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マークスの山
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【この小説が収録されている参考書籍】
マークスの山の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.77pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全271件 41~60 3/14ページ
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さすがに、話が暗くて、重過ぎて、2度目は、少し読むペースがダウン、下巻最後の章を残して、放棄した。 | ||||
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自分は初版のハードカバー版の方好きです。ハードカバーの方は何度も読み返してボロボロになってしまい、文庫版上下で買ったが、のっけから勢いを削がれます。ハードカバー版はじまりのものろーぐは誰が語っているのか主語がなかったところを、文庫版は僕と主語が出てきてます。 合田と合田の元妻の双子の兄貴とのやりとりも文庫版だと、具体的、多めに書き足されていて逆に、うざったいです。男のロマンなんかどうでもいいです。 ほんの軽い気持ちで犯した犯罪がエリートたちを追い詰め、逆に追い詰められていく。癖のある男たちの葛藤、衝突、やりとり、醜悪さが面白いです。そこに、純愛、マークスの真知子を失った時の悲しみが臓腑に響きます。 | ||||
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人の脳の中、心の中は見えないのに、高村薫は描く。見える気がしてくる。脳の、心のはたらきでことばで表現していくから、できることなのか。 話は、もちろんおもしろいが、ことばによる描写の的確さにも惹かれて、一気に読んでしまった。読み終えるのが惜しくてたまらなかったが。 | ||||
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かなり読みごたえありました。 作者の他の作品も気になってます。 | ||||
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マークス、合田、加納、合田の同僚刑事に見られる男性同士の同性愛への偏愛。 抽象的で、それゆえに共感しにくい動機で犯罪を実行する男、あるいは男たち。 人名にカナがふられていない(ちなみに合田は ごうだ と読む)など、著者の作品の特徴は健在。 過去の南アルプスでのある出来事に端を発した連続殺人事件の顛末が、濃密な文章でつづられる。 結論を先に述べると、ミステリとしてだけではなく一般小説として見ても、本書はそれほど秀でた作品とは言えない。 特に優れた点があるとするなら、徹底した取材を基にしているであろう緻密を極めた文章だが、文章力と魅力ある作品の創造力は別ものだ。 上下巻で700ページ余りも使って細かく事件の捜査状況を描いて来たのに、その結末を刑事たちの推測と、関係者の手記だけで済ませてしまっては、手抜きとのそしりを受けても仕方がないと思う。 主要人物のひとりである看護師が、放置されたまま話が終わってしまうのも、どうなのか。 この物語が、精神を病んだ連続殺人犯であるマークスと、彼を庇護する女性看護師、そしてマークスのターゲットになる数人の人物たちのものである事は自明だろう。 にもかかわらず、登場人物の視点の大半が、第三者である合田刑事のものに費やされている。 (組織と個人の軋轢や、捜査そのものに関してはこれでもかという程に細かく描写されるけれど、そこには特筆するような人間ドラマはない) 特に下巻では彼以外の視点はほとんどなくなり、そのせいで、マークスや看護師への読者の感情移入が中途半端になってしまうし、見せ場であるはずの犯行時や逃亡時の描写も一切ない。 追い詰められた者たちの焦燥感も表現されない。 この構成選択のミスによるアンバランスさが、本書を傑作とする事を阻む一因になっている。 上流社会の人間に社会の下層の人間が打撃を与えるという点で同じ構造を持つ「レディ・ジョーカー」では、犯人、被害者、捜査員のそれぞれの視点がバランスよく配されており、犯人や犯行の動機にも共感しやすく、完成度の高さでは本書を大きく上回る。 これは全くの想像だが、著者には本書が未成熟な作品だという自覚があり、「レディ・ジョーカー」は、一種のリベンジだったのではないだろうか。 本書は、その傑作を著すための習作という位置付けができると思う。 「マークスの山」と「レディ・ジョーカー」のどちらを読もうかと迷っている方がいたら、ためらう事なく後者を勧める。 | ||||
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初出の本書の方が、人物描写、次へ章への繋がり方と畳みこみ方とも優れていると思う。ただ、唯一残念なのはP419上段に「降りれる」という、いわゆる「ら抜け言葉」がある点だ。この場面は、1967年に名門大学医学部に進んだエリートが後年書いた遺書との設定なので、こうした今風の表現が入り込むことでせっかくの場面が覿面に「作りごと」になってしまった。今回久しぶりに文庫上下巻を、次いで本書をと再読して、改めてその感を強くした。硬質で、乾きかつ渇いた文体を積み重ねる手練れの筆者のためにも、惜しまれる部分だ。一方、P440の最後の二文は素晴らしい。三島の「天人五衰」のコーダで鳴り響く「…数珠を繰るやうな蝉の声がこヽを領してゐる。そのほかには何一つ音とてなく、寂寞を極めてゐる。この庭には何もない。記憶もなければ何もないところへ、自分は来てしまつた…」という表現に匹敵すると思う。それは、膨大な時間の流転の果てに立ち現れた絶望と諦念と浄化だ。構築感と奥行きがあり、かつ、到底人間がかなわない、造化の雄大な懐深い景色が紡がれた文章といえよう。 天人五衰に終わる「豊饒の海」四部作に就いては甲論乙駁かまびすしいが、今は触れない。ただ、最後の一文に「夏の日ざかりの日」という三島らしからぬつまらぬ重畳があること、すぐ前に出てきた「寂寞」の繰り返したる「しんとしてゐる……」で結ばれたおかしさを指摘するに留めたい。けだし言の葉を自在に綯い、ゴシックとロココの混淆を想わせる過剰を、かと思えば、凛とした簡素さを自在に操る三島らしさとは、かなり径庭がある結びと言わざるを得ない。 最後、本書大団円のあとに加えられたP441はここに置くべきではなく、本文中に置くものだ。それでこそ本編結びの、澄んだ静謐な光景が生きただろうことを、併せて指摘しておきたい。 | ||||
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上巻は雑人事件が多発して、これがどう解決に向かうのかワクワクしたのだが、 下巻はテンポ悪くグダグタで読みづらいし、結末も納得がいかず、はっきりいって時間の無駄だった。 | ||||
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高村薫の『レディージョーカー』の実写版の予告を見たあとに、レンタルビデオ店に行ったがなく、ならば原作を読もうと思ったら、調べてみるとシリーズの3作目だった。 順番に読むことはないという人もいるだろうが、刊行順に読むというのは、自分で決めていることなので、第1作の本作を読むことにした。 そういうこともあって、本作は『レディージョーカー』に行き着くまでの言い方は悪いが、通り道と言う気分で読み始めたので、正直期待はしていなかった。 だが、読み終えた今、そんな事は微塵も感じていない。 事件解決に向けて動く刑事たちなどの、圧倒的迫力、そしてクライマックス。 もう一瞬たりとも「つまらない」と感じる事はなかった。 シリーズ2作目『照柿』もどんな作品か楽しみだ。 | ||||
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上巻に引き続き購入. 購入前に,多重人格の本だと聞いていた. そういった意味では,上巻は刑事ものという印象が強く残りました. この辺りが,読み進めることをためらっていた理由だったのではないかと感じる. 下巻に関しては,徐々に核心に触れてゆくと感じました. ・マークスのヤマ ・MARKSの山 ・マークスの山 視点により,様相を変える物語. 主観ではあるが,山に関わることで呼び覚まされいる別な人格. 色々な受け止め方の出来るタイトルだと思った. 詳細に書かれている部分,興味があり苦とは感じないのであれば良い本だろうと思う. 好みが分かれると思うが,読み始めた場合には下巻まで読むことをお勧めしたい本です. | ||||
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枝葉の部分の細かい話や、登場する人物名が多くてあまり頭に入ってこなかった。 集中しないと意識が違うとこにいくので集中するのが大変な本でした。 なぜ水沢は殺しに走ったのかが結局最後まで分からなかった...。 あの山で両親が心中したことと何か繋がりが出てくると思い最後まで読んだが、全く関係なかった。 ただの同じ山で心中しだけで、マークスの連中との繋がりは特に無かった。 | ||||
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日本における警察小説の金字塔であり、作者の筆力 の凄さに脱帽させられます。 ハードカバー版と文庫版で相当の改訂がなされており、 時間があれば両版を読み比べることをお勧めします。 自分は前者の方が、より心に響きました。 | ||||
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WOWOWをみて購入この原作にてドラマ有り、映画がかわいそうな感じなかなかページが進まない、良くかみしめながら読まなければ良さわ わからなうのではないだろうか、読み流しの人には、不向きな本で、トムクランシー並だと思う彼の本も何度か読み直すと凄い描写だと感じる。 | ||||
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WOWOWをみて購入この原作にてドラマ有り、映画がかわいそうな感じなかなかページが進まない、良くかみしめながら読まなければ良さわ わからなうのではないだろうか、読み流しの人には、不向きな本で、トムクランシー並だと思う彼の本も何度か読み直すと凄い描写だと感じる。 | ||||
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話を膨らませすぎて全てがまとまってないよーな???終盤に水沢側からの事件の真相を、見たかった!きっとこうなるんだろうな…まさかまさか??やっぱりな感じが否めない!文学がスゴイ分、勿体無い気がしてならない。 | ||||
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ずいぶん前に買った本です. 途中まで読んで止めていたものを最初から読み返しました. 緻密な表現という言い方もできると感じましたが,好みから言えば少し外れてしまった本かもしれません. おそらくこの本も上巻だけで判断すべき本ではないと感じました. 下巻も探し出そうという気になっているのも事実です. 上巻は色々な下準備に徹しているのではないかと思わされました. 手元を探して見つからなければ,下巻も買おうと思っています. | ||||
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キッチリ紡がれる文章が、やわらかく読みやすいものに慣れた頭を刺激してくれます。 この作品が書かれた時代の本には時間をかけて作られた感触がある…ように個人的に感じました。 合田周辺の仕事や人生をめぐる描写も渋くて好きです。 下巻に続きます。 | ||||
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読み応えがありました。 特殊な犯人なので難しいですが、最後まで犯人の心情が掴みきれず…それだけが少し物足りない気もしました。 でも、いろいろな登場人物の人生が描かれながら、何かを声高に叫ぶわけではない、一言で言えないから物語になるのだなと思える本でした。 小説家ってすごいです。 | ||||
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自身はミステリーを離れて10年ほど経ちますが、何冊かは読み返す本があります。 本書もその一冊です。 特に、この本は読後感が他に類を見ない読後感のため、手放せません。 文庫版と単行本を5回くらいずつ読みました。 単行本より文庫のほうが簡潔で気持ちがいい。 単行本は、桐野夏生氏のOUTを読んでいるときのような感覚かなぁ。 そんなん言われたら高村氏は独自性の強い作品だけに難色を示すのかなぁ。 トーマス・マンの「魔の山」との繋がりは感じませんが、高村氏に金字塔ともいえる 作品だと思っています。 文字数はページ数に比べて極めて多く、読みやすいとはとてもいえませんが、 読み返したくなるような小説です。 多くの川の支流が、最後は河口につながる大きな川になるという表現がぴったりです。 年中頭が働きすぎているようなタイプの人は必読。 高村氏の小説を読むたびに思いますが、この方の頭の中身は一体どうなっているのかと。。。。。 それくらい凄いです。 | ||||
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男くさくて その裏に細やかな女を感じさせる作品は やはり女性にしか書けないものです 彼女はロマンアート作家だと思います ブルーではなく青です | ||||
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犯罪の裏にある純真さに涙。 もういいよ。君のせいじゃないから。ゆっくり休みなよ。 と、子を持つ母として思いました。 文章力だのなんだのと難しいことはわかりませんが、 他の作品では、似たような境遇の主人公(だと自分は感じます)の「李謳」が好きです。 | ||||
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