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残穢
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残穢の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全300件 101~120 6/15ページ
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某新聞の書評が絶賛していたので早速購入しました(古本で)。 読者の評価も見事に割れていますが本書を最恐と感じた方々が ホントに羨ましい。 強いて言えば「私」と「久保さん」の偏執狂っぷりがある意味一番 怖かったです。 山本周五郎賞は日本推理小説作家協会賞と同じで、その作品の 評価というよりも、持ち回りの論功行賞って感じですね。 | ||||
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<私>に持ちかけられたなんて事のない、どこにでもあるような怪談。 そこから始まり中身を探り、遡るにつれ見えてくる根源と汚染。 そして徐々に、それそのものが怪談としての性格を帯びてくる。 現象としての怪異、その淡々とした恐怖が明らかにされる。 初めて読んだホラー小説だったのですが、非常に面白かったです。 (今から思えば)なんて事のない、普通の怪談から始まって、その正体が明かされる毎にまた一味違った怖さというのを楽しめました。 最初から最後まで抵抗なく読めました。 その中で1つ、大した事ないのですが、思ったことがあったので読書を中断してツラツラと書いてみたものがありますので、記しておきます。 この本の中でも度々出てくる精神疾患(統合失調症)についてです。 残穢 トシエさん 清子さんが当時31歳、それより一回り上ということは40代半ばでしょうか。 この時期は女性において統合失調症の発症リスクが高まることが知られています。 礼子さんのトラブルがストレスになり発症、あるいはすでに発症しており、そのために礼子さんを呼び寄せたのかもしれません。 症状としては幻聴、それに伴う不眠ですね。 一晩中赤ん坊の声がすれば嫌がらせと思うのは当然と思うかもしれませんが、その後の発言を鑑みるに嫌がらせを受けていると強く思い込んでる様子が窺えます。 (一人の女性のために赤ん坊を隠しながら、行く先々で、つまり監視をしながら赤ん坊を泣かせるというのは、一般的には考えづらいです。) 病んだ様子という記述は言うにや及ぶ、目つきがおかしい(と周囲の人から語られる)というのも1つの典型的な特徴と言えると思います。 そして統合失調症の方が無治療で放置された場合、悲惨な結果を辿ることもあります。 もちろんこれらは単なる憶測でしかなく、しかもかなり一方的なものです。加えて、話の一部だけを切り取ってこのように解釈すると、全体の整合性にいかんせん問題が出てきますし、そもそも小説に対していちいちこのようなつっこみを入れるのはナンセンスだ、とも十分に言えると思います。 (例えば三島由紀夫は金閣寺を書くにあたり、放火した林が統合失調症の患者であると知りながらも、あえてその事実を抹殺したことが取材構想メモから分かりますが、それは文学作品としての金閣寺の評価を、聊かも傷つけることはないのです) さらにこの本の中には少なくない数の統合失調症と思われる方が出てきます。 統合失調症は脳の病気でありますので、時代地域を問わず一定数(それもおそらくかなりの数)の患者がいます。 よって上の人たち全員が統合失調症であると推定できなくもないですが、さすがにそれはやり過ぎの感が強いです。 そもそもこの本に書いてあることすべてが事実と仮定して話を進めてますが、本というのはテーマを決めて書くという性質上、情報に偏りが出るのは当然とも言えないほど当然です。 故にこれらの、かなりの共通点を有する心霊体験を一言病気とまとめるのには抵抗がありますが、それでも実際に事実であるという可能性は厳然としてあります。しかしそれらを勘案してもやはりそこまで言うのは推定のし過ぎだと思います。 ただ1つ言えることとして、この本にもそれが示唆してありますが、心霊体験とは精神疾患との関わりはかなり深いもので、霊能者と言われる人の中にも少なからず統合失調症の方がいるとされています。 ダラダラと書いてしまって要旨が掴みづらいのですが、要するにトシヱさんはおそらく統合失調症だったか、そのイメージによって作られた(粉飾された?)のだと思います。 これが意味するところはつまり、この社会には例え病名を知らなくても、(残念なことに)社会的に抹殺されるような風潮があっても、統合失調症の方は確実にいて、そしてそのことをなんとなく肌身に感じていると言うことではないでしょうか。 ただこの病気はまだ原因がはっきりとわかっておらず(ストレスが原因でなるというのは誤りです)、しかも日本だけで100万人も患者さんがいる病気です。 つまり誰もがトシヱさんになり得るということです。 ただしトシヱさんの時と唯一違う点は、現在では適切な治療を受けやすいということでしょうか。 | ||||
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山本周五郎賞受賞ということで期待して読みましたが、想像以上に怖くて、呆然とさせられました。 以前から小野不由美に興味はありましたが、この作品が特別なのか、ホラーの魅力に取り憑かれそうな気がします。 フィクションであってもノンフィクションであっても、どっちでも良いですが、時空を超える穢れや想像することの恐怖は圧巻でした。 あまり人にお勧めできる本ではないです。 | ||||
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展開があまり進みません。毎度同じことばかり。 飽き性な人は最初の時点で読みやめるかもしれません。 | ||||
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半分から流し読みしました 最初は過去に遡りながら何が出てくるかワクワクしましたが、もしかしてこのまま最後まで??って思うと飽きてきました コアなホラー好きにはこうゆうのがたまらないの?よくわからん 単にだらだら中途半端なドキュメンタリーって感じでした | ||||
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すみません。何でこれが山本周五郎賞だったのかなと思いました。 ホラー物というのは、何でもありのストーリー展開が可能なので、 基本的にあまり好きではありませんが、怖がらせようとして怖くなく、 登場人物の心の機微がまったく出てこないのでは、もはや小説とは云 えないのでは・・・ | ||||
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怖くない。というレビューが多いですが、多分その方達は幽霊やらがワーッと湧いて出てきて、パニックになるようなホラーを想像してこの本を購入した気がします。 この小説はまず幽霊という幽霊はほぼほぼ、出てきませんでした。 ですが、幽霊をぼこぼこ出さずにここまで怖く出来たのは、強いなあって思いました。語彙力(作家さんなので当然ですが)もさながら、納得できる描写がすごく多かったです。どこからがフィクションで、どこからが実話なのか…そういった曖昧さにゾクリとする怖さでした。「持っていたくない」と評されているようですが、そこまでとは言えないです。自分も団地に住んでいたので、あそこの部屋は出入り激しかったよなーと恐怖を掻き立てられました。 淡々と読めて、長すぎず短すぎずとちょうどよかったです。 ただ、少し遡りすぎでは?と笑ってしまいました。 | ||||
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これは、ミステリーを書くため下調べしたら怪奇だったので、そのまま本にしてしまった、そんな不思議な作品でした。 登場人物の数がかなり多く、相関図がほしい。何度も「○○さんて誰だっけ?」頁をさかのぼり、実は新たな登場人物だったことも。 お話としては 「どこから怖くなるのだろう、長いな、まだ遡るのか、また新たな登場人物が!頁残り少ないけどどうなるの?え?おわり?」 怖すぎなくてよかった、そんな感想。 いくつかの悲劇の原因はわからないまま。 実在の人物実在の地名が出てくるため現実の話みたいにも思えますが、遠く離れた土地の情報がすぐ分かる不自然さも。 自分の部屋でも怪奇が起きるかもとそんな気持ちにさせるのが少し恐いぐらい。 作品としては練りあがっておらず、完成作品とは思えません。 | ||||
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怖いです。 しんしんと身体が冷えるような 何かがドーンと出て来て、怖がらせるような単純な本ではありません。 今までも、ホラー、ミステリー類のものは好きで、沢山読みましたが、この本は本当に怖く、そして好きな本です。 迷っている方がいるなら、是非、読んでみてください。損はしないと思いますよ。 | ||||
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映画を観て面白くて原作を。兎に角、怖い。一番怖いと思ったのは、この本を読んで、どこが怖いかわからないとレビューしてる人々が居ること(笑) | ||||
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結果的に、オチが良くわかりませんでした。 不完全燃焼な終わり方の小説と感じました。 | ||||
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作者が昔怪談を集めていたのを覚えている。 随分前の話ではあるが、まだちらほらと届く怪談。 作者本人は「怖いものを見ないふりして」という感じで淡々と、怯えている風はない。 ないのに、気味の悪いことが続く。 点が増えていき、奇妙な符合も見つけ、線どころか塊となっていく様が、怖い。 もしかしてこの本を読んでいる自分も、その塊の端に入ってしまうのではないかと怯えてしまうのだ。 恐怖というのは、対岸と思えないから怖いのだ。 対岸のことと思える人には、もしかしたらそう怖くないのかもしれない。 けれど、自分が作中のひとりの気分で読み進めてしまったら…これは一体何なのだとのめりこんでしまったら。 こんなに怖い本はない。 この本を読み終わって、どこに置くかから考えてしまう。 「今」だからこそ怖いのだ。 光が少なく闇が暗躍できた時代の話でもなく。 ファンタジーのような遠い場所の出来事でもなく。 今、生きている誰かの生活の中、地に足のついた真っ当な生活の中に忍び込む怪異。 | ||||
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実話なのかフィクションなのか、結局グレーのまま最後までいった。 派手な怖さはないが、想像すると世の中の原理まで疑ってしまうほど怖くなる。 家とか場所で起こる怪奇現象は、あまた聞くけど、その枝葉の本流が実は一つの場所から来てるなんて思ったら怖い…。 しかも、感染して拡散するなんて。 ホラー作家の平山夢明などが登場してくるあたりはマジックリアリズムがうまく効いていて、 もはやフィクションとは思えず面白怖がりながら読んだ。 | ||||
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映画を観てからとても面白いと思って、すぐに原作を買いました。映画と原作では久保さんの設定が少し違いますが、それ以外はほぼ同じだったと思います。 普段あまりホラーらしいホラーは読みませんが、だからこそこの本が面白く感じたのかもしれません。「私」や「久保さん」と一緒に、不気味な音から始まる一連の事柄を調べて繋ぎ合わせていく感じが新鮮で、新しい事実が分かる度にドキドキしました。 もちろんその過程で怖い表現はあるのですが、ただ霊や霊障が怖いのではなく、その原因になったであろう事件や、高度経済成長から現代にかけての土地の扱い方や住民の流動性が高まったことなど、様々な問題を考えさせられる本だと思います。 ただし、他の読者の方々もおっしゃるように、決して後味のいい本ではないとは思います。手元に置いておきたくないというのも分からなくはありません。 つい「自分の部屋、家がある土地は以前どういう場所で、どんな暮らしがあったのだろう、もしかしたら不幸もあったかもしれない」と考えてしまいます。 今後もきっと「残穢」というタイトルを目にする度に内容を思い出して、隙間が怖くなったり耳をすませてしまったり、赤ちゃんの泣き声が気になったりしてしまうのでしょう。 | ||||
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小難しい単語が出てきて、それを説明する本かな? おバカな私でも解る単語を使ってね。 いつの時代の単語を使ってるの?もしかして、私こんな難しい単語知ってるのよって自慢してるのかな? 下手な作家さんほど難しい単語並べてるよねwwwどうにかしてねwww と余計な事考えて全然怖くない。 | ||||
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もともとグロい系、サイコホラー、サスペンスなどのジャンルが好きで色々読んでいたのですが、 飴村さんの「粘膜人間」を読んであまりのグロさに 「うわぁ…ここまでは凄いのはちょっと…」と引いてしまい、(ちなみに2章) 久しぶりに正統派ホラーもの、幽霊的な怖さの本を読んでみよう!と思って図書館で借りました。が。 他の低評価のレビューでもある通り、登場人物が多すぎて覚えられない。もう誰がなんの人だったかよく分からないまま、まぁそれでも怖さを楽しむには影響ないかな?と思い読み進めるも笑、 住宅やら土地に関する説明が多く、途中からは結構飛ばし読みしました。 あとは、主人公らが調査を重ねどんどん芋づる式に怖いエピソードに出会っていき、久保さんなんかは色々見たり聞いたりしてわざわざ引っ越すまでに至ってるのに、 主人公が「不可解ではあるが…。だが、これも思い込みかもしれない。」と毎回結論づけていて、 いやいやもう認めろよ!!もう何人もの大人が見たり聞いたりして引っ越しまでして…気のせいとかじゃないでしょ!?そのくだり しつこっ!! と終始イライラしました。笑 | ||||
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自分の感受性のなさが原因かもしれませんが、なにがなんだかよくわからない物語でした。わたし自身、怖い話が大好きなのですが、何がこわいのかよくわからず、最後まで何も感じず、半ばヤケクソに読みました。 | ||||
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■人の大量死(客観)/無残死(主観)が、地につき、モノにつき、人につく、また何らかの方法で払い落せる「(物質的)な穢れ」となるのであれば、戦国の世も、先の大空襲も、世界を殺戮した大戦の嵐の土地すべて、アウシュビッツも、広島も、カンボジアも、シリアも、付いたり、舞ったり、積もったりする灰のように、穢れきっているはずだ。なのに、産業社会の流れに身を任せて、私たちは、うわべの新しさ、美しさを装う。穢れを忘れようとしたり、隠したりする。今の平穏こそが、これらの穢れた時相/地層を覆い隠すブルーシートによるものだと気付いているのに。今回の穢れの発端も、炭鉱経営の合理/強欲から、労働者救助を足切りした資産家に端を発する、産業社会の「穢れ」から、というのもおもしろい。電通過労死も、原発労働者も、同じ「産業社会的穢れ」として、同じ文脈と言えなくもない。とても現代的なホラー作品です。 ■この小説は、たまたま、その一枚をはいで、深掘りしたに過ぎない。それでも、おびただしい怪異の小話のオンパレードである死。怖いモノ見たさの連鎖反応に、登場人物の多くは、自戒、自嘲しつつも、その欲望の赴くままに、自らの読みたい物語を自己編集していく。自己編集しているという前傾な気持ちがないと、影響されてしまうという自虐的な恐怖と裏腹な好奇と勇気。集団行動による冒険が生み出すちょっぴりの友情。こんな物語は、どこにでもある。と思う。 ■炭鉱事故の死者をゾンビのように扱ってもよいものか。中絶に葛藤する母と娘、嬰児を次々と殺すことに慣れた女の境涯をどう見るか。たいそううすっぺらな現代社会の幸福からは離れただけで、怪異に翻弄され、自壊し死を選ぶ、犯罪に流される人は少なくない。このような、身近な穢れの現実を見ないようにしてきた読者に、一泡吹かせたいと思い書かれたのが、「残穢」ではないかと思う。 ■今ここの「見たいものだけ」しか見ない、体感しない/できない人はぜひ。そのまま生まれて死んだら、もったいないよ。ブルーシートをはがす方法を教えてあげるよ。多少の想像力と知識は必要だけれど、間違いなく豊かな日本の時相/地層を、きっと安全にエンタメできるだけのコンテンツ/リソースが、まだまだ日本にあるよ。「世界遺産/産業遺産/記憶遺産」のハードよりもいいけれど、ホラーの名を借りた平成の柳田国男にいざなわれ、当たり前の「穢れ」ツアーを楽しむのもよいのではないかと思います。そのような物語としては、上質です。方法もテーマも素晴らしい。 ■「残穢」というおみやげもついてくるし、読んだ後は、マンションの上の階のいつもの騒音も、サッシから漏れる風の音も、妙に「穢れ」じみてきて、切なくなってしまう。近く、おじさんの墓仕舞いを考えていたこともあり、若くして亡くなった叔父さん夫婦のことや、顏も知らない祖先の事を思いながら読み進む時間を良しとする自分が、なんともなく意地らしい。そんな体験のできる一冊って、そんなにないと思います。ぜひ、自分のこれまでしてきた、「穢れ」が漬け込みそうな自分の悪行を振り返ったり、思い出したり、再自覚したりしながら、ぜひ読んでほしいと思います。願わくば、自らの「残穢」の念を、日記の如く拾いながら、自分の物語を補完するのも一興です。 | ||||
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なんというか少年が世界征服するぞーって小さい頃思ってたけど大きくなってみたら世界が広大すぎてやっぱ無理やな笑って感じでした。 | ||||
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「持っているのも嫌なくらい怖い」と評判だったので期待して読みました。 「いつ怖くなるかな??」と思いながら読んでいるうちに終わってしまいました。 なにこれ??どこが怖かったの??時間返して〜 | ||||
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