絃の聖域

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評判

絃の聖域の評価:

4.64/5点 レビュー 14件。 A ランク

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平均点4.64pt

Amazonレビュー一覧

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全23件 21〜23 2/2ページ
No.3
(5pt)

名探偵伊集院大介の登場

栗本薫さんの描く伊集院大介シリーズの第一作目。第二回吉川英治文学新人賞受賞した作品。本格推理小説の名に恥じない、これ単体で完成している傑作。ジュネ系の先駆である彼女の世界観や、家元の日本的『イエ』のドロドロとした文芸的な側面など、推理小説の枠にはまらない複雑な構成は、後の彼女資質を非常に凝縮した形で表している。超多作である彼女の作品群は、これまでのシリーズを読んでいないと分からない作品のほうが多いので、初めて栗本ワールドに触れるなら、お薦めの作品です。デヴュー作にはその作者の全てがあると(デヴュー作ではないですが)いいますが、まさに彼女のオリジナルな部分がワンセットで表現されています。江戸川乱歩や夢野久作、最近ではちょっと違うが京極夏彦や坂東真砂子等の日本の土俗的因習的で複雑に入り組んだ血縁関係を背景とする世界観や、映像で云うと『犬神家の一族』『悪魔の手毬歌』等の市川昆監督の金田一耕介シリーズなどが好きな人には、特にお薦めです。個人的には、過去幾多の作品が『人間が人間を殺す』という殺人の動機というものを描いてきましたが、家の因習から生まれる日本的気質と業をストレートに表現している作品は他には知りません。その業の恐ろしさと腐敗臭と共に、その悲しみを背負った気高さ怜悧なまでの美しさは、読後に強い余韻を残します。社会学や文化人類学の本を読むときも、日本的因習や伝統の本質は、実ここにあると感じてしまうほどです。僕は、大傑作だと思っています。
絃の聖域 (上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 絃の聖域 (上) (講談社文庫)より
4061362526
No.2
(5pt)

名探偵伊集院大介の登場

栗本薫さんの描く伊集院大介シリーズの第一作目。第二回吉川英治文学新人賞受賞した作品。本格推理小説の名に恥じない、これ単体で完成している傑作。ジュネ系の先駆である彼女の世界観や、家元の日本的『イエ』のドロドロとした文芸的な側面など、推理小説の枠にはまらない複雑な構成は、後の彼女資質を非常に凝縮した形で表している。超多作である彼女の作品群は、これまでのシリーズを読んでいないと分からない作品のほうが多いので、初めて栗本ワールドに触れるなら、お薦めの作品です。デヴュー作にはその作者の全てがあると(デヴュー作ではないですが)いいますが、まさに彼女のオリジナルな部分がワンセットで表現されています。江戸川乱歩や夢野久作、最近ではちょっと違うが京極夏彦や坂東真砂子等の日本の土俗的因習的で複雑に入り組んだ血縁関係を背景とする世界観や、映像で云うと『犬神家の一族』『悪魔の手毬歌』等の市川昆監督の金田一耕介シリーズなどが好きな人には、特にお薦めです。個人的には、過去幾多の作品が『人間が人間を殺す』という殺人の動機というものを描いてきましたが、家の因習から生まれる日本的気質と業をストレートに表現している作品は他には知りません。その業の恐ろしさと腐敗臭と共に、その悲しみを背負った気高さ怜悧なまでの美しさは、読後に強い余韻を残します。社会学や文化人類学の本を読むときも、日本的因習や伝統の本質は、実ここにあると感じてしまうほどです。僕は、大傑作だと思っています。
絃の聖域〈上〉 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 絃の聖域〈上〉 (角川文庫)より
4041500486
No.1
(5pt)

バイブルとも言える作品

本格推理を呈していながら、深い人間心理描写、人生の悲しさに触れた作品である。栗本氏の作品に良く出てくる、薄幸の美少年とその子を命をかけて守ろうとする少し年かさの少年の、切なさ、大人の世界に踏みにじられまいとする強さと脆弱さに心打たれる。
 グランド・ロマンでもある。氏特有の世界観を含め、ひとつの愛の形を味わうにいい物語だと思う。
絃の聖域 Amazon書評・レビュー: 絃の聖域より
4061307029