「なぜ僕の家が狙われたんだ」十六年前、押込み強盗に両親と妹を殺されたプロボウラー草柳は、偶然見付けた盗品のボールに犯人の手掛りをつかんだ。

古城のような館に住む美女から招待を受けたクロロックとエリカの吸血鬼親子。

天国から「地上研修」に来ている天使のマリと、地獄から「成績不良」で叩き出された悪魔・黒犬のポチ。

友人の誘いで会津若松を訪れた二階堂日美子。そこで彼女は、地元の山林王・内山一族を襲う殺人事件に遭遇する。

息子デイビッドが消えた!家出か誘拐か。母のドゥルーは必死に探しまわる。

亡き父の後を継いで考古学者となった聡明な女性ジリアンは、アマゾンの奥地へ旅立った―そこにかつて石の都が存在していたという父親の説を立証するために。

京都府警の検視官・江夏冬子は、長崎でアナウンサーをしている旧友・西山百合子を訪ねた。

仕事に縛られない気楽な人生が最高さ―ディミトリにとって、親友のマーカスのように真面目に働くのは性分ではなかった。

対人関係には、おのずと暗黙のルールが成立し、それを無視する者には制裁が加えられる。

現代の日本に信じられない名前のバス停が実在する。

大江戸の風物をめぐる七つのからくりを八丁堀同心・夢裡庵が解き明かす。

依頼を受けること。そこに、理由などはいらない…。

2021年、世界中でなぜか子供が生まれなくなり四半世紀が過ぎた。

ある日、大好きなヴァン・モリソンのCDが一枚消えていた。しばらくして、二枚目も。

小滝橋警察署に勤務する阿久津は、31歳のホステスから、結婚を約束した男と急に連絡がとれなくなったと相談を受ける。

橋口を追ううちに、阿久津は被害者の中に、かつての恋人美和子がいることに気付く。

偉大な詩人エミリー・ディキンスンの没後百年シンポジウムは不穏な空気につつまれた。

変わり者の整体師合田力は、“身体の声を聞く”能力に長けている。

岩手県の清流・葛根田水系で二人の釣人が失跡した。数日後、下流では女性の扼殺死体が発見される。

「わたし、本当に今幸せなのよ。これ以上、何もいらないの。

殺人現場に残されたのは、赤いマジックで書かれた数字の「1」。

美女連続猟奇殺人の「真犯人」はお前だ!息を呑む大逆転劇、長編法廷ミステリー。

新宿に北の国から謎の男が現れる。獣のような野性的な肉体は、特別な訓練を積んだことを物語っていた。

ついに、北の国から来た男の正体と目的が分かった。その瞬間、新宿署の刑事だけでなく暴力団の幹部までもが息を呑んだ。

奈美の飼い犬、マッハが散歩中に指輪をくわえてきた。マッハに導かれた場所には、ひよこが生き理めにされていた。

愛媛県警の大鷹鬼平は、旧北陸本線の廃線を旅する途中、新潟県の親不知で殺人事件に遭遇した。被害者は企業年金基金の元理事長。

関東取締役出役―関八州の悪党者を取り締まる通称“八州廻り”の桑山十兵衛は男やもめ。

関東新聞の記者・渡辺公一は、取材で訪れたテーマパークで毒を塗ったボールを何者かにぶつけられ意識不明に陥る。

木曾経文村の守り神・地蔵菩薩が盗まれ、村の代表として、越路武平が探索の旅に出た。

推理作家の庄司桐子は、テレビの画面に現れた女の顔を見て愕然とする。

伊勢から神戸にかけての約三百キロにわたる「歴史街道」は“日本版ロマンチック街道”ともいわれている。

「夫は吸血鬼かもしれない」―マタニティ雑誌「プレマム」編集部の布施乃理子あてに不審な手紙が届いた。

堕胎医が軒をつらねる江戸・薬研堀。腕利きの闇医おげんの元に、手込めによって陰部を裂傷した娘が施術に訪れた。

火の国で人が殺される―警視庁捜査一課宛に手紙が届いた。

新たなる恐怖と戦慄の始まり。鬼才が放つ長篇ホラーの快作。

最終学年を迎えた「私」は卒論のテーマ「芥川龍之介」を掘り下げていく一方、田崎信全集の編集作業に追われる出版社で初めてのアルバイトを経験する。

金は天下のまわりもの。財布の中で現金は、きれいな金も汚ない金も、みな同じ顔をして収まっている。

独立国家共同体が崩壊、軍部主導で復活したソ連は突如スカンジナビアに侵攻を開始した!超大国の威信回復を賭けた強大なソ連軍の前にノルウェーの運命は風前の灯に―孤立無援のまま侵攻軍に立ち向かう米空母戦闘群にソ連北洋艦隊の原潜が、そして新鋭空母が牙をむく。

心霊学研究者モンタギュー博士は、幽霊屋敷として知られる「丘の屋敷」を調査するため三人の男女を呼び集めた。

かつて忠義武烈の象徴であった「菊池氏」を取材するため、熊本県菊池市を訪れた浅見光彦は、車中で菊池由紀という美女に会う。

ローマで観光ガイドを生業とする“俺”がチュニジアに来たのは、骨休めが目的だった。しかしそこで、事件に巻き込まれた。

彼女の手は彼から離れ、その体は遠ざかっていった。

老刑事エイブ・リーバーマンのもとへ、魅力的な売春婦エストラルダが保護を求めてきた。

もし、人が人の力で時の壁を越えられるとしたら、そして、その結果、至上の愛が芽生えたら…。

嬰児惨殺事件の陰に潜む驚愕の真実!捜査に参加した心理分析官の加山知子は動機をプロファイリングしていくと、母性を“業”として背負った悲しい運命の女たちに突きあたる。

老人が愛犬と共に川釣りを楽しんでいる。そこへ少年が三人近づいて来た。

武器商人や大物政治家が集う高級クラブの失跡した接待係を追っていた平野と片山は、要人抱きこみを狙う秘密接待所に辿りつく。

高級クラブでVIPの接待係をしていた幼なじみの美女・麻利が失踪!新聞記者平野は家出人捜索所の片山と共にその行方を追う。

古代、インド=ヨーロッパ人が崇拝していた神にちなんで名づけられた、最新鋭の原子力発電所―火神「アグニ」。

崇徳上皇を取材する浅見光彦は崇道神社で一人の女性と出会った。彼女は現像前のフィルムを浅見に託し姿を消してしまった。

事件は、商産省の組合の秘密闘争計画が、省側に筒抜けになっていて、スパイが発見されたことが発端だった。

「殺せ!」細胞が命じた「そしてお前も死ね!」そして突然、子どもは生まれなくなった…未来なき世代におくる予言的長篇ノベル。

デリカテッセンの開店記念パーティの最中に、倉庫で弁護士がハム用ラックの下敷きになって死んでいるのが見つかった。

ちょっといいかい?あたしは顔も頭も良くない。だけど悪役女子プロレスラーとしてはうまくやってる。

天保十年正月。尾張藩江戸下屋敷で余興を演じた角兵衛獅子のみつと文吉は、屋敷の庭に“宿場町”が造られているのを見た。

「田処銀吉」の名が容疑線上に挙がった時、佐伯警部補は一瞬鳩尾の奥に鈍痛に似た圧迫感を覚えた。

プレコグ（予知能力者）の助けを借りて犯罪を取り締まる犯罪予防局が設立され、あらゆる犯罪行為を未然に防ぐことができるようになった。

最愛の妹が偽装を施され殺害された。

徳川五代将軍綱吉には世継ぎがなく、大老格として幕閣に権勢をふるう柳沢出羽守は秘かに画策するところがあった。

美しい異国の蝶が天井を埋めた部屋で殺害されていた男。何のために蝶の標本が天井に移されたのか。

二十億円もの大金を横領し、服役中だった矢部亨が脱走した。外に待たせた仲間の車で逃げるという計画的な手口だった。

物語や謎を感じる力は、神が人間だけに与えてくれた大切な宝物。

この仕事に、向いてないのかな?ハリウッドの芸能記者オコナーは記者魂では負けないが、控えめな性格が災いしてなかなかスクープをものにできない。

ゴースト・ライターだった夫が、本当に死んでしまった!!死んでも幽霊になって君を守ると言ったのに。

食べ物に関する大規模な祭典が行なわれることになった。

雪に囲まれた廃墟の塔で密室殺人が発生した。現場には塔へ向かう足跡が一筋だけ。

知床の「乙女の涙」と呼ばれる滝で若竹多恵子が自殺!その原因を調査してほしい…。

会津鬼怒川線開業記念のバッジを持った男が浅草で血に汚れて倒れていた。

秋の夜、下町の庭園での虫聞きの会で殺人事件が。殺されたのは、僕の同級生のクドウさんの従姉だった。

両親を失った少年が復讐のために、日本最大の暴力団の組長を狙撃し逃走したことで、全国的なやくざ戦争が始まった。

酒におぼれる人生の敗残者ジョーイ。ある日彼に、父親が死んだとの知らせが届いた。

神を食らった男、八千草飛鳥、復活！ 古代より日本を支配してきた“神”を食らい、自らの体内に宿す美貌の殺人鬼、八千草飛鳥（やちぐさあすか）。

人気推理作家の大西秋彦が京都・奈良の取材旅行中突然失踪し、間もなく惨殺死体で発見された。

お遍路でにぎわう菜の花畑の四国路で、遍路姿の老人が刺殺された。同行の若い女性の姿も消えた。

乗客乗員138名を乗せた全日航機が羽田沖で残骸となって発見された。

闇からとどく髑髏の声、怪異の果ての悲劇 哀しいさらし首伝説の残る村で続く奇妙な死の真相は？ 憧れの女性教師が余命わずかで学校も廃校に―――小学校時代の同級生・一尺屋遙（いっしゃくやはるか）から手紙を受けとった八追純平（やおいじゅんぺい）は20年ぶりに母校を

「人生の大きさは悔しさの大きさで計るんだ」。拍手は遠い。

社長の女婿ゆえか、妻との屈辱的な日々を送る野々村省吾は、ある日知り合った女性・ひろみと一夜かぎりの情事を愉しむ。

吹雪に閉ざされた屋敷では、折しも遺産争いの真っ最中。遺言も風変わりなら、集まった一族もこれまたちょっとおかしな人ばかり。

ニューイングランドの田舎町エイルフォードに時ならぬ騒動が持ち上がった。

南米とヨーロッパで暗躍する謎の男たちは、一見したところ動機のない殺人を重ねていた。

南米でひとりの老富豪が病苦に耐えられず自殺した―自らの汚れた過去と現在の記録をすべて焼却して。

古都ボストンに探偵事務所を構えるパトリックとアンジー。彼らのもとに二人の上院議員から依頼が舞い込んだ。

鹿島翔香。高校2年生の平凡な少女。

尾田和成は二十年以上の刑事生活にピリオドを打ち、“K探偵社”に再就職することになった。

ごく普通の女子高生・鹿島翔香は、ある日自分が『昨日の記憶』を喪失していることに気づく。

逃げた先の街でローズが見つけた不思議な絵は、異世界への入口となった。描かれているのは神殿の廃墟を見下ろす女性の姿。

千葉・御宿の海でぼくのもと恋人が、“自殺”した。

シャワーカーテンの隙間からのぞく仮面のような顔。ぎらつく二つの目。

大分県国東半島の先に浮かぶ伝説の島・姫島―この島の実力者の息子・属優貴男が惨殺された。

高校・大学を共にしたライバルと同じ会社に入社、相手は都心の花形営業所長に、自分はその下で副所長になるという屈辱を味わった男のひそやかな憎悪を描く「競合社員」、社内ではまったくうだつのあがらぬ男女が、思いきって外形を変えたことで栄光を手にするが、思わぬ陥穽が

落ちぶれた奇術師・楓七郎は、かつての仲間から仕事の依頼を受けた。

笹谷美緒と黒江壮は編集者と大学助手の婚約カップル。美緒の取材を兼ねて、二人は上野から寝台特急で北津軽へと旅に出た。

海兵隊あがりの冴えない泥棒ティム・カーニーは、服役中の刑務所で正当防衛のためにヘルズエンジェルズの男を殺し、塀の中にいながら命を狙われる身となった。