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マークスの山
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【この小説が収録されている参考書籍】
マークスの山の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.77pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全271件 81~100 5/14ページ
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私の読解能力が低いせいか、私の中で謎は解明されませんでした。水沢は何で精神を病んでしまったのかまずわからない。 マークスが水沢の中に存在し始めたのはなぜか?マークスの望みは何だったのか?わかりませんでした。 そもそも、水沢は一家心中するときに一人だけ生き延びる中で、その死体遺棄シーンを見てしまったがため、変になってしまったのだろうか。精神を病んでいる割には用意周到な犯罪ができたということは実は、精神は病んでいなかったとか。 おそらく私の読解能力の低さのため、謎が解けず、しかも時間ばかりかかり、すっきりしない後味でした。 | ||||
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単行本で読んでいましたが文庫化にあたりだいぶ書き換えたとのことで探していました。いい本です。 | ||||
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犯人を追いつめる過程を、長〜〜〜〜〜〜く書いた割には、 あっさり謎解明、みたいな。。。 しかも、途中からマークスの部分が全く出てこなくなったし、 事件は解決したけど、謎は謎のままみたいな。。。 なんか途中面白かっただけに、すごく消化不良です。 しかも、林原=りんばら、って読めませんけど・・・ 警察主体の話なら、中途半端に水沢部分を入れてきて欲しくなかった。 | ||||
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「太陽を曳く馬」に興味をもって、今まで高村薫は全く読んだことがなかったので手始めに読んでみました。 そもそも私が純文学が好きだからかもしれませんが、警察内部の陰謀や保身話が多すぎて辟易しました。 また、3つのストーリーが絡み合い最後に合流しますが、あまりにも無理な偶然の連発も腑に落ちない。 最後の事件の真相を、公開するのもやっつけな気がします。 作者のイメージからもっと重厚で、緻密なものを期待していたので、ちょっと期待はずれでした。 胸を締め付ける、切ない描写はうまいですね。 女性らしいと思います。 | ||||
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著者の世界観は好きなのだけれど、異端者の心情には感情移入しづらい。 警察関係の作品は好きですが、心理描写に乏しかった印象を受ける。 男性受けする作品なのか? ただ世界観は好きなので雰囲気に酔うことはできた。 | ||||
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山で両親を亡くした後遺症か何かで、周期的に気分が変わる殺人者がいる。精神状態を表すと「暗いくらーい山……」「明るい明るい山!」 の時期で行動パタンが違うので捜査線上に浮かびあがらないという設定。 で、この殺人者にある元大学の山岳サークルの人間が集中的に狙われる。この人たちも集団リンチで仲間を1人殺しているがバレていない。 下巻は警察の捜査現場、「捜査が不毛」「現場のいさかい」みたいのが描かれますが、なんとなくつくりものっぽくてなじめません。文庫版ですが(ハードカバー版では内容が違うらしい)。 不正入試というのはそんなに大罪なんだろうか。タイトルのMARKSは山岳サークルの人の頭文字。 逆に精神異常者のほうは けっこう残酷なやり方でひとをたくさん殺してるのに、ピュアな人みたいにかかれててバランスがよくわからない。 | ||||
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長い話だが、だれた感じはせず、一気に読めてしまう。後半がすばらしい。「マークス」は殺人者の名前であるが、いったい何なのかがだんだん明らかになってくる。マークスの秘密について「仲間の秘密を共有し合った深窓のエリートたちの狂気が、山という閉じた世界に見事に似合っていたからだ。」という文がある。この中の「山」を「財官学政」に換えるとよくわかる。警察も「山」を作っている一組織だからこそ、マークス5人衆を守り、冤罪事件を作り出す。警察内部の軋轢もくわしく描写しているのも頷けるし、この中で必死にもがく合田の様子も手に取るようにわかる。 ホテルでの事情聴取で「ノムラヒサシ」という名前を何度も使い、マークス5人衆をオトそうとする合田と吾妻。しかし本人は反応を見せない。「いつも人に向けている部分は表層の部分である。そこと全く遮断されたところに実態がある」のだ。現実に眼を向ければ、電力会社が言っていることと、そっくりではないか。実態を知っているのに表層の部分しか見せない。 初々しい合田であるが「五人の男たちの後姿の一部が己の姿と重なっているような気がして、合田は自分の五臓が震えるような思いに陥った。」には心が動かされる。 文庫本判は全体的にもっとすっきりしていた感じがするが、こちらのほうが好きだ。 | ||||
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以前映画の「マークスの山」を観て、映画の出来もあるけれど、暗い内容でイマイチ好きになれなかった。今回たまたま新潮文庫を読んでみたので感想を述べる。 導入部から映画のワンシーンのような感じでグイと物語に引き込まれるました。それからは時間を惜しんで上下巻を一気に読みました。情景描写や人間描写がきめ細かく書きこまれていて、これが「筆力」というものかなと感心した次第です。 ただ、読み終えて感じるのは、事件の因果関係等に整合性が若干欠けていたり、人間関係にちょっと無理を感じました。が、しかし、これだけの分量を書き、それを一気に読ませる筆力を持った実力ある作家であるということは確実に言えると思います。 | ||||
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高村さんの作品は、「リヴィエラを撃て」に続いて、2作目です。警察内部 の捜査の表現が非常に精緻なのは良いのですが、少々マニアックになってい る所もあり、犯人の動機の部分以外は、かなり斜め読みになってしまいました。 刑事物が好きな方には、読みこなせるかも知れませんが、それ以外の方は捜 査の部分が冗長に感じるかも知れません。それでも、所々に謎解きのヒントが 隠されていて、先に先に読ませようという筆致はさすがだと思います。登山の 描写やロマンがもっと出てきてもいいかもしれません。下巻から出てくるのか も知れませんが。 | ||||
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警察の捜査と内部事情が詳細に描かれ、登場人物もかなり多い。 物語の超人的な情報量と、 人物描写の細かさにひたすら圧倒されました。 裕之が、真知子が撃たれたのをきっかけに 一人の人間としての形をもった気がしました。 長い長いお話しの最期は、 追う方と追われる方との気持ちを考えると、 何とも言えず、悲しい最期でした。 | ||||
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推理小説だと思って読んだので期待はずれでした。大胆なトリックもなければ、あっと驚く結末もありません。終盤は「そんな偶然ありか?」と呆れました。唯一犯人の壮絶な死に様だけがいい感じですが、長くて読むのに根気がいるのに頑張って読んで損をした気分です。 | ||||
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あまり先見情報のないまま手にとって読んだが,綿密な描写とストーリー性に引き込まれ,ページ数を感じないほどどんどん読み進められる.上巻は,事件が一本の線でつながる前のいわば全体の序章に過ぎない.読み終わると,下巻を求める自分がいた. | ||||
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題名から「ホワイトアウト」のような活劇を予想していたが、まったくもってそうではなかった。 いい意味でも悪い意味でも。 直木賞受賞作ということだが、芥川賞の間違いではないの?と思うくらい、文章の密度が濃ゆい。 全体としてストーリーの進み方はのろく、決して読みやすい小説とは思えないが、なぜか特に滞ることもなく読み進めることができた。 しかし全体の半分以上を占めてるんじゃないのと思うくらいの、警察での捜査描写には少しばかりうんざりした。 同僚同士の怒号に駆け引き、あら捜し、厳しい追求などと、実際の現場でこんなだったら刑事なんてみんなおかしくなってしまうんじゃないのって思ってしまう。 読んだ後に特に思ったことは、この作家は他の作品でもそうだったが、個々の事件に対しての説明がなされていないままに物語が終わってしまっていることだ。 確かに物語の本題ではないのだろうが、どういう理由、いきさつで殺人に至ったかくらいは示してほしかった。 最初の飯場での誤っての殺人なんか、あれはどういうことなのよ。 | ||||
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題名から「ホワイトアウト」のような活劇を予想していたが、まったくもってそうではなかった。 いい意味でも悪い意味でも。 直木賞受賞作ということだが、芥川賞の間違いではないの?と思うくらい、文章の密度が濃ゆい。 全体としてストーリーの進み方はのろく、決して読みやすい小説とは思えないが、なぜか特に滞ることもなく読み進めることができた。 しかし全体の半分以上を占めてるんじゃないのと思うくらいの、警察での捜査描写には少しばかりうんざりした。 同僚同士の怒号に駆け引き、あら捜し、厳しい追求などと、実際の現場でこんなだったら刑事なんてみんなおかしくなってしまうんじゃないのって思ってしまう。 読んだ後に特に思ったことは、この作家は他の作品でもそうだったが、個々の事件に対しての説明がなされていないままに物語が終わってしまっていることだ。 確かに物語の本題ではないのだろうが、どういう理由、いきさつで殺人に至ったかくらいは示してほしかった。 最初の飯場での誤っての殺人なんか、あれはどういうことなのよ。 | ||||
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密度が濃く、最初は読みづらく感じましたが、迫力のある文章でぐんぐん読み進み、気がついたら読み終わってました。 読んでいる最中はとても面白かったのですが、読み終わってみると、凶悪な連続殺人と現場で体を張る捜査員たちとの息詰まる描写と、その背景にある事件との関係がアンバランスなものに感じられ、なんだか釈然としない読後感が残ってしまいました。 終盤の尋問シーンと、看護婦の存在が印象に残りました。 | ||||
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密度が濃く、最初は読みづらく感じましたが、迫力のある文章でぐんぐん読み進み、気がついたら読み終わってました。 読んでいる最中はとても面白かったのですが、読み終わってみると、凶悪な連続殺人と現場で体を張る捜査員たちとの息詰まる描写と、その背景にある事件との関係がアンバランスなものに感じられ、なんだか釈然としない読後感が残ってしまいました。 終盤の尋問シーンと、看護婦の存在が印象に残りました。 | ||||
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WOWOWのドラマの出来が良かったので原作を読んでみたが、これが直木賞に匹敵するほどの作品なのかと正直首をひねる。前半話がもたもたするのはある程度許せるが、それでも説明過多で読み飛ばしたくなる。著者の警察内部の張り合いを描きたい気持ちはわかるが執拗すぎる。 後半からスピード感が出てきて一気に結末へと向かうということもなく、ゆっくりと一歩ずつ話は進行し、最後に長い長い「収穫」とやらを読まされるのだが、これだけ引っ張ってきて、一番重要な犯行の動機としては説得力に欠けるだろう。著者の性格なのか、とにかく細かく描写したいという作風はかなり読者を選びそうだ。 | ||||
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今まで読んだ中で、警察小説です。 単なる事件にとどまらない、高村薫ワールドが素晴らしい。 | ||||
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サスペンスって、事件が起きてそれを解明していって一件落着!てな感じの物語なんだけど。これ読んでると、一件落着するまでの 逃げる犯人、追いかける刑事、それを取り巻く人間、それぞれの人間の生い立ちや成長の中でつくられた人間性の交わりなんだと、あらためて思う。読み応えある”文学”だった。 | ||||
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このほど放映されたテレビドラマを面白く見た。 昔読んだがもう一度手に取ることにしたが、できれば出版当時の勢いが読みたいので出版年の古いものを探した。 テレビドラマは現代に時代を映しているし、当然のことながらエピソードや設定も違っているのだが、映像化するには致し方のないことだし、表現方法が違うのだから核が変わっていなければよいと思っている。 昨今のテレビドラマはバカバカしくて見ていられない軽佻浮薄な作品ばかりだが、さすがに原作がしっかりしているとドラマもその色をきちんと押さえてよくできていた。 それほど、マークスの山、暗い山、という設定は揺るがせない象徴だ。 重厚な筆致は主人公合田の存在感を際立たせ、暗い山に取り込まれてゆく水沢のあまりにも悲惨な生きざま、刑事たちの縄張り争いや垣間見せる獣じみた人間性などが太く強い力で物語に編みこまれて読みでがある。 やはり、その辺のサスペンスものとはレベルが違うと再認識させてくれた。 | ||||
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