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イノセント・デイズ



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【この小説が収録されている参考書籍】
イノセント・デイズ
イノセント・デイズ (新潮文庫)

イノセント・デイズの評価: 3.44/5点 レビュー 226件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.44pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全130件 1~20 1/7ページ
No.130:
(4pt)

ある意味?

エレーン。
みゆきさんの 生きていてもいいですか?
聴いて下さい。
イノセント・デイズ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:イノセント・デイズ (新潮文庫)より
4101206910
No.129:
(5pt)

ラストまで楽しめました。

主人公が死ぬのか、死なないのか、最後までドキドキしました。
イノセント・デイズ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:イノセント・デイズ (新潮文庫)より
4101206910
No.128:
(5pt)

どうにもやるせない物語だが、なぜか読後感は陰鬱ではなかった

どうにもやるせない物語だが、なぜか読後感は陰鬱ではなかった。
救いはどこにあるのか。
おそらく著者が題名の「イノセント ”innocent”」に込めた意味は二つある。一つは「無辜(無罪)」。そしてもう一つは「無垢」。欲望や執着がない。汚れがなく世間ズレしていない。著者は主人公・田中幸乃をそんな希有な人間として描きたかったに違いないと思う。その意図が読み手に伝わったとき、「恨み」の感情が薄れ、安堵の気持ちが芽生えるのだろう。それがこの物語の救いであるように思える。
イノセント・デイズ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:イノセント・デイズ (新潮文庫)より
4101206910
No.127:
(5pt)

悲しい結末の責任はヒトにある

フィクションで、これだけ端的に、そして綿密に裁判(刑事裁判)の問題点を指摘した作品はかつてなかった。世間では冤罪事件が数々と明らかになった現在でも、多くの日本国民は他人事だと脇において考えているが、当事者になった瞬間にとんでもない制度の欠陥を自覚することになる。日本の刑事裁判はそもそもおかしいという前提に立って、日常生活を過ごさなければならない。裁判所も検察も正義などない。過去の判例や学説を全て取り込んだAIにより一次審査だけでもやったほうが裁判はよほどましになるだろうと思うが、証拠の採用も評価も偏重されているのは間違いない。そもそも裁判官の資質として、社会的経験の蓄積が必要だ。最も可塑性が高く、柔軟性がある時期に、様々な現実に遭遇し、事実がどうであったか、人間はいかに合理的に行動できないか、科学的な知見に基づき、学習すべきだ。いきなり法律の勉強などすべきではない。多くの誤審は、裁判官の未熟さと、裁判官人事制度、裁判の構造に問題がある。本書のような作品が世に問う意味は大きい。単ある物語ではなく、日常に潜むストーリーとして読んでもらいたい。悲しい結末はヒトが生み出しているのだ。
イノセント・デイズ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:イノセント・デイズ (新潮文庫)より
4101206910
No.126:
(5pt)

ハッピーエンド、それともバッドエンド?

それは読む人の捉え方次第なんだろうなと。深く考えさせられました。
とても読んでいる間苦しかった。でも読んで良かったと思える作品です。
1人の女性のドキュメンタリーを見ている感覚でした。
イノセント・デイズ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:イノセント・デイズ (新潮文庫)より
4101206910
No.125:
(4pt)

3/4ページまでは最高

死刑判決に始まり判決文に沿った構成が、そのまま各章のタイトルとなり、判決文で読み上げられた死刑囚の人物イメージが読み進めるうちに崩れていきます。章では、彼女が出会い慈しみをかけてきたはずの人物の視点で描かれていきます。そして次第に、薄幸ながらも純粋な人物描写にキュンとなります。
しかし、そこまでです。

なんとかしてあげたいと感情移入するからこそ、ヒーローである人物の活躍に期待するのですが、彼女のために動いているのか、それとも自分の贖罪や十字架を取り除きたい自分のために動いているのか。

幼少期ヒーローにみえた人物は、大人になり幻滅するようになり、親友や義妹、友人たちも、結局は自分のことばかり。連帯して再審請求に動く期待も崩れてしまいました。

空回り、蚊帳の外という感じがし続けて、何もしてあげられない、もどかしさが後に残り続ける内容となりました。

そもそもネガティブな素因である持病(てんかん)をヒントにしたようですが、
実際に薬を飲めば全く発作の出ない日常に支障のない病気であることを知ってるだけに、物語のクライマックスに用いること、無理を感じますし、少し残念に感じました。

嫌なミステリーという題材があります。
この分野に近く、良い人は誰も出てきません。みんな偽善者で描かれています。
そしてミステリーではありませんし、
社会派ストーリーでもありません。

思い込みによって作られる恐ろしさを感じつつ、読了の感想は賛否両論あるんだろうなと、誰も傷つかない選択をし続けた死刑囚が、多くの心の傷をつけ続けた原因を長くは生きられない病気という先入観が起こしたものであり、生まれながらに死を連想する人の思考とすれば浅く、そこが残念な点です。

読み進めると止まらず、
徹夜本でもあります。

物足りなさありつつも、
誰の視点で考えるで、何度か読み直したくなる余韻持てる書籍だと思います。
イノセント・デイズ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:イノセント・デイズ (新潮文庫)より
4101206910
No.124:
(4pt)

考えさせられる作品

人生、人間、親子について色々と考え
させられる作品でした。
人は信じたい物(事)を信じる。
例え不幸な結末が待っていても…
イノセント・デイズ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:イノセント・デイズ (新潮文庫)より
4101206910
No.123:
(5pt)

ベストなミステリー小説!

構成が秀逸。
判決文を各章のタイトルとしていて、田中幸乃に関わった人々を通しての幸乃が描写されている。
悲しく、どうしようもない、なんとも言えない余韻が残る。
イノセント・デイズ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:イノセント・デイズ (新潮文庫)より
4101206910
No.122:
(5pt)

死に向かう生を刻む物語

主人公の田中幸乃は、放火犯として、死刑を宣告される。そんな裁判所の風景から物語が始まる。

さまざまな場所、さまざまな時代で田中幸乃に関わった人々が語るその姿は、冒頭の田中幸乃像を覆していく。

「全然違うかもしれないのにね」
彼女に関わる人物が終章で呟く。

物語は、処刑代に向けて、階段を一歩ずつあがるように進む。

抗いがたいその流れに、読者として救いを求めつつ、それでも静かにその時を待つ田中幸乃に惹かれていく。

彼女が最後に示したものは、恐怖や抵抗ではなく、死へ向かう意志だ。そこに強い生を見る。

明るい物語ではないけれど、暗いとも違う。救われないけれど、救いがないとも違う。

読後、その言葉を探しながら、ひとりで余韻に浸る。
イノセント・デイズ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:イノセント・デイズ (新潮文庫)より
4101206910
No.121:
(5pt)

久しぶりの衝撃作

本の感想をあげることはほとんどない。でも、この本は久しぶりにとても衝撃的で、読み終わった後もしばらく頭から離れない。
主人公を取り巻く登場人物それぞれの思いと罪。人に必要とされたいという主人公の思いがどうしてこんなにかなわないのか。どうしてみんな彼女をこれほどまでに傷つけるのか。
多分、読む人の多くが「彼女を守ってあげたい」「自分なら彼女を裏切ったりしないのに」と憤りを感じるのではないだろうか。
後半になるにつれ、物語の緊張感はどんどん加速していく。
最後の方は間に合うのか、間に合わないのか、どうか間に合わせてくれと願いながらページを繰る手が止まらない。

(ここからネタバレ)
そして最後に到達したときの絶望感。
解説では、「この小説を『救いがない』とは読まなかった」とある。
しかし無垢な主人公が自分の信じた人たちからことごとく裏切られ、自分は誰からも必要とされていない人間なのだという結論にたどり着き、死ぬことを強烈に願う。
人のために自分の気持ちを犠牲にし、自分というものを持たなかった少女が、死ぬために初めて力を、気持ちを奮い立たせて生きるのだ。感動的だと言うが、死ぬことが救いであり、死にたいためにはじめて生きようとする姿に救いはあるのだろうか。それが救いだとしたら、彼女が生きてきた世界は、この世は、本当に救いがない世界なのだと思う。
確かに暗い、救いがないといった一言で終わる物語ではない。
人間の愚かさや汚さ、良心や正義、冤罪とは、死刑とは。
とにかくいろいろなことを考えさせられる。
頭がぐるぐる回って、でも、多くのものが力でねじ伏せられ、歪められているこの世界は実際、救いがないのかもしれないな、などと思ったりもした。
イノセント・デイズ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:イノセント・デイズ (新潮文庫)より
4101206910
No.120:
(5pt)

読んでみて良かった

書店に並べられたこの表紙を見て、何度も読んでみようと思っては通り過ぎていた。しかしKindle Unlimitedで見つけた時、これは読むべきなんだと感じ読み始めた。
様々な視点で語られる死刑囚、その周りの人々の心境など、とても面白くて夜更かししながら読んでしまった。
幼少期から死刑執行に至るまでの期間とそれに反して事件の真相が明かされる呆気なさ。コントラストがとても好みでした。
イノセント・デイズ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:イノセント・デイズ (新潮文庫)より
4101206910
No.119:
(5pt)

色んな感情が沸き上がって必ずしも良い読後感では無いが明らかに名作

デビュー作の「ひゃくはち」を読んで人間が薄っぺらくすぐに消えていく作家だと思っていたのだが、書店で名前をよく見かけるのでダメ元で読んでみたが、これほどに重厚な物語を書けるようになっていたとは御見それしました。
イノセント・デイズ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:イノセント・デイズ (新潮文庫)より
4101206910
No.118:
(5pt)

しんどい が 読む手が止まらない 本気で読んでほしい

この本を読むのには覚悟が必要だ。どんな覚悟かというと例えば10kMマラソンするような覚悟とか、
或いは東京国立博物館の国宝展を観に行くときのような覚悟とかだ。
要するに本気で読まないとこの本は(作者は)本気で書いてきているので、力負けしてしまう。

内容:ある死刑判決を受けた女性主人公田中幸乃、30歳。元恋人の家に放火して妻と1歳の双子を殺した罪。
彼女は死刑を宣告される。死刑執行のその日のオープニングから物語は幸乃の生い立ちにさかのぼり始める。
凶行の背景に何があったのか。産科医、義姉、中学時代の親友、元恋人の友人など彼女の人生に関わった人。
その追想から浮かび上がるマスコミ報道の虚妄、そして意外な真実と哀れな幸乃の人生。
「ああ無常」と「湊かなえ」を足して2で割らずに掛けてしまったような本だ。
はっきり言ってしんどい、辛い、楽しくない。でも、読み進めずにはいられない。
そこに、この本の作者の心髄がある。辛くとも読め!という圧が頁から吹き寄せてくる・・・・

前回、名古屋闇サイト殺人事件の「いつかの夏」を読んだ繋がりで手に取ったこの本だが、このコンボは
実に適切であり、それゆえズシン、と腹の堪えた。
是非、自分に続き挑戦されたい方は心身を整えて覚悟して面してくださいませ。
最後に、本書は新潮文庫で読まれることをお勧めする、文庫版にのみ辻村深月さんの、いい解説が
寄せられている。疲れたメンタルをいたわり、共に長い距離を走り終えた同士の共感といったものを
与えてくれる。この解説だけでも、何度も読み返してしまった。それだけの価値がある。
イノセント・デイズ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:イノセント・デイズ (新潮文庫)より
4101206910
No.117:
(4pt)

内容は重め、だけど、惹き込まれる!

初作家、初読です。はっきり言って内容は重めです。重くて、悲しくて、心が痛くなる話なのですが、主人公の人生に1度でも触れてしまうと、最後まで
見届けたくなるそんなお話です。全部フィクションである事を祈るばかりです。。
イノセント・デイズ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:イノセント・デイズ (新潮文庫)より
4101206910
No.116:
(5pt)

夢中で読みました。圧倒的な絶望感

絶望。理不尽。夢中で読みました。
嫌われ松子の一生を彷彿とさせる、圧倒的なやるせなさ。
何を感じるか?年齢やその人の経験にとよると思います。
是非、読んでみてもらいたい一冊です。
イノセント・デイズ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:イノセント・デイズ (新潮文庫)より
4101206910
No.115:
(5pt)

生きることの素晴らしさと難しさ

きつい作品でした。
何度も途中でやめようかと思いました。

いじめ、病気、殺人、別れ…
嫌な話が続きました。
そして、最後もハッピーエンドではありません。

しかし、それでも、生きることの素晴らしさを伝えてくれていると思いました。

素晴らしいと思いました。
ありがとうございます。
イノセント・デイズ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:イノセント・デイズ (新潮文庫)より
4101206910
No.114:
(5pt)

引き込まれ、一気読み。

読みやすい。最後まで、勢いよく読めた。

【以下ネタバレ】

最後、間に合え、間に合え…と顔に力を入れて読んでしまった。でも間に合わなくてよかったのかな…。なんともせつない話。
イノセント・デイズ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:イノセント・デイズ (新潮文庫)より
4101206910
No.113:
(5pt)

辛い

最初から引き込まれた。辛いやめたいと思いながら最後まで読んだ。辛い。
イノセント・デイズ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:イノセント・デイズ (新潮文庫)より
4101206910
No.112:
(5pt)

人間の傲慢さ

図書館で一読して驚愕の末購入しました。
これはただ一人の人間の行く末に非ず、現在息をしている総ての人間を悩ます傲慢さ(人間臭さ)の集大成だと思いました。
誰もが保身に生き、誰もが生きる為に自身を肯定化しようともがく、人間臭さが詰まった作品だと思います。
イノセント・デイズ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:イノセント・デイズ (新潮文庫)より
4101206910
No.111:
(5pt)

読後、悲しさとやるせなさでいっぱいでした。

この物語には2つのテーマがある。

①冤罪
②人の愛

私は②のテーマに強く惹かれた。人から必要とされない=誰からも愛されていないという孤独感。でもこの主人公のように、全く愛されていない人なんてこの世にいない。どんな家庭環境にいたとしても、愛されていた瞬間はあったはず。家族以外でも。ごく短い間でも。愛されていてもその人に伝わらなかったら、その人は愛されてないと思うだろうし、その人が愛を受け取らなかったらそれも同じ。

愛されることで自己肯定感というのが生まれるが、この主人公は究極に自分を否定している。生きながらも、生きるのを諦めながら生きている姿は、またそれも罪なのかもしれない。
イノセント・デイズ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:イノセント・デイズ (新潮文庫)より
4101206910

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