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残穢
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残穢の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.38pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全306件 81~100 5/16ページ
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| この本がきっかけで怪奇・怪談系の読み物に興味を持ち、ホラー小説や実話怪談をあれこれと読むようになったのですが、未だにこれ程完成度の高い長編には巡り会えていません。 実話怪談、実話の体を取った(特に長編の)怪奇ものは読み進めていくうちリアリティの面で ん?と思ってしまう、何か引っ掛かってしまう箇所が必ずと言っていい程あるのですがこの残穢にはとにかくそれが無い。 ストーリーの主となる部分は勿論、枝葉の部分に関してもその全てに説得力があり、読む側に疑問を抱かせることなくただただ怖さのみに没頭させる。そんな残穢のような一冊にはそうそう出会えるものではないと思います。 また、第六感・霊感のような個々人の感覚が軸や根拠になりがちなホラーものの中で資料やインタビューを元に土地の歴史を遡り、理詰めで核心に迫っていくというストーリーはとても自分好みでした。 怪奇に触れた著者たちの体験談が淡々とした筆致で綴られ、誰しもの傍に潜む普遍的な怖さ恐ろしさに収束していく様には本当にぞわりとさせられました。加えて、物語が進むにつれバラバラに思われた一つ一つの怪異が繋がっていき、終盤その出処に辿り着いた瞬間には怖さだけでなくある種の気持ちよさが感じられると思います。 怖さの質、文のタッチ共にとても自分のツボを抑えたものであり、ついつい繰り返し読んでしまう一冊です。 | ||||
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| ダブらせてしまった。 | ||||
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| この話の怖さは、死んだ人間が本人の自覚なく「穢れ」として現場に残り、次の人間をとり殺してしまうという点にある気がします。とり殺された挙句、望む望まざるに関わらず自身も穢れとして次の人間に危害を加える〜という悪意の介在しない無目的な現象の連続は、明確な目的を持って行動する悪意ある殺人者よりはるかに恐ろしいと感じました。 オチが中途半端という批判はよくわかりますが、この現象が解決不能で、主人公たちの存在に関わらずこの先も続いていくという点もかなり怖いと感じます。 それはそうと、この本を読了したころから寝室の天井裏で時折ガタッと物音がするようになりました。小さい音なのですがやけに響くので少し気になります。 | ||||
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| これ、怖いです。 筆者はホラー小説を400冊から読んでいますが、文句なしに最恐です。 著者・小野不由美が、ファンの奇妙な体験について共に調査していく、迫真の実録もの。 何かが畳をこする音がする・・・・そんなショボい怪異に始まり、事態は芋づる式に拡大していきます。 徹底したリアリティで読者の心を囲い込むので、「どうせ作り話だ」という逃げ道がありません。 著者は懐疑主義を貫き、決して常識を踏み外さないし、平山夢明と福澤徹三も実名で登場。 譬えて言うなら、UWFスタイルですね。 だから、「勤め人の久保さんが、こうも私的な調査に打ち込めるか?」とか、 「クボ → ボクで、著者の分身だと示唆している?」などと、余計な事を考えてはいけないのでしょう。 ありのままの恐怖を、受け入れるのが正しい。 純真な筆者は「これを読んでしまった自分にも、害が及ぶのではないか」と、身の危険すら感じました。 そういえば、腰が痛い・・・・って、元々ヘルニアだけど。 なお、本書は映画化もされていますが、読書家が観る必要はないでしょう。 映画として悪くない出来でしたが、どんなに頑張っても、この小説の面白さにはかないっこありません。 | ||||
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| いや怖くないんだけど。 作者を知ってから、東亰異聞、屍鬼、黒祠の島と読んで 非常に面白かったし関心もしたのだけどこれはなんなん? 怖くもないし文章もくどい。 2/3くらい読んだところで思ったのは、 「これから怖い急展開なんだろうけど、この前半のクドさは批判されてそうだな。」 と思ったら最後まで同じ調子じゃないですか。 なんなんほんとに。 | ||||
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| ホラーは苦手ですが、小野不由美さんの作品が好きなので読んでみました…が、怖い、怖かったです。 夜読むと格段に怖かったので昼間に読みきりましたが、それでもゾッとします。 遭遇した怪異をどんどん調べていくというかんじなのですが、闇に侵食されていくような恐怖、蛍光灯や窓の光の影に何か映るんじゃないかとびくびくします。 きっと至るところを調べていけば過去に何らかのことが有るんでしょうが、知らなくていいこともあるのでしょう。 ただ自分はあらゆる人々と神様のお蔭でここにいることが出来る、そのことを忘れないでいたいです。 | ||||
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| 新耳袋的エピソードって量がまとまると怖い。私は前半分くらいで気分が悪くなり始めたので、本の届いたその日はもう読むのを止めました。ホラー好きの私としてはこんなのは初めてでした。あーもしかしてヤバい作品かなと思って、次の日は本にバレルコアをいっぱい振って、なおかつペンデュラムがYESとお墨付きを出してくれたのであと半分を読みました(笑)。九州の炭鉱が出てくるので、もしかして「Kの法則」も発動してるのか?なんて考えると、ますますおぞましくなる嫌な話でした。何よりも希望がない(リングシリーズみたいに突き抜けて開けていく感じがゼロ)ので、後味が悪いです。 | ||||
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| 以前映画にもなり以前、話題になっていたので読んでみました。死者も出ていないのに事故物件、遠方の土地でおきた別々の惨事が、どういうわけか関わってくる超常現象。死の穢れ?を移さぬよう喪に服すことは、現代は簡略化していますが本当はきちんとやるべきなのかもしれない。「これを読んで知ってしまったら、自分にも起きてしまうかも?」という伝播の怖さがあります。幸い、何も起きませんでしたが。 | ||||
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| 感想は怖い。巷で言われている手元に置いておきたくない、ではなく くどい!しつこい!でした。 6割がうんちく、3割が繰り返し、1割が本筋ってところでは? 例えば舞台となる岡谷マンションが元々駐車場だったという設定を説明するのに 人に聞く『駐車場だったのだ』→自分たちで調べる『本当に駐車場だったのだ』→なぜ駐車場が建てられる事になったのか当時の日本の状況などが数ページにわたってひたすら披露される『つまりここに駐車場があってもおかしくはない』→別の人に話を聞く『あそこは駐車場だったよ』→『本当に駐車場だったのだ』 ラストまでずっとこんな形のしつこい繰り返しとうんちくで話がダラダラと続く。 本当にいわくつきではない、と伝えたいんだろうがいくら何でもしつこすぎるしもう少し何とかならなかったのか…? ドキュメンタリータッチの主人公も人に話を聞いては『虚妄だと思い』また少し進展しては『すべては虚妄に思えてくる』何かあると数ページにわたって屁理屈をこねまた『虚妄なのでは』と思い、最後の最後に至っても『すべては虚妄に思えてくる』などと言い出す。 何回虚妄だと思うのか…、もうわかったからそれは。と言いたくなるシーンの連続に連続。それが気になりだすとホラーどころではない。 ただ、日常に潜む恐怖を掴む表現だけは素敵だった。 ホラーとして楽しみたい人は映画版がおすすめ。このくどさとしつこさをざっくり削ってあり純粋なホラー物としてとても面白い。 | ||||
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| じわじわ来ますね。読んでいる最中より読後のほうが怖いのかも。防ぎようのない怪異。淡々と描かれた事柄と冷静な分析。偶然や繋げすぎではという判断も読後の恐怖を後押しです。 | ||||
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| 読後の感想は「つまらなかった」派になるかと思います。 物語、作者が読者に抱いて欲しかった物は初めから最後までずっと続く調査と伝聞の詰め込みで理解できます。 あえて読者の頭にすっと入らないような情報の羅列、混乱するほどの情報源の多さ、調査の進捗のもたつきやくどさ。こうしてリアルと虚妄の境目を見失わせる中で些細な隙間風を起こす…すると実生活の色々な場面でゾッとするようになる。 はずでした。 こういったスタイルの文章はリアルだなと思ってもらえることが大前提です。 ところが他に指摘されている方もいる通り「なんで〇〇しないの…」といった場面が多い。個人的には明らかに△△だなあと察せられる事にいちいち「もしや△△ではないのか」と類察するプロである物書きの主人公たちがリアクションする度にフィクションだなあと感じてしまいどんどんリアリティから遠ざかりました。 こうした、ちょっとしたリアリティの損失が重ならなければ自分もゾッとできたのに…と残念です。 いや、どうだろう。地球なんていつか消えると思って生活しているため「残穢ね…ああそう」と結局なってしまったかもしれないです。特定の小さな場所で起きている内は実生活に即して想像して楽しく怖がれるのですが、なんせ本作は地球規模まで広がる話ですので、では宇宙規模も有り得るなと思い至るともはやSFと感じられ怖さが吹っ飛びます。 | ||||
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| 作品自体は、怖くはないです。 原因の究明に過去へ遡り、ナゾを紐解いていく。 その過程は、ミステリっぽくて面白い。 ですが、読後、怖いものがメチャクチャ増える。 気にしなければ平気…… | ||||
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| この作品は意図的に作者自身の実体験を綴ったルポルタージュの様に書かれている。 どこまでが現実でどこからが創作なのかが非常に曖昧で『本当にあった怖い話』系が好きならばゾクゾクするかもしれない。 しかしこの作品の本質はそんな擬似リアリティーではなく、作中のたった一文を際立たせる為にこそある。 そこを読み流すか、それとも引っかかるかでこの作品の怖さは全く変わってしまう。ルポルタージュ形式で書いているのも変におどろおどろしく書いていないのもその一文を活かすが故だ。 この怖さはどこか『牛の首』の読後感に似ている。 『牛の首』も何も感じない人が読むと意味が分からないというか、その怖さに気づかない。しかしその怖さに気づける人は最終2ページに胃を掴まれる様な恐怖を感じるのだ。 なるほど、この作品は本当に恐ろしい… | ||||
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| あらすじを読んでたいして怖くなさそうと思ったのですが、めちゃ怖かったです! えっ?これって本当にあった事なの?なかったの?どっちー!!?って調子で読み、何回も怖くて本を閉じ、また読みと続けてやっと読み終わりました(笑) | ||||
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| これ怖いのか…?というのが読んだあとの率直な感想です。呪いが伝染る・増殖するという設定は「リング」を彷彿とさせますね。ただ本作はドキュメンタリーのような形式で書かれているのでストーリーが一本道ではなく登場人物に共感して恐怖を得るということが難しい作りになっている作品です。小説というより様々な登場人物の恐怖体験を一冊にまとめたという感じ。ところどころ恐怖に繋がりそうなエピソードはあるのですが実を結ぶ前にすべて自然消滅してしまい、なんだか全体的に惜しい小説でした。 文章は少し固めですが大御所なだけあって読みにくいというほどではないです。ただストーリーはかなりダルい。マンションで起こる不可解な出来事の原因を延々追っていく話なのですが、序盤から終盤までずーーーっと同じことしてんなこいつらという印象でした。話に起伏も動きもない。亀の歩みのような速度で真相が解かれていくためダルすぎて途中何度か飛ばし読みしました。テンポは悪いと思います。残り7日間と期限を切って呪いに急かされる形で展開した「リング」の構成の上手さに気付かされる作品でした。作者が大御所なのは知ってますが本作はあまりにお粗末。解説でも「こんなに怖い小説は知らない!」と賞賛の嵐でしたが(解説ってそんなもんですが)そうか…?これが…?と白けてしまいました。 正直仮に本作を怖いとするなら「リング」はちびるレベルだし「黒い家」なら怖すぎてショック死します。今まで読んできたホラー小説をランキング化するなら下から数えて2、3番目くらいの怖さ。そもそも怖くないし、話もつまらないし…☆2が妥当ですね。 | ||||
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| オススメのホラー小説としていろいろなところで紹介されていたので購入してみましたが,全く怖くなかったし,しかも面白くもなかった。 単に,マンションの怪現象の来歴を調査していくだけという話で,オチも何もない。 関係者とのやりとりが延々と続くだけで,生じる怪現象も地味で非常に退屈。終わり方も,「え?これで終わりなの?」って感じだった。しかも文章もなんだか読みにくいから,薄っぺらい本なのに時間がかかる。 今まで,これほど期待外れな本はなかった。星一つが妥当です。 | ||||
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| ホラー小説は、それを多少でも怖いと思うから読むのだと思う。全く怖くない人は面白くは感じないだろうから。 ホラーには、幽霊ものと、怪奇もの、モンスターもの、etcありますが、幽霊ものは自分でも遭遇する可能性がある故に、それを本当に怖いと思う人は避けるでしょう。たまたま店頭で手にして購入して失敗。飛行機中で読み終えて、空港ゴミ箱に捨てました。その晩から2日間原因不明の熱発に遭いました・・・幽霊が怖い人は読まない方が良い。しかし、怖くない人は読んでも面白くないか? つい先日の座間SNS悪用連続殺人事件のニュースに関連して、「事故物件」という概念とそれに関するサイトがあることを知りました。それをみているうちに、この物語と同様の実話に目がとまりました。1つのマンションの中で、何部屋かが事故が連続する云々・・この小説より前のことのようなので、ひょっとしたら作者、これを題材にしたでしょうか。 | ||||
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| 作家である「私」は、読者の久保さんから奇妙な経験の手紙を受ける。それは、誰もいないはずの部屋から畳を掃くような音が聞こえるという話だった。私は好んでホラー小説も書くため、その後も手紙のやり取りをしていたが、今度は部屋の床を何かが這うのを見たとの連絡があった。これに既視感を感じた私は過去の手紙を調べたところ、似たような体験をした人が、どうやら久保さんと同じマンションに住んでいると思われた。 ドキュメンタリータッチのホラー小説。確かに物語の前半部分の部屋に次々と起こる怪異現象は怖く、夜一人で静かに読んでいると、ふとした瞬間にゾクゾクとする恐怖感を味わえそうです。ただ、その怪異の原因を探っていくことがメインとなり、段々と怖さの度合いは下がっていく気がします。作中、実在の他の作家の方も登場し協力しながら過去の因縁を辿るシーンは、現実なのかどうか分かりませんが探求心が凄いと感じます。 | ||||
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| 生まれて初めて、気に入った本を手放しました……。 これを読んで怖くない、と言った人は、幸運にも現実世界と本の中の世界がダブらなかった人だと思います。 ……… まず、物語の最初に一人の作家さんがでてきます。この作家さんは怪異をあまり信じていません。が、ホラーものを手掛けているため、読者さんから数多くの怪談を集めています。 (ここでひとつご参考までに、今作の小野不由美さんはTH悪霊シリーズ時代に、読者から怪談を募集していらっしゃいました。数多くの怪談が集まり、手元にあること、『ヘイキ下巻』最後のあとがきにもあります。そして小野さんご自身もどっぷりオカルト肯定派なわけではないこと、よくお体を壊されることなどのイメージがあるので、この主人公とよく似ている…?と感じることと思います) そうして、(これはほんとの話?どこまで実際にあったお話なのかな…?)と思いながら、読んでゆくと思います。 そうして読み進めていくうちに、普段聞き流していた当たり前の音が気になり始めます。1歳の娘が天井見て手を振る、いつもの当たり前のことが気になり始めます。 つまり、現実と小説がリンクしはじめてしまうんです。 このあたりで、 和製ホラー好きのみなさんは怪談の【ロジック】を探そうとすると思います。 何が原因で、どうすれば解決するのか。 しかし考えれば考えるほど深みにはまり、それこそが怪異につながる行為だということに気がついてしまいます…。 つまり、読んでいる我々にも怪異が及ぶ、という結論に至ります。 あとは読みきって、どうすれば怪異から逃れられるのか考えてみれば… 背筋が凍ります。 私は階上にいるはずの赤ちゃんの泣き声が、すぐ隣の壁から響いてきたと感じたとき、本を手離すことを決めました。 これ以上本棚にはおいておけません…! 怪異をいただけません‼ ごめんなさい、作者さん! つかコレ、作者さん大丈夫なの…??!無事でいて……! | ||||
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| いかにも、ホラー小説ですよという感じのドヨーンとした文章ではなくて、どちらかといえば淡々とした印象なのに、ものすごく怖い。 ホラー小説とか、怖い話のビデオとか大好きで 小さい頃からたくさん読んだり観たりしてきましたが、ダントツ、この小説が1番怖かったです。 フィクションなのか?ノンフィクションなのか? 全くわからなくて、書き方がものすごく上手いと思いました。 家に置いておくのが怖くなる本です。 | ||||
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