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殺戮にいたる病



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殺戮にいたる病の評価: 3.78/5点 レビュー 610件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.78pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全610件 521~540 27/31ページ
No.90:
(4pt)

2回読まずにいられない・・・。

叙述トリックによるミスリード作品の良作。
ただ、星4にした理由は、「おばあちゃん」についての
表記が不十分なところ。
これがいささかアンフェアかな。
確かに、最後まで来て、「何だこれ?」
「見落としてたなぁ」「やられた!」感は強いのだが、
どんでん返しに慣れているつもりの拙私としては、
ネタバレされた後に、犯人の会話や行動、周りの反応に整合性が
欠けている部分が多いことに納得がいかない。
「イニラブ」「向日葵」「葉桜」などは、「読者の
注意不足でしょ!」って言われても文句言えなかったもんなぁ。
重ねて、犯人が、猟奇殺人に至るまで人格が歪んだ理由や
三世代家庭崩壊のそもそもの根拠に対する言及も今ひとつ。
テーマや、殺戮・部分溺愛場面の、目を背けたくなる表現は
秀逸であり、時代を先取りしていたことは認めるが。
まぁ、しかし、「トリック物は、神経を研ぎ澄まして読まねば」、
「2回読んで再度楽しむ作品をありがとう」という素朴な感想を
持ったことは確かだ。
殺戮にいたる病 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:殺戮にいたる病 (講談社ノベルス)より
4061817914
No.89:
(5pt)

良質ミステリー

宮部みゆきの「模倣犯」は、読んだあともすっきりせず、ただ、終わったという徒労感だけを味わった。こちらは、読んだあと、おや、と思った。最初のページを開く。全てが繋がった。猟奇的な描写こそあるが、読み終わった後に、徒労感は残らず、逆にすっきりとした清々しさを感じた。私は、ミステリーとは最後まで読めば、必ず全てが解決されるものだと思っている。本作は私の期待通りだった。
殺戮にいたる病 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:殺戮にいたる病 (講談社ノベルス)より
4061817914
No.88:
(4pt)

こんなとこ開いて見てんじゃない、早く買って読むんだ!

主婦の蒲生雅子は少なからぬ不安を抱いていた。かわいいわが子が殺人犯なの
ではないか。そんな疑惑を抱き始めてから気が気ではない彼女は、息子のことを
それまで以上に嗅ぎまわり始める。その向こうに、信じられない結末が待ち受けて
いるにもかかわらず・・・。
本作は血なまぐさい猟奇殺人が、加害者、加害者の家族、被害者の遺族などの複
数の視点から多角的に描かれていくミステリーだ。「普通の状態」の異性を愛せない
犯人が、次々と若い女性を手にかけていくその犯行の様子は残虐無比で、思わず
心臓の弱い方ないし妊娠中の方うんぬんの但し書きをしたくなるところだ。
ネタバレ厳禁な本作であるが、一つだけ指摘するとすれば、読者の心理的なハードル
の下げ方が上手かったと思うのである。「なんだよこれ?このままいくとなんも起きねぇ
じゃねぇか」と、ページを進むにつれ読者はまんまと心のガードを下げることとなるのだ
が、最後の最後で強烈なカウンターパンチをくらうことになる。ややステレオタイプな母
親や深みに欠ける加害者本人の心象も、今にして思えばそのための陽動作戦だった
のかもしれないと思うのだが、はたしてどうだろうか。核となっているトリックもさることな
がら、実はそこが巧みだった。
筒井潔による本作の解説も、本作のトリックと明らかになる真相が、一種の現代批評
になっているという指摘は、言われてみればなるほどと思わされる。秀逸だ。
これを読み終わった僕は、「なんかすごい結末の小説知らない〜?」と常日頃から訪
ねてくる知人に読ませ泡を吹かせたくて、早くも今からうずうずしている。ぐふふ。
殺戮にいたる病 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:殺戮にいたる病 (講談社ノベルス)より
4061817914
No.87:
(5pt)

なぜ

あなた、いったじゃないですか なんでキズカナカッタのですか?
殺戮にいたる病Amazon書評・レビュー:殺戮にいたる病より
4062061104
No.86:
(3pt)

それなりの出来

叙述トリックの為だけに書かれたみたいな小説ですね。 確かに最後のトリックが明らかにされる箇所では「う〜む」と唸らされましたが、たったそれだけの為にこんなに長い話を読まされたのかと思うと腹も立ちます。 3分の1から4分の1ぐらいの量で書かれていればまだ良かったんでしょうけどね。 ストーリー自体は特に何も。 残酷描写は可もなく不可もなく、人物描写は残念ながら下手だと思います。 読んだ時間が無駄だったとまでは思いませんが、言われる程の傑作でもなく星は三つです。
殺戮にいたる病Amazon書評・レビュー:殺戮にいたる病より
4062061104
No.85:
(5pt)

狂気好きな人におすすめ

サイコパスの人間描写が異常に上手い。また、その人間関係についても必要なものを綺麗に書いてある。
こういう人間に興味のある人にはぜひオススメしたい。
某アレについても、それを知ったとき妙に心にしっくりくるものがあると思う。
殺戮にいたる病 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:殺戮にいたる病 (講談社ノベルス)より
4061817914
No.84:
(5pt)

圧巻!

ヤバい…久々にヒットもヒット、あわやサク越えのサイクルヒット。犯人が捕まるところから始まるこの物語の魅力。勿論、残虐な殺害シーン、官能小説ばりの性描写も素晴らしいが、やはりラストに待っているどんでん返しのオチには恐れ入りました。探偵役、犯人、その家族の三つの視点が入り混じり、少々戸惑うかも知れないが、その全てが伏線となった、綾辻氏の『館シリーズ』や星新一氏の作品によく見受けられる俗にいう“映像化できない小説”。読み終わってすぐ最初のページから読み返したのはコレが初めてかも(笑)
殺戮にいたる病 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:殺戮にいたる病 (講談社ノベルス)より
4061817914
No.83:
(5pt)

完璧なまでの、ミスリード!

騙された。
事前にレビューを読んで、流れはわかってはいたものの「騙された」
完璧なまでの、ミスリード!
最終の展開で「え??」と、思わず声に出た。
みなさんのレビューで、散々「どんでん返し」という言葉を聞いてたので
いつ来るか、いつ来るか…。
どこかに付箋がないか…。
探り々、読み進めたのに、騙された。
リストマニアのリストに、筆頭で上げられる小説であるのも頷ける。
文章が読みやすく、すいすいと引き込まれて行く。
途中で「ん?」となる部分も若干はあったので
今思うと、この本は 何もしらない状態で読むのが一番なのだと思う。
しかし、レビューを読まないと この本には出会ってなかったので
その点は感謝したい。
犯人の心の闇が、怖い。
そして、こんな闇を持った人間が 傍にいても
きっと気づかないと思うと、もっと怖い。
残酷な描写は目を覆いたくはなるが、この話には必要だと納得。
本人には当然のことなのだ。
自分がどれだけのことをしているのかさえ、感知していない。
ただ「愛」が必要なだけなのだから。
結末がわかった時点で、もう一度読むべきかもしれない。
何も知らない人に、何も言わずに薦めたい。
そして、こっそりほくそ笑む。
そう思える本だ。
殺戮にいたる病 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:殺戮にいたる病 (講談社ノベルス)より
4061817914
No.82:
(4pt)

キモすごい!

非常に良く出来ている。わかっていても気持ちよくだまされた。気持ちよく落とされた。最後の最後まで引き付けられて、いきなり落とされる快感。ストーリーに強引さはなく、読者は思わぬところで「ストン」と落とし穴に落とされるように引っかかる。文章も巧みで、抑制が効いているために余計にスリルが増す。非の打ち所がないほどうまいミステリーなのだが、これは読み手を選ぶ。なぜなら、猟奇的な殺人事件が連続して起きるのだが、その描写の凄まじいこと。その「おぞましさ」と冷たい筆運びがこのミステリーの「上手さ」のひとつには違いないのだが、子どもには間違っても読ませられない。そこまで詳細に変質者を、その行動を描写しなくても・・・その男は始めての殺人を犯したことにより、その快感に溺れるようになり同じような殺人を繰り返す。一方、ある家庭の主婦は自分の息子の行動に違和感を持ち始め、息子が殺人を犯し始めたと疑いを抱く。感情に任せて殺人を繰り返す男と、息子が殺人を犯したことを確信し始める母親。そこに絡む被害者の妹と元警官。それぞれの行動が少しずつある一点に向かって収束し始める。そこで読者が目にするのは驚くべき真実だった。これは間違いなく叙述トリックの傑作だ。ただ、かーなーり気持ち悪いけど。
殺戮にいたる病Amazon書評・レビュー:殺戮にいたる病より
4062061104
No.81:
(3pt)

驚きの結末ではあるが

驚きの結末ではある。が、そこに至るまでの背景の描き方が不十分なのか、納得感が得られない。複雑性を排除し、結末に向けての直球勝負ということなのか。なぜ「殺戮にいたる病」が発症したのか、なぜ真相を知っていた人物がいたのか、なぜなぜ が気になるところ。都会のど真ん中に、突然、ゴジラがあらわれました ぐらいの唐突さ。執拗な猟奇的な殺人描写も、不必要に感じる。真相の衝撃度を高める演出だったのかもしれないが。面白くないわけではないが、賞賛まではいかないなぁ。 
殺戮にいたる病 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:殺戮にいたる病 (講談社文庫)より
4062633760
No.80:
(2pt)

不自然かな

破綻しているとは思わないが、不自然かな〜ごく個人的に熱中できない点・容子(おばあ)の存在を消しすぎ(アンフェア)・稔の会話と各被害者の会話内容、四十すぎのおっさんとする会話か?・信一の行動が挙動不審、こいつはこいつで怪しい・雅子が生理的に無理、本気で気持ち悪い・話自体がおもしろくない良かった点・教授の話と人柄は興味深く読めました
殺戮にいたる病Amazon書評・レビュー:殺戮にいたる病より
4062061104
No.79:
(3pt)

正直過ぎると言うか、フェア過ぎると言うか・・・。

実は1人目を殺した辺りから蒲生稔氏に何気に恋愛感情に近いモノを持ってしまったのですがwその時の彼は、多分作者が読者にミスリードさせたかった「彼」です。そんな私に対して作者はあまりにも正直過ぎた。「蒲生稔」についての描写が(?)って言うか・・・まぁ幾らミスリードさせたいからと言って、虚偽を書くのは読者に対してフェアではないので、仕方無いっちゃ、仕方無いんだけど☆2人目の被害者えりかと逢った辺りで私的に「ええ〜っ??これは私の稔じゃないよ??」等と思わず声をあげてしまいそうな文章があり、もの凄く違和感を憶えてしまったのですw一度違和感を憶えてしまうともぉその後も「違う、違う、これは絶対おかしい」と思ってしまい・・・ネタバレになるのであまり言えませんが、蒲生稔は"あの人"なんだろうなって。そう思うと、1人目を殺して「ちょっとイイかも?w」と思った蒲生稔の「これは頂けないw」と、思った"アレ"についても納得か・・・と思ったりwなので後は自分の考えが正しいのかの確認作業になってしまった。−★1つ。も〜少し後の方まで上手に騙してくれてもヨカッタかなあ・・・。そんな確認作業の中で、蒲生稔が殺した女達と愛し合うくだりは結構好きだったのに、1番長く1番充実したマキとの夜について、たった2行で終わらせてしまった点について−★1つ、ですw
殺戮にいたる病Amazon書評・レビュー:殺戮にいたる病より
4062061104
No.78:
(1pt)

10代向け?

トリック以前の問題で小説としてあまりに稚拙。被害者妹、元刑事の行動とその原理が安っぽ過ぎ。警察やバーテンダーも変。(ただの「水割り」で注文する人も人ですが、それに「アーリータイムス」で応じるバーテンって一体)ジュブナイル小説ぢゃあるまいし、……なのですかこれ??加えて言うならあんなナンパはマニュアル本の中でしか成立しません。(笑)▼トリックをネタを考えると更に噴飯。
殺戮にいたる病Amazon書評・レビュー:殺戮にいたる病より
4062061104
No.77:
(4pt)

あまり人には薦められませんが・・・

以前から本屋で気になっていたので電車の移動中(3時間半くらい)で読みました。読んでて気持ちのよいものではありませんが、ラストは完全にだまされました。叙述トリックでは『葉桜・・・』『弁護側の証人』より唖然度はありました。
殺戮にいたる病Amazon書評・レビュー:殺戮にいたる病より
4062061104
No.76:
(5pt)

うっそ!?

騙された。つーか、これは騙されたというのか…映像化してほしいが、間違いなく映像化できない作品
殺戮にいたる病Amazon書評・レビュー:殺戮にいたる病より
4062061104
No.75:
(5pt)

評判に偽り無し

高評価の皆さんのコメントと同じく、最後で度肝を抜かれる作品です。ただ、殺人…と言うか、その後の遺体損壊の描写がかなり詳細でドギツイので、スプラッタ系やグロい話が苦手な方には絶対にオススメ出来ません。あと、何か食べながらとか、食事の前後も止めた方がいいと思います(汗)皆さんが既に語ってくださっているので、その他細かい事は省略しますが…この作品を読んだ方は、絶対に人にラストを話してはいけません(笑)実は読んだのは大分昔なんですが、また読み返してみたくなりました。ただ、この作品を読んでから、岡村孝子さんのあの歌が凄〜く怖くなっちゃいました(^^;) もう普通の感覚じゃ聴けないなぁ…。
殺戮にいたる病Amazon書評・レビュー:殺戮にいたる病より
4062061104
No.74:
(3pt)

『本格叙述トリック』にはほど遠いというのが正直な感想

オリジナルは1992年9月リリース。文庫化は1996年11月15日リリース。日本の『叙述トリック』の代表作にあげられることが多いので読んでみた。で、多くの読者が評価している『叙述トリック』については正直ガッカリしてしまった。アガサ・クリスティーの『アクロイド殺し』に代表されるような『本格叙述トリック』にはほど遠いというのが正直な感想である。むしろ感心したのはくどいくらいに詳細・時系列的な登場人物の心理描写だった。本作のタイトルは当然セーレン・キルケゴールの『死に至る病』を意識してのものだろうと思ったが、冒頭からキルケゴールの引用が登場し、作者の我孫子氏は京都大学文学部哲学科の出身ということで、人間の深層心理の描き方が実に『専門的』である。そこは確かにスゴイ、と思った。
殺戮にいたる病Amazon書評・レビュー:殺戮にいたる病より
4062061104
No.73:
(4pt)

構成の巧さ

読後感はともかくとして、ミステリとしては秀逸。3人の視点によるザッピングと、章立てを使った巧い仕掛けを施している。これはこの作者がよく使う手法なので、読みながら情報を整理することは可能。
故意かどうかわからないが、違和感を感じる表現もあるので、注意深く読めば惑わされることはないだろう。
☆をひとつ差し引いているのは、終盤、結末に向けて加速する中で、ちょっと雑になったような感じを受けたからだ。そのためにラストの衝撃が薄れてしまっている。
殺戮にいたる病 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:殺戮にいたる病 (講談社ノベルス)より
4061817914
No.72:
(5pt)

雅子をどうイメージしようか?

このレビューを書く直前まで、雅子の外見ににちびまる子ちゃんのお母さんのようなパーマ頭のオバチャンなイメージを抱いていました。しかし、ふと思うのです。物凄い美人で驚異的な若々しさを誇っていたなら、一連の言動に対する印象も全く異なる。活字作品の醍醐味ですね。さて、本作品について申し上げれば、どうしても読破直後に読み返したくなる心理が働きます。克明に稔逮捕までの軌跡が記されているにも関わらず、私はまんまとしてやられた幸せ者でしてね。嬉かったですねぇ。ニヤけながら、直ぐに読み返しましたよ。 追伸:雅子に無理矢理グラタンを食べさせられた蒲生家の長女の愛ちゃん……出番が殆ど無かったので、相当に精神が病んでしまった彼女視点のドギツイ続編なんかを思わず期待してしまうのでした。
殺戮にいたる病 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:殺戮にいたる病 (講談社ノベルス)より
4061817914
No.71:
(5pt)

推理小説のトリックは一流

読もうと思って読んでなかった一冊。
秋の夜のお供に数冊買ったうちの一冊でしたが,本作品が一番面白かった。
グロい表現が,気になるところもありますが,氏が原作を手がけたサウンドノベル「かまいたちの夜」や,同2をプレイしたことがある人なら,このグロさもリアリティを演出する上で不可欠なことが分かると思う。ただ「殺しました」「血が出ました」ではなく,グロさをちゃんと描くことで,犯人の狂気を読者に突きつけるわけです。(その意味では,かまいたちの夜と真逆の演出をしている)
そこに気を取られたまま,読み進めると,最後に,トンでもない落ちで,読者を奈落の底に叩きつけてくれます。手法としてはオーソドックスなんだけど,その伏線を伏線と感じさせないのは,氏の力量の成せる技ですね。
殺戮にいたる病 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:殺戮にいたる病 (講談社ノベルス)より
4061817914

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