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マークスの山
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【この小説が収録されている参考書籍】
マークスの山の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.77pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全271件 21~40 2/14ページ
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友人に勧められた作家さんだったので買ってみた。 しかしながらまず、固有名詞にはふりがなを振ってほしい。読んでいていちいち躓く。「碑文谷」なんて東京に住んでなきゃ読めないし、〜〜尾根も全然読めません。いちいち調べろって?めんどくさいよ。 冒頭の山のくだりも、地図を頭に叩き込んでいないと何が何だか分からない。そして極め付けに、登山の専門用語がわんさか出てきて置いてけぼり……。 ストーリーが進むにつれ段々面白くなってくるのだが、ここでもルビが振っておらず躓く。そりゃ文教区ぐらいなら読めるけど他の難解な地名、及び初めて登場する人名くらいにはルビを振ってくれ……常識じゃないか?最初の一回だけでいいから頼むよ。ルビを疎かにしているせいで面白さが半減してしまっている気がする。「根来」という記者は最後までなんと読むのか分からなかった。ねき?ねらい??ねく??? 全体的にハードボイルド小説を目指しているが、なり切れていない印象。 余計でかっこつけしいな修辞が多すぎる。置いてけぼりになった時は「とにかく〜」の後を読めば大丈夫です。バルザック?ドストエフスキー?前者は知らんが後者には謝ってほしい解説の人。ドストエフスキーはこんなもんじゃないですよ。 警察官同士の攻防は「日本の警察ってこんなに熱心なのか?」と斜め読み、真知子と裕之のやり取りは単純に面白く、もっと読みたかった。この二人には幸せになってほしかったのに……涙。切なかったです。ラストシーンは泣いてしまいました。こんな殺人鬼にも人の愛は伝わり、人を愛することができるのだと。 | ||||
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この小説が、私にとっての警察小説の一つの基準のようになったほどの小説。初めて読んだのは学生時代だったが、読後はこの世界が終わってしまったという喪失感にさいなまれ、しばらく何を読んでも満足できなくなったくらい面白かった。物語の最後は、その背景に雑多ないやらしいものが蠢く気配があるにもかかわらず、美しい音でスーッと引いていくような読後感。何度読んでも素晴らしく、私の中での傑作のひとつ。 | ||||
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ありがとうございました。届きました。 | ||||
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刑事系の物語は、人がコロコロと死ぬと漫画のような安さを感じる。安さを感じてもコンセプトがわかっていれば楽しめるが、権力に立ち向かうのか、ヒューマンドラマにしたいのか、隠蔽ものなのか等、全て中途半端であまり楽しめなかった。 | ||||
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確かにこの人でないと表現できないような文章なんだろうけど、半分くらいでまとめてほしい。 | ||||
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精神疾患を患っている人が犯行に及ぶ。精神分裂病は、その名が与える誤解を避けるため2003年に統合失調症と改名された病気である。昭和初期までは治りにくい病だったが、少なくとも1970年代以降は薬で治療が可能な病である。この本のように一家心中するような深刻な病ではない。犯人は計画的に冷静に何度も犯行を実行しているが、この病の患者ではあり得ない事である。また、劣性遺伝という言葉を「劣った性質の遺伝」という意味で使用しているが完全な誤用である。劣性遺伝という言葉は生物学の用語であり、全く別の意味である。精神疾患をテーマにするなら精神科医に徹底的に取材し、このような症状、犯行はあり得るか、作中に記す予定の内容を具体的にあげて確認すべきである。この病は100人に1人の割合で発症する。珍しい病気ではないし、恐ろしい病気でもない。この本を読んだ人が誤った知識、偏見を持ちそう。多数の人が読む出版物なのだから、精神疾患を扱うなら細心の注意をするべき。精神疾患を持つ人を犯人と設定すること自体が驚き。もしどうしてもそうしたいなら病名を明記するべきでない。この作者の「リヴィエラを撃て」が素晴らしかっただけに今回は本当にがっかりした。警察内部の描写も険悪な部分をことさらに強調することによって緊迫感を表現しようとしているようで不快。登場人物にあだ名を付けているのも不要に感じる。 | ||||
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長い | ||||
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無駄が多く、上巻は読むのが苦痛だった。下巻の半分くらいから、興味が湧いてきた。 しかし、犯人の真の動機がはっきりせず、文体も、無理して男性的ハードボイルド調にしている感が否めない。 この程度の作品が、直木賞受賞したのは、どう考えても納得出来ない。 ミステリーとしても中途半端。 | ||||
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作者がこの物語でなにより書きたかったのは、おそらく警察の内部抗争による人間ドラマだったのだろう。 捜査一課同士の対立、同僚との対立、上層部との対立、駆け引き、そして葛藤。 こういったものを書きたかったのだろうと思う。 なぜなら書きたい部分と、そうでない部分の熱量があまりに温度差が激しいからだ。 つまり、警察の内部抗争はとにかく細かく、綿密で、しつこいぐらいに書いているのに対して、 事件そのものは驚くほどあっさりしているからだ。 事件を起こしたマークスにしても、動機や行動原理はほぼ適当、しまいにはなぜ事件を起こしたのだろう、なんてことをマークスに言わせる始末。これはもうマークスの存在を作者が放棄しているとしか思えない。 事件の裏にある、いわゆる真実、過去の因縁にしても、物凄くオブラートに包んだ言い回しで、曖昧模糊、奥歯に物が挟んだような説明に終始。挙句の果てには、殺人すら起こしていないという。 殺された被害者も何者なのかよくわからず、その動機もあやふやで、決定打にかける。過去の因縁と言いながら、それがひどくいい加減、適当だということだ。 しかもそれが、遺書という安易な形で披露されるという適当さ。このあたりはもう、とにかく物語を締めようする作者の思いが伝わってくる。 つまり、書きたかった人間ドラマが終わったので、あとは事件の全容を打ち明けて終わらそうとしているのだ。 マークスや事件の真相といった、事件の部分はとにかく適当。 それでいて、その事件に挑む刑事たちの人間ドラマは、とても重厚。 この温度差。だから、物語も解決に向けてどんどんと失速していく始末だった。 | ||||
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面白い | ||||
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面白い | ||||
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とにかくマークスとは何か解りました。 | ||||
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すごく有名な作品で、映画にもなったのだが、個人的にはあまり納得できない内容だった。 犯人は最初からわかっているのも同然で、被害者との関係や、被害者同士のつながりを追求していく警察小説的内容で、警察や司法組織同士の圧力の掛け合いや組織内の人間模様がよく描かれているとは思った。 読んでいる途中から自分の中では、精神的な病のある二重人格とも思える犯人が、いかに犯行の動機を獲得し、犯行を重ねるに至ったかに興味が絞られてのだが、それらは雪山の頂上に無言で凍結されてしまった。 非常に残念な、憤りさえ感じる結末だった。 | ||||
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警察組織の描写がなんとも言えずよい。 人物描写・精神構造の分析力、やはり高村氏はすばらしい。 | ||||
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ハードカバーの単行本で購入し、本がボロボロになるまで読み倒した、名作です。事件の始まりのモノローグ、醜悪極まりない警察という男たちの世界、時折みえる、愛憎、別れた妻の兄との関係、そして、年増の看護婦と精神を病んだ青年との純愛。ただ、何も持ってないマチ子にあげたかった。本の単純なことが大きい事件に発展してしまった。 犯人に感情移入などしないがこの小説に限り、この純愛、マチ子への青年の思慕は心を揺さぶる悲しみに満ちていた。 単行本で上下買い直し読んだが、冒頭のモノローグが僕と一人称から始まっており、勢いがいきなり削がれ、刑事と別れた妻の兄との関係が加筆され、最初読んだ荒削りだが、臓腑を鷲掴みにされる勢いが失われていた。 男の世界にロマン見過ぎ。 初版本は間違いなく⭐️5です。 | ||||
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上巻の後半で盛り上がりを見せ、下巻の前半の猟奇殺人までの下りまでは緊張感を持って読めましたが、結末に至る迄、謎が多く、他のレビュアの意見にもありましたが、早速してしまいました。 私の読解力不足でしょうか?まず殺人動機のモチベーションが薄過ぎる!これはH沢もマークスの5名も同様です。また、長編の割には説明が足りない。足りないものが多くて、フラストレーションが溜ってしまいました。 しかし、一読で途中まで確かに盛り上がったところもあり、星3とします。疑問点が多いため、もう少し注意深く再読したいと思います。(いつになるかわかりませんが)次に読んだ時、良ければ星を4つにしますが、同じか以下なら星1です。 | ||||
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昔読みかけたが、挫折した小説です。 再挑戦し、先程上巻を読み終えました。 他のレビュアで登場人物が多すぎるとコメントされています。 これぐらいの登場人物が多いのは他の小説でも慣れてきたので、 まあまあ苦にならなくなりましたが、警察の組織の階級名と 縦社会の上下関係性がわかりづらいところが苦労しました。 上巻の後半から複数の殺人事件の関連性が発覚するようになり、話しが 盛り上がってきているところです。下巻が楽しみです。 但し、本作品で不満点があります。 私だけかも知れませんが、殺人事件がありシリアスな内容なんですが、 主人公の合田雄一郎が部下や上司などにニックネームを付けて呼ぶところとか、 ちょっとふざけた文章が多いのが気に入りません。 伊坂幸太郎の「ゴールデンスランバー」なんかもそうだったのですが、 シリアスな小説でよくこう言う文体を取り入れている作家がいます。 エンターテーメント性を出すには、少し砕けた方が良いのかも知れませんが、 出来ればもう少しまじめな文体で書いて頂ければ作品の格が上がると思います。 | ||||
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マークスの山・レディジョーカー・照柿までがピーク。後の作品拝読しtが、スピード感・スリリングさに欠ける。 | ||||
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マークスの山・レディジョーカー・照柿までがピーク。後の作品拝読しtが、スピード感・スリリングさに欠ける。 | ||||
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権力の内部で、うごめく刑事たち。 若者の遊び心のために、 どうもよくわからない部分がでてきてしまう。 もう少し登場人物を整理してみることが必要。 「権力」内部の葛藤。そして、キャリアでない人々の苦悩。 刑事たちの確執などその側面を描くのがうまいように思える。 合田、森、吾妻 などは、生き生きしている。 事件の断片をうまくつなぎ合わせていく。 しかし、水沢がなぜ マークスをゆすろうとしたのか? そして、次々に殺人をくわだてていくのか? そのことに対する説明が希薄である。 緻密であるが、実にねっちりしている。 そして、さわやかさがない。 | ||||
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