■スポンサードリンク
絃の聖域
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
絃の聖域の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.64pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
高校生の頃読みました。もう一度読みたくなって中古品を購入しました。 予想より状態は良かったです。 話しはだいぶ忘れていて、そこまで面白くはなかったです。 少し残念でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
深い話、ミステリーでした。 当然誰が推理できるわけもなく 名探偵が登場しました。 三味線やら長唄やら全く興味がないにも 関わらず食い入るように読んでる自分がいました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
のようにドロドロした話に興味をそそられ どんどんのめり込んでいました。 2人の関係を知られたくない義兄弟の儀式を 目撃してしまい最初の犠牲者が出たのかと 勝手に推理してみましたが第2の犠牲者が出て 自信がなくなりました。(笑) 『ぼくら』シリーズから登場している 山科警部補にも再会でき新しい名探偵の活躍を 下巻に期待したいと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
週刊文春1980年 総合5位 長唄の名家 安東流家元で発生した連続殺人を、伊集院大介が解き明かすミステリ作品。 この安東家が、ハンパない愛憎劇(憎の方がまさっているが)を演じるのだが、どこか幽玄の世界を描いているせいか、金田一シリーズのようなドロドロ感を感じさせない。連続殺人にまつわる真相は、芸の真髄にせまる勢いを見せていて、迫力がある。作者の若い頃の作品であることを考えると、その力量おそるべしというところ。人物の描き方が作品の内容によくマッチしているのだが、冷厳さと熱情をあわせもつヒロイン(?)安東八重が、特に印象深い。ラストも余韻を残すいい終わり方と思う。ただ、初登場 伊集院大介は、本作品の中で語られるほど(警察を魅了するほど)魅力的には読みとれなかった。 前作「ぼくらの時代」とは、随分、作風がかわった印象。でも、ラストのやるせなさ感には通じるものがあるかなぁ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
出版当時のミステリファンなら嬉しさのあまり卒倒したであろうほどの直球ど真ん中の本格ミステリです。古い家で起こる謎めいた惨劇…。横溝正史風の展開…。名探偵…。哀れな犯人…!琴がコロコロコロシャーン!と鳴きます! 伊集院大介ものは短編集を一冊読んでいただけなので、この作品が初登場と聞き、なるほど、こういう人物だったのか、と興味を惹かれました。 ラストの探偵による謎解きシーンはあまりの名探偵の頭の冴えに驚愕しました。これこそが本格ミステリの真髄!でも、あそこまで深く推理できたのなら、なぜ悲劇を防げなかったのか。金田一耕助に忠実だからなのかな。 ただ、全体的にちょっと冗長です。もう少し削れたのでは。 久しぶりに本格ミステリらしい本格ミステリに出会えました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
週刊文春1980年 総合5位 長唄の名家 安東流家元で発生した連続殺人を、伊集院大介が解き明かすミステリ作品。 この安東家が、ハンパない愛憎劇(憎の方がまさっているが)を演じるのだが、どこか幽玄の世界を描いているせいか、金田一シリーズのようなドロドロ感を感じさせない。連続殺人にまつわる真相は、芸の真髄にせまる勢いを見せていて、迫力がある。作者の若い頃の作品であることを考えると、その力量おそるべしというところ。人物の描き方が作品の内容によくマッチしているのだが、冷厳さと熱情をあわせもつヒロイン(?)安東八重が、特に印象深い。ラストも余韻を残すいい終わり方と思う。ただ、初登場 伊集院大介は、本作品の中で語られるほど(警察を魅了するほど)魅力的には読みとれなかった。 前作「ぼくらの時代」とは、随分、作風がかわった印象。でも、ラストのやるせなさ感には通じるものがあるかなぁ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最初はボーイズラブの作品かと思いました。 三味線の家元の家での複雑な家族を背景にした連続殺人事件。 伊集院大介が登場するが,最後の最後まで脇役です。 特に,はじめの方は主人公は家元の子供たち。 吉川英治文学新人賞受賞作品ナだけあって, 小説としての完成度も高井。 透明感ある伊集院大介。 他の名探偵とは一線を画すると思うがいかがだろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最初はボーイズラブの作品かと思いました。 三味線の家元の家での複雑な家族を背景にした連続殺人事件。 伊集院大介が登場するが,最後の最後まで脇役です。 特に,上では,主人公は家元の子供たち。 吉川英治文学新人賞受賞作品ナだけあって, 小説としての完成度も高井。 透明感ある伊集院大介。 他の名探偵とは一線を画すると思うがいかがだろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
上ではボーイズラブの作品かと思いました。 下に入ると,一転,三味線の家元の家での複雑な家族を背景にした連続殺人事件になっていきます。 あるいは,最後は連続自殺事件なのかもしれません。 伊集院大介が登場するが,最後の最後まで脇役です。 特に,上では,主人公は家元の子供たちだったのが,最後に主役逆転。 吉川英治文学新人賞受賞作品ナだけあって, 小説としての完成度も高いということなのだろう。 透明感ある伊集院大介が,それでも人間性を重視しているのが特筆できる。 他の名探偵とは一線を画すると思うがいかがだろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
レビューを書いていると、昔のことを思い出す。私の高校生時代というのは栗本薫なしには語れないのだなーと改めて認識する。 この芸術一家のお家騒動の話は、意外な犯人によって記憶に残っている。「未必の故意」という言葉というか、考え方を知ったのもこの作品だった。伊集院大介という名探偵を知ったのもこの作品。その後に読みあさった伊集院大介の短編集は結構軽いものが多かったが、これは華麗かつ重厚な物語で、そこに気の強い美少女、はかなげな少年とくれば、面白くないはずがなかろう。 これから栗本作品に入ろうという方には、ぜひお勧めすする。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本書のベストセリフ 由紀夫「ぼく、大人になっても、絶対に、結婚なんかしないよ」 智「ぼくも――ぼくも絶対に結婚なんかしないよ」 801キタ━━(゚∀゚)━━!プロローグで炸裂! 筋骨逞しい17歳の少年が攻め、 受けるは色白の病弱な16歳の少年。 しかも二人は本妻の子と妾の子、 禁断の二乗の近親相オカマ、 やめて、おしりが、いたい!ハァハァハァ…。 失礼しました。 冗談はともかく、 芸術テーマのミステリとして世界一であろう。 真犯人の苦悩が理解出来ない奴は、 芸術の名を騙る女の裸体画でも見てハァハァしてろ! 『レダ』 の芸術家ギルドの描写からも読み取れたが、 栗本薫は芸術を正しく理解してる教養人です。 他人を理解する気もなく、 自分の名誉のみ追い求める自称芸術家は、 社会の邪魔なので死んで下さい。 本格ミステリとしてもどんでん返しがあるので楽しめます。 主人公(なのか?)の名探偵伊集院大介の心理描写が一切なく、 名探偵が推理マシーンに徹しているのも好感度大。 主人公は山科刑事みたいな気もする。 芸術とはなんぞや? 芸術家はどう生きるべきか? と悩んでいる人は必読である。 本書を読んでまともな芸術家が発生することを望む。 社会の敵の自称芸術家は死んで下さい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
久しぶりに推理小説を読んだ、という気にさせてくれた本でした。もちろん現在でも多くの推理小説が出版されているので、そんな気にさせてくれるものは沢山あるのでしょうが、昔ながらの雰囲気を持ちながら現代の中で活躍している名探偵の登場にふさわしい話だったように思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
栗本薫さんの描く伊集院大介シリーズの第一作目。第二回吉川英治文学新人賞受賞した作品。本格推理小説の名に恥じない、これ単体で完成している傑作。ジュネ系の先駆である彼女の世界観や、家元の日本的『イエ』のドロドロとした文芸的な側面など、推理小説の枠にはまらない複雑な構成は、後の彼女資質を非常に凝縮した形で表している。超多作である彼女の作品群は、これまでのシリーズを読んでいないと分からない作品のほうが多いので、初めて栗本ワールドに触れるなら、お薦めの作品です。デヴュー作にはその作者の全てがあると(デヴュー作ではないですが)いいますが、まさに彼女のオリジナルな部分がワンセットで表現されています。江戸川乱歩や夢野久作、最近ではちょっと違うが京極夏彦や坂東真砂子等の日本の土俗的因習的で複雑に入り組んだ血縁関係を背景とする世界観や、映像で云うと『犬神家の一族』『悪魔の手毬歌』等の市川昆監督の金田一耕介シリーズなどが好きな人には、特にお薦めです。個人的には、過去幾多の作品が『人間が人間を殺す』という殺人の動機というものを描いてきましたが、家の因習から生まれる日本的気質と業をストレートに表現している作品は他には知りません。その業の恐ろしさと腐敗臭と共に、その悲しみを背負った気高さ怜悧なまでの美しさは、読後に強い余韻を残します。社会学や文化人類学の本を読むときも、日本的因習や伝統の本質は、実ここにあると感じてしまうほどです。僕は、大傑作だと思っています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本格推理を呈していながら、深い人間心理描写、人生の悲しさに触れた作品である。栗本氏の作品に良く出てくる、薄幸の美少年とその子を命をかけて守ろうとする少し年かさの少年の、切なさ、大人の世界に踏みにじられまいとする強さと脆弱さに心打たれる。 グランド・ロマンでもある。氏特有の世界観を含め、ひとつの愛の形を味わうにいい物語だと思う。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!