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イノセント・デイズ
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イノセント・デイズの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全226件 101~120 6/12ページ
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この本の舞台である横浜の風景(高級住宅街であったりかつてのドヤ街であったり)が、ありありと想像でます。さらに、多くは書かれていないですが幸乃がその時々をどんな風に過ごしたのか街のイメージからも読み取れて、切ないです。幸乃と関わった者たちからしか想像できない幸乃の過去や考え方は確かに多いとは思いますが、それでも、私は彼女が好きになったし、彼女には生きてほしいと思ってしまいました。エピローグに入るまでの数ページは駆け足で読みました。ドラマ…新井君と妻夫木君の配役が逆では!? と感じたのは私だけでしょうか? | ||||
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設定も物語の進行もよく出来ていて、ストーリーはそこそこも面白いが、肝心の主人公の心の底にあるものにリアリティがない。語られる過去に極刑を受け入れるほどの心を閉ざすような孤独が感じられずしらける。誰にも必要とされないっていうけど、必要とされるよう努力もせず、何を言ってるんだと思う。それをしようとしてもできず苦しむのは、親に愛されなかった場合。彼女は十分愛されていたよね。母のはほぼ溺愛だし、姉にも血のつながらない父親にさえ。彼女は不運だったって方向にむりやり持っていっているのが、共感できないところ。冤罪の問題に踏み込んでいるわけでもない。ふ〜んって感じてしまうのは私がひねくれているからでしょうか。 | ||||
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某ゲーム実況者が動画内で勧めていたので読んでみました。死刑囚の壮絶な過去が段々と明らかとなっていくごとにページが進むので読んでいる側も自然と世界に飲み込まれます。 普段ミステリー系を読まない私ですが、カギ括弧の後にそのときの人物の心情が詳しく説明してあり、内容も心を動かされる、非常に濃厚な作品なのでおススメです。 | ||||
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ある女死刑囚の物語です。 こんなにも心を震わせるミステリを、久しぶりに読みました。 人とはとても不思議な生き物だと思う一冊です。 | ||||
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普段は読了後は本を処分しますが、久々にとっておこうと思いました。 決定的な結論が提示された後 関係のないような個々様々な人生が一つの真実に向かっていく様は 作者の力量に感服しました。 雪乃がここまで追い詰められていく罪悪感や覚悟が少し弱いかな… 「続編 イノセントディズ 雪乃」を期待します | ||||
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人ってこのように、自分ではどうしようもないこともあるのかな、って感じてしまいました。 幸乃。 いい名前なのに、できれば、自分の人生は、周りや環境ではなく、 自分で創っていけるものであると信じたいな、と感じました。 | ||||
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雪乃の人格形成がイマイチ腑に落ちないままでした。 何をそこまで?いや、確かに書かれてはいる。 でもなんとなくありきたりな感情で、 意外性がないまま終わった。 登場人物全員の感情の起伏も曖昧な印象です。 怒るとき、喜ぶときの意味がわからなくて。 私の読み込みが足りないのか、 もしくは人間はそんなもの、というかんじなのかな。 ただ、自分がどういう人間かは自分が決めたいのに、 決めるのはいつも他人であり多面的だということが、 これでもかと描かれているところはいいなと思いました。 一人称のときと、他の人からの印象が変わっているのが面白い。 | ||||
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完全なる帯詐欺です。 2、3時間あれば読めるけど、読まなくても全然良い本。 話もつまらないし、登場人物も主人公含め全く魅力がなく、ただこいつら不幸でしょ、同情してくれるでしょ、最後は感動しなさいよというような構成になっています。 そしてミステリーでは全然ないですね。 これが何故こんなに賞賛されているのか、理解に苦しみます。 | ||||
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過去の交際相手の妻と子ども達を怨恨による放火で殺害したとして、24歳の田中幸乃は死刑判決を受けた。彼女を身近に知っているものたちはその判決に驚き、何人かは事実を確認しようと動き始めるが、彼女自身は犯行を否定せず反省も口にせず、再審請求もしなかった。 裁判長が読み上げる彼女の判決理由‐彼女の生い立ちや犯行の経緯-とともに、彼女の人生の一部を知るものがそれを回想していく形で物語は進められる。 日本推理作家協会賞受賞作品らしく、最後まで気を抜けず目を離せない作品だった。 判決理由で短く切り捨てられた彼女の人生に、どんな真実があったのか明らかになっていく過程は、温かく悲しい。 作品の構成としては優れていると思うが、そのためなのか不自然な展開ではないかと思われるは多々見受けられた。 私の読解力では解けない疑問だ。 例えば、 幸乃の祖母は、引き取っても得るところのない彼女をどうして手元に置きたがったのか。 幸乃の父は、どうして突然彼女の養育を放棄したのか。酔って暴力をふるったのはあの1回だけだったのであれば、姉である実子の陽子のためにも引き続き養育した方がよかったのではないか。 執行への時間が差し迫った中で、翔が冤罪の可能性を追求しようと協力を求めた敏腕弁護士を慎一が断ったのはなぜなのか? そもそもなぜ慎一は幸乃と特別に親密であったのか?それは彼女が彼の窃盗を身代わりしたためなのか?彼女はそれを知っていたのか? 9歳までは普通の温かい家庭で育った彼女が、自己肯定感が極端に低いのはなぜなのか? 男性の著者だからか、ミステリ気分を上げるためなのか、性暴力があっさりと描かれ過ぎの点も気にかかる。 いくら意中の男の子からであっても、中学生が心の準備もないままに半ば暴力的に行為に至られては、平静を装うことも困難ではないか。 この辺りはエンターテイメントと考えられるのか。 普段子どものために書かれた本を読むことが多いだけに、人物の扱われ方にひどく違和感を感じる。 あとがきで辻村深月さんが「田中幸乃を見守り、味方であり続けたのは、誰よりも、著者の早見和真その人だと」書かれているが、私は彼女が「死ぬために生きたこと」を肯定できない。 死ねば、自分の存在さえ消せば、何かが収まるものでもないし、彼女のその死への執着から自死を選んだ若者もいたのだから。 | ||||
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今まで読んだ本の中でトップクラスに胸糞悪く、つまらない。 ページをめくるごとにムカつきを覚えながら我慢して読みすすめて、結末はまったく報われない、ほんとうに時間の無駄です。 いったい作者が何を伝えたいのか全くわからない。よしんば、冤罪による死刑などの恐ろしさや狂わしさを伝えて、冤罪のリスクを喚起したいのならば、実際の事件を取材してノンフィクションとして発表するほうがいいでしょう。 そして、まったくミステリーじゃない。 | ||||
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久々に小説を一気読みしました。 ひとりの女性の半生を描いています。切なさ悲しさ孤独。生きる意味。 大切な人が誰かひとりいるだけで生きられる。 その大切な人を失った時にどう進むか。止まるか。 幸乃は止まってしまった。 幸乃の思いをもっともっと深く描いて欲しかった。 でも読み応えのある作品です。 | ||||
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読み終わって数日、ラストを引きずりました。 どうにかならなかったのか… 本当にこれで良かったのか… これはフィクションだけど、世の中理不尽さが何の罪もない人の人生を狂わす、変えることなどたくさんあるのかもしれないなと思わせた作品でした。 もしかしたら、この作品には完璧な悪人も、完璧な善人も出てこなかったのかもしれません。 | ||||
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人生って関わった人物によって左右されてしまうよなと他人事に思いながら読み進めていましたが、終盤に差し掛かると涙が溢れて止まらずページが捲れなくなってしまいました。 ただただ幸乃に生きていてほしいと願わずにはいられないくらい感情移入してしまいました。 こんなに感情を揺さぶられるとは思わなかったです。 読む前と読んだ後では印象が違ってまた始めから読み返したくなる作品でした。 | ||||
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レビューを見てから買ったので、あらすじは分かっていました。 しかし最後まで先が気になって、あっという間に読了したました。 ネタバレのため内容については触れませんが、最後まで本当に重い。読んだあともしばらく考え込んでしまいます。 年間100冊ほど読みますが、良い意味で記憶にきちんと残る作品でした。 | ||||
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あっという間に読み終えた。 ページを繰る手が止まらなかった。 そういう本に出会えたのは本当に久しぶり。 そして読後一日が経過した今でも、胸が痛い。 大袈裟でなく苦しさが治まらない。 ひとは絶望したときに死にたいと思うものだけど、 絶望を伴う希死念慮ではなく、「死」というものを 唯一の希望と捉えるヒロインの姿が苦しくて仕方なかった。 人間はたったひとりにでも必要とされれば生きていける。 でもそういう存在がいても、彼女は駄目だった。 自分を必要としてくれる相手との、哀しい「その先」を見てしまった。 ここまで混じりっけのない、純粋な「絶望」を見たのは初めてだった。 実際に本人に会ったわけでも、話をしてその人となりを知ったわけでもないのに、 与えられた情報だけで相手の人間性を断じてしまう人間の浅はかさにも 哀しみを覚えた。自分にも少なからずそういう部分があるので、 陳腐な言い方だけど本作を読んで反省した。 相手をろくに知らずに糾弾したり「このひとはこういうひとだ」と 決めつけて憤ったり馬鹿にしたりする、そんな自分を恥じた。 年上の知人が、あるとき「人間の愛情というものは必ず冷める」と 言っていて、確かにそのとおりだと思ったものですが、 本作の「幸乃」を必要としてきた人間たちも、結局は彼女を忘れ、 それぞれの人生を生きている。幸乃に感情移入してしまうから それを薄情だと思ってしまったけれど、人間なんて結局はそういうものだ。 でも、それでもそんな彼らを心の中で責めずには、幻滅を感じずには いられない。人間の薄情さを、一度は大切に思った相手を 切り捨ててひとりで自分の道を行ってしまう傲慢さを、 責めずにはいられなかった。 仕方ないこと、当然のことだとわかってはいても。 幸乃の持病(恐らくナルコレプシー?)は、そんな薄情な人間たちから 眼を背けるための、必死の抵抗だったのではと思う。 神様のように人間の罪を許し、受け容れてきた彼女が持ち得た、 唯一の武器だったのではと。 エピローグの女刑務官の台詞はちょっと腑に落ちませんでしたが。 あれ? 幸乃には「あなたを必要としてるひとがいる」って言ってたのに 恋人には言ってること違くないか?と。 あと幸乃がどうして「彼」を好きだったのか、その描写が弱いなとも。 でも細かいことは気にしないことにします。 これほど心を引っ掻いてくる作品に出会えたんだから。 ミステリ要素は弱いけど、ある孤独な人間の抱えた、希望という名の闇を 描き出すことには見事成功しているので、非常に読みごたえがあります。 とてもおすすめ。 それにしても、読み終えたあとに表紙を見ると、 何でこういう絵なのかがわかってやっぱりどうしようもなく 胸が痛くなるな。。。 | ||||
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wowowのドラマで予告が無罪の女性を救う正義のドラマなのかとおもって期待してみたが、 一話目から肩透かし・・・・思っていたのと100%真逆。 いい意味で騙されたのならまだいいが、ただの死にたがりの女の話。 無罪だけど死にたいという思いが強く、無罪だと信じて動く周りの人の意思を完全無視。 正直イライラする。 大切な人に捨てられるくらいなら死んだほうがいい?そういうやつが大切な人なんてできるわけがない 信じようとしなければなにも手に入らない。 何度裏切られてもあきらめない心がない。心が弱すぎる。 そして助けようとする主人公もクズだったという落ちにがっかり。 | ||||
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しばらく読み進めて、余りの文章の不味さ稚拙さ、人物造形の下手くそさに辟易し、思わず叔母にメールすると、「あれは私にとって生涯最低、読み終わってすぐ燃えるゴミに出した。」との返信。普段本は大抵図書館で借りる叔母が、さては帯と書店のポップに騙されたんだなと苦笑しつつ、実際この先どうやってこの苦痛に耐えていこうかと途方に暮れたのではありますが...。もうはっきり言って金輪際この作家の本は読まないのは当然ですが、この本を絶賛しあとがきでくだらない文章を披露している辻村なんちゃらという作家(さすが本屋大賞!)の技量もわかると言うもの。日本推理作家協会賞受賞は何かの間違いじゃないんですか?この作品を読めば、いかに現代の日本の文学界のレベルが回復し難い域にあるかが理解できます。(いやいや、そんな事はないんですが、こんな低劣な作品が評価されるなら余りに腹が立ってそうも言いたくなりますよね。)作家って、人や人を取り巻く本当に微妙で些細な事象を見逃さず、それを言葉で表現できる人たちですよね。ここでは人間が全く描けていない、年齢、設定に応じた登場人物の言葉遣いが不適当(そのため常に不快)、ストーリー展開がなってない、従ってリアリティーが微塵も感じられず、ひたすら作家の独り善がりの狭隘かつステレオタイプな世界に付き合わされます。読後感はご都合主義と悪趣味を薄っぺらのヒューマニズムで味付けした反吐の味。100%生涯最低、最悪、お墨付きです。 | ||||
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前半、第一部の「事件前夜」が特に密度が濃いですね。幸乃の子ども時代のエピソードなどきっちり描き込まれていて、一気に読ませてくれます。無駄な描写が一切なく、かちっと物語が展開していく。読みながら自分の心臓の鼓動が聞こえてきそう。ドキドキしながら読み進みました。 後半が少しダレるかな~。伏線も全部回収できているとは思えないし、「整形シンデレラ」という設定ははたして必要だったのでしょうか。 聡も翔も、前半の内面語りの時のキャラクターと、後半の慎一の会話の相手として出てくるときのキャラクターが、ちょっと違いすぎる気がします。もう少し内向的なキャラクターだったはずなのですが、人前では軽薄そうに振る舞うということでしょうか。だったらそのあたりの事情もしっかり描きこんで欲しかったかなあ。 幸乃が自ら死刑を望むという設定も、もう少し読者が納得のできる説明が欲しかった。 プロローグの短いパッセージから、フィナーレはだいたい想像がついたのですが、もしかしたらこちらの想定を越える大どんでん返しの衝撃的フィナーレなのかなとも思いました。でも、それはなかったです。 とはいうものの一気に読んで、心地よい読後感と衝撃が残る傑作小説だと思いました。お勧めします。 | ||||
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ドラマ放送の第4話を視たところで結末を知りたいという欲求を抑えきれず、原作を読みました。 冒頭でいきなり衝撃の結末が描かれていていてぶっ飛びました。 結局、最終章から順番に読みました。 救いようのない悲しい話で、秀逸でした。 ドラマと原作は、構成からして別物のようです。 ドラマに別の結末が用意されているのかも??? | ||||
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どこにも救い様のない展開のストーリー。 主因公幸乃の人生の環境や、運命もあるかもしれないけど、こんなに簡単に 自分の死(死刑)を受け入れてよいのだろか? 周りの彼女に罪をかぶせた傍観者たちも気にくわないが、、、、、、。 それを運命と受け入れる幸乃の心情も理解不能で、読んでいて不愉快!!! 結局、著者は何を訴えたいのか? 不幸な幸の少ない、女の人生? 死刑制度の矛盾を問いたいなら、もっとリアルな実録ルポが、いくらでも 存在するし、正直、この作品の薄ぺらさを感じてしまう。 結局、魂を揺さぶるよな高鳴りは、私には、全く感じられなかった。 | ||||
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