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メソポタミヤの殺人
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【この小説が収録されている参考書籍】
メソポタミヤの殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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評判がかなり高いので読んでみたがとんだ期待外れだった。以下ネタバレ含む。 まずトリックが現実味に欠ける、かつ面白くない。屈強な鉄格子の設定は何だったのか。そもそもこの方法で殺せる確証はないし、失敗する方が現実的では...。第2の殺人はもっとひどい。いくら寝ぼけているとはいえ、水と濃塩酸を間違え、尚且つそれを致死量分摂取するというなんとも無理矢理な方法。 遺跡発掘のプロ集団の中に素人がいても誰も気づかない、いくら年月が経ったとはいえ昔結婚した男の変相に気づかず再婚する...など、納得できないことがてんこ盛り。これが大物作家の名作なのか。 読んだ時間を返して欲しくなる作品だった。 | ||||
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物語の語り手である看護婦のエイミー=レザランは、知り合いの医師からある女性の付き添いを頼まれ、メソポタミアの遺跡発掘現場へと向かう。調査隊隊長の夫人であるその女性、ミセス=ライドナーは、15年前に死んだはずの前夫の名で届いた脅迫状に怯えていた。やがて彼女は外部の人間が入れない自室で死体となって発見される。警察からの依頼で現れた探偵のエルキュール=ポアロとともに捜査を開始するエイミーだったが、間もなく第2の殺人が起こり。 「クリスティ作品の最高傑作」という裏表紙の宣伝文句に期待満々で読み始めたものの、感想は「そりゃないでしょう」と言いたくなるものだった。特に、殺害のトリックがいずれも「こんなの絶対に成功するわけがない」と思うような強引なもので現実味が感じられない。第2の殺人など、被害者が都合良く夜中に目を覚まして、強烈な刺激臭のある濃塩酸を気付かずにコップから致死量飲んでくれない限り成立しないという無茶なものである。 ほかにも、ミセス=ライドナーが○○が××であることに気付かなかったなどあり得るのか、周囲の専門家たちの目をごまかして素人がその分野の研究者に簡単に成りすませるはずがない、そんな鉄格子では鉄格子の意味がないのでは、など、疑問が続々と出てくる。ポアロも、関係者を集めて芝居がかりに自説を開陳する割に、話す内容は(事件の原因を会ってもいない被害者の「人格」に求めたりと)実証性に乏しい憶測ばかり。それに恐れ入って白状してしまう犯人も犯人である。 犯人像、動機、トリック全てについて無理がある内容。最高傑作どころか、クリスティ作品としては今まで読んだ中で最大のスカだった。いくつもの傑作を含めあれだけ多くの作品を世に送り出していれば中には凡作・駄作もあるだろうが、これを最高傑作呼ばわりされてはクリスティも心外だろう。 | ||||
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