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殺戮にいたる病
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殺戮にいたる病の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.80pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全585件 441~460 23/30ページ
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劇中の犯人は、多分実際に存在した犯罪史に名を残す異常犯罪者の 幾人かをモデルにしたんでしょうけど、その犯罪心理の上澄みだけを さらーっと流用して作られた薄っぺらい犯人像に失笑です。 作者自身がその犯罪心理にまったく迫る事ができなかったのか、迫る 気もないのか、まるで中学生が考えた殺人鬼って感じ。 物語の主人公である元刑事の老人は、犯人に知り合いの女性を殺される のですが、なぜか『あのコは俺が殺したんだ!俺が殺したようなもんだ!』 と、自責の念にかられますが、個人的には『は?なんで?』て感じです。 さらにその被害者の妹もある事情から『姉は私が殺したんです!』とか言い 出しますがビックリすぐらい関係ないです。 その自責の念ゆえに、二人は犯人探しを始めるのですが、どう考えたら あの女性を『俺が殺したようなもんだ!』になるのか全く理解できません。 物語の渦中に飛び込ませたいからって、動機がアクロバティックすぎます。 更に劇中で主人公が犯人像にたいして推理するんですが『たぶん若い学生 とかフリーターじゃね?』と推理するのですが、フリーターなんてのは社会 不適合者だし、命を命と思わないような幼稚な屑ばかりなんでやりかねん! という偏った思想に基づいた推理でした。完全に作者の偏見丸出しで失笑。 もうこの本アカン…と思いつつもなんとか読み進め、最後まで読んでみましたが 作者は最後のどんでん返しを描きたかっただけなんじゃないでしょうか? まぁ、そのどんでん返しもクソなんですけどね。 読了時、僕はスタバに居たんですが、時間を無駄にした喪失感を胸に、そのまま スタバのゴミ箱この本を捨てて帰りました。 本棚よりゴミ箱がお似合いな一冊です。 | ||||
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それぐらいエログロ描写がきつかった作品です。 伏線回収作業もなしにザクっと終わらせた感がありました。 オチを読んでしばらく呆然とし、意味が分からずにもう一度読み直すも分からない。何度も読み直して漸く納得しました(笑) 私的にはもっと分かりやすくオチが見られると嬉しいのですが(私の脳の限界レベルが残念な件はさておき)、 ただただ、「うまいな」と思いました。構成やキャラ設定、現代家族の問題点や、僅かに切なさも漂う作品。 犯人が徐々に狂っていく。母親は壊れていく。それとは反対に、弱者とされていた者たちはゆっくりでも「前へ、前へ」と歩いていく。 登場人物の描写も含めて読んでいて楽しかったです。 二重にも三重にも伏線が貼られているのですが、いざ分かってしまうと驚くほど単純で自分の浅慮さを恨みたくなりました。 ただ。先にも言いましたが、エログロ要素がキツイ。本当にきつい。 これを手放しで人に薦められるかと聞かれれば答えは「否」である。 私が女であるから、というのもあるでしょうが、一般的にみて、この本を読んで吐き気を覚える人がいたとしても私は「そりゃそうだろう」と思うでしょうね。創作物だから、と割り切ってもキツイ。そして辛い。 エログロ要素がそれほどきつかった分、★2つ減らしました。 | ||||
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犯人の犯行の様子や精神状態についての描写は鬼気迫るものがあり、グロくてキモいと思いつつも、読み進める手が止まらなかった。 最後の叙述トリックの種明かしは驚いたけど、別にトリックなしでも、それぞれの人物描写や精神状態を丁寧に書いて落ちだけちゃんとすれば成り立ったと思うし、叙述トリックは個人的には手品のようなものと思っているので、長い時間をかけて読んだ末に「ほらっ、驚いたでしょ?」と言われても、若干白けてしまう。長編でやって欲しくないトリックである。 | ||||
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個人的に叙述トリックは好きではありません。 本書もそれと知って読んだわけではないのですが、 構成や本来描写されるべきものがなされていないこと、 引っかかる表現が散見されることから、 これは叙述トリックなのでは、、と途中から思い始め、案の定でした。 叙述トリックと途中で疑ってしまうような叙述トリック小説は、 あまり優れているとはいえないでしょう。 「葉桜」を読んだ時も思ったのですが、叙述トリックはどうしても 本来されるべき描写を意図的に作者が隠すことになるので、 文章に不自然なところがでてきます。 従って、小説としてどうしても優れたものにならないような印象があります。 そして個人的な意見ですが、叙述トリックほど納得感のないトリックはありません。 通常のトリックが作中人物を騙すために仕掛けられているのに対し、 叙述トリックはストレートに読者を騙すためのものです。 そこがどうも受け入れられません。 ただ世の中には叙述トリックが好きな方もいらっしゃるようなので、 そのような方であれば本作はよいでしょう。 なお、本作はトリックありきで、ストーリーや人物描写などに特に見るべきものはありません。 グロ描写も中学生のころから筒井康隆の作品に親しんでした身としては、 特に目新しいものはなく、読後気持ち悪くなるとかそのようなインパクトもありませんでした。 (そういえば筒井康隆もロートレック荘殺人事件を書いてますね。) | ||||
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かまいたちの夜の作者の代表作ということで、読んでみました。 最後の二ページまでこんなエログロ猟奇殺人小説、なにがおもしろいんだ?と思ってましたが、ラストの衝撃展開は圧巻ですね。 読み終わったあと頭にハテナマークが5個ぐらいついてました。 ただ、途中のエログロ描写がエグく、そのラストまでたどり着けないまま本を閉じてしまった人もいるはずです。 僕はなんとかラストまでたどりつけたものの、途中で読むの止めたくなる気持ちが強かったので★一つ減らしました。 | ||||
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本書は日本のミステリー作品の中で評価の高い部類であり、またかまいたちの夜の作者が執筆しているということもあり 本を読む前に名前だけは聞いたことがあるという方は多いと思われます。そのため前評判は否応なく入ってくるものです。そのため、 叙述トリックが使われているであろう、このような予測は簡単に立てられると思われます。私はそのようなスタンスで本書を読み進めていました。 先に結論を言いますと、私は我孫子武丸に完璧に騙されました。そして読む前の少し斜に構えた自分が恥ずかしくなり、訳の分からない怒りを覚えました。 そのときふと「ミステリーとは読めば読むほど楽しめなくなる」 森博嗣の言葉を思い出しました。 ミステリーのトリックは著者の力量がもっとも問われる部分です(そんなものは当然ですが) 非叙述のトリックであると、誰が、いつ、どのような方法で殺したか。このようなことを読者は常に想定し、 「具体的に」働きかけることとなります。 しかし叙述ミステリーであると、作者がどのように嘘をついているか?というような、本その物ではなく、著者のスタンスというような「抽象的に」働きかけ ることとなります。 そのため叙述トリックは、最初から予想していれば「叙述トリックは使うのはわかっていた」という意味のない弁解(私のしてしまったものです) をしてしまい、その叙述トリックが具体的にいかにすごかったのか?というのことは 他のレビューを見ていると忘れられる傾向が有るのかなと思いました。 ミステリーを読むときは、「これって〇〇的なネタだ」というようなメタ的に読むのではなく、本の中から手がかりを探す。そうしなければミステリーを 本当の意味で愉しめないのだと教えられました。 | ||||
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久しぶりに、爽快なまでに圧倒的などんでん返しの作品を読むことができて、うれしいです。 ここまで文章(いや、単語か?)の持つパワーが大きいかと思うと、やっぱりこの人は書く力があるなと思いました。 小難しい言葉があまり使われず、サクサク読めてしまうのもいいです。 途中のグロいシーンも、とてもうまく書かれていて、リアルすぎるほどでした。 おかげで夕食が進まなかった… 個人的には、登場人物の絡みがあそこまで書かれているのだから、もう少し読みたかったです。 でも、本筋にはあまり関係ないということですね。 エロくてグロいのが平気で、いいミステリーないかなーって言っている人にぜひおすすめしたい作品です。 | ||||
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叙述トリックモノだということを知っていて読みました。 途中、時折「ん?」と思うような部分がありながらも、続きがきになるのであまり深く考えずに読み進めました。 最後の最後で、どんでん返しでだまされたということに気づかされます。 まぁ、「書くべきものを書いていない」とか「アンフェアだ」という意見もありますが、それを言い出したら叙述トリックを読むべきではないと思います。 ストーリーが、グロかったり、インモラルな表現が多々登場するのでそういうのが苦手な方はやめておいたほうがいいです。 後、登場人物が全員、思想や行動が異常でした。ロクな人間がいません。 | ||||
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我孫子氏の「メビウスの殺人」にもともと用意していたトリックを複数あるトリックの一つとして消費してしまうのは勿体ないということで、そちらでは使うのを止めて本書で使ったようです。 単行本の帯にサイコホラーと書いてあったので、ホラーだと思って読み進めていたのですが、最後はこれ推理小説だったんだ!と驚かされました。 本書の取扱注意点ですが、グロ描写・・・ではなくて、こういう小説を読む際に解説から読む人は多いと思いますが、解説の開始ページを探している時に、誤って小説部のラストページを開いてしまわないようくれぐれも注意して下さい。パっと目に入っただけでも目に入った箇所によってはネタばれしてしまう可能性があります。この作品はネタがバレてしまってから読んでも全く面白くありません! | ||||
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叙述ミステリを楽しめるタイプかどうかで、評価は分かれるんでしょうね。 私的には、最後まで読んで、は? そして、読み返して、ああ、そういうことか。だからなに? と思いました。 あの吐き気がするほど細やかな猟奇の場面の描写も、学者を出してまでの心理の説明も、恋愛をほのめかすような進行も、すべてはあのひっくり返しのための騙しテクとして書かれていただけなのかと思うと、一生懸命に読んでいたことを思い返し、脱力してしまいました。猟奇的殺人の犯人を追い詰めていくおもしろさを求めてしまったからなのかな。その辺は雑で、騙しだよーん、というところに、私は、ちぇっと思ってしまいました。 | ||||
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皆さんが書いておられるように、最後の1ページで全ての予想が覆されます。 文章は読みやすく、最後のオチも理解できるものである。 ただし、グロテスクな表現は夢に出てくるほどでした。 ただし、明らかなミスリードで、読み手が途中でオチを想定するのは不可能。 サスペンスは、徐々に真実が明らかになっていく過程が醍醐味ではないかと思う。 | ||||
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ハサミ男がクソすぎたので(わからない奴いるの?てくらいに)、 あまり期待もせずにさらっと読んだせいか、おもしろく読めた。 オチも予測はできていたからそれほど衝撃はないものの、細かいとこは読み返すとなるほどね〜と納得。 酷評している人って最近読んだ人が多いね。そりゃそうでしょ、いろいろ後続の似たようなもの読んでりゃ。出版されたときに読んだことを想像したらびっくりする内容だから☆四つ。 グロは嫌いだけど。 | ||||
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自分そんなに沢山ミステリ読んでる方ではないですが、数少ない読んだミステリ作品で一番衝撃だったのは本書です。 初めて読んだのは15,6年前の中学生時代で、マンガの金田一少年とかが流行っておりミステリとはこういうものだと思っていた時でした。 そんな中この本のようなタイプの驚きは初めてで度肝を抜かれました。 当時なんの予備知識もなく人生初の経験で、何度も読み返したのを覚えています。 今でこそこういうスタイルのミステリは数多く存在するという事を知っていますが、その後に読んだ同じタイプに分類されるであろう作品も、この作品で受けた初期衝撃を超える事はなかったです。 それはこの作品が自分にとって最初の(この手のスタイルの作品の)一冊だったからだと思います。こんな驚きがあったのかと。 もちろんほかの作品を先に読んでいればそれが一番だったかもしれません。 思うにこういうトリックがあると知ってしまう前の人間が一度だけ味わえる衝撃なのだと、大人になった今知ってしまった今、あの中学時代に感じた驚きはもう味わえないでしょう。 この作品が人生の一冊目でよかったと思っています。 是非多感な若い頃、何も知らない中学生位の方に読むことをオススメしたいですが、内容はR15クラスです。 | ||||
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プロの仕業、プロ仕様、プロによる作品を感じましたね。犯罪者の手記を読んでいるような感覚に陥りました。我孫子氏は元犯罪者(猟奇的変態)なんじゃないか?もしくはそれに近い考え方の持ち主と思ってしまうくらいです。 作品のシメは叙述トリックによる作品の崩壊かもしれません。それも最後1ページくらいでわかるわけですが、もう少し先に崩壊させてもよかったんじゃないかと思いました。読み手による理解度、叙述トリックに慣れ親しんでいる人はあれでよかったかもしれませんが、慣れていない私はもう少し前で崩壊したほうがわかりやすく驚嘆の声を上げてしまうでしょう。本当の息子の声が聞きたかったなぁと思いました。 読後も長い間じわりじわりくる作品でした。頭から離れないのです。そして他人の書評やネットの書き込みなど読んでいると、その時の時代背景や人の先入観などで私たちはこの作品を読んでしまう恐ろしさ、青少年の猟奇的殺人が目新しくない事で初めて成り立つ物語だと改めて思い直すのでありました。 | ||||
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本当にもう「騙された!」の一言に尽きます。物語の展開や人物の会話、凄惨な殺害時の描写等はすべて最後の数行のためにある事に本当に衝撃を受けました。かなりグロい描写もありますが、それが大丈夫な人は是非読んでみて欲しいです。自分は今から読み返そうと思います。 | ||||
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はじめに読んだ時には最後のあたりで意味不明になってしまいました。いわゆる「騙されたっ!」ってやつですね。それからもう一度読み直してみると、なんとか全体像を理解することができました。けれど、いくつか矛盾が潜んでいるように感じてひとつひとつ再確認。そして納得、よく出来てます。非常に完成度の高いミステリ作品です。 ただ、無理があると感じたところもいくつか(バーでの店員が語った年齢のこと、20代の女が定年おやじに恋するとか、『息子』がなぜ『通報』しなかったのかなど)。仕掛けの完成度が非常に高いので、そういったささいな部分に甘さを感じました。より完璧を目指してほしかった。 この本は構成の妙を除けば、ただの異常者による殺人日記です。エログロも多分にありますので好き嫌いははっきり別れるでしょう。でもわたしはこの作品をとても気に入りました。一度読んだら、ハイさよなら。そんな読み方をしているわたしに、何度も読み返すことの大切さを教えてくれたのですから。 | ||||
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「かまいたちの夜」というゲームでシナリオを書かれた方で、そういえばこの作家さんの作品を読んだことないやと思い、最近になって名作と聞いたので読んでみました。 なるほど、最後の2行くらいで騙されたぁ〜となるくらいびっくりする展開に、読み返してみると無駄な文章がないことに気がついて2度びっくりさせられる作品だと思います。 あまり変なことを書いてしまうとネタバレにつながりそうで怖いですが、ここのレビューを見る限り、私を含めおそらくほとんどの人がやられたみたいなのであえて書くと、はじめの数ページですでに作者が勝負を仕掛けています。つまり、はじめの数ページでこの作品は推理としては面白くないと言われる可能性があるにも関わらず、そうなっていないどころか名作といわれるですから、この作品は凄いなと思います。 しかし、一番の問題はやはり、グロの描写部分です。この描写部分は私には気持ち悪すぎて、ちょっと無理となりました。ネタバレにはならないと思うので書きますが、「女性の胸を包丁で切り取る」、「女性の性器を包丁で切り取る」描写があります。これだけで気持ち悪くなる方は、読む時は注意が必要かと思います。 あとは、最後の方は本当にびっくりするのですが、では最後まで至る過程はというと、文章に無駄はないとは思いますが、お世辞にも先へ先へどんどん読み進みたいような内容かと聞かれると、個人的には微妙かなと思います。その原因がなんなのかわかりませんが、エログロ描写があることを抜きにしても途中で何度か本を閉じたりしてしまって思いのほか読み終わるのが遅くなったので…。 そういう意味で自分の中ではちょっと評価を下げていますが、最後まで読めば本当に凄い作品だなと思うので、こういう猟奇殺人的な描写がある程度我慢できるのでしたらオススメです。 | ||||
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ある人物が全編を通して陰で動いていたことがわかり、切なくなりました。 寂しく未成熟な大人たち、愚かな母親、無防備な若者たち・・・ 他人事ではないリアルな戦慄を覚えます。 叙述トリックとしては実に単純な仕掛けであるにも関わらず、 暴かれる人生模様は非常にドラマティックです。 描いていない部分、ミスリードする部分が様々有りますが、 結末を知ってしまえば、それらの不自然さも全て回収されますし、 「このくだりを正確に読んでいれば、この人物がそこに居たことがわかったはず」 「このくだりを正確に読んでいれば、この場面はこの人物でないことがわかったはず」 という伏線が幾つかあり、 ミステリーとしては実にフェアな作品だと思います。 「学校」に関するトリックはギリギリな感じもしましたが、 よく読み返すと充分な伏線もあり、 「葉桜の〜」の高校生トリックに比べれば、フェアな範疇でしょう。 | ||||
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叙述ミステリーと知らずに、しかも、初めての叙述ミステリーならば面白いかも。 「十角館の殺人」、「葉桜の季節に君を思うということ」と一緒やないか!!そればっかやないか!!もーえーわー!! | ||||
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この作品は叙述トリックものだと知っていて読んだので、 結末の覚悟はある程度できていた。 小説にフェアもアンフェアもないだろ、とは思っている。 しかし、 騙されなかったらこんなの途中で分かったと怒り、 騙されたら騙し方がフェアでないと怒る、 ミステリファンの心情は理解できなくもない。 ミステリ作家はたいへんだ。 この物語は、三つの視点で書かれているが、 「息子」が母親の視点でしか描写されていないことが、 アンフェア感を生むのだろう。 実は大活躍の「息子」…… 彼の視点で彼の声や思いを聞いてみたかったと思った読者も 少なくないだろう。 | ||||
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