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マークスの山



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マークスの山の評価: 3.77/5点 レビュー 271件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.77pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全271件 241~260 13/14ページ
No.31:
(4pt)

読んで損は無し

この作者の本は以前「黄金を抱いて翔べ」を読んで今回が2作目である。ここに書かれている警察の世界が真実なら刑事とはなんとタフで熾烈で繊細な仕事かと思う。但し、企業人からすると大変非効率的である。その非効率的な所に事件解決に向かわせるものがあるのだろうが・・。刑事の目と共に徐々に現れてくる事実を追いかけるのは非常に面白いし、のめりこむ事が出来る。読んで損は無い。だけど私は「黄金を・・・」の方が好きである。理由はよく分からないが、なんとなく好きだ。自分の精神構造が刑事ではなく、犯罪者に近いからか?
この本でも感心したのは「男」の描きかたの上手さである。最初作者が女性とは信じられなかった。逆に女性だからこそなのか?
マークスの山〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:マークスの山〈上〉 (新潮文庫)より
4101347190
No.30:
(4pt)

新しいマークスは・・・

以前のマークスとは全く違うものだと書いてあったので、かなりの期待で読んでみましたが、結論から言うと私は以前の方が好きだったかなという感じです。
でも、決して内容などは以前と変わらず素晴らしく、懐かしい気持ちを感じながら読みました。以前と比べ、物語のあらすじがだいぶ簡潔にテンポよく進んでいく運びは、「読みにくい」と言われている、高村薫の「読みやすく」なった部分ではあると思いますが、高村薫独特の、「読みにくさ」と「人間身のねちっこさ」が好きな私としては、少々物足りなさを感じました。
しかし、良い本であることには違いないです。
マークスの山〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:マークスの山〈下〉 (新潮文庫)より
4101347204
No.29:
(4pt)

新しいマークスは・・・

以前のマークスとは全く違うものだと書いてあったので、かなりの期待で読んでみましたが、結論から言うと私は以前の方が好きだったかなという感じです。でも、決して内容などは以前と変わらず素晴らしく、懐かしい気持ちを感じながら読みました。以前と比べ、物語のあらすじがだいぶ簡潔にテンポよく進んでいく運びは、「読みにくい」と言われている、高村薫の「読みやすく」なった部分ではあると思いますが、高村薫独特の、「読みにくさ」と「人間身のねちっこさ」が好きな私としては、少々物足りなさを感じました。しかし、良い本であることには違いないです。
マークスの山(下) 講談社文庫Amazon書評・レビュー:マークスの山(下) 講談社文庫より
4062734923
No.28:
(2pt)

たしかにミステリではない

警察内部や警察側から見た検察との確執が克明にかつ延々と
描写される。実際、現実はこんなものなのだろうが、それに引
きづられて、謎解きに関する痛快さはまるでない。
 作者はこれはミステリではないと言ったそうだが、ミステリ
ファンからしても、こんなにいじいじした話はミステリの範疇
には入れたくない。 特に、上巻は、犯人らしき男の異常な精神描写にページを割
きすぎて、さらに滅入ってしまう。上下巻セットで買っていな
ければ、下巻まではたどり着けなかったかもしれない。
マークスの山〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:マークスの山〈上〉 (新潮文庫)より
4101347190
No.27:
(2pt)

たしかにミステリではない

警察内部や警察側から見た検察との確執が克明にかつ延々と
描写される。実際、現実はこんなものなのだろうが、それに引
きづられて、謎解きに関する痛快さはまるでない。
 作者はこれはミステリではないと言ったそうだが、ミステリ
ファンからしても、こんなにいじいじした話はミステリの範疇
には入れたくない。

 下巻は、幾分テンポがよく読みやすかったが、その分、説明
不足となり、しかも肝心の結末が、あっけない程小物で肩透か
しを食う。
「たったこれだけのことで、この騒ぎはないやろう」というの
が率直な感想だが、私がこの小説のキモを読み取れていないだ
けなのだろうか。
マークスの山〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:マークスの山〈下〉 (新潮文庫)より
4101347204
No.26:
(2pt)

たしかにミステリではない

 警察内部や警察側から見た検察との確執が克明にかつ延々と描写される。実際、現実はこんなものなのだろうが、それに引きづられて、謎解きに関する痛快さはまるでない。 作者はこれはミステリではないと言ったそうだが、ミステリファンからしても、こんなにいじいじした話はミステリの範疇には入れたくない。 特に、上巻は、犯人らしき男の異常な精神描写にページを割きすぎて、さらに滅入ってしまう。上下巻セットで買っていなければ、下巻まではたどり着けなかったかもしれない。
マークスの山(上) 講談社文庫Amazon書評・レビュー:マークスの山(上) 講談社文庫より
4062734915
No.25:
(5pt)

哀しい男たちの物語

10年前の「マークスの山」は、リアルな警察小説だった。今回生まれ変わった「マークスの山」は哀しい男たちのドラマだ。「山」に拠って追う者も追われる者も、それぞれに人生の歯車が狂う。それはやがて、ある者の精神を蝕みつづけ、ある者は自死し、又ある者はひたすらに突き進むしかなくなる。哀しく救いの無いドラマだが、そこに幽かな光を差し込むのは水沢と真知子の切ない程の愛であり、そこにあり続ける北岳と富士という2つの「山」だけだ。 
マークスの山(下) 講談社文庫Amazon書評・レビュー:マークスの山(下) 講談社文庫より
4062734923
No.24:
(5pt)

哀しい男たちの物語

10年前の「マークスの山」は、リアルな警察小説だった。
今回生まれ変わった「マークスの山」は哀しい男たちのドラマだ。
「山」に拠って追う者も追われる者も、それぞれに人生の歯車が狂う。
それはやがて、ある者の精神を蝕みつづけ、ある者は自死し、又ある者はひたすらに突き進むしかなくなる。哀しく救いの無いドラマだが、そこに幽かな光を差し込むのは水沢と真知子の切ない程の愛であり、そこにあり続ける北岳と富士という2つの「山」だけだ。
マークスの山〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:マークスの山〈下〉 (新潮文庫)より
4101347204
No.23:
(2pt)

壮大な話かと思ったら

文庫版を読みました。警察内部事情は興味深かったですが、あれこれ盛り込みすぎじゃないでしょうか。いろんなエピソードが最後にすべてつながっていくのかと思いきや・・つながってはいるけど、無理がある。偶然が多すぎるし、各人物の心情、行動も納得できないことばかり。硬い文章に壮大な内容を期待させられ、ぐんぐんと読み進んでいる間は楽しかったですけどね。映画がパッとしなかったのは俳優さんのせいだけではなさそう。
マークスの山(上) 講談社文庫Amazon書評・レビュー:マークスの山(上) 講談社文庫より
4062734915
No.22:
(2pt)

壮大な話かと思ったら

文庫版を読みました。
警察内部事情は興味深かったですが、
あれこれ盛り込みすぎじゃないでしょうか。
いろんなエピソードが最後にすべてつながっていくのかと思いきや・・
つながってはいるけど、無理がある。
偶然が多すぎるし、各人物の心情、行動も納得できないことばかり。
硬い文章に壮大な内容を期待させられ、ぐんぐんと読み進んでいる間は楽しかったですけどね。
映画がパッとしなかったのは俳優さんのせいだけではなさそう。
マークスの山〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:マークスの山〈上〉 (新潮文庫)より
4101347190
No.21:
(5pt)

ハードカバー版と比較して。

ハードカバー版を最初に読んだのは3年ほど前だった。当時私は高村薫氏の他の著作品で論文を執筆していて、他の作品も参考にしようと思い手に取った。ハードカバー版では合田さんと加納さんの関係がギクシャクしているように見え、今回の文庫版ではそれがいくらか和やかなものへと変わっていたことに、正直驚かされた。新たに追加されたエピソードも多く、『李歐』が刊行された時に感じた<別の話>と言っても過言ではないと思う。文庫で上下巻、内容もページ数に匹敵し濃厚であるが、その文章量の多さから見ても、けして読みやすい部類に入らないと思う。それにも関わらず飽きることなく読むことが出来ると思う。読後、言葉に出来ない感情が残り、考えさせられた作品であった。
マークスの山(上) 講談社文庫Amazon書評・レビュー:マークスの山(上) 講談社文庫より
4062734915
No.20:
(5pt)

ハードカバー版と比較して。

ハードカバー版を最初に読んだのは3年ほど前だった。
当時私は高村薫氏の他の著作品で論文を執筆していて、他の作品も参考にしようと思い手に取った。
ハードカバー版では合田さんと加納さんの関係がギクシャクしているように見え、今回の文庫版ではそれがいくらか和やかなものへと変わっていたことに、正直驚かされた。新たに追加されたエピソードも多く、『李歐』が刊行された時に感じた<別の話>と言っても過言ではないと思う。文庫で上下巻、内容もページ数に匹敵し濃厚であるが、その文章量の多さから見ても、けして読みやすい部類に入らないと思う。それにも関わらず飽きることなく読むことが出来ると思う。読後、言葉に出来ない感情が残り、考えさせられた作品であった。
マークスの山〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:マークスの山〈上〉 (新潮文庫)より
4101347190
No.19:
(1pt)

直木賞・・・

宮部みゆき氏の「模倣犯」といい、この「マークスの山」もそうだが、この2人の筆者は「省略する」という事を知らないのだろうか。いたずらに長い文章と、緻密な(どうでもいい)エピソードの数々につき合わうのがとにかく苦痛でした。
マークスの山(上) 講談社文庫Amazon書評・レビュー:マークスの山(上) 講談社文庫より
4062734915
No.18:
(1pt)

直木賞・・・

宮部みゆき氏の「模倣犯」といい、この「マークスの山」もそうだが、
この2人の筆者は「省略する」という事を知らないのだろうか。
いたずらに長い文章と、緻密な(どうでもいい)エピソードの数々
につき合わうのがとにかく苦痛でした。
マークスの山〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:マークスの山〈上〉 (新潮文庫)より
4101347190
No.17:
(1pt)

直木賞って・・・

宮部みゆき氏の「模倣犯」といい、この「マークスの山」を読んで同じことを感じた。この2人の筆者は「省略」ということをしらないのだろうか?いたずらに長い無駄な文章の羅列で、読むのがとても苦痛でした。
マークスの山〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:マークスの山〈下〉 (新潮文庫)より
4101347204
No.16:
(4pt)

本格長編小説です。

高村氏の作品ははじめて読んだ。ありきたりの推理小説のつもりで(失礼!)長距離バスの友として読み飛ばすつもりで上巻を買ったがあまりに面白くて旅行先で下巻を買うため本屋を探して走り回る羽目になってしまった。読み応えや読後感はドストエフスキーの「罪と罰」や「悪霊」を読みきった後に似て、久々に「本格長編小説」読破の充実感を味わう事ができた。作品中にも「罪と罰」にちなんだ人物の名前が出てくるが高村氏はドストエフスキーの影響を強く受けているように思う。確かに詳細かつ膨大な人物描写やエピソードを積み上げながら物語と言う「山」の頂上に向けて確実に上っていく手法、人間の中に巣くう悪とそれに対抗しようする人々の葛藤というテーマの選び方など類似性を感じた。とにかくすごい作家だ。最後に極めて個人的な感想を述べさせてもらえば、物語の終盤からクライマックスへ至る部分が少々物足りない。例えば終盤マークスは完全な孤独と薄れ行く自意識の中で次々と凶行に走っていくが、このあたりからマークスのモノローグがなくなって彼が何を考えながらあのクライマックスへ至ったのかがわからなくなる。このあたりをもう少し彼の出生や彼を気遣う女への想いをからませながら描けば物語の悲劇性がもっと鮮明になったのではないか?マークスの犯行に至る動機や、警察や地検を振り回す「巨大な見えざる敵」の正体にしてもあれだけの大事件を起こすにしては弱いようにも感じられる。個人的には後半をもう少し丁寧に書いて上中下巻仕立てで出版してもよかったのではないかと思ってしまう。これはおそらく高村氏の物語の世界に少しでも長く浸っていたいという個人的な願望によるところが大きいのかもしれないが。
マークスの山(下) 講談社文庫Amazon書評・レビュー:マークスの山(下) 講談社文庫より
4062734923
No.15:
(4pt)

本格長編小説です。

高村氏の作品ははじめて読んだ。ありきたりの推理小説のつもりで(失礼!)長距離バスの友として読み飛ばすつもりで上巻を買ったがあまりに面白くて旅行先で下巻を買うため本屋を探して走り回る羽目になってしまった。読み応えや読後感はドストエフスキーの「罪と罰」や「悪霊」を読みきった後に似て、久々に「本格長編小説」読破の充実感を味わう事ができた。作品中にも「罪と罰」にちなんだ人物の名前が出てくるが高村氏はドストエフスキーの影響を強く受けているように思う。確かに詳細かつ膨大な人物描写やエピソードを積み上げながら物語と言う「山」の頂上に向けて確実に上っていく手法、人間の中に巣くう悪とそれに対抗しようする人々の葛藤というテーマの選び方など類似性を感じた。とにかくすごい作家だ。最後に極めて個人的な感想を述べさせてもらえば、物語の終盤からクライマックスへ至る部分が少々物足りない。例えば終盤マークスは完全な孤独と薄れ行く自意識の中で次々と凶行に走っていくが、このあたりからマークスのモノローグがなくなって彼が何を考えながらあのクライマックスへ至ったのかがわからなくなる。このあたりをもう少し彼の出生や彼を気遣う女への想いをからませながら描けば物語の悲劇性がもっと鮮明になったのではないか?マークスの犯行に至る動機や、警察や地検を振り回す「巨大な見えざる敵」の正体にしてもあれだけの大事件を起こすにしては弱いようにも感じられる。個人的には後半をもう少し丁寧に書いて上中下巻仕立てで出版してもよかったのではないかと思ってしまう。これはおそらく高村氏の物語の世界に少しでも長く浸っていたいという個人的な願望によるところが大きいのかもしれないが。
マークスの山〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:マークスの山〈下〉 (新潮文庫)より
4101347204
No.14:
(5pt)

映画と小説

高村薫の名前を知ったのは、崔洋一監督の映画「マークスの山」を観たときが最初であった。残念ながら傑作とは言い難い作品であった。何の前知識も無く観た私は、どうして警察組織の中の確執をこんなに執拗に描かなくてはならないのかわからなかったし、今が水沢なのか『彼』なのかはっきり演じていなくて、殺人動機がはっきりせず最後の行動が理解できなかった。また林原たちの殺人が全共闘の内ゲバに単純化されていて、どうしてマークスをあそこまで恐れるのか理解できなかった。要するにすべて中途半端な作品で、最後合田が『刑事は楽しい商売や…』と自嘲気味に歌いスニーカーを洗いながら終わるのだが、そこだけが印象に残った。予想した通り、原作は違った。マークスの殺人動機が今回はよくわかる。合田雄一郎たちの人間関係と、仕事への誇りと愛憎絡めた人間ドラマが再終盤にどう収斂していくのか、見守りたい。
マークスの山〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:マークスの山〈上〉 (新潮文庫)より
4101347190
No.13:
(5pt)

山とはなんだろう

一人の哀しい殺人者の見る『山』に振り回されて、刑事たちの打算と意地と誇りがぶつかり合い、現代社会の成功者たちの罪と罰と優しさがあらわになる。『山とはなんだろう…』合田は呟く。南アルプス北岳という山にこのドラマは収斂していった。当初この文庫は去年の夏に発行されるはずだった。しかしそれが半年延びた。きっと、高村薫のこだわりが随所に出ているのだろう。またいつかもう一度読みたいと思っている。分厚いハードカバーを傍らにおいて。そのときは作者がこの10年間に何を捨て、何を得たかも分かるかもしれない。
マークスの山〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:マークスの山〈下〉 (新潮文庫)より
4101347204
No.12:
(5pt)

映画と小説

高村薫の名前を知ったのは、崔洋一監督の映画「マークスの山」を観たときが最初であった。残念ながら傑作とは言い難い作品であった。何の前知識も無く観た私は、どうして警察組織の中の確執をこんなに執拗に描かなくてはならないのかわからなかったし、今が水沢なのか『彼』なのかはっきり演じていなくて、殺人動機がはっきりせず最後の行動が理解できなかった。また林原たちの殺人が全共闘の内ゲバに単純化されていて、どうしてマークスをあそこまで恐れるのか理解できなかった。要するにすべて中途半端な作品で、最後合田が『刑事は楽しい商売や…』と自嘲気味に歌いスニーカーを洗いながら終わるのだが、そこだけが印象に残った。予想した通り、原作は違った。マークスの殺人動機が今回はよくわかる。合田雄一郎たちの人間関係と、仕事への誇りと愛憎絡めた人間ドラマが再終盤にどう収斂していくのか、見守りたい。
マークスの山(上) 講談社文庫Amazon書評・レビュー:マークスの山(上) 講談社文庫より
4062734915

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