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その女アレックス
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その女アレックスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.65pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全61件 1~20 1/4ページ
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フランス作品だよね?と何度か確かめたくなるほど警察のキャラ設定がライトノベル風というか、ミステリーとしてもご都合主義的でエンターテイメント寄り。また、展開もそこまでドラマチックでも意外でもありませんが(やはり文春は煽り過ぎですね)、アレックスだけはリアリティーのある人物です。 以下ネタバレ注意。 アレックスの監禁シーンは、彼女の異常なまでの強さ、生きる意思、聡明さを表しています。 けれどもその生きる意思の源は彼女の秘められた過去にあった。 個人的に、似たような秘密を抱えて生きてきた女性の一人としては、彼女の行動を理解でき、そんな妄想に耽ったことがあるなぁと思い出すところもありました。 生きる意思の源が、それしかなかったアレックスが、最後にとった行動も、やはり「そうだろうな」と共感できてしまいました。 ちなみに今の私自身は、環境と時間薬のおかげかアレックスとは別の「生きる意思の源」を持つことができ、彼女のような破滅的な道に踏み込むこともありませんでしたが。 | ||||
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「傷だらけのカミーユ」から遡って読んでいる。本書は「母なるロージー」に次いで3作目。シーリーズ中最も評価の高い作品でワクワクしながら読んだのだが…結論からいうと自分の好みではなかった。 とにかく残酷。事件もそこに至るまでの経緯も然り。 また、カバーに記されている概要を読むと事件の裏に何かありそうだということが容易に推測できてしまう。キャッチーというか、煽りすぎというか…さすが文春。そのため「慟哭と驚愕」は感じられなかった。 以上、本作は紛うことなき“イヤミス”であるが、後味の悪さから救ってくれるのが、カミーユと上司や部下達との信頼関係。「傷だらけのカミーユ」ではルイだったが、今回はアルマン。 カミーユ・シリーズは三部作(おまけの一作)で終わりだが、スピンオフで彼の部下を主人公にした作品を読みたい。そうなるとやはりイケメンのルイか。 また本作は映画化が予定されているとのこと。立ち消えになる可能性もなきにしもあらずだが、実現してほしい。 | ||||
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こういう筋の面白さで読ませる小説で凝った描写をやられると疲れる性質なのだが、それでもこの作者さんの描写を面倒がっているとしかおもえない書きぶりには呆れた。もうちょっと書き込んでも怒る人はいないんじゃないの?登場人物の服装を説明するのにブランドの名前だけ書いてあるとか、お酒の風味を説明するのにウイスキーの銘柄だけ書いてあるとか。いやそりゃ思い浮かぶものは正確だけど。 昨今のパリが舞台ということも、とくに小説の雰囲気とかには貢献してないです。移民が増えたパリとか、描きようによっては面白いと思うけどな。 | ||||
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最終章途中で先が読めて、まさかこのまま終わらないよな? 高評価だし、どんでん返しあるだろうとワクワクしてたらそのまま終わった・・・ この小説はラストより主人公の様変わりしていく状況に読者が抱く印象の変化を楽しむ内容だと感じます。 読後はスカッとするか、いやいやその終わり方は完全な解決じゃないとモヤモヤするかの二択になると思われます。 私は後者でした。 | ||||
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凄惨な復讐劇や人の細かな感情などよく描かれていて、展開も平凡ではなく、飽きることなく読み終えました。 しかし!!!(以下ネタバレ) パスカルの父親がアレックスを監禁した上で凄惨な方法で殺そうとするのには、相当な理由があるんだろうな〜と期待?していましたが、アレックスが監禁された時点では、パスカルはまだ死体も見つかっていないし、アレックスはただ息子がいなくなった原因だと考えられる人ってだけですよね? もしかしたらアレックスが殺したから、息子が家に帰ってこなんじゃとは思ってるかもしれないけど、死体も発見されていないのに、アレックスから話も聞かずに、自分の命を投げ売ってまで、あんなに残酷な方法で殺そうとする理由が分かりません! アレックスもあんなに人を殺しておきながら、何故私がこんな目にとか考えるもおかしいです。自分が殺した関係者が復讐に来たんだと、真っ先に思うはずですが? 過去のアレックスの身に起きた事は確かにとても凄惨なことだったけど、アレックスが惨殺した人達は、トマが斡旋した人達ってだけで、自分の命や幸せを投げ売ってまで殺さなければならないものではなかったと思います(特にザネッティ夫人は、事情を知っているとはいえ、自分の男にトマを紹介しただけじゃないですか?)。彼らこそ罪を償わさせて、トマだけはアレックスが監禁されたような方法で殺してやりたいと思うはずですが、何故かアレックスは自分の命を使って、トマが捕まるように仕向けるだけで終わってしまいました。 しかもアレックスは警察やカミーユ警部のことなど理解してないのに、カミーユ警部だったからこそトマは捕まったのに、もしかしたらトマは捕まらずにノウノウと生き続けたかもしれないのに、あんな警察の捜査頼みで終えるのは、何か納得できませんでした。 動機がよくわからず、中途半端な復讐で終わってしまっては、最終的には評価が良くなりませでした。 | ||||
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読ませます。各賞受賞も頷けます。テンポが良い、読者のアレックスに対する印象がどんどん変わっている構成も巧み。ただ、描写がキツイ…誰にでもお勧めできるものではないです。★3つか4つか迷いました。 | ||||
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ネタばれあります。 アレックスはやっている事も考えている事もまるで読めず、読み進めていて面白い。 が、身内を守れなくて死なせたトラウマがあって一線を退いていて、粗野だけど勘はピカ一で、 時に単独行動して、理解者の部下がいて、お上には噛みついて、という、 刑事キャラあるあるベストワンみたいなカミーユには白けた。 そんなにサクサク犯人を割り出せませんぜ。いうリアルさと、 ラストのアルマンのひねりはよかったけれど。 てか、そんなとこ純度80%の硫酸を、どのくらいだっけ?半リットル? でやられたら内臓だいたいダメになって普通に生活できないでしょうよ。 子宮が死んでホルモン崩れてセクシー美人になんかならないんじゃ? こういう無粋な事を突っ込みたくなるような何かが読後に多々残るのが難点。 どなたかも書いておられた通り、ストーリーが展開したと同時に 新たなストーリーが始まるようなこういう手法は確かに新たな体験ではありました。 | ||||
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(細心の注意を払い記しましたが,やはりネタバレになってしまいました。) 個性的な捜査官たちや組織や組織の運用のあり方など,フランスの雰囲気がよく出ている,と思われる。被害者は実は行動者であった,という物語の転換も大筋としては素晴らしく,著者の代表作となるに相応しい。文庫版p141にて,主人公が希望や可能性を見出して,積極的に戦う姿勢に転換し,生き生きと壮絶な作業を行うシーンは感動もの。頑張れ,アレックス !! しかし,どう考えてもおかしい,と思う箇所が本筋に深く関わっていて,残念。 例えばP49とp396は辻褄が合わないし, 最後のあり方も,「それ以外に幾らでもやり様はあったろう,カミーユ。」と思わざるを得ない。 この本は,「痛快娯楽」でも「人生の深い...」でもないが,「これは凄い」の箇所は多く,「著者渾身の力作」ではあろうと思う。 | ||||
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ミステリーはほとんど読まないのだけれど空港の本屋でインフライト読書用の本を物色していて「累計60万部」の帯にひかれて購入。第一部の猟奇的な誘拐監禁の場面で気分が悪くなったが、この不運な美女が助かるところまではと読み進むと、第二部で彼女に対する見方が180度変わり、そして第三部でさらなるどんでん返しと謎あかし。グロテスクで残酷な記述がこの作家の持ち味なのかファンサービスなのか、いずれにしてもその他の作品もこういうテイストであれば二作目は読まないと思うが、疾走感がある骨太のプロットに人気の理由はわかる気がした。カミール・ヴェルーヴェン警部と部下たちのフランス風ハードボイルドなやりとりは、悪くはないけれどなんとなく馴染めなかった。 | ||||
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商品自体も思ったよりきれいで、とても良かったです。今後もお願いします。 | ||||
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読み始めはアレックスに同情、途中で嫌悪感にかわり、終盤は…テンポ良く展開して面白かった。しかし、表現がグロい点が少し不快になったかな。。でも、評価が高い作品であること間違いない。 | ||||
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二転三転する話の展開は悪くないですが、意外性が足りないんです。陰惨な描写にも必然性がないし、なんか入ってきません。登場人物達がとる行動と理由が合ってなくて、話を盛り上げるために過激な描写を持ってきてるなぁって。登場人物の設定は悪くないんだけど。 | ||||
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展開は面白くて飽きませんが、個人的には、また読み返したいなと思う作品ではないです。 イレーヌから読んだ方が楽しいかもしれません。アレックスでイレーヌの方はネタバレしてしまうので('・_・`) 他の方も書いてましたが、作者の性癖や人格が疑われるような小説でした。 | ||||
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数々の賞を総ナメのように記載があったので、かなり期待して読んでしまったからか、 そこまでの名作なのかなという印象。 (ネタバレ含む) たしかに被害者だと思っていた女が猟奇的加害者になり、 最後は同情してしまうというストーリーで先が気になり読んでしまう。 カミーユをとりまく人間たちの話が必要以上にダラダラくどく、 フランスの名前が覚えづらく、翻訳の微妙さも相まって中だるみの箇所も多い。 ラストの「正義」に賛否両論はあると思うが、 女性の立場からするとこのラストじゃないといたたまれない。 更に言うと母親も兄も硫酸飲ませて殺して自分は幸せになって欲しかったくらい。 それではストーリーとしては面白くなかったのだろうけど。。 6人を同様の手段で手にかけているが、アレックスに硫酸をかけたのは誰なんだろう。 なぜ母親には罰を与えなかったんだろうなど、つつくときりがない。 | ||||
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こういうのが人気なのだなー、という感想。 叙述トリックのミスリードどころか、地の文でさらっと嘘をつく三人称小説で、まあ、途中から語り手を信用できなくなって飛ばし読みになった。ただまあ、展開としては結構面白かったし、読ませるところがあった。オーソドックスな勧善懲悪モノで、復讐談でもあるか。 キャラクターについては、背の低い刑事があんまりキレものだと感じられなかったが、こち亀の中川みたいに金持ちの部下に、ケチというよりただの泥棒でしかない部下、というの配置のあたり、まあ、マンガなのだろう。それは他の人物にも言える。 一番疑問だったのは、買春してきた客の男たちだが、当時アレックスは13歳くらいで思春期前なので、つまり、DSM-4基準のペドフィリアの定義に当てはまるはずだ。ペドフィルはどこの国にもいるわけだが、等の男たちは後に30歳くらいになった成人女性のアレックスに誘惑され、隙を見せたところで殺されることになる。(ボビーは除く) なんていうか、日本で言えば小学校高学年の子を買春する男でありつつ、成人した女性にも魅惑される、というのは性的嗜好として両立しないだろう、と気になった。 まあ、アレックス自体が性暴力の被害にあったがゆえにモンスター化したという、リングの貞子(強姦殺人された恨みで怨霊に)のような存在であるのだし、殺されることになる男たちの設定も色々と矛盾した部分があっても仕方ないし、ストーリーの面白さを優先した作品ということなのだろう。 | ||||
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三部構成になっており、逆転が二度起こる犯罪小説。 たしかに前評どおり、巻を措く能わざるエンターテインメントに仕上がっている。 しかし、逆転の "発想" は、驚天動地というわけでもなかった。 おもしろい話なのだけど、いささか陳腐なのだ。 近々、映画化されるそうだが、この手のクライムサスペンスは、ハリウッドでも他国でも大量に製作されてきたと思う。 ディティールも甘いところがあった。 たとえば、主人公は、なぜ異父兄がホテルにうまく侵入できることを見越せたのであろう。 | ||||
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面白い作品であったが、かなりバイオレンスな描写や生々しい性的な描写があるので 実写化するのならR指定が入るのではないだろうか? 全三部構成であるが、そのたびにヒロインであるアレックスの立ち位置がまるで変ってくる 章の終盤になるたびに「え?どうゆうこと?」と、思わず声を上げてしまった イギリスのミステリーで賞を取った作品ということで購入したが これはミステリーというよりもサスペンスだと思う 刑事の視点から読者が一緒に考えるのではなく、すでに見つかった証拠をどんどん提示されていくだけである 物語は二転三転したが、すべて読み終わって見返してみれば、似たような流れの作品はある この作品の真骨頂は構成。見せ方を意図的に限定して読者をあっと驚かす工夫にあると私は思う。いわば叙述トリックである 構成、ストーリーは面白かったのだが、登場する人物に不快な人間が多い 最終的に逮捕される人物はもちろん、捜査を行う刑事グループのリーダー、カミーユも 常にイライラし、捜査協力する民間人に対して、うまく話さなければすぐに噛みつく カミーユ自身も権力に対して反抗的なくせに、民間人に対して警察権力をチラつかせ、脅し、ハッタリを使い 情報を得る捜査方針は不快極まりなかった | ||||
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間違えて、後ろから読みだすと、ネタばれのマジックと同じ目に遭いますので、くれぐれもお気をつけ下さい。 この手法は珍しくはありませんが、先に進みたいと思わせる本としては合格であると思います。 ネズミに食われそうになるシーンも、前に読んだり、映画でも見たりと・・何かブツブツ言ってる私は 刺激に飢えているのでしょうか?? 表紙画に惑わされてはいけません!! | ||||
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かなり評価が分かれる作品のようだ。 私自身は、なんとなく自分にはあわない作品かも、と思いながらも、いろんなランキングで1位だったので、手に取ってみた。 さすがに評判だけあって、一気に読める。だが、はやり自分の好みではない。他のレビュアーの方が指摘されているように、少しアンフェアな書き方なのである。その無理さ加減を帳消しにしてくれるほどの筆力があるわけではないのである。 | ||||
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文庫本の帯の記載で、様々な賞をとって激賞されていることを知り、購入しました。 ネタバレが怖いので内容には殆ど触れることができませんが、結構グロテスクな描写が多く、また後になって「えーっ?そういうこと?」という話が多いのですが、かなり意図的かつ、ややアンフェアな形で筆者が騙しているように感じられるような描写が数多くあることも相俟って、ちょっとすんなり腑に落ちないというか、後味の悪さが残るとでもいうような、芳しくない読後感が残りました。 それでも「えーっ?」の連続から、何故この人物はこういう行為に及ぶのか?という疑問・気味悪さが生じ、最終的には謎が解き明かされるという一連のストーリー運びは、やはりかなり力のある小説家なのだろうと思わざるを得ません。それぞれの読後感があると思いますが、一読する価値はあるように思います。 | ||||
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