(短編集)

怪奇探偵小説集3



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初公開日(参考)1984年10月
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短編集

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怪奇探偵小説集〈3〉 (ハルキ文庫)

1998年07月01日 怪奇探偵小説集〈3〉 (ハルキ文庫)

「マグノリアは去年も咲いた。おととしも咲いた。それでも砂恵は、今朝のような発作は見せなかった。だが、今年は違う。亜矢子を象徴するマグノリアの最初の開花を引きちぎり踏みにじらずにいられないところまで、砂恵の亜矢子への憎悪が煮つめられてしまっている」―親友だった二人の女性を引き裂いた事件が生んだ悲劇を描く香山滋「マグノリア」等全十六篇の怪奇探偵小説集。(「BOOK」データベースより)




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No.1:
(5pt)

怪奇小説というよりも残酷小説?

前2集に比べると質は落ちるか。
今振り返ると各短編集にはそれぞれテーマがあったように思う。
第1集は人肉趣味・エログロ趣味、第2集は皮肉な結末。
で、第3集はと云えば、双子物かとも思ったが、全体を通してみると双子物はさほど多くはなく、一貫してのテーマでは無かったように思う。

印象に残ったのは「生きている腸」と「墓地」と「壁の中の女」ぐらいか。
「生きている腸」はなんといっても死者から取り出したばかりの腸が生きているというアイデアがすごく、これがやがて一個の生物として動き出すという奇想を大いに評価したい。最後のオチに至る仕掛けは盆百だが、このアイデアだけで価値がある。
「墓地」はショートショートぐらいの小品だが、最後まで自分の死を信じない男の独白が結構シュールで好みである。
「壁の中の女」はネタバレ参照。

逆に不満が残ったものをあげていくと・・・。
まず「皺の手」。物語の軸が定まらず、失敗作だと思う。たぶん作者は青髭譚を書こうと思ったのだろうと思えるのだが、あの発端からなぜあのような手首を愛好するような奇妙な話に終わったのかが疑問。
「抱茗荷の説」も坂東真砂子氏を思わせる土俗的ホラーだが詰め込みすぎ。30ページで語るべき話ではないと思う。記憶の断絶が多すぎてちょっとわからなかった。
「嫋指」は乱歩の弟による作品。文章が読みにくく、独りよがりに過ぎる。

やっぱり第2集が一番面白かった。
怪奇小説というよりも残酷小説集の感が最後まで残った。鮎川氏の怪奇小説に対する考え方は前時代的だったと証明したに過ぎない選集だったのではないか。


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