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ナイルに死すの評価:
7.86/10点 レビュー 7件。 A ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです
平均点7.86pt
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
ナイルに死すの感想
▼以下、ネタバレ感想
登場人物が多いが、書き分けが出来ているのであまり混乱はしなかった。それぞれの人物にも隠された背景があり、人間ドラマがしっかりしています。また、ナイル川の描写が素晴らしく、映像で見たくなりましたね。ミステリーとしても、もちろん素晴らしい出来。犯人と動機は検討が付いたのだが、トリックは全然分からなかった。やはり読むべき名作じゃないでしょうか。おススメします。
クリスティ・ポワロシリーズの代表作の一つです。初読でしたが映画を観ていたので犯人は既に分かっていました。この作品は非常に登場人物が多いのですが、最初の事件発生までに非常に頁を要し、それまでの200頁余りを割いて、登場人物一人一人を非常によく描いています。そして、乗客の中には、窃盗常習者、横領もみ消しを企む人物、 警察が追うアジテータが含まれています。作中3名の人物が殺害されますが犯人の当初の目的はただ一人。その目的の人物を亡きものとせんとする人物が実は乗客内にもう1名いて、未遂に終わったものの実際実行にうつしています。この辺りがミスリードを誘い、読み手が推理に様々な方向性を見出せる様になっています。この構成力は、クイーンやカーには無いように思いますね。さすがという内容です。 ▼以下、ネタバレ感想
淡々とした人物描写から始まる第一部。登場人物はけっこう多く断片的な描写ばかりなのですが、意外とすんなり入ってきます。そして中盤以降のエジプトで全員が揃い、そしてナイル遊覧の客船の中で殺人事件が起こるのですが、人物描写やれぞれの人物の葛藤が巧みに描かれます。実を言うと割と早い段階で犯人もわかってしまいましたし、それに付随する他の出来事も前半の伏線でだいたいわかってしまったのですがそれでもやはり面白かったですし、切ない結末は秀逸でした。また時代の違いも色々と感じさせられました。今の中東情勢を考えると当時のヨーロッパの富裕層には優雅な観光地だったのだなあと(今でも一部はそうかもしれませんが)。人間の欲望や優越感、嫉妬といった感情ははかりしれないものだと感じると共に、貧乏暇なしの私自身が案外平和にいられるのは、あまり多くを持っていないからかも・・・と少しだけ自分を慰めてみました。長いお話ですがお薦めです!
▼以下、ネタバレ感想