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イノセント・デイズ
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イノセント・デイズの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 1~20 1/2ページ
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文章とリーダビリティが巧みであり2日で読了。ただ、終わり方にかなり不満が残る。なぜこのような暗鬱で絶望しか残らない決着としたのか? なぜかネットで比較されている感想をあまり目にしていないが、今作は「正体」(染井為人)と類似点が多い冤罪ものである(ネタばれになるが、主人公の顛末まで同様である)。しかし、この「イノセントデイズ」が厭世的な読了感しか残らないのに対して、「正体」は最後鳥肌が立つほど感情が沸騰した。それは、前者が「どうせあがいたって人間は救われないんだよ」という諦念をテーマにしている(?)のに対して、後者は冤罪という必ず起こりうる人間の過ちに対してどのように立ち向かうべきか?という作者なりの回答と希望がみなぎっていたからだと思う。 正直、「イノセントデイズ」には好きになれる魅力的な人物がほとんどいないのも残念だった。勇逸、産科医の祖父には共感を覚えたが。 | ||||
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女の子が、ただただ可哀想な展開でした。 | ||||
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もやもやしました。 ネタバレ注意。 最後まで主人公が報われるのか報ないのか、ドキドキしながら楽しめました。残りページ少ないけど大丈夫?!って感じで読み進めてました。報われたかどうかは人それぞれな結末。 ストーリーは無駄だと思えるような経緯話にマンネリしたり、もっと踏み込んで描写してほしいなと思ったり、個人的な要望が浮き沈みしていました。 結末を知ったあとの感想。 周囲の人の弱さが主人公を悲劇へと導いたのでは?と憤りすら感じました。そりゃ年齢も幼くて未熟だった部分の登場人物もいるけどさ。みんながみんな主人公だけのことを考えて生きている訳じゃないんだけどね。 救ってほしかったなぁともやもやしました。 | ||||
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某芸人さんがオススメしてらして、レビューも良かったので読みました。 なるほど、それぞれの立場の人の心理描写とかは、なかなか鋭いな〜と感心しました。 けど、物語の筋は絶望的で(ここから若干ネタバレ)、刑務官の1人語りだけで終わってしまってるのは筆者の狙いとは思いますが、尽力した友人らのその後などが気になって、個人的には消化不良な感じです。 他の人物は物語途中でそれ以上出さないのは計算なんでしょうけども。 | ||||
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文章は読みやすく謎解き要素も楽しめる。ただ、人物描写が今ひとつ表層的でステレオタイプで、ストーリーに引き込まれるほどではなかった。もう少しコンパクトな方が話が締まるように思う。 | ||||
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オチは見えているとはいえ、作者の文章力によってそこそこ楽しめました。ただ作品の主題が分散してしまって、この本を通して作者が何を言いたいのかわからなくなっていることが残念でした。(メディア批判、死刑の是非、正義論など) この本をドラフトとして、作者さんにはもう1回このような題材で小説を書いて欲しいと思います。 | ||||
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とても重たいお話でしたが、なかなか面白かったです。 でも、きっと彼女は最後、望みが叶い満足だったことだろう。 シンイチのダメっぷり、そして、様々な掛け違いによってたどり着いた結末。 読み終えた後、不思議な気持ちになりました。 | ||||
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人ってこのように、自分ではどうしようもないこともあるのかな、って感じてしまいました。 幸乃。 いい名前なのに、できれば、自分の人生は、周りや環境ではなく、 自分で創っていけるものであると信じたいな、と感じました。 | ||||
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雪乃の人格形成がイマイチ腑に落ちないままでした。 何をそこまで?いや、確かに書かれてはいる。 でもなんとなくありきたりな感情で、 意外性がないまま終わった。 登場人物全員の感情の起伏も曖昧な印象です。 怒るとき、喜ぶときの意味がわからなくて。 私の読み込みが足りないのか、 もしくは人間はそんなもの、というかんじなのかな。 ただ、自分がどういう人間かは自分が決めたいのに、 決めるのはいつも他人であり多面的だということが、 これでもかと描かれているところはいいなと思いました。 一人称のときと、他の人からの印象が変わっているのが面白い。 | ||||
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過去の交際相手の妻と子ども達を怨恨による放火で殺害したとして、24歳の田中幸乃は死刑判決を受けた。彼女を身近に知っているものたちはその判決に驚き、何人かは事実を確認しようと動き始めるが、彼女自身は犯行を否定せず反省も口にせず、再審請求もしなかった。 裁判長が読み上げる彼女の判決理由‐彼女の生い立ちや犯行の経緯-とともに、彼女の人生の一部を知るものがそれを回想していく形で物語は進められる。 日本推理作家協会賞受賞作品らしく、最後まで気を抜けず目を離せない作品だった。 判決理由で短く切り捨てられた彼女の人生に、どんな真実があったのか明らかになっていく過程は、温かく悲しい。 作品の構成としては優れていると思うが、そのためなのか不自然な展開ではないかと思われるは多々見受けられた。 私の読解力では解けない疑問だ。 例えば、 幸乃の祖母は、引き取っても得るところのない彼女をどうして手元に置きたがったのか。 幸乃の父は、どうして突然彼女の養育を放棄したのか。酔って暴力をふるったのはあの1回だけだったのであれば、姉である実子の陽子のためにも引き続き養育した方がよかったのではないか。 執行への時間が差し迫った中で、翔が冤罪の可能性を追求しようと協力を求めた敏腕弁護士を慎一が断ったのはなぜなのか? そもそもなぜ慎一は幸乃と特別に親密であったのか?それは彼女が彼の窃盗を身代わりしたためなのか?彼女はそれを知っていたのか? 9歳までは普通の温かい家庭で育った彼女が、自己肯定感が極端に低いのはなぜなのか? 男性の著者だからか、ミステリ気分を上げるためなのか、性暴力があっさりと描かれ過ぎの点も気にかかる。 いくら意中の男の子からであっても、中学生が心の準備もないままに半ば暴力的に行為に至られては、平静を装うことも困難ではないか。 この辺りはエンターテイメントと考えられるのか。 普段子どものために書かれた本を読むことが多いだけに、人物の扱われ方にひどく違和感を感じる。 あとがきで辻村深月さんが「田中幸乃を見守り、味方であり続けたのは、誰よりも、著者の早見和真その人だと」書かれているが、私は彼女が「死ぬために生きたこと」を肯定できない。 死ねば、自分の存在さえ消せば、何かが収まるものでもないし、彼女のその死への執着から自死を選んだ若者もいたのだから。 | ||||
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ドラマ放送の第4話を視たところで結末を知りたいという欲求を抑えきれず、原作を読みました。 冒頭でいきなり結末が描かれ、少し戸惑いました。 最初に結末を持ってきて、フィルムを逆回しにするように話が展開してゆきます。 心閉ざす主人公・幸乃が、虐待を受けて育ったからこういう人間に育ちました的な、ステレオタイプの人物像は、やや食傷気味です。 | ||||
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田中幸乃を取り巻く男たちで、なぜそこまでにして幸乃にはまり込んでいってしまうのかが不思議だった。猫目で切れ長の目をもっており、肌も白く背が高いという描写があるので、やっぱり美人の部類というか男を虜にする魅力があったのだろう。例えば八田(放火被害遺族の親友)はおそらく幸乃に惚れていたと思うし、判決を聞いた傍聴席で幸乃が八田ではなく佐々木慎一(幸乃の幼馴染)に微笑んだことに強いショックをうけている。また翔(幸乃の幼馴染)で幼少期以降から面識がなかったのに、なんとかこじつけた面会で佐々木慎一の存在をきいて、自分ではなく他の男性も助けようとしている事を知り、出し抜かれたようなショックをうけている描写もある。 幸乃のなぜそこまでにして厭世的(人生を悲観し死に急ぐような人)になってしまうのかがわからなかったが、とりまく人物達のほうがよっぽど人間臭くて彼、彼女達の言語行動のほうが共感できた。陽子(幸乃の中学同級生)が皐になびくところとか、中学生の閉塞的、屈折した世界観が生々しく再現されていたので、とても興味深かった。翔も、立派な家庭に育ち誠実な人格者に育っていたのか思いきや弁護士としての名声に目がくらんだのか、後半の佐々木慎一とのやりとりでひと悶着を起こしてしまっている。 ああ、登場人物がこんなにも人間臭いからこそ幸乃の存在が儚げにうつっているのかな。 | ||||
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途中までは、かなり面白かったと思います。 幼馴染の翔と慎一が相次いで主人公のために動きだす辺りまでは、「よしよし、いいぞ!」という感じで、ワクワクしながら読みました。 最後に近い刑場に向かう場面でも、「昔からの持病という設定はここで生きるのか!」と感心しました。 しかし、何と、こうした設定は、最後には生きないのです。 しかも、それらを無駄に終わらせるだけの説得力があったとは思えません。 他の人も書いていますが、主人公が、「生きている価値が全く無い」というほどどうしようもない人生を歩み、他人から必要とされない人間になってしまっているとは感じられませんでした。 あのような最後にすることによって、「この本から何かを得る」ということがほとんどできなくなってしまいました。 仮に、私が期待していたようなラストだったら、この本から爽快感を得られたし、「やっぱり幼馴染はいいな」とか「諦めず生きていれば必ずいいことがある」とか「見る人は見てくれている」というような教訓も少しは得られたと思うのですが。 うーん、何だか非常に惜しい!という作品でした。ちょっと残念。実際の人生は、もう少し希望があると思いますよ。 | ||||
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憤りしか残らない話でした。 井上啓介、丹下翔にもその父親にも八田にも 佐々木慎一にもヒカルにも美智子にも陽子にも理子にも。 何より田中雪乃に激しい憤りを感じました。 生まれてきてごめんなさい。人に必要とされないなら 死んだ方がいいなんて身勝手な思いです。 必要とされてない人は死んだ方がいいと言われたら 生きていけない人は大勢いると思います。 生まれてきたのは雪乃のせいじゃないのに。 怒りと悲しみとやりきれなさで「納得できません」。 | ||||
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キャラが立ってるしストーリーも面白いからドラマ化した時はいいけど小説の文章が読みづらい、という兼業素人作家さんとはやっぱり違って プロの文章、とても読みやすかったです。 ただマスコミ報道と真実は違うということを強調したかったからなのか、幼少期に過ごした普通よりもよほど理想に近い家庭で8年も育ったというエピソードのせいでここまで自分を捨ててしまう主人公像に説得力が欠けてしまったように思います。 主人公の視点の章でも母親に触れる部分はほぼゼロ、その割に幼馴染にはいろいろと思うところがあったというのも奇妙に感じます。 母性礼賛みたいな話は苦手中の苦手ですがここまで無効化されるとしっくりこなかったです。 主人公は人と真正面から向き合わず、愛さず、信頼しないが必要とはされたいという矛盾を抱え、なぜか敬介にだけは必要とされなくなってからも「毅然とした態度」で執着していましたが、今までの人々と決定的にどこがどう違ったのかも曖昧だったように思います。 本人視点によると執着の対象が敬介個人からいつのまにか幸せな家庭そのものへすり替わっていたようですし。 これが敬介という男ではなく、ダメな女友達と共依存関係で、やがて友達は心を入れ替え幸せな家庭を持って……という方がピンときたような気がしました。 | ||||
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帯に3日寝込む!とあり気になり読みました。 そこまでではありませんでしたが 田中幸乃の人生は誤解もありましたが 大変虚しく思いました。 田中幸乃を最後まで理解できませんでした。 確かにキラキラした人生ではありませんが 家族関係は若干複雑ではありますが 友達もいて、彼氏もでき一人ではなかった。 大人になったシンちゃんと翔の会話も 小学生のままで違和感。 田中幸乃はすごく重い人物で 周りにいたら受け止めることはできないなーと感じました。 先が気になりどんどん読みました。 色々な場面が出てくるのに 場面や人を想像しやすかったので 混乱することもなく読みやすかったです。 | ||||
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あと100ページ書いて欲しい。 考えてるのはわかるが尻切れかな。 もっと先まで登場人物を突き詰めて欲しかった。 | ||||
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賛成派だが、心が掻きむしられた。 否定派に転換はしないが。 サイコパスが減らなければ いくらでも起こりうる話である。 | ||||
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ベストセラーということで読んでみました。満足度は中くらいでした。「死ぬために生きる」主人公を描くというアイデアの新鮮さはありますが、視点を交代しながら登場する語り手それぞれの物語はどれもいささかありきたりで、作り物めいてもいて、物語全体としてリアリティがないように思いました。司法制度等はきちんと調査されて細部まで具体的であるのですが、人物たちがうすっぺたい。ちょっと厳しい言い方かもですが。 | ||||
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「殺人犯」「ホステスの子供」「強盗少女」 「整形女」「ストーカー」 一体、どの彼女が本物なのだろうか。 ただただ、必要としてくれた人のために 尽くし続けた、女の物語。 本書を、読み終えたとき 最初の人物と、最後の人物では 印象が大きく違ってみえることでしょう。 ただ、他の方のレビューを見ても わかるとおり、帯に書いてあるほどの 衝撃はありませんでした。 | ||||
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