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マークスの山
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【この小説が収録されている参考書籍】
マークスの山の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.77pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全271件 101~120 6/14ページ
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WOWOWドラマ化で上下巻を読みました。 読み難いほど重厚で緻密な文章の割には、 書かれておらず、つながらず、納得出来ない、スッキリとしない読後感。 さらに読み返したくならないので、私とは相性が合わないようです。 しかしドラマの方は実に良かった。 人間ドラマとしても、組織対個人としても、犯人像も、山梨県警も。 原作で描かれていない部分を補足してあったり、狂言回し的記者を補強していて、 つじつまの合う内容になっていた。テントの中の写真は説得力があった。 5時間中だるみすることなく、原作の重厚さも表現していた印象。 WOWOWドラマは映画よりも面白い。 でもそのためにはこれぐらい歯ごたえのある原作が必要なことも事実。 表現力のある人が仕立て直してくれると、ようやく楽しめる。 私にはハードルが高い文章、すごいんだと思う。 | ||||
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WOWOWでのドラマ上映に触発されて、改めて本を手にしました。 この本は、捜査を進める合田刑事と殺人を犯す“マークス”の二人の視点から書かれています。 その書き方が効果を上げているのでしょうか、捜査側の問題点(それは制度的な問題にも及びます)と人間の心の問題(その中心は水沢=マークスにあります)と言う二つの大きなテーマが、読む者に重く圧し掛かってきます。 前者は、検察や警察の上層部の問題やテリトリーの問題などです。 後者は、端的に言えば、二重人格者の問題です。 ただ、こうした二つの問題は、ただ単に言葉通りの問題としてでなく、更に詳細な部分にも反映しています。 特に、後者の心の問題は、単に犯人水沢だけの問題とはしていないように思います。 そうした二重人格的な要素は、多かれ少なかれ誰にでもあるのだと言っているようです。 従って、そのことはすべての人に、水沢と同じ様な立場に立たされる可能性があるのだと、警告しているかのようです。 今回読んでみても、いささかもミステリーとしての楽しみは失せていませんでした。 良い作品は、何度読んでも、その時々の感慨を齎してくれるのでしょう。 | ||||
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文庫から読んでしまうと、単行本の饒舌なシーンが目についてしまった。 やはり刊行された順番を守らなければ、興ざめになってしまう。 それにしても二つを比べると、まるで別物とまでは行かないけれども、状況設定をかなりいじっているところがすごい。 作家がペンを置く覚悟というのは本当に大変なのだろう。 | ||||
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WOWOWドラマ化で興味を持ち、上巻を手にした。キャストが発表されているので顔写真入りチラシを脇に置き、本書を読み進めた。事件発生まではテンポ良く進むが、捜査員が登場するととたんに重苦しく身動きが取れない。個人と組織の関係を描かれ始めると、読者も一個人となり閉塞感に巻き込まれる。現実世界でも検察のデータ改ざん不祥事もあり、浮世離れした孤立した狭い世界が興味深い。伏線の段階だと思って少し忍耐が必要かな、読み進めるには。濃密なんですよね、文章が。ストーリー展開よりも濃さの抵抗感を描かれている人間模様を味わう上巻。 | ||||
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WOWOWドラマ化で興味を持ち、上巻を手にした。 キャストが発表されているので顔写真入りチラシを脇に置き、本書を読み進めた。 事件発生まではテンポ良く進むが、捜査員が登場するととたんに重苦しく身動きが取れない。 個人と組織の関係を描かれ始めると、読者も一個人となり閉塞感に巻き込まれる。 現実世界でも検察のデータ改ざん不祥事もあり、 浮世離れした孤立した狭い世界が興味深い。 伏線の段階だと思って少し忍耐が必要かな、読み進めるには。 濃密なんですよね、文章が。 ストーリー展開よりも濃さの抵抗感を描かれている人間模様を味わう上巻。 | ||||
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先に「つまらない」というレビューを書いた人も言っていますが、警察内部の登場人物をいちいち逐一あだ名つけてまでピックアップしすぎ。欄丸=お欄は肌が弱いから人がつけている整髪料でも肌が荒れている…みたいな描写をいちいちいちいち出てくる警察人物ほとんどにやるもんだから読んでるこちらは退屈するし、個々の人物の印象が薄い。警察メイン人物の合田ですら薄い。んなこたどーでもいーから、早よ事件の展開を見せてくれ!と思います。逆に、そんな警察関係人物描写がやたら多いから飛ばし読みでも、ある程度話についていける有り様。飛ばし読みも含めて「頑張って」上巻は読みましたが時間の無駄でした。なぜなら苦痛だから。ただ当時、ベストセラーで大げさに騒がれていたから我慢しましたがもうムリ。どちらが先か知らないが踊る大捜査線ごっこがしたいなら小説じゃキツいだろ。 | ||||
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先に「つまらない」というレビューを書いた人も言っていますが、警察内部の登場人物をいちいち逐一あだ名つけてまでピックアップしすぎ。欄丸=お欄は肌が弱いから人がつけている整髪料でも肌が荒れている…みたいな描写をいちいちいちいち出てくる警察人物ほとんどにやるもんだから読んでるこちらは退屈するし、個々の人物の印象が薄い。警察メイン人物の合田ですら薄い。んなこたどーでもいーから、早よ事件の展開を見せてくれ!と思います。逆に、そんな警察関係人物描写がやたら多いから飛ばし読みでも、ある程度話についていける有り様。飛ばし読みも含めて「頑張って」上巻は読みましたが時間の無駄でした。なぜなら苦痛だから。ただ当時、ベストセラーで大げさに騒がれていたから我慢しましたがもうムリ。どちらが先か知らないが踊る大捜査線ごっこがしたいなら小説じゃキツいだろ。 | ||||
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レディ・ジョーカーがめちゃくちゃおもしろかったので続いて読んだ。 レディ・ジョーカーほどではないが楽しめた。 作者が女性と知って驚いた。なんとも男くさい話を書く女性だ。 | ||||
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レディ・ジョーカーがめちゃくちゃおもしろかったので続いて読んだ。 レディ・ジョーカーほどではないが楽しめた。 作者が女性と知って驚いた。なんとも男くさい話を書く女性だ。 | ||||
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通勤電車の暇つぶしに読もうとしましたが、上巻の途中でギブアップしました。警察内部の人間模様の描写がダラダラと続きます。また、主人公らしき刑事の周辺の登場人物が多すぎ、個々が印象に残ることなく、おまけに、あだ名と本名とゴチャゴチャ表記されていて誰が誰だかさっぱり頭に入ってきません。直木賞受賞なんてカバーにあるものだから、いつか面白くなるだろうと我慢して読み進めましたが、ギブアップです。短時間集中で読むのならいいのかもしれませんが、わざわざ貴重な休日にこれを読もうとは思いません。。。 | ||||
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通勤電車の暇つぶしに読もうとしましたが、上巻の途中でギブアップしました。警察内部の人間模様の描写がダラダラと続きます。また、主人公らしき刑事の周辺の登場人物が多すぎ、個々が印象に残ることなく、おまけに、あだ名と本名とゴチャゴチャ表記されていて誰が誰だかさっぱり頭に入ってきません。直木賞受賞なんてカバーにあるものだから、いつか面白くなるだろうと我慢して読み進めましたが、ギブアップです。短時間集中で読むのならいいのかもしれませんが、わざわざ貴重な休日にこれを読もうとは思いません。。。 | ||||
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高村薫はレディ・ジョーカー以来でした。レディ・ジョーカーは面白かったんですが読みづらかった記憶がありました。マークスの山はそれに比べかなり読みやすいと思いました。人間って、こんなにいろいろ考えてるっけな・・・?と思うほどの心理描写。どの登場人物にも感情移入できちゃいます。刑事物好きだし。 | ||||
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上下巻2冊の感想。読んでいる間は面白かった。力作だとも思う。読了後の達成感もある。しかし、あらためて振り返ってみると、不満が頭に浮かぶ。 まず、警察小説として見れば、登場人物があまりにも類型化しすぎ。現場の刑事は色々「あだ名」は付いているが、中身はほとんど同一人物のようにワンパターンである。神経をピリピリさせ、現場の独断で動き、同僚さえ信じていない。みんな同じ。上層部は圧力をかけるしか能がない。これだけ長い小説なら、もっと多彩な登場人物を描いてほしい。現場の刑事の中にも上層部のスパイみたいなヤツがいるとか、上層部にも現場に理解のある者がいてもいいはずじゃないか。 適切な感想かどうかわからないが、この小説は、濃いサングラスをかけて世の中を眺め、灰色に塗りつぶされた人物や世界の、わずかな陰影の違いをくどくどと書き連ねているような気がする。それを描き尽くせる作者の筆力は大したものかもしれないし、この作品を評価する人はその点に惹かれるのだろうが、私としては、まずサングラスを外して、明るい視野で世界を見てくれ、と言いたくなる。 最後まで読んでみれば、この程度の「事件」で、どうして捜査にあれほど強い圧力がかかるのか、さっぱりわからない。過去の「事件」(既に時効)が暴かれたら、「加害者たち」が具体的にどのように困るのだろうか? まさか単なるスキャンダル逃れではあるまいに。 もともと山に無縁の「被害者」が登山に興味を持った理由もわからないまま。結局、クライマックスを強引に山に引っ張っただけか。 | ||||
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上下巻2冊の感想。読んでいる間は面白かった。力作だとも思う。読了後の達成感もある。しかし、あらためて振り返ってみると、不満が頭に浮かぶ。 まず、警察小説として見れば、登場人物があまりにも類型化しすぎ。現場の刑事は色々「あだ名」は付いているが、中身はほとんど同一人物のようにワンパターンである。神経をピリピリさせ、現場の独断で動き、同僚さえ信じていない。みんな同じ。上層部は圧力をかけるしか能がない。これだけ長い小説なら、もっと多彩な登場人物を描いてほしい。現場の刑事の中にも上層部のスパイみたいなヤツがいるとか、上層部にも現場に理解のある者がいてもいいはずじゃないか。 適切な感想かどうかわからないが、この小説は、濃いサングラスをかけて世の中を眺め、灰色に塗りつぶされた人物や世界の、わずかな陰影の違いをくどくどと書き連ねているような気がする。それを描き尽くせる作者の筆力は大したものかもしれないし、この作品を評価する人はその点に惹かれるのだろうが、私としては、まずサングラスを外して、明るい視野で世界を見てくれ、と言いたくなる。 最後まで読んでみれば、この程度の「事件」で、どうして捜査にあれほど強い圧力がかかるのか、さっぱりわからない。過去の「事件」(既に時効)が暴かれたら、「加害者たち」が具体的にどのように困るのだろうか? まさか単なるスキャンダル逃れではあるまいに。 もともと山に無縁の「被害者」が登山に興味を持った理由もわからないまま。結局、クライマックスを強引に山に引っ張っただけか。 | ||||
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ずっと、ずっと読みたいと思いながら、中々手が出なかった1冊。 やっと読み終えることができました。 女性作家とは思えない。 それが最初の印象でした。 上巻の付箋的な始まりから、成長していくマークスの姿。 危なっかしくも、どこかに鋭さがこっそりと隠れてる。 そして、少年から青年へと。 主人公は、上巻の途中に出てくる合田刑事。 関西弁で、たたき上げの骨の髄までデカ。 この合田刑事の内心の葛藤が素晴らしく、たんなるミステリーではないと思わせる。 上巻の途中、合田が陣を取ってからの下りあたりから 読むスピードも加速していったような気がします。 普段使うことのない、専門的な用語などもありましたが そんなことは二の次。 脇を締める、登場人物達の魅力的なこと。 あだ名とか、その個性が映像のように頭の中で想像できてしまいます。 あぁ、この役は誰が合いそう…なんて、思いながら。 会議のやりとりなどの臨場感も感じることが出来ます。 この本の魅力は、やはり人間模様とても言うべきか。 完全なる縦社会の「警察」という組織の中で 右往左往しつつ、真実を突き止めて行こうとする、刑事たち。 縄張り争いや、管轄違いなど色々な摩擦が、捜査の進展を遅らせる。 ある意味「邪悪」というよりも「無垢」という方がどこか馴染む、殺人犯マークス。 そして…。そのマークスの影に怯える者達。 最後へのファイナルは、色々な意見がありますが個人的には とても良かったです。 マークスの瞳に映るものが、読後心の芯に何とも言えない 余韻の残るような終わり方でした。 それにしても、人間というものは 「罪悪感」というやっかいなモノに、取り付かれてしまうものですね。 いくら年月が経とうとも。 祓っても、祓っても拭いきれない。 それでこそ「人」なんだな…と素直にそう思いました。 | ||||
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ずっと、ずっと読みたいと思いながら、中々手が出なかった1冊。 やっと読み終えることができました。 女性作家とは思えない。 それが最初の印象でした。 上巻の付箋的な始まりから、成長していくマークスの姿。 危なっかしくも、どこかに鋭さがこっそりと隠れてる。 そして、少年から青年へと。 主人公は、上巻の途中に出てくる合田刑事。 関西弁で、たたき上げの骨の髄までデカ。 この合田刑事の内心の葛藤が素晴らしく、たんなるミステリーではないと思わせる。 上巻の途中、合田が陣を取ってからの下りあたりから 読むスピードも加速していったような気がします。 普段使うことのない、専門的な用語などもありましたが そんなことは二の次。 脇を締める、登場人物達の魅力的なこと。 あだ名とか、その個性が映像のように頭の中で想像できてしまいます。 あぁ、この役は誰が合いそう…なんて、思いながら。 会議のやりとりなどの臨場感も感じることが出来ます。 この本の魅力は、やはり人間模様とても言うべきか。 完全なる縦社会の「警察」という組織の中で 右往左往しつつ、真実を突き止めて行こうとする、刑事たち。 縄張り争いや、管轄違いなど色々な摩擦が、捜査の進展を遅らせる。 ある意味「邪悪」というよりも「無垢」という方がどこか馴染む、殺人犯マークス。 そして…。そのマークスの影に怯える者達。 最後へのファイナルは、色々な意見がありますが個人的には とても良かったです。 マークスの瞳に映るものが、読後心の芯に何とも言えない 余韻の残るような終わり方でした。 それにしても、人間というものは 「罪悪感」というやっかいなモノに、取り付かれてしまうものですね。 いくら年月が経とうとも。 祓っても、祓っても拭いきれない。 それでこそ「人」なんだな…と素直にそう思いました。 | ||||
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映画化もされていますが、この改訂前の作に準拠していて、良かったです。 犯人の青年役も、萩原聖人で正解でした。 著作では、青年の精神状態や心理の推移を通して、人間の真実を描いてみせた 洞察力と手腕が、秀逸でした。 | ||||
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この人本当に女性なの?と思うぐらい正確で隙間の無い文章で綴られているミステリーです。 登山も警察も精神障害も実生活ではあまり馴染みの無い世界なのですが、こんなふうにリアルに描かれるとたじたじとしてしまいます。 連続殺人の犯人は最初から県等がつくし、登山をちょっとかじった人なら凶器もすぐにわかります。 ただ、その動機やなりゆきが知りたくて、休日1日つぶして読みきってしまいました。 物語の終わりに希望が見えないのがちょっと残念。 どうも、ハードカバーの方はちょっと内容が違うらしい。 そちらを読んで見たい気もしますが、書き直しているのにはそれなりの理由があると思うので、文庫本の方だけにしておきます。 | ||||
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この人本当に女性なの?と思うぐらい正確で隙間の無い文章で綴られているミステリーです。 登山も警察も精神障害も実生活ではあまり馴染みの無い世界なのですが、こんなふうにリアルに描かれるとたじたじとしてしまいます。 連続殺人の犯人は最初から県等がつくし、登山をちょっとかじった人なら凶器もすぐにわかります。 ただ、その動機やなりゆきが知りたくて、休日1日つぶして読みきってしまいました。 物語の終わりに希望が見えないのがちょっと残念。 どうも、ハードカバーの方はちょっと内容が違うらしい。 そちらを読んで見たい気もしますが、書き直しているのにはそれなりの理由があると思うので、文庫本の方だけにしておきます。 | ||||
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上巻はあっという間に読めてこの作家すごい面白いと思って、ハイテンションで下巻突入。なんだあれ結末。誰が納得できんの。最後はやっつけ仕事ですか?とりあえずこうしとけばいいや的な。点と点、最終的に線になりません。拙い表現で悪いですが、点と点の辺りを大きくスプレーで塗り潰したう感じ、それは線ではないよ。後半最後は本当にドン引きです。直木賞ってこんなもんなの!? | ||||
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