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殺戮にいたる病
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殺戮にいたる病の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全421件 1~20 1/22ページ
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| 未読の方は、このレビューを読まずに作品に触れることをおすすめします。 できるだけ事前知識を入れずに読むことで、本作の構造をより強く体験できるはずです。 本筋からはやや逸れる部分ではありますが、樋口が目を覚まし、妻の死を確かめる一連の描写がとても印象に残りました。 彼の中では喪失が過去の出来事として固定されているのではなく、現在進行形で繰り返し経験されていることが強く伝わります。 時間が経過しているにもかかわらず、悲しみは蓄積されるのではなく、むしろ毎朝新たに立ち上がってくる。 彼は日々、同じ悲しみを抱えているのではなく、毎回わずかに新しい悲しみを引き受けているのだと感じました。 その静かな反復が、かえって強い余韻として残り、夢と現のあわいで幸せだった時間に手を伸ばした瞬間、虚な現実へ引き戻される樋口の姿が胸に迫ります。 彼がどれほど彼女を愛していたのか、そしてその後の人生がどれほど空虚であったのかが、頭ではなく感覚として理解されました。 一方で、樋口は夢の中で笑いながら女性の首を絞めます。 その相手が誰であるのかも定かでないまま、性と暴力が結びついたイメージだけが反復される。 他者と愛し愛され、片割れの喪失によって空洞を抱えた彼でさえ、女性を「犯される性であり、殺される性でもあるもの」として無意識に捉えているように見える点は印象的でした。 異常は犯人の内部にのみ閉じたものではなく、誰の内にも潜在し得るものとして描かれている。 そして、その歪みがある条件のもとで現実の行為へと接続されてしまう――そうした連続性を示唆しているようにも感じられます。 その意味で、この作品のタイトルが指し示すものもまた、特定の誰かの病ではなく、誰の内にも潜み得る「至りうるもの」として示されているのかもしれません。 ラストで明かされる真相以上に印象的だったのは、自分の読みの姿勢でした。 振り返ると、作中には異なる可能性を示す要素がいくつも提示されていたにもかかわらず、それらを重要なものとしてではなく、些細な違和感として処理してしまっていました。 その「見えていながら重く受け取らない」という態度は、結果的に雅子が夫に向けていた無関心と、どこか重なるように感じられます。 息子にばかり意識を向け、別の可能性を検討しない。その偏りが読者の側にも再現されていたと気づいたとき、真相の提示は単なるどんでん返しではなく、自分の認識そのものを反転させる体験として作用しました。 その遅れて訪れる理解が、強いカタルシスとして残る作品でした。 | ||||
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| まず結論の感想 小説から離れていた人が読み始めるために最初の1冊として読んでほしい作品です。 前提として私自身が、叙述トリックについては詳しくないです。 他の方のレビューである叙述トリックについてはこの作品の面白さではないと思いました。 面白さとしての読みやすさという点について2点あります。 読者が感情移入できるように登場人物ごとのリアル描写が想像し易いこと。 時系列や登場人物ごとの視点展開が分量として丁度よく、飽きさせないこと。 作品の面白さについて、ぜひ参考としてください。 | ||||
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| 確かに読み終えたあと呆然としました。 そしてもう一度読み返したくなりました。 | ||||
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| 気持ち悪いですが、悔しくも最高に面白かった。 | ||||
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| 読み終わって、あ然とした。 そして、トリックの見事さに感嘆した。前情報なしで読むべき一冊。面白かった! ※ただし、目を背けたくなるようなグロテスクな描写がも多々あり、人を選ぶ作品ではある。 | ||||
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| 少しグロいがそこそこ面白かったです。 | ||||
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| 読み終わってからはしばらく混乱してた。今はネットがあるので考察とかで詳細わかるが当時の人らは本を読んだ身近な人としか意見交換できず呆然としたのでは笑 雅子のパートが1番好きです。とにかく可哀想で、なんとかしてあげたいと思った。 後半の一つの場所に全員が集まる感じが勢いあって好きです。間違いなくすぐに2回目読み返しても面白い作品とおもう | ||||
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| ネタバレを一切見ずに、読んで欲しい作品です。 最後の最後でもしかして……??と思いましたが、最後の一文で全てが繋がり、ぶわりと鳥肌が立ちました。恐ろしいけれど、ぜひ読んで欲しい作品です。 | ||||
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| 今まで想像して読んでいたものが最後で覆った。2週目はまた変わった視点で読めるようになるから面白い。いくつかの違和感がそういうことだったのかと点が繋がってスッキリしました。 | ||||
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| 難しそうなタイトルとは裏腹に、非常に読みやすい本でした。 残虐な描写があるものの、その中に伏線が⋯と言うわけでは(多分)無いので、苦手な人はサッと読み流しても大きな問題は無さそう。 犯人逮捕のエピローグから始まる挑戦的なスタートから、少しずつ謎が明らかに⋯と言うわけでもないのにどんどん読み進められる不思議な作品でした。 | ||||
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| 文章がよみやすくて1日で読み切れた。 ただ犯罪描写とかがなかなかリアルで そういうのが苦手な方にはおすすめできないかも。 ラストの1ページでえっ?となってやられた感はあるので(なにかあると思って読んではいたものの)、 2周目にいろいろ注意しながら再読したいなと思う作品。 登場人物の心情描写が個人的には気持ち悪かった。 文章が気持ち悪くて面白くないというわけではなく、 人間の理解できない異常性を突きつけられた気持ち悪さなのであしからず。 個人的には登場人物の樋口がなぜわりと好きなキャラだった(よくいる一般人って感じで好感度があったのかな?)。 | ||||
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| 面白かった、この作品をただ面白かったと表現するのは少しズレているような気もするけれど、小説をあまり読み慣れていない人でもこの感動(といっても感涙する様な類のものでは無い)を共にする事ができるような作品だと思う。 もしまだあなたがこの作品を読んでいないのであれば、今すぐレビューなんかを読むのをやめてこの作品を読むべきだと思う。 この作品を気になり、検索し、ここに辿り着いているのだから。 ここから先は、ネタバレ有りで夏休みの読書感想文レベルのレビューをさせていただきます。 この作品を代表する叙述トリック、この類いのトリックが隠された小説は幾つか読んで来たが、この作品のそれは全身に鳥肌が立ち脳が痺れるようなインパクトがあった。 この為の作品で、この為に練られた物語であると思うのだが、このトリックにしっかりとかかればかかるほどそのインパクトは大きなものとなると思う。 異常者と疑って仕方がなかった息子が一瞬で陰に暗躍するヒーローへと成る瞬間は本当に素晴らしかった。 我孫子氏はこのトリックを、(個人的に思っているだけであるが)ある種の力技で成立させている様に思えた。 魔法が解けた二回目ではどこからどう見ても父について書いてあるようにしか見えない稔編も、一回目では息子の話のように読めてしまうのだが、良く読めば二十歳で女性的なニュアンスを感じさせる様な青年がおじさんなどと呼ばれるはずも無いのだ。 他にも多々違和感は有るのだがそこは割愛させていただく。 そうして一切(名前以外は)隠していない真実を、目まぐるしく変わる場面、本から血の臭いがしてくる様な表現力で、私の持つ違和感を読み取り真実に気付こうとする意思を強引に捩じ伏せているのだろうと感じた。 こういった方面の表現力に感嘆する日が来るとは思いませんでした(グロいのが苦手なため)。 とてもいい経験が出来たので共有できたらと思いました。 文句なしの星5です。 | ||||
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| 最後のどんでん返しより殺人の仕方が本でしか表現できないゾクゾクするグロさに背徳感を覚えた | ||||
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| 最後は呆然としてすぐさま読み直した。二回目に読み直しても、一層殺人鬼の異常性に感嘆する他なかった。 | ||||
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| 最後のページで30秒ほど時が止まりました。 読後、アメリカンドラマ、24 シーズン1のラストを観た時と同じものを感じました。 私は最初から誘導され、そして騙されたのです。 | ||||
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| 読み終わった直後、最後に驚きはしたけどなんとなく満足感はないというか、表面上のストーリーと登場人物の考えの浅さ、また共感したり好感が持てる心情の人物もおらず、むしろ「こいつらの人間性は嫌だな…」と思ったりしてイマイチに感じていた。 でも、もう一度時系列を中心にある人物の軌跡を追って読んだみたら、いろいろ考察できて面白かった。 そこで1周目は☆2、2周目は☆4という感想。 本当に家族を見守って、守ろうとしていたのはこの人だけだったのではないか。 誰にも頼れず、最初から最後まで戦って、とんでもなく孤独で、この本で唯一好きになれた人物だった。悲しい。 | ||||
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| ストーリー性があり、テンポも良く1日で読みました。若干強烈な描写もありますが、ミステリ関係の読者であれば、許容範囲かと思います。他の皆さんのコメントの通り私も完全に騙されました。読み返しても確かに齟齬はなくやられた感が強かったです。おもしろかったです。個人的な星は4.3な感じです。 | ||||
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| 一部の人には合わないようですが、かなりの傑作です。まず、30年以上前の小説だと言うのに、古臭さを感じません。「作者の思想が滲み出ていて気持ち悪い」と言う感想も見かけますが、個人的に作者は「気持ち悪い人間を、気持ち悪いと思って書くのが上手い」と感じました。家庭を顧みず妻を蔑ろにしている夫を「酷い人間」として書いてるのが伝わりますし、初版当時でこんな現代に通じる主婦の不満や夫への不審を表現できるのかと関心さえしました。また、「若い女がジジイを好きになるか!」と言う批判に対しても、樋口自身、一貫して自身を老いぼれと自認しており、先立った妻へ操も立てておりますし(最後一瞬揺らぎますが、許容範囲かと)、何故女性が樋口に惹かれたかと言うのも、端的に言えば「(幼い頃、父親に充分な愛情を受けられなかったと感じていて)父性を求めた」と言うのが作中でも明らかになっています。実際、父性を求めて歳の離れた男性に惹かれる女性もいます。(当方女なので、男の願望とかでもないです) 人それぞれ合う合わない、思う所はあるかと思いますが、個人的に最高のエンタメ小説かなと思いました。 | ||||
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| ラストでえっ?ってなりました。 2度読みするかも…衝撃でした。 | ||||
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| 今年読んだ本で面白かったベスト5に入ります。 | ||||
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