■スポンサードリンク
残穢
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
残穢の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.36pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全300件 61~80 4/15ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
著者の作品は屍鬼を読みましたが、今作はまぁオチもなければ盛り上がりもない、最後までどこかでどんでん返しがあるのではと期待だけは高まるのですが、結局何も起こらず主要な登場人物は平穏無事。オカルトマニアの身内ネタに付き合わされているような感じです。お金と時間の無駄でした。全くオススメしません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
うだるような暑さを乗り切るためにホラーの涼しさをと思い、ホラー小説の名作として名高い本作に手を付けました。どういうところに怖さを感じるかは人それぞれかと思いますが、少なくとも私はまったく怖さを感じられませんでした。 本作は小説家である「私」と、怪奇現象が発生するマンションの住人として登場する「私」のファンの久保さんという2人の人物を中心に進みます。2人がマンションで起こる怪奇現象の原因を探っていくのですが、この過程がものすごく淡々としています。派手に読者を怖がらせる仕掛けはありません。 そもそも、マンションがある場所とか、土地にゆかりのある人物に事故とか事件があったんだろということは読む前から予想できるので、過程を知ったところで「ふーん、で?」という感想しか抱けず。調べていく過程には山も落ちもありません。『リング』みたいに現象の原因を探って呪死を回避するみたいなハラハラする展開もなく、ただの興味で7年間も怪奇現象の源流を探るという酔狂な作業を見せられるだけ。一体何がそこまであんたたちを突き動かすんだよ……と、何度かツッコミを入れたくなりました。 ドラマチックな展開や恐怖を感じたいという方は、ほぼ確実に肩透かしを食らう作品です。かなり好みが分かれると思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
眼を閉じて耳だけで聴きたい。オーディオブックにならないかなぁ〜 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今でも長く語り継がれる残穢。 賛否両論ではありますが、この本はたくさん怖がらせてくることを期待する方には少し方向性が違うように感じると思います。 まず、この本では怪異に面と向かって遭遇することはありません。すべて筆者の又聞きです。あるいは現地調査のレポートです。 淡々とレポートが続くからこそのリアリティが、この話の真骨頂と言えましょう。この為、いつもと視点を変えて読み進めると、残穢の特性を理解した時に薄ら寒さを覚え、自然と鳥肌が立つことでしょう。 一切正面から出てくる怪異なし。ある意味茶番なしのお話でした。残穢を信じるか信じないかという、そういうレベルではなく、確かにそこにある。読み終えてからそう思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
皆さんは、今住んでいる土地の過去を知っていますか? 私はもちろん知りません。 でも、部屋で不可解な事が起きた時、まず怯えますよね。何度も起きると、「この家、呪われているんじゃね?」って思いますよね。 その時、とっとと引っ越しをするのか、もしくは過去を調べるか。どちらかになると思います。 これは後者の本です。 「過去にこういう事があったから、こんな現象が起きているんだ。お祓いしよ♪」で、終わるような内容ではございません。 読み終えた時、初めは戸惑うでしょう。ただ、自分の事と置き換えると「もう、逃げ切れないじゃん」という恐怖に陥ります。 何か怖いことがあったら、すぐに引っ越す事をお勧めします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最初は、マンションの一家から始まり、調べていくと周りにも何かがある。 怪異自体にも微妙な違いがあり、とにかく薄気味悪い印象。 根っこにある怪異の原因だと思われる話は、怪談界でも禁忌に属する一部では知られた話。 色々な怪談作家さんたちが、概要だけは色んな本で書いていたりします。 ある作家先生は、この話をいつか必ず公にしたいと考えているそうだが、少しでも行動に移すと必ず障りにあうそうです。 小野先生、別のラインから繋がった話とはいえ、作品にして大丈夫だったのだろうか? そういえば、平山夢明先生がこの本に出てたなぁ。 たぶん、そっちに穢れが行ったんだな、うん。 ホラーをじっくりと読む人にオススメです。過去に遡って調べていく段階での、色んな人からの談話はジワジワきますよ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
怖くない。 ハンパに実話風。延々と続く調査報告が退屈。 「その家の敷地の上空を飛ぶ鳥はいない」「敷地内にはゴキブリさえ住みつかない」ほど呪われ穢れているというところでオゾケがたつ明野照葉さんの「棲家」や、イヤミスかと思ったらゾゾゾッとするどんでん返しに陥れられる櫛木理宇さんの「102号室には知らない子どもがいる」のほうが何倍も怖い。 でも、ダントツ怖いのは、小池真理子さんの「墓地を見下ろす家」とシャーリー・ジャクスンの「丘の屋敷」この2作に尽きると思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
じわじわとくる怖さなので、派手な怖さを求める人には向いてません。 自分に置き換えて考えたりすると怖いです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読者から手紙で送られてきた奇妙なぞっとする体験、具体的に何が起きているのか、そもそもその元は何なのかを調べていくうちに、作者自身の身に起こったことを実話風に淡々と記録した物語です。同時期に出版された「鬼談百景」は、これらの過程で収集した実話怪談を99話集めて収録したもので、百話目を話すと本当の怪異が現れるという百物語にちなんで、この「残穢」を百話目とみなしているそうです。「鬼談百景」を読んだ人は、「残穢」を読了した後に、何か現れるのかどうか・・・(汗)? まず最初に読んだのは「鬼談百景」の方だったのですが、その時はだいぶ辛口のレビューを書いてしまいました。この「残穢」の後に読めば、だいぶ違った感想になったと思います。「残穢」の中の過程で集まった怪談実話が「鬼談百景」だったというわけで、それなら、話にオチがないものが多いのも、娯楽物として起承転結でまとまっていないのも理解できます。「残穢」は、私は先に映画を見たのですが、ほぼ原作に忠実に映画化されていました。これが全部実際に起きたことなのか、それともどこかから創作が入っているのかそのあたりはわかりませんが、かなり臨場感があり、ほとんどが実際にあったこと、作者が協力者たちと調べた過程をそのまま書いたものではないかと思わせられるほどです。 奇妙な音がするマンションの部屋、調べてみたらおかしなことが起きたのはその部屋だけではなかった、それどころかすぐ隣の一戸建ての地域までも。ということは、マンションや家が建てられる以前に何かあったのではないか?作者たちは古くからその土地に住んでいる人たちに事情を尋ねたり、古い地図を探したりして、何年にも渡って根気よく調査を続けます。そしてとうとうそれははるか昔の時代の、遠くの土地にまで遡って・・・。その間にも、それらの部屋に住んだ人たちに後日、いろんなことが起きていたことがわかります。 「残穢」の映画を見た時、普段ならよかったと思ったらダビングして残すのですが、これについてはどうしてもダビングする気になれませんでした。小説は山本周五郎賞を受賞したそうですが、その審査員たちが口々に「この本を自分の本棚にずっと置いておく気にはならない」「実は今、この本を手元に置いておくことすら怖い。どうしたらいいのか悩んでいる」と述べたのもわかるような気がします。元々陰惨な話がなかった土地にまで、それがついてくる、新築の家だろうがなんだろうがついてくる、というか連れてきてしまう、話を聞いただけでも”感染”する、だから本を読んだだけでも、後ろに何かいるのではないか、明日からうちでへんな音がし始めるのではないか、思わずそんなことを考えてしまいます。こけ脅しの怪談ではない、じわじわと迫ってくるかなり気持ちが悪い話です。小説自体は星5つ、読後感は怖さで星1つだったりして・・・。ちなみに、私は普段はこの種のものはまったく怖がらない人です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
映画から入りました。 初見の時は退屈で、何が怖いのか全くわからず。 1年後くらいになぜかふと観たくなり再度視聴。 そしてこの度、原作を読みました。 先に映画を観ていなかったらなかなか理解が追いつかなかったかも知れません。 時系列と、それに合わせて人物がたくさん出てくるので(加えて◯◯◯号室のAさん、△△△号室のBさん、×××号室のCさん、Aさんの前に住んでいたDさん、など) 普段からドストエフスキーを読んでいる人ならそれほど難解ではないかもしれませんが。 地域図や相関図的なものが添付されていればもっとわかりやすいかもしれないですね。 まあメモは必須でしょう。 また、自分のモードをどこに合わせるかによって感じ方が変わってくる作品だと思います。 モードが間違っていると何も感じなかったり不愉快になったりします。 作中に出てくる多くは堕胎や精神疾患など現代の価値観でみると保護すべき対象が主ですので、現実的な目で見たときに怪異と結びつけて手放しで怖がるべきものなのか?という疑問も出てきます。 私宅監置や精神関係の法律の変遷など丁寧に描かれていますが、それだけに興味本位と差別偏見の歴史はリンクしているんだなぁ、と思いました。 登場人物的な視点で読み進めると面白いです。 俯瞰で見ると嫌な気分になるかも知れません(笑) どうにも他人の家、地域の過去を興味本位でほじくりかえし勝手に結論づけて怖がって飽きたらやーめた、に見えて不愉快な部分もありました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
手元に置いておくのも嫌だという大層なキャッチコピーにつられて読んでみましたが期待外れもいい所でした。 この作者の作品も何本か読んでかなり好きな方ですし、ホラーも相当数読んでますがはっきり言って何が怖いのか分かりません。 ほかの方のレビューを読んであぁこういうところが怖いのかと納得しましたが、話としては好きでも実際の心霊現象は1ミリも信じておらずフィクションとノンフィクションの違いをはっきり割り切ってる自分にとってはただのもやもやしたお話でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
映画観ようかな? 怖くて、映像になったら、ダメかも、私は。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作品を映像化してしまうと良さが半分も伝わらないと思います。 活字という媒体を最大限に活かして謎が謎を呼ぶ展開がジワリとした恐怖を呼びますが、さらに真相に迫りたいという欲求に抗えずにはいられない。当初は傍観者であった主人公「私」が自らの身にも危険が降りかかる可能性がありながらは止まることができない心境は恐れながらページをめくる読者のそれと同じでしょう。 一つ一つは気のせいかも?で済ませられる些細な怪奇現象なのですが点と点を結ぶとこんなことに繋がるとはーって感じです。 ストーリー終盤で原因となった出来事に辿り着きますが、それが本当の始まりだったかどうかは確認しようがないわけで、見方によってはそれすらさらに過去の穢れによって起因していた可能性もあるわけで、そもそも原因なんかなく穢れとは意識してないだけで最初からそういうものとして世界に存在しているものなのかもしれません。作中の言葉を借りるならそういう世界観なのです。 穢れの汚染が広がっていく様はホラー超大作『リング』を連想した人も多いかと思いますが、そういう意味ではこちらの方が根本的な解決方法がない分はるかにタチの悪い性質だと言えるでしょう。 登場人物らはそんな中で落とし所をつけていくのですが、ハッピーエンドでもバッドエンドでもなく人によっては尻切れとんぼな終わり方と感じるかもしれません。それが小野不由美先生の作品の味なのですが、人に勧めにくい作品ですので畏れ多いとは思いながら4をつけさせていただきました。。。。。 しかし、この作品を描き上げるためにどれだけの資料を漁ったのか想像絶します。年代別に社会情勢や時代背景を捉えそれらが世代を超えて人の心にどう影響を与え、複雑に絡みつく様をリアルに描くのはさすがとしか言いようがありません。実際見てきたの?って疑いたくなります。主上は化け物でしょうか(褒め言葉)。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本を買ったあと直ぐに映画を先に見てそんなに面白くなくて本編読まずじまいです… | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この本がきっかけで怪奇・怪談系の読み物に興味を持ち、ホラー小説や実話怪談をあれこれと読むようになったのですが、未だにこれ程完成度の高い長編には巡り会えていません。 実話怪談、実話の体を取った(特に長編の)怪奇ものは読み進めていくうちリアリティの面で ん?と思ってしまう、何か引っ掛かってしまう箇所が必ずと言っていい程あるのですがこの残穢にはとにかくそれが無い。 ストーリーの主となる部分は勿論、枝葉の部分に関してもその全てに説得力があり、読む側に疑問を抱かせることなくただただ怖さのみに没頭させる。そんな残穢のような一冊にはそうそう出会えるものではないと思います。 また、第六感・霊感のような個々人の感覚が軸や根拠になりがちなホラーものの中で資料やインタビューを元に土地の歴史を遡り、理詰めで核心に迫っていくというストーリーはとても自分好みでした。 怪奇に触れた著者たちの体験談が淡々とした筆致で綴られ、誰しもの傍に潜む普遍的な怖さ恐ろしさに収束していく様には本当にぞわりとさせられました。加えて、物語が進むにつれバラバラに思われた一つ一つの怪異が繋がっていき、終盤その出処に辿り着いた瞬間には怖さだけでなくある種の気持ちよさが感じられると思います。 怖さの質、文のタッチ共にとても自分のツボを抑えたものであり、ついつい繰り返し読んでしまう一冊です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ダブらせてしまった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この話の怖さは、死んだ人間が本人の自覚なく「穢れ」として現場に残り、次の人間をとり殺してしまうという点にある気がします。とり殺された挙句、望む望まざるに関わらず自身も穢れとして次の人間に危害を加える〜という悪意の介在しない無目的な現象の連続は、明確な目的を持って行動する悪意ある殺人者よりはるかに恐ろしいと感じました。 オチが中途半端という批判はよくわかりますが、この現象が解決不能で、主人公たちの存在に関わらずこの先も続いていくという点もかなり怖いと感じます。 それはそうと、この本を読了したころから寝室の天井裏で時折ガタッと物音がするようになりました。小さい音なのですがやけに響くので少し気になります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これ、怖いです。 筆者はホラー小説を400冊から読んでいますが、文句なしに最恐です。 著者・小野不由美が、ファンの奇妙な体験について共に調査していく、迫真の実録もの。 何かが畳をこする音がする・・・・そんなショボい怪異に始まり、事態は芋づる式に拡大していきます。 徹底したリアリティで読者の心を囲い込むので、「どうせ作り話だ」という逃げ道がありません。 著者は懐疑主義を貫き、決して常識を踏み外さないし、平山夢明と福澤徹三も実名で登場。 譬えて言うなら、UWFスタイルですね。 だから、「勤め人の久保さんが、こうも私的な調査に打ち込めるか?」とか、 「クボ → ボクで、著者の分身だと示唆している?」などと、余計な事を考えてはいけないのでしょう。 ありのままの恐怖を、受け入れるのが正しい。 純真な筆者は「これを読んでしまった自分にも、害が及ぶのではないか」と、身の危険すら感じました。 そういえば、腰が痛い・・・・って、元々ヘルニアだけど。 なお、本書は映画化もされていますが、読書家が観る必要はないでしょう。 映画として悪くない出来でしたが、どんなに頑張っても、この小説の面白さにはかないっこありません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いや怖くないんだけど。 作者を知ってから、東亰異聞、屍鬼、黒祠の島と読んで 非常に面白かったし関心もしたのだけどこれはなんなん? 怖くもないし文章もくどい。 2/3くらい読んだところで思ったのは、 「これから怖い急展開なんだろうけど、この前半のクドさは批判されてそうだな。」 と思ったら最後まで同じ調子じゃないですか。 なんなんほんとに。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ホラーは苦手ですが、小野不由美さんの作品が好きなので読んでみました…が、怖い、怖かったです。 夜読むと格段に怖かったので昼間に読みきりましたが、それでもゾッとします。 遭遇した怪異をどんどん調べていくというかんじなのですが、闇に侵食されていくような恐怖、蛍光灯や窓の光の影に何か映るんじゃないかとびくびくします。 きっと至るところを調べていけば過去に何らかのことが有るんでしょうが、知らなくていいこともあるのでしょう。 ただ自分はあらゆる人々と神様のお蔭でここにいることが出来る、そのことを忘れないでいたいです。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!