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殺戮にいたる病
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殺戮にいたる病の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全610件 301~320 16/31ページ
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朝から夢中で読破した。余韻が凄い。 3人の視点で物語がテンポよく進んで、其々の緻密な心理描写がじわじわくる。 主人公のシリアルキラーの心理分析は、 土居健郎の甘えの構造を連想させる現代の社会病理の象徴だと想起させられる。 エディプスコンプレックスのような心理病理の描き方が生々しい。よく取材されている。 サイコホラー版源氏物語みたい。 そして、最後に犯人が逆転するトリック。 そのトリックを利用した、作者が伝えたかった社会病理への批判が巧みで面白かった。 | ||||
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シリアルキラーが好きで購入。 読みやすくて世界にひきこまれました。 | ||||
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確か十年以上前に読んでいたが、新装版が出ているのを知り、再読。 最後のトリックは知っているはずであったが、初読時に最後の生々しいショッキングな光景に当てられたせいか、すっかり肝心な部分を忘れていて、結局まんまと騙される羽目に。 それ以前の所々に現れるヒントには幾つか気づくことができたが、論理的にトリックを見抜くことができず。 一度読んだ人も、暫く時間を置いて再読すれば、新たな発見があって面白いかもしれない。 | ||||
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我孫子たまるさんを囲む会があるので、購入して読むために買いました! | ||||
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うーん単純に悔しい! めちゃめちゃ疑ってみたの自分には、真相が文面に出る前に当てることはできませんでした。 殺人とエロスの生々しさは、苦手は人はだめかもしれませんが、大丈夫であればおすすめです。 | ||||
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一女目線から。 最後の数ページについて。平穏な夫婦生活を送っていたのに突然夫に別れを告げられるような、ビックリ感がありました。もちろん納得できない感覚もありました。 読者に「君たちミスリードしてたんだぜぃ!」って明かすにしても、なーんか雑だなぁって印象を受けました。もっとこう、優しく気持ちよくタネ明かししてくれんもんかね。 かおるにはクソむかつきました。女性を代表して言いたい。こういう女大っ嫌い(笑) あとさ、記者って必要だったのかしら? グロ描写については何にも思いません。ギャーギャー言う輩もいると思いますが、作者が書きたいことを書けばいいと思います。 今作を読んでいて、被害者はもちろんですが、性犯罪がらみの殺人鬼ってつらいよなぁと思いました。どう頑張ったって世界と価値観が合わないんですもの。とりあえず死んで、転生して「まとも」な性癖に生まれ変わることを祈るしかないよなぁと。 最後以外はまぁまぁ充実してたから☆3で! | ||||
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大好きなグロ系で猟奇系で、ワクワクしながら読み進めて行ったのに。 なぜ、叙述トリックまで使うかなぁ。 萎える。 こんなトリックで「どや」感を出さずに、純粋に物語を最後まで綺麗に描いてくれたらよかったのに。 ちょっと残念でした。 でも、最後に近づくにつれてどんどんスピードが上がり、面白かったです。 | ||||
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知り合いに、「どんでん返し」なるものを教えてもらい、この作品をオススメされたので読んでみました。 本当に素晴らしい作品でした。読み終わったあと、15分ほど呆然として、何がどうなってるんだと再び読み返しました。 確かに、ところどころ、ん?と思うところはありましたが、単なる表現上の問題だと、さほど気にしていませんでした。ですが、後にその違和感は真実に繋がるものであるとわかりました。このようにあからさまな伏線はないので、多くの人が騙されると思います。 この作品を読んだあと、もう一度どんでん返しを味わいたいと思い、「十角館の殺人」を読んだのですが、衝撃度で言うと本作の方が上でした。 もちろん、あちらも名作であることに間違いはありませんが、個人的には、本作の方が好みです。 本作の悪い点としては、グロテスクな描写があまりに生々しく、気分を悪くしやすいことです。これまで、ホラー小説など、グロテスクな描写が多少あるような作品はいくつも読んできましたが、本作はなかなかキツく、半分ほど読んでから気持ち悪すぎて読むのをやめてしまいました。その後も途中我慢しながらなんとか読み終えましたが、我慢の甲斐はあったと思います。 | ||||
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ネタバレなしでレビューします。 「どんでん返し」「映像化不可能」「二度読み必至」などで 何度も名前が上がる小説なので読んでみました。 確かに・・・ グロい表現が多いですが、ミステリとして楽しめました。 1992年初版発行なのですが 特に若い読者がより作品を楽しめるよう時代背景を説明しますね。 時代背景としては、宮崎勤の東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件(1988- 1989)の衝撃が 世間を騒がせてました。そして、そのことが小説内でもたびたび語られます。 また著者の代表作と言えるミステリゲームの傑作 「かまいたちの夜」の発売が1994年なので それよりも2年前ですね。 噂通りの作品でしたので、ミステリ好きなら オススメです。 「二度読み必至」と言われる名作ミステリを これまで、何作も読んできましたが ”あー、なるほどね”と思い、感心しつつも 実際に二度読みしたことはありませんでした。 本作は自分にとって初めて、実際に 二度読みしたミステリ小説となりました。 | ||||
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ただただ呆然とさせられると同時に、こんなに手に汗握り衝撃を受けた小説は始めてです | ||||
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※ネタばれあります ここまで見事に叙述トリックを駆使されると、最後の場面では衝撃というよりも、え?なんで?って感じに戸惑い、困惑だけが残った。トリックにかけらている自覚すらない時点で、その読者にとっては、叙述トリックの完成度の高さを称賛するどころか、ただ単に興ざめにすらなりかねない。それほど、最後は戸惑った。 ただ、この小説は斬新で面白い。サイコパスキラーの心情の描写が丁寧だからだ。女性を強姦、絞殺し、さらに女性の体を切り刻んて性器、乳房の部分摂取するあたりがどてもリアルに描写されていて、グロテスクである。R15指定にしてもいいなじゃなかって思うほど。ただサイコパスキラーの殺戮に至る動機などの心情も描かれているので、やっていることは非人道的で本当に恐ろしいことだが、こいつにも血が通ってそれなりに思うところがあって殺しているんだなって共感しそうになるところが著者の描写力だろう。すごい。切り取った乳房を自分の胸に張り付けて、浴槽の鏡を観ながらマスターベーションをする場面には、よくこんなシチュエーションを発想できるなって思えた。こんな場面を描ける著者も屈折した精神構造があるのだろうか。 いずれにせよ、叙述トリックが完璧すぎて最後の場面は本当に戸惑った。叙述トリックに道尾秀介などの「向日葵の咲かない夏」などが代表例とされるが、同作には微小な違和感を感じ、伏線を張っているとなんとなく想像ができ、最後の種明かしは違和感の正体も突き詰めれて爽快感を味わ得れた。本作も至らない読者の為にもあえて叙述トリックを張っている違和感を演出させてあげてもいいのじゃないかなと思った。 まあでもこの小説は叙述トリックがなくとも十分に読書に値するグロテスク小説である。 | ||||
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我孫子武丸氏の現時点での最高傑作であるとともに、 戦後の日本推理小説史上の一傑作である。 我孫子氏がこの作品で、極めて鋭くえぐったものは、 巻末の笠井潔氏が指摘する通り、確かに現代日本の病理である。 犯人・蒲生稔の狂気は、作品中にみなぎっている。 蒲生稔の一連の犯行は、確かに狂気そのものである。 しかし、この作品における狂気の描写は、 おそらく1992年当時であっても、 ほかの小説や、メディア作品でも 扱われていた程度の描写であったはずで、 それほどインパクトのあるものでもない(そうなってしまった現代が・・・・・悲しい) 。 そして、その狂気の描写の果てに、読者にインパクトを与えた 読了直前の「世界の崩壊」によってもたらされる、 現代社会の病理に読者を直面させるメッセージ性こそが、 この作品における最も重い価値だと思う。 しかし、この作品においては、蒲生稔以外にも、 「隠されている」狂気が存在する。 そして、むしろ今では、この解釈こそが、 この作品の「隠された」テーマではないかと思っている。 そのテーマとは、 【原因を、とにかく、他の誰かに押し付けようとする】 という狂気である。 その狂気にむしばまれた蒲生雅子は、 自分の行動をすべて正しいと信じていた。 息子が間違って育ってしまったと思われる原因を、 決して自分に向けて内省するのではなく、 家族に無関心な夫、そして社会に向けようとする。 以下の描写は、作品冒頭の描写なので詳しく記してもネタバレにはなるまいので書く。 息子のことが気になるあまり、部屋に入り、息子の所有物をすべて家捜しし、 友人からの手紙にすべて目を通し、女性との付き合いがあるかを嗅ぎつけるために 帰宅時に息子の身体に女性の体臭が混じっているか調べたり、 息子の部屋のゴミ箱のティッシュペーパーの枚数から 息子の普段の自慰行為の週の頻度まで推測しようとする・・・ これもまた狂気だ。 私は、この小説の犯人・蒲生稔の狂気よりも、むしろこちらの狂気に恐れおののく。 | ||||
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まず叙述トリック自体は伏線の張り方も含めてよくできていると思った。 しかしながら一方でこれはミステリではなく、 殺人鬼の犯行を生々しく描きながら家族内に潜む病を描いたサイコサスペンス物だと感じた。 そもそも初めから犯人がわかっているし、この内容で叙述トリック自体を謎として扱うのは少し違うかな。 | ||||
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いわゆる叙述トリックものだとわかっている上で読んだのですが、見事に騙されました。サイコホラー系が好きなのでオチ以外の部分でも楽しく読み進めることが出来ました。文章も綺麗で読みやすいです。ラストは本当に衝撃的でした。叙述トリックものの中でも屈指の衝撃度ではないでしょうか、読み返してみると所々にヒントが隠されており、点と点が繋がってすっきりしました。ただ描写がきつすぎる部分もあるので苦手な方にはお勧めできないかな。個人的には読んで良かったと思える作品でした。 | ||||
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完全にしてやられた1人ですが、全体を通してみると その部分だけだったかな、という印象です。 本編に出てくる犯人の心理描写みたいなものですが、 当方、あまりにホラーやオカルト関連に慣れすぎてしまっているせいなのか 案外普遍的なものに見えてしまったいいますか、 フィクションに見えすぎてしまっていたといいますか あまり実感が沸かなかったです。 またミステリーの中でも人を選ぶ作品だと思います。 トリック自体はよく出来ていますが、あまりこう追求したくなる欲求には狩られなかったといいますか。 絶賛するほどでは無いと思いましたが、凡作よりは良作に近いという感じでした。 | ||||
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文句なく面白かった。 まずこの種の小説として単純に出来が良い。 変にごちゃごちゃしていないがゆえにオチが劇的。 それでいてアンフェアな印象もない。 気持ちよく読めて気持ちよく騙されて気持ちよく読み直せる。 構成もたまらない。 異常殺人者を複数の視点(本人を含む)から描きながら物語が一点に収束していく。 複数の視点はサイコパスの姿を重層的に描き出すためのもの「ではなかった」ことに読者が最後に気づく。 ここが本当に鮮やか。 シリアルキラーの行動と内面の描写は妙にリアリティーがあり、迫力があった。 トリック以外の部分でも読み応えはあると思う。 | ||||
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最後のどんでん返しにたどり着くまでのストーリーは お世辞にもワクワクするものではなく単調なもので そこだけを切り取ってみれば凡作である。 が、最後ありきで考えると 単調だった序盤中盤がむしろ活きてくる。 淡々と進んだからこそ最後にとびっきりの驚きを感じることができる。 | ||||
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読み終わった(オチを見た)感想は、「狙い過ぎ」でした。確かによく辻褄合わせてあるなとは思いますが、オチで作者の「してやったぞ」みたいな顔が見えるようで、落とし方がイマイチのように感じました。 かまいたちの夜が好きだったことと、前評判が非常に良かったことでとても期待していたので少しがっかりしました。 | ||||
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面白い!まんまと騙されました。これは映像化できない作品です。ほんと自分のイメージで読み進めてしまい、ラストは混乱してしまい、何度もいったりきたりして読み返したほどです(笑)名作といわれるだけありますね!読んで良かったです。 | ||||
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「出版禁止」のレビューを見ていたら、この小説を読んでいたので◯◯耐性が出来たという評判を聞き、読んだ。 目を皿にして読んで、読んで‥結末というか、あの一行を読んでもう本当に「えぇぇ!?」と声を出さずにはいられなかった。 私はこういった「文書でしか表現のできないミステリ」が大好きになったのがこの作品。 あの目を皿にしても裏切られる、しかも完璧に裏切られた爽快感は、この小説にしかないと思う。 これ以上のインパクトのある作品を探しているのだが、どうも未だに見つからない。 似たような「映像化できないミステリ」で評判なのを読んでも、ここまでの緻密さがなく「あれ、これって○○じゃない?」とうがった目で見ても「うわー!完全に一本取られた〜!」となるのは、この小説しかない。 あと、これ読んだあともう一回読み直すことができない。グロいから笑 けどどうしても処分する気にもなれない小説。 そして作中に登場するあの曲、幼い時すごく好きだったんですけど、今はもう素直に聴かないです‥ | ||||
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