度は読むべき本の1冊だと思います。 | ||||
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これは久々に一気読みしました。電車の中で読むのが待ち遠しいくらいです。ネタバレはこれこそ犯罪と言える面白さ。違うスリラーを1冊に3冊分詰め込んだ展開です。キャラクター、アイデア、ストーリーの全てが活きているという久々の小説。正直前半はまたこういう話かと思いました。たぶん全員が思うでしょう。しかしあれ?と思っていると別の話になり、こうきたか!と思っていると、また別の話になるのです。しかし全てがつながっています。映画化の準備もされているようですが、うまくやってほしい。「ボーンコレクター」みたいに失敗しないで。デビッド・フィンチャー監督で観たいです。 | ||||
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久々にレビューを投稿する気になった。 ネタバレになることは書きたくない。とにかく読んでほしい。 | ||||
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最初のドンデンの後、少しダレダレ。予測不能の展開とあるが、どう展開させる気なのか? と、やきもきして読み進めると、鳥肌もののラストが。少しダレダレの部分に、全部意味があったという点、「白夜行」みたい。でも、その行為がすごすぎる。明るみになった真相で、すごすぎる行為が納得でき、全身が震える。な、だけに、読後感悪い。すごいんだけど、この重さ何とかして!で、星ひとつマイナス。 | ||||
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パリの路上で一人の女性が突然拉致される。目撃者の証言をもとにパリ警視庁の刑事カミーユ・ヴェルーヴェンらは被害者の行方と犯人を追うが、誘拐の目的すら判明しない。わずかな手がかりから警察は犯人をあと一歩のところまで追い詰めるが、予期せぬ展開から犯人を逮捕することができず、誘拐の被害者の場所は突き止められない…。 ----------------------- フランスの作家ピエール・ルメートルによるヴェルーヴェン警部シリーズの、本国では第2作にあたり、本邦ではシリーズ初訳という作品です。 第一部では誘拐された理由も明らかにされぬまま、陰惨な手口の女性拉致事件の顛末が描かれます。第二部に突入すると一転、全き被害者であったはずの無垢な女性が、予期することなどおよそ不可能な驚愕の行動をとりつづけていきます。そして驚きはそこでとどまらず、第三部になだれ込むと、またしても読者の底の浅い予想をあざ笑うかのように、事件全体のうら悲しい真相が立ち現れてくるのです。 物語の進行につれて、<その女アレックス>に対する読者の印象が目まぐるしく二転三転すること間違いありません。 第一部で誘拐犯が警察の眼前で取った唐突な行動が理屈に合っているとは言い難い点や、第三部で刑事たちが被害女性の親族に対してとる言動が、真相究明のための理屈だった推理というには無理がある点など、粗が目立つ箇所もひとつやふたつではありません。 しかし読了後にこの物語が真相究明よりも“正義”を下すことに軸足を置いていたことが見えてくると、そうした粗に目くじらを立てることよりも、作者ルメートルの仕掛ける策略に翻弄されることを素直に楽しめば良いと思えてきます。一筋縄ではいかない大人のミステリー小説を読み終えた充足感をこそ重視するべきだとの強い思いがしてきます。 無理のない訳文に助けられ、およそ450頁の紙数にも臆することなく読み進めることができました。 *323頁「習い性」に「ならいしょう」とルビがふってありますが、「ならいせい」が正しい表記です。 *343頁「手を大きく降りながら」とありますが、正しくは「手を大きく振りながら」です。漢字の変換ミスが校閲をすり抜けてしまったようです。 | ||||
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