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イノセント・デイズ
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イノセント・デイズの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全226件 141~160 8/12ページ
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キャラが立ってるしストーリーも面白いからドラマ化した時はいいけど小説の文章が読みづらい、という兼業素人作家さんとはやっぱり違って プロの文章、とても読みやすかったです。 ただマスコミ報道と真実は違うということを強調したかったからなのか、幼少期に過ごした普通よりもよほど理想に近い家庭で8年も育ったというエピソードのせいでここまで自分を捨ててしまう主人公像に説得力が欠けてしまったように思います。 主人公の視点の章でも母親に触れる部分はほぼゼロ、その割に幼馴染にはいろいろと思うところがあったというのも奇妙に感じます。 母性礼賛みたいな話は苦手中の苦手ですがここまで無効化されるとしっくりこなかったです。 主人公は人と真正面から向き合わず、愛さず、信頼しないが必要とはされたいという矛盾を抱え、なぜか敬介にだけは必要とされなくなってからも「毅然とした態度」で執着していましたが、今までの人々と決定的にどこがどう違ったのかも曖昧だったように思います。 本人視点によると執着の対象が敬介個人からいつのまにか幸せな家庭そのものへすり替わっていたようですし。 これが敬介という男ではなく、ダメな女友達と共依存関係で、やがて友達は心を入れ替え幸せな家庭を持って……という方がピンときたような気がしました。 | ||||
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読後やるせない気持ちになる。 後一日あったなら、数時間あったなら 彼女はどうなっていただろう。 同じような道をたどるかもしれないけれど。 それまでのどこかで彼女自身を見つけられたなら 自分というものを持てたなら 違った彼女になっただろうにとか思う。 | ||||
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背景描写が細かいようで詰めが甘いのが頻繁で気になった。 刑務官が法廷で偶然会った恋人に惹かれたのはいいがその恋人の魅力の描写皆無とか、 介護職員が勤務中にひっきりなしの電話で悩まされるとか(電源切れよ、てか介護職員が勤務中に私用の携帯電話持ち歩いたら 普通怒られると思う)、その割にパチスロの描写がすごいリアルだったり(作者がたしなむんでしょうね)、 翔君は医者になるのをやめて弁護士になることにした理由はまったくわからないし、外国に行って何を得たかったのかもわからないし、 結局お父さんのとこで働いてるし、でも幸乃を救うために時間が都合つくように?と思えば、何がしたいのかわからない自分勝手で高慢野郎になってるし、などなどキリがありません。 これが大賞?日本の小説は最近あまり読まないけど、友人が面白くて一気に読んだというから借りて読んだが…。 良いところは文章構成自体は読みやすいのと、最後の幸乃の「誰かに必要とされても、また捨てられるのが怖い」と いうセリフ。 幸い私の人生でこんなに酷い思いをしたことはないが、良い人でいても(のつもりでも)応えてくれない人がいるのは 身にしみて知っているので、なんだか身につまされた。 | ||||
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悲しい小説というよりは、静かな小説だと感じた。 登場人物たちの幸乃に対する感情が、どこか白々しく感じた。 結局の所、誰一人幸乃を救いたかったわけではない。 ただただ、自分が許されたかった、救われたかった、納得したかった。 それだけのことだ。 幸乃を除くすべての登場人物はおろか、著者すらも。 もしかしたら読者である私もこれに含まれるのかもしれない。 仮に違う結末になっても、幸乃がこの後幸せをつかむイメージが私には湧かなかった。 死によって救われるがいい。 すべて読み終えた後にいつか、どこかで聞いた言葉を思い出した。 ハッピーエンドとかバッドエンドではなく、静かに物語が閉じられたことによる救済。 そういうことなのだろう。 | ||||
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田中幸乃、30歳。元恋人の家に放火して妻と1歳の双子を殺めた罪により、彼女は死刑を宣告された。凶行の背景に何があったのか。 最初は、単なるストーカーの復讐かと思っていたが…。読み進める内に明らかになる幸乃の過去と事件の真相。不幸な偶然が幾重にも重なってしまった幸乃の人生は、あまりに悲しく切ない。ただ純粋に誰かに必要とされたかった。誰かの言葉、誰かの行動、何か僅かな事でもひとつ違えば、幸乃の運命も違ったものになったのだろう。 陰鬱な展開にも関わらず、先が気になり一気に読んでしまった。 | ||||
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(若干ネタバレあり) 冗長で散漫な作品という印象を受けました。詰め込みすぎていて、この小説が訴えたいテーマがよくわかりません。 構成があまりよくないと思います。例えば、最初に登場する傍聴マニアの「私」は本題とは全く無関係ですし、本の貸し借りのエピソードなどは流し読みでもいいと思います(主人公の内面がわかる話ならいいけど、特にそういうこともないし)。また、章ごとに視点が変わるので読みにくいです。 | ||||
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イッキに読めたので、 小説としては面白かったです。 私は「ミステリー」を期待していたというより 帯にあったような「ものすごい孤独」が 文章としてどう表現されているか知りたくて読んだのですが、 その部分は、まあまあ…というかんじでした。 孤独度でいったら、「グロテスク」を越えてきませんでした。 でも、冒頭でも書いたように 面白かったです。 面白く、読めました。 | ||||
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※少しネタバレあります 「必要悪」という言葉があるのに「不必要善」という言葉はなぜ無いのだろう。 それは、不必要なものに善良なものがないからだろう。 物語の田中幸乃はまさに「不必要善」である。家族に裏切られ、友達の犯罪を肩代わりし、男にやりたい放題やられても、必要だと思われる為に努力をしてきたし、関わる人に申し分ないほどに尽くしてきた。 その必要とされてきた人達に何度も裏切られ、存在を不必要とされる田中幸乃の気持ちは死に値するほどの絶望であった。現に死を待ちわびていた。 読んでて感情移入してしまった私が思うのは、無責任な言い方だか生きてほしかった。 田中幸乃のように自分がいてはいけない存在だと思い込み、自殺する人も多いだろう。私はそういう人に寄り添えるほどの強さ、優しさを持っていない。物語に出てくる佐々木慎一のような人にはなれない。けどこの本は紹介できる。そういう気持ちでこの本を紹介しました。 あなたを必要とする人が絶対にいるのだとこの本を見て伝わってほしい。 | ||||
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2015年の日本推理作家協会賞(長編部門)受賞。推理作家協会賞の受賞作は、江戸川乱歩賞などに比べると正直ムラがあるようだが、こちらは割と力のこもった長編ミステリーになっているように思う。 確定死刑囚の女主人公30歳は、母子3人が死んだ放火殺人事件の犯人だったのか――。そんな設定でストーリーが形作られ、主人公に関わった多数の人間を描き分けながら「事件前夜」と「判決以後」の2部構成で物語が進んでいく。 真相についてはネタばらしになるので、控える。しかし、そこに持っていくまでの展開はそれなりにうまく、同時にもうヒトヒネリをという気分になったのも確か。面白く読めたが、決定的な大傑作とまでは言いにくいのが、残念なところ。 | ||||
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私的にはイマイチでした。 表紙には本を読んだ後にあまりに 衝撃のラストで寝込んだと書いてありましたが。。。 | ||||
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3人の家族を放火して死刑判決を受けた女性の物語。読後のレビューが書けないほどに、切なくて堕ちる小説だった。幼少期から事件までが一部、判決以降が二部で各章毎に構成されているんだけど、それぞれの物語が複雑に絡み合いゆっくり一本の線になっていく作品 | ||||
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正直言って、ミステリーではないし、そう思いながら購入すると確実に損をする。 表紙が仰々しいにもかかわらず、全くどんでん返しもなく、真犯人も「誰だ、お前?」って感じ。 とってつけたような「真犯人」だな、おい。 多くのミステリーが最後に近づけば近づくほど、無我夢中になって読み進めていくのに対し、本書は最後に近づけば近づくほど冗長で、読んでいて非常に疲れる。終盤はやっつけ仕事だったのでは?と疑ってしまう。 とにかく、終盤に行けば行くほどつまらない小説。 | ||||
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もの悲しくて、何故ここまですべてを受け入れるのか。 救いの手は差し伸べられたのか。 幼いころに抱いていた想いは届くのか。 ”必要”なものは。 庶民の暮らしの中の出来事。 押し付けるものと、それをあえて受け入れるもの。 小学校のときが充実し輝きを放っていた。 この世に生まれたことから始まった”必要”とする存在感。 不器用な生き方、やさしくて、傷つきやすいこころ。 転落していく。 救いはないのか。 読み手の心が揺さぶられ、打たれていく。 | ||||
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最新はただのメンヘラだと思っていたけれど、読み進めていくうちに『死刑囚 田中幸乃』から『優しくて繊細な女の子 田中幸乃』へと変わっていって。彼女へ好感が持てた分、最後が物凄く切なくて、頭の中で映像化してみたらとにかく美しくて。そんな彼女を、見てみたいと思った。ひとりきりで部屋に篭って読んでたら確実に涙を零してた。美しくて、優しくて、儚げな彼女が私は大好きです。 | ||||
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久々に面白い本に出会えた。 面白い・・・は適切な表現ではないかもしれない。 衝撃的というのが色々な意味で当てはまる気がする。 最後まで読み終えてプロローグを読み返した。 死刑囚、田中幸乃の想いが全く最初とは違う形でストンを胸に入ってきた。 読み終えた後、誰かとこの小説について語り合いたくなるような感覚。 兎にも角にも作者を尊敬せずにはいられない、名作だと思う。 | ||||
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最後が本当に切ない。 こんな人生があっていいのか。という感想です。 本は読みやすいです。 | ||||
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結局死刑執行。 罪を犯して無い人が裁かれる。こんな内容誰が読んでいて面白いのでしょうか。 全くイッキ読みしてしまいましたが、最後は全然面白くない。 | ||||
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結末がじつに、お粗末、 あまり、お薦めできません。 何故、死刑に、なったのか、さっぱり、解らないし 何故、そんなに 死にたいのか 桜の花びらの、重要性も さっぱりわからない。 | ||||
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裏切られ見捨てられ続けた一人の女性。「ごめんなさい。生まれてきてごめんなさい」とまで言わせてしまった大人達。 生きているより死んだ方が心が安らぐと言うのか?死刑囚となり死ぬことにのみ安らぎが得られるなんて、あまりにも 悲し過ぎる。読者の応援も無力なのか?せめて作者だけは彼女を救えるのでは・・・。 | ||||
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ひとことでいうと胸くそ悪い作品 イヤミスという流行りに乗っかりたいだけなのでは?と思いました 肝心の幸乃の感情がよく見えない 犯人ではない人が死刑になって「うまく死ねてよかったね」そんな話でした できればレビューを見ている方に読んで欲しくないです | ||||
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